52 / 93
人狼と眼鏡男子魔法使い3話
7
しおりを挟む
「フィールド実習、出るの!?」
「おうともさ!」
いい返事ありがとう、ジーニアス。僕の声はひっくりがえったけど。
「私は、やめるべきだと言ったんだけどね……。心配だから先ほど担任と担当教官に、ジーニアスとのペアは私にしてくれと。私だったら、まぁ、大概のことには対処できる自信があるからね。あと、他の有象無象とジーニアスが一緒に寝食を共にするのは耐え難い。寝起きの顔は独り占めにしたい。」
まぁ、軍属経験のあるエンシェントドラゴンの先祖帰りだったら、何でもかんでも返り討ちできそうだけど。フェンリルの姿になったノヴァも大概だけど、エンシェントドラゴンになったエダルベルトも、ものすごく強そうだったしなぁ。ドラゴンはある意味男子の夢で、それを体現しているエダルベルトって……。すげぇなあ。
ジーニアスに関しての執着のことは、まぁそうだよね、ははは、って感じだけど。強いドラゴンって、宝石とか金塊とか、そう言うものを寝床にしているっていう話は聞いたことがあるけど、ジーニアスもエダルベルトの宝石……なのかな。
「フィールド実習はほいほいと出来るようなもんじゃねぇし、足を動かさないと尻がベッドに根づいちまう気がしてな。エダルベルトが付いてくるんだったら、行けるかなぁって担任に相談したら、了承された。」
あ、エダルベルト込みで、出来ると考えてたのかジーニアスは。まぁ、付いてくるよなって僕も思う。しかし、担任、そんなにホイホイ了承して大丈夫なのか?
「……実習はクリアできるだろう。ジーニアスとエダルベルトなら。……問題は、前の実習で俺たちが襲われた、あの魔獣達だな。」
「魔獣ってなんだい?」
「エダルベルトは知らないと思うけど、前にフィールド実習を行った時、学園内の敷地だったんだけど、妙に強い魔獣に襲われてね……。僕を庇ってノヴァが、その、やられちゃって……ええっと。」
エダルベルトが顔を寄せて小さな声でいう。
「番との情交をしたのか。」
「!?」
びっくりしたよ。でもまあ、この人も獣人なら知っていることか。
「ん?」
ジーニアスだけが、どうしたんだと言わんばかりの顔をしている。
「えっと……今この場所で言うのは……やばい。」
「わかった。後で教えてくれ。」
よくわかるひとだ、ジーニアス。
「で、担任に聞いたのだが、結局魔獣がどうしてそこに来たのかはわからないらしい。普段の生息域はもっと北の方らしいが、学園の忌避魔力を無視するほど何かに惹かれていたんじゃないかという結論になったらしいんだが。」
「リベンジマッチじゃないが、自分たちで理由を探しにいきたいのか。乗るぜオレも。」
よくわかりすぎて、ちょっと怖いよジーニアス。ああ、なんかエダルベルトも、怖い顔しないで。
因みに忌避魔力というのは、虫除けのお香の魔獣版だ。結界を常時貼り続けるのは正直しんどいし、いちいち中和魔力を使わないと結界の中には入れない。忌避魔力を設置することで、魔獣が近寄れないようにすることが出来る。暴走した魔獣が入るのを止めるのは無理だけど。
「担任がわからなかった理由。オレらならわかるかもな。」
ジーニアスが2人を見る。うなづく2人。心は決まったようだった。
「まぁそうなんだけど。危険なら逃げるが勝ちだからな。」
目的は決まってしまった。
「おうともさ!」
いい返事ありがとう、ジーニアス。僕の声はひっくりがえったけど。
「私は、やめるべきだと言ったんだけどね……。心配だから先ほど担任と担当教官に、ジーニアスとのペアは私にしてくれと。私だったら、まぁ、大概のことには対処できる自信があるからね。あと、他の有象無象とジーニアスが一緒に寝食を共にするのは耐え難い。寝起きの顔は独り占めにしたい。」
まぁ、軍属経験のあるエンシェントドラゴンの先祖帰りだったら、何でもかんでも返り討ちできそうだけど。フェンリルの姿になったノヴァも大概だけど、エンシェントドラゴンになったエダルベルトも、ものすごく強そうだったしなぁ。ドラゴンはある意味男子の夢で、それを体現しているエダルベルトって……。すげぇなあ。
ジーニアスに関しての執着のことは、まぁそうだよね、ははは、って感じだけど。強いドラゴンって、宝石とか金塊とか、そう言うものを寝床にしているっていう話は聞いたことがあるけど、ジーニアスもエダルベルトの宝石……なのかな。
「フィールド実習はほいほいと出来るようなもんじゃねぇし、足を動かさないと尻がベッドに根づいちまう気がしてな。エダルベルトが付いてくるんだったら、行けるかなぁって担任に相談したら、了承された。」
あ、エダルベルト込みで、出来ると考えてたのかジーニアスは。まぁ、付いてくるよなって僕も思う。しかし、担任、そんなにホイホイ了承して大丈夫なのか?
