人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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龍とゴーグル魔法使い

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「材料探しかい?」



「ああ、行ってくる。そんなに時間はかけない。夕方には帰ってくるつもりだ。」



そう言ったのは、体をつなげるのが終わってから少し経った後で。布で綺麗に体を拭われて、汚れたシーツも魔法で綺麗になった。浄化魔法もう少し習うべきだったな。こう言うとき便利だとは思わなかった。まぁ、男とやるっていうのがそもそも頭の中からなかったけど、汚れるもんなんだな。で、綺麗になったベッドの上で、そんな会話を交わした。

今はベッドの上じゃなく、地面に転がっていた。



「……オレの治癒魔法じゃ、痛み止めが限界、か……。」



折れた足を見て、そうつぶやく。そんなに複雑な骨折はしてないけれども、あれだけの地震だ。学園の方も大変なことになっているに違いない。材料を採取しに、学園の周りにある広大な敷地の比較的安全なところで、オレは材料採取していた。魔法剣の媒体になる材料は見つからなかったけれども、時間が時間なので帰ろうとしたら、デカい揺れが来た。



「わっ!!?」



あいにく徒歩で来たので、箒はなかった。箒の授業、あんまり得意じゃなかったし。他の空飛ぶ手段をそろそろ探さないとなと思っていたぐらいだ。

バランスを崩したオレは、ごろごろと急な崖から落ちてしまい。今は崖の中腹に居る。更に最悪なのは足の骨を折ってしまったことだ。もう動けない。



「はは……探しに来てくれる人いるんだろうか。居るだろうけど、もう少し後かな……。」



エダルベルトには、採取に行くとは言っていたが、特に場所は指定してなかった。学園の方にも採取の旨を伝えたが、詳しいところまではめんどくさがって書かなかったのが仇となった。魔法の伝書鳩を作ろうにも専門の紙はない。結構あれ高価なんだよな。



「さみぃ……」



まだ日中は暖かいが、夜になると寒さが訪れる。一晩、過ごす覚悟を決めた後、はぁとため息をつく。



「まさか、オレも災害に巻き込まれるとはな。」



頭をよぎるのは、オレが孤児となった理由の、デカい災害のこと。あれで、父も母も亡くした。ひとりぼっちのオレは、孤児院に引き取られ、そこでドワーフの血を引いていると噂される職人の手ほどきを受け、魔道具作りを本格的に習いたいからと、この学園の門を叩いた。孤児院の家計は、火の車だから、お金は当てにはなるまいと、道具作りのバイトしながら、勉学に励み、そうして自分だけの工房を借りられるチャンスも来た。まだまだ、職人とは程遠いけれども、それでも頑張っていた。



「……ここで、オレは終わるのか……?」



そうではないと、見つけてくれると、無駄に頭が自分を鼓舞するけれども、気温が下がるごとに嫌な方向へと思考が転がり込む。

土に生えた草を掴んで、放り投げようとした時。



「い、居た!崖の真ん中にいる!エダルベルト!」



声が聞こえ、見つめていた地面に影が落ち、はっと上を見上げると、夜色に紛れそうな紺色の鱗を持つ、大きな竜がオレの元に舞い降りた。
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