人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い4話

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エダルベルトが奢ってくれたのは、ジェラートだった。僕はレモンをチョイスした。ノヴァと一緒に僕の部屋に戻ると、ベッドの上で二人でぺろぺろ舐める。何か物言いたげな視線を感じたが、食べ物は粗末にしないこと。それが我が家の家訓だ。何しろビーリム家は飯の種を探して西に行ったり東に行ったりする家だからな。

コーンも全部食べ終わると、ぽいっと屑籠に残った紙を投げて捨てる。よし、うまく入った。ノヴァは、立ち上がり、捨てに行った。うーん、ここにお育ちの良さの差が現れている気がするな。

で、ノヴァは元に戻ると、僕の腰に手を回す。うーん、ここにお育ちの良さではどうしようもない、煩悩の量というか大きさというか、なんというか。



「サイラス……焦らすな。」



耳元で喋られると、めちゃくちゃ感じてしまう。ノヴァに散々鳴されてきた結果が出ていると言える。



「……焦らしてるつもりはないんだけどね……。ん……。」



焦れて、我慢できなくなったのか、勝手に僕の顔の向きを変え、ノヴァは口付けをしてきた。ぬるっと口の中に入ってくる舌。うーん、ノヴァが食べていたのは、バニラか。白いのでそうなんじゃないかと思っていたけれど。なんか、らしいと言ったららしい。



「……何を考えてる。」



口付けが終わり、じっと僕を見るノヴァ。僕もノヴァを見つめかえす。人狼のノヴァは、今は耳と尻尾が現れているから、なんだか手に取るようにノヴァの気持ちがわかる気がする……。多分。ぺしょりと耳は下がっていて、尻尾も心なししょげるように垂れ下がっている。



「ノヴァのことだよ。ノヴァ、バニラのジェラート食べたんだなぁってな。」



「……そんなことか。」



ほっとしたように、しょんぼりした耳が元に戻る。



「キスされて複雑な方程式を思い浮かべる奴なんて、そうそういないと思うんだけどね。」



「……なら、もっと単純な頭にさせるか。俺のことだけしか考えられないように。」



「お、来たな。受けてたつ!」



現金なやつで、今度はぶんぶんと嬉しそうに尻尾が後ろで揺れているのが見えたのが、余裕かましていた僕の余裕の最後だった。
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