人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い3話

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「おーい。サイラス、ノヴァ!」



森の中から声が聞こえて振り返った。魔法のペンデュラムを手にしたジーニアス、その後ろにエダルベルトがいた。



「もう全部のポイント巡ったんだ?」



「おうよ。そういうお前らもそうだろ?」



「まぁ、ね。」



今回のフィールド実習もオリエンテーリング式で、地図とコンパスを使って、指定されたポイントを巡って、そこにあった問題を解き、ゴールを目指すというものだった。三日間ぶっ通しで行われる実習だが、今日は3日目の朝だ。2日目には全部の問題を解き終わった僕たちは、前に避難した避難小屋で一夜を明かすこととなった。まぁ、最初に交わったところに来るのは正直、恥ずかしいことではあったのだが、近くに泊まれる場所というのはそこしかなく、後は野宿となれば、背に腹はかえられぬ、だ。昨日の夜はなんか、もじもじした挙句、ノヴァとキスをしていたら、興奮したノヴァに押し倒され、結局身体中にキスマークがついてしまった。入れたり入れなかったりだと、入れられなかったから、大丈夫と言えば大丈夫なのだけれども。ノヴァに鋼の心を強いたかもしれないので、帰ったら大変なことになるかもしれない。主に僕の尻が。



「ここの森のあたりは特に何も見かけなかったが……妙な魔力臭が山のほうからする。そして、妨害魔法的な匂いも」



朝からこの辺りを探っていたノヴァが出てきた。フェンリルの姿で。



「前にも見たが、でかいな……。」



フェンリルの姿になったノヴァを見上げて、呆然とジーニアスがつぶやいた。僕もそう思う。



「ノヴァの魔力探知能力は、多分世界で1番だろう。私もできなくはないが……。荷物を持ってくれないか、ジーニアス。」



「ドラゴンになるのか?」



荷物を受け取り、少しだけ心配そうな表情を浮かべるジーニアス。



「ここだと、誰かに見られる心配もないし、最悪の場合、その魔獣達が来るかもしれないから、最大限力を振るえる形になっておこうかなって。」



「……一国を焼き払える力を、たかだか魔獣がきた時のための備えのために使うのは、どうかと……。」



「石橋は叩いて壊すタイプなんだ。」



きらきらとした笑顔でそう言われた。嘘だと思う。

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