人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い4話

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休日の朝、鍛錬場の射撃場に、僕とジーニアスはいた。朝から鍛錬に勤しむのは、僕達以外には数人の弓道部の面々で。僕はライフル銃型の魔法銃を、ジーニアスは拳銃型の魔法銃2丁を両手に持ち、射撃練習をしていた。僕は、最初は実弾で打っていたが、次は自分の魔力を玉の形にし、普通だと火薬が担うところも火の魔法の魔力で再現する、魔法銃でしか出来ない射撃の練習をしていた。

媒体を込めた実弾だと、そんなに魔力は消費しないのだけれども、全てを魔法で賄う、魔力射撃は、1発打つ事にゴリゴリと魔力の残量を減らしていく。傍目から見たよりもよっぽど疲れる射撃なのであるが、治癒魔法や補助魔法を魔法銃で飛ばすのにはこれしかないのだ。けれども魔法銃を使って飛ばせる距離は、ロッドやら杖やらで普通に魔法を飛ばすのよりも格段に命中率は高いし、そして最大の問題である空中を飛んでるあいだに魔法自体が減少する減少率を、飛んでるスピードの速さを高めることで時短になって、効率的に抑えることが出来る。後方支援を目的とするならば、魔法銃は非常に長けた支援方法なのである。

と、長々と講釈してしまったけれども、見た目がかっこいいってので、得物にしたというところも、あったりする。魔法銃の銃口に魔法陣が展開するのとか、ちょっと高等テクニックだけれども、弾丸の軌跡を魔法で変えたりすることとか。

まあ、男のロマンだなと、僕と同じく魔法銃を使う父さんはそう言っていた。メンテとか射撃訓練とか必須だから、使う人少ないんだけどさ。



「……。」



隣ではゴーグルを付けたジーニアスが、僕とは違う形の小さい形の魔法銃を2丁持って、ガンガンと目標に向かって魔法弾を打ち込んでいる。結構前に僕が魔法銃のメンテをジーニアスの工房に持ち込んだ時、ジーニアスは魔法銃というもの自体に興味を持って、最初はロッドを使っていたのだけれども、僕経由で拳銃型の魔法銃を取り寄せて使っている。

薬莢が出てない、かつ、この大量の量を絶え間なく打っているということは、これ全部魔法射撃だな……。魔力を使う魔法射撃だが、ジーニアス曰く、元手は魔力が有ればいいから安上がりだ、だそうだ。僕よりも魔力量はかなりあるジーニアスだけれども、本人が1発打つのにかなり魔法を消費する高等魔術を使うことにはとんと興味がないのか、こうして手数を多くする方を選択しているようだった。

僕もジーニアスのような魔力量だったら、前に使った広範囲の濃霧爆散も自分の魔力だけで賄えたかもしれない。まあ、無理だから魔力を込めたアクセサリーで補給したのだけれども。



「……ふう……。」



「相変わらず派手にやるなあ、ジーニアス。」



「そうか?」



ジーニアスの射撃訓練が終わったのを見て声を掛ける。魔力をあれだけ使ったのにも関わらず、汗ぐらいしか出てないのが、なんかかっこよくて悔しいなあ。



「サイラスもあんだけ遠い的によく当てられるもんだなってオレはいつも感心してるぜ。」



くいっと、顎をしゃくって、僕が使っていた的を示す。まあ、射撃距離違うからなあ。魔法銃の形がそもそも違うから。



「ありがとう。そう言ってくれると、山場を無事越えられそうな気がするな。」



「超えてやろうぜ、オレらでな。」



にやっと笑ったジーニアスとこつんと拳をぶつけ合う。……たまには格好つけてもいいだろう?
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