「……実習はクリアできるだろう。ジーニアスとエダルベルトなら。……問題は、前の実習で俺たちが襲われた、あの魔獣達だな。」
「魔獣ってなんだい?」
「エダルベルトは知らないと思うけど、前にフィールド実習を行った時、学園内の敷地だったんだけど、妙に強い魔獣に襲われてね……。僕を庇ってノヴァが、その、やられちゃって……ええっと。」
エダルベルトが顔を寄せて小さな声でいう。
「番との情交をしたのか。」
「!?」
びっくりしたよ。でもまあ、この人も獣人なら知っていることか。
「ん?」
ジーニアスだけが、どうしたんだと言わんばかりの顔をしている。
「えっと……今この場所で言うのは……やばい。」
「わかった。後で教えてくれ。」
よくわかるひとだ、ジーニアス。
「で、担任に聞いたのだが、結局魔獣がどうしてそこに来たのかはわからないらしい。普段の生息域はもっと北の方らしいが、学園の忌避魔力を無視するほど何かに惹かれていたんじゃないかという結論になったらしいんだが。」
「リベンジマッチじゃないが、自分たちで理由を探しにいきたいのか。乗るぜオレも。」
よくわかりすぎて、ちょっと怖いよジーニアス。ああ、なんかエダルベルトも、怖い顔しないで。
因みに忌避魔力というのは、虫除けのお香の魔獣版だ。結界を常時貼り続けるのは正直しんどいし、いちいち中和魔力を使わないと結界の中には入れない。忌避魔力を設置することで、魔獣が近寄れないようにすることが出来る。暴走した魔獣が入るのを止めるのは無理だけど。
「担任がわからなかった理由。オレらならわかるかもな。」
ジーニアスが2人を見る。うなづく2人。心は決まったようだった。
「まぁそうなんだけど。危険なら逃げるが勝ちだからな。」
目的は決まってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
悪役未満な俺の執事は完全無欠な冷徹龍神騎士団長
赤飯茸
BL
人間の少年は生まれ変わり、独りぼっちの地獄の中で包み込んでくれたのは美しい騎士団長だった。
乙女ゲームの世界に転生して、人気攻略キャラクターの騎士団長はプライベートでは少年の執事をしている。
冷徹キャラは愛しい主人の前では人生を捧げて尽くして守り抜く。
それが、あの日の約束。
キスで目覚めて、執事の報酬はご主人様自身。
ゲームで知っていた彼はゲームで知らない一面ばかりを見せる。
時々情緒不安定になり、重めの愛が溢れた変態で、最強龍神騎士様と人間少年の溺愛執着寵愛物語。
執事で騎士団長の龍神王×孤独な人間転生者
魔王に転生したら、イケメンたちから溺愛されてます
トモモト ヨシユキ
BL
気がつくと、なぜか、魔王になっていた俺。
魔王の手下たちと、俺の本体に入っている魔王を取り戻すべく旅立つが・・
なんで、俺の体に入った魔王様が、俺の幼馴染みの勇者とできちゃってるの⁉️
エブリスタにも、掲載しています。
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
【完結】討伐される魔王に転生したので世界平和を目指したら、勇者に溺愛されました
じゅん
BL
人間領に進撃許可を出そうとしていた美しき魔王は、突如、前世の記憶を思い出す。
「ここ、RPGゲームの世界じゃん! しかもぼく、勇者に倒されて死んじゃうんですけど!」
ぼくは前世では病弱で、18歳で死んでしまった。今度こそ長生きしたい!
勇者に討たれないためには「人と魔族が争わない平和な世の中にすればいい」と、魔王になったぼくは考えて、勇者に協力してもらうことにした。本来は天敵だけど、勇者は魔族だからって差別しない人格者だ。
勇者に誠意を試されるものの、信頼を得ることに成功!
世界平和を進めていくうちに、だんだん勇者との距離が近くなり――。
※注:
R15の回には、小見出しに☆、
R18の回には、小見出しに★をつけています。
魔王の求める白い冬
猫宮乾
BL
僕は交通事故に遭い、別の世界に魔王として転生した。最強の力を貰って。だから何度勇者が訪れても、僕は死なない。その内に、魔王はやはり勇者に倒されるべきだと思うようになる。初めはそうではなかった、僕は現代知識で内政をし、魔族の国を治めていた。けれど皆、今は亡い。早く僕は倒されたい。そう考えていたある日、今回もまた勇者パーティがやってきたのだが、聖剣を抜いたその青年は、同胞に騙されていた。※異世界ファンタジーBLです。全85話、完結まで書いてあるものを、確認しながら投稿します。勇者×魔王です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる