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人狼と眼鏡男子魔法使い3話
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「で……その、致す……ってこと……?」
食堂で夕食を一緒にいただいた後、ノヴァに自室に来てくれって言われて、のこのこと着いてきた僕。いつの間にか部屋に封印が施されて、防音防振の術も唱えられてしまった。てか、封印、防音、防振のトリプルコンボは、犯罪に悪用されかねないと思うんですが、僕は。
「アイツにああ言われて、学園にいる時には手を出さないと、固く誓っていたはずなんだがな……。サイラスの魅力に負けた……。」
ぎゅっと抱きしめられる。ノヴァの方がガタイが大きいから、すっぽり入ってしまって、その暖かさに絆されそうになる。
「いやいや、魅了の魔法なんてないから……。うん……まぁ、いいよ。ノヴァなら。」
そう言って、ちゅっと唇にキスをする。氷みたいな無表情が、熱を持って緩む。
「ノヴァのお姉さんの、九尾の狐のシェーンさんみたいな魅惑的ボディじゃないけど、それでもよかったら。」
「サイラスの魅力には、姉さんも霞む。」
「番だから?」
どさくさに紛れて、知りたかったことを聞いてみる。番だから本能に刷り込まれて、それで好きだって思っているだけなんじゃないかという僕の懸念を。
「最初はそうだったかもしれないが、今は違う。サイラスに振り回されるのも幸せだ。こんな幸せがあるとは思いもしなかったが。」
「ん……。まぁ、主に僕が振り回されている気がするんだけど、ノヴァに。んん♡」
がぶって食べられるんじゃないかという深いキスを仕掛けられ、鼻で息をすることなど、キスにまだ慣れていない僕の頭の中にはなかった。ぬるりと入ってきたノヴァの舌は僕の舌に絡まったり、上顎を撫でたり、めちゃくちゃし放題だ。快楽を引き出されるようなキスをされると、文字通り腰砕になって、立っているのが困難になるのを、ノヴァが腰を抱いて、崩れ落ちるのを阻止してくれた。ごくりとノヴァの体液を飲み込むのだけでも、陶酔した気持ちになる。気持ちいい。
深くて長いキスが終わり、名残り惜しげに髪を撫でられて、そっとベッドの上に横たえられる。忙しなく、お互いの服を脱がせ合う。ただ服を脱ぐだけなのに、なんでこんなに気持ちいいのかよく分からない。服を脱ぎ終わると、いつの間にかノヴァの頭に耳が、そして臀部の上に尻尾が出てきていた。ぶんぶんと振られていて、ああご機嫌なんだなと、よく分かる。なんなら出していない時ですらも、今尻尾があったら振られているかもと思うぐらい、尻尾の幻影がしばしば僕の頭の中に登場してくるようになった始末だ。
「……尻尾も耳も、かわいい。」
なんて蕩けた声で言うと、目をぱちぱちさせ、そして赤くなった顔を逸らす僕の番。そう言うところが可愛いんだよな。
食堂で夕食を一緒にいただいた後、ノヴァに自室に来てくれって言われて、のこのこと着いてきた僕。いつの間にか部屋に封印が施されて、防音防振の術も唱えられてしまった。てか、封印、防音、防振のトリプルコンボは、犯罪に悪用されかねないと思うんですが、僕は。
「アイツにああ言われて、学園にいる時には手を出さないと、固く誓っていたはずなんだがな……。サイラスの魅力に負けた……。」
ぎゅっと抱きしめられる。ノヴァの方がガタイが大きいから、すっぽり入ってしまって、その暖かさに絆されそうになる。
「いやいや、魅了の魔法なんてないから……。うん……まぁ、いいよ。ノヴァなら。」
そう言って、ちゅっと唇にキスをする。氷みたいな無表情が、熱を持って緩む。
「ノヴァのお姉さんの、九尾の狐のシェーンさんみたいな魅惑的ボディじゃないけど、それでもよかったら。」
「サイラスの魅力には、姉さんも霞む。」
「番だから?」
どさくさに紛れて、知りたかったことを聞いてみる。番だから本能に刷り込まれて、それで好きだって思っているだけなんじゃないかという僕の懸念を。
「最初はそうだったかもしれないが、今は違う。サイラスに振り回されるのも幸せだ。こんな幸せがあるとは思いもしなかったが。」
「ん……。まぁ、主に僕が振り回されている気がするんだけど、ノヴァに。んん♡」
がぶって食べられるんじゃないかという深いキスを仕掛けられ、鼻で息をすることなど、キスにまだ慣れていない僕の頭の中にはなかった。ぬるりと入ってきたノヴァの舌は僕の舌に絡まったり、上顎を撫でたり、めちゃくちゃし放題だ。快楽を引き出されるようなキスをされると、文字通り腰砕になって、立っているのが困難になるのを、ノヴァが腰を抱いて、崩れ落ちるのを阻止してくれた。ごくりとノヴァの体液を飲み込むのだけでも、陶酔した気持ちになる。気持ちいい。
深くて長いキスが終わり、名残り惜しげに髪を撫でられて、そっとベッドの上に横たえられる。忙しなく、お互いの服を脱がせ合う。ただ服を脱ぐだけなのに、なんでこんなに気持ちいいのかよく分からない。服を脱ぎ終わると、いつの間にかノヴァの頭に耳が、そして臀部の上に尻尾が出てきていた。ぶんぶんと振られていて、ああご機嫌なんだなと、よく分かる。なんなら出していない時ですらも、今尻尾があったら振られているかもと思うぐらい、尻尾の幻影がしばしば僕の頭の中に登場してくるようになった始末だ。
「……尻尾も耳も、かわいい。」
なんて蕩けた声で言うと、目をぱちぱちさせ、そして赤くなった顔を逸らす僕の番。そう言うところが可愛いんだよな。
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