人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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竜とゴーグル魔法使い2話

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「エダルベルト……。おい、ものすごく良い笑顔してんじゃねーか。」



工房の玄関に綺麗に制服を着こなしたエダルベルトが居た。いつもの五割り増しっていう感じで、にこにこと微笑んでやがる。



「媚薬のお香って、ノヴァが嗅がされたやつかな。」



「どういうことだ。」



「ああ、サイラスがノヴァの番だと分かった時のちょっと前、アイツ、女子の部屋に呼ばれて、嗅がされたんだそうだよ。媚薬。他のお香と混じってたから、鼻が効かなくて、気づいた時には危ないとこまで行って、サイラスの部屋に逃げ込んだんだって。サイラスなら、絶対にこの事を言いふらさないって。」



「バレてんじゃねぇか、お前に。」



目が半目になる。



「まぁね。2人で酒飲んでた時にそれとなーく誘導して聞いちゃった。まぁ、番がいると自然治癒力は上がるから、それで媚薬効果は薄まって、サイラスはその時は襲われずに終わったみたいだけど。」



「……その後、狼さんに食われてんじゃ……。」



頭が痛くなる。人の良いサイラスのことだ。ノヴァの押せ押せに負けたに違いない……。



「じゃ、工房閉めよっか。」



「……勝手に決めるな。」



エダルベルトは、勝手に工房の入り口にある看板を閉店にして、媚薬のお香とオレの手を取り、ものすごくご機嫌な表情で、工房から出る。このご機嫌な表情を曇らせることはオレにはできず。



「……行くから手は離せ。……恥ずかしい……。」



「そう?目的地は、私の部屋だよ。」



繋いだ手は離れた。ちょっと寂しい気持ちになってしまう。



「別に工房でも良かったんじゃねぇか。」



「臭いで、分かっちゃう人には分かっちゃうし。それに、ジーニアスを私のプライベート空間にご招待したかったからね。ほら、好きな子を連れ込んで、封印防音防振の効いた部屋で、仲良くするのも良いよね。」



「……お前、私は慎み深いのでっていう顔をしながら、本能に忠実なことしかしねぇな。」



「いつもは王子様営業やってるけど。好きな子の前で取り繕うのは、ね。……王子ではないけれど。」



くすくす笑うエダルベルトの後を、オレは白衣のポケットに手を突っ込んだ状態で着いて行った。

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