人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い4話

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「朝から……人だかり。」



げんなりしてしまった声が出てしまった。



「やっぱりアイツら存在自体が派手だからなあ。」



隣でジーニアスが、ヤレヤレと言わんばかりにそう言う。わいわいがやがやだけれども、キャーっていう声も聞こえる。

鍛錬所、ここは主に魔法剣を使う者が鍛錬の為に使う場所で、魔法剣を使うのは、魔法銃よりは多いけど、まあ、筋力ないと扱えない代物なので、基本ひょろとがりが多い魔法使いは元々使用する選択肢からない方が多いのだ。で、そんなレア武器を扱ってる2人が、鍛錬所の真ん中で木剣なのに派手にぶつかりあっていた。木剣だからか、刃に魔法は纏っていないが、それなのに皆が夢中になってみている。その理由はぶつかり合っている二人の容姿が原因だろうと思われて。



「もっと来ないと、鍛錬にならないだろう、ノヴァ?」



「……。」



プラチナブロンドの髪を後ろに一つにまとめて冷静なアイスブルーの瞳で相手を見据えている男がノヴァで、楽しそうに笑いながら打ち合っているのは、さっぱりとした紺色の髪に、煌めく琥珀色の瞳を持つ男、エダルベルトだった。どちらも、最高級の見た目した男だと、贔屓目なしに、そう断言できる僕がいる。



「鍛錬の一環だとは思うんだけれども、朝から元気だなぁ、二人とも……。」



「素人目には、どちらも力加減が拮抗しているように見えるな。ここにはアイツら以上の実力があるのは、魔法剣の指導員ぐらいなもん、か。あれで、性欲も発散してくれれば、オレとしては嬉しいんだが。」



「あの見た目で、煩悩が多いってのは、なんか裏切られた感じもするんだけど。」



「同感。」



人だかりの後ろで、コソコソと話し合う僕たち。僕はノヴァの、ジーニアスはエダルベルトの、番っていうやつだった。なりたいわけではなかったけれども、最近はしょうがねーなの雰囲気で番やってる。

ふたりでコソコソやってたら、いつの間にか木剣がぶつかり合う音が止んでいた。



「……シャワーに行こうか、ジーニアス。」



「だな。」



コソコソと後ろを向いて、汗を流すべく、シャワー室があるところへと行こうとした僕の肩をがっしりと掴む手。



「……。」



冷たいアイスブルーの瞳が、僕を刺すように見ていた。



「シャワー浴びたら、何か奢るよ、二人とも。」



にこにことしたエダルベルトの笑顔もあった。怖い。
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