人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

文字の大きさ
47 / 93
人狼と眼鏡男子魔法使い3話

2

しおりを挟む
ジーニアスにメンテの予約をすると、僕たちは次の授業を受けに行く。なんかくっつきすぎで恥ずかしいので、少しだけ距離をとりながら話をする。



「エダルベルトって、いつもあんなに人引き連れて行くのかな?」



「アイツは特に呼んでないらしいが、自動的に集まるんだそうだ、人間が。」



「自動的に……。」



なんか、怖い。



「ちょっと困るけどね。」



「!!?」



後ろからきた、今話題にしていた人物の声が聞こえて、びっくりして、持っていた勉強道具一式を落としそうになる。



「あ、エダルベルト……。用事は終わった……のですか?」



「ああ、同じ学友同士、敬語はいらないよ。それとまだ用事はあるから立ち話はちょっとしか出来ないけど。」



ニコニコしながらエダルベルトは僕らの隣にきて、とんでもない話を始めた。



「ああ、先生から聞いたんだけど、学園内で致す時は、自室かつ封印と防音と防振の術を使えば大丈夫なんだって。」



「なにをいきなりいっているんですか?」



思わずかたことでしゃべった後に、はっと、慌てて周りを見るが、向こうの方に女子生徒が見えているだけで、この話を聞かれているようには見えなかった。



「魔法というか軽くお願いをして、私1人にしてもらったのと、防音はちゃんとやってるから他の人には聞かれないよ。」



「……。」



にっこり王子スマイルをするエダルベルトをみて、隣から強烈な寒さを感じる。



「だって、10代だし。恋愛禁止もないし、個室完備だし……連れ込みしたいよね。好きな子を。」



ノヴァを見てそう言ったよ、この王子様!



「ここ学舎!!」



「青春は短いんだよ。楽しまなくちゃ損じゃないか。ああ、私もサイラスみたいな可愛い子に出会いたい。なるべくなら可愛い番を。」



「……コイツは、表面上は派手だが、ほいほいと人を連れ込んだことはない。……同じ先祖返りだからって、そういうところが似ているとは思わないが……。」



苦い物を噛み締めているような顔で言うノヴァ。



「せっかく致すのなら、愛して愛してやまない、私だけの番が最初なのがいいな。」



無駄にキラキラした空気が周りを包む。



「いがいと、ロマンティックなんだね、ははは。」



なんで学舎の廊下の真ん中でこんな話をせねばいかんのか。乾いた笑いが漏れる。



「さぁ、そろそろ行くぞ。」



「じゃあね、サイラス、ノヴァ。」



「あ、また……。」



そう言って僕らはエダルベルトと別れて、次の教室へと向かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!

はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。 ******** 癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー! ※ちょっとイチャつきます。

病み墜ちした騎士を救う方法

無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。 死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。 死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。 どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……? ※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です

処理中です...