人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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竜とゴーグル魔法使い2話

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「と、言われたけどなぁ……。やっぱ、気にはなる……。」



そう言いながら、オレは頼まれた物を作業机の上に置いた。シンプルなリングだ。そして、そこには小さいが綺麗で、純度はそれなりにある魔石が埋め込まれている。



「おう、ジーニアス。頼んだもの、できたか?」



「おう。できたぜ。見てみろよ。」



工房に顔を出したのは、オレにこのリングの作成を依頼した男子生徒だ。そいつは作業机に置かれたそれを手に取ると、光に透かして見ているが、どうやらその笑顔は満足しているようだった。



「それ……魔法はかけなくていいのか?」



作業机の前の椅子に座ったオレは、頬杖をつきつつ、聞いてみた。オーダーは魔法を保持できる魔力のある魔石を使用したリング。高級感は控えめ。そして、魔法陣は刻んでない、素のリングだ。



「良いんだよ、これで。魔法は俺がかけるからな。せっかく魔法学園に通ってるんだ。それぐらい自前じゃねーと、さっさと振られるかもしれねーしな。」



「……それもそうか。」  



どうやら、リングは恋人にプレゼントする代物のようだった。



「お前んとこは魔石を用意すれば、他んところよりも割安で作ってくれるしな。」



「まいどありー。ってこれなんだ?」



札が何枚かと、何かが入った小さな袋が置かれた。



「あー、まぁちっと俺たちで楽しもうって取り寄せたんだが、作ってくれたお礼にな。お前、あの王子さまとただならぬ仲なんだろ。これで楽しめって。」



「……ただならぬ、って……。で、いったいこれはなんなんだ。」



「媚薬のお香。昔っからあるやつだから害はないぞー、じゃな。」



「おい、まて……っ!?……足の速いやつめ。」



ステップでも踏みそうな勢いで、ヤツは工房を飛び出して行きやがった。例のブツを返そうとするオレの手が宙を掻く。



「……媚薬だと……。まぁ、モノホンの惚れ薬効果はねーだろうけどよ……。どうすりゃ良いんだ、これ……。」



「使えば良いんじゃないかな。もちろん私限定で。」



この媚薬の処理をどうすれば良いのか、途方に暮れたオレに言葉が降ってきた。

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