人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い4話

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ノヴァとエダルベルトが廊下に出ると、周りがざわっとする。出る前から執事&メイド喫茶の前に佇む一人の美人によってそれまでもざわざわしていたのだが、更にざわざわしていた。



「あら、三人とも良くお似合いね。半日の執事さんたち。」



うふふ、と上機嫌に笑うと、やっぱりこの人だと一部に直撃する男は数知れずといったところか。そこの男子、前屈みになるんじゃない。



「姉さん……早かったな。まだ、店は開いてないぞ。」



「あら、そっちから呼んだのにその言い草って何かしら?」



金色の髪にノヴァと同じアイスブルーの瞳を持つ、赤いワンピースに帽子を着けた豪奢な美貌を持つこの女性の名前はシェーンさん。ノヴァのお姉さんで、尚且つ獣人の先祖がえりの九尾の狐だったりする。弟のノヴァは先祖がえりのフェンリルで、エダルベルトはエンシェントドラゴン。この廊下にいて、固唾を飲んで見守っている人の中には誰一人として、一人だけでも一騎当千どころか、国をも滅ぼす存在が、それも三人いるとは思わないだろう。



「おい……このやたらと目立つねーちゃんは……。」



まだ顔見知りでもないジーニアスだが、誰が来るかは教えてあった。



「シェーンよ。弟と仲良くしてくださいましてありがとうございます。」



「お、おう……あ、いや、仲良くしてもらってるのはこっちの方で……。」



ジーニアスが狼狽える姿は珍しいかも知れない。ぼそぼそと最後は小さな声になる。



「シェーン、来てくれてありがとう。急な呼び出し申し訳ないね。」



エダルベルトにそう言われたシェーンさんは、ぱちぱちと瞬きした後に、にっこり笑顔でこう言った。



「こういう学園祭というの、私の行っていた学校にはなかったから、今すごく楽しみ。あと、君たちの作戦とやら……乗るから、ちゃんと呼んでね。」



ふんすと、腰に手を当てる様は、綺麗というよりは、可愛いがあっている。美人なのに、冷たさはなく、血の通った暖かさを感じる人で。



「あ、コレお願いします。えっと、シェーンさんのは耳につけるタイプです。」



魔石が嵌め込まれたイアリング、ひとつを渡した。その場でつけるのも、なんだか色っぽい。



「この魔法学園の敷地内ならば、大体声が通じるので、よろしくお願いします。」



「任せておいて!」



そう言って、シェーンさんは、僕たち四人の執事姿を眺めた後、一人でこのお祭りを楽しみに行ったのだった。
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