人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い2話

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「短い間でしたが、泊めていただきありがとうございました。」



僕はお辞儀をして、皆さんにお礼を述べる。



「またおいで。もう君も僕らの息子みたいなものだから。」



「そうそう。またおいで。気軽には来れないかもしれないけどね。待ってるよ。」



「サイラス君、今度来た時には、もっと私と遊びましょう。大人の火遊び教えてあげるんだから。うふふ」



相変わらずだな、この人をふりまわすのに慣れてる感は……。あははと笑顔浮かべたけど、引き攣りそうだ。



「それは俺の目があるところではやらないでほしいんだが。俺の目の黒い内はやらせない。……行ってくる。」



「それでは。また今度!」



行ってらっしゃいと、行ってらっしゃいませの声を聞きながら、二人で車に乗り込んだのだった。







「と……帰ってきたー!疲れたなー!」



学園の門の前で荷物を一旦置いて伸びをする僕の隣で、ノヴァは警備の人に帰宿の胸を伝え、大門の隣にある、いつも使っている小さな扉から中へと入る。他の長期休み生徒はまだ帰っていないらしく、寮はがらんとしていた。



荷物を部屋に置いて荷解きをしていると、ノヴァはもう荷解きを済ませたのか、顔を出してきた。



「手伝うか?」



そう言って部屋に入ってくる。いいよって行ってないけど。まぁいいか。



「いや、いいよ。場所わからないだろ。」



「いや、だいたい知ってる。」



「……ナチュラルストーキングな言葉出さないでくれる。結構怖いから。」



「……済まない。」



謝罪しても治らなさそうだけど、これは。そう思いながら、荷物を元の場所に戻す。お土産は、なんかきらきらしてる紙だ。エルフが作った紙で、これに魔法陣を書き込むと、魔法のお札に早変わりするという代物だ。魔法学園にはピッタリした品で、尚且つ薄くて軽くて、これは国外にも出してあるとのことで、お土産として選んだのだ。あの国に行くと言っていない同級生にはちょっと配るのは難しそうだけれども、事情を知っている担任や、校長先生には配ろうと思っている。



「後何日か過ぎれば、新しい学期が始まるな。……フィールド実習がどうなるか、今から聞いてくるか。」



「ん、そうだなぁ。お土産話も言える範囲で聞きたいと言ってたし。担任今いるかな。」



よいしょっと、袋に入れた紙の束を手に持ち、僕らは教員の寮がある方へと歩いて行った。







またこれから、僕らの魔法学校の日々が始まる。この愛おしくもきらめかしい日々が。

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