人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い4話

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「おまえっ!!?」



巨大な威圧の魔法によって体が上手く動かないのか、先生の手はシェーンさんを捕まえることなく空振りをした。

その間に威圧の魔法をものともしないシェーンさんは部屋の隅へと逃げる。それをヘロヘロな体で追いかけようとする先生に足払いをかけたのは、父さんだった。



「よっせいっ!!」



「あああっ!!?」



ぶっ倒れた先生に威圧の魔法から立ち直った僕たちも、ようやく駆けつけて、二人で魔法銃を頭に突きつける。



「……チェックメイトだ……。」



めちゃくちゃ怒ってるけど、ゴーグルしているのもあって、なんだかかっこいいように見えなくもないジーニアスがそう言った。

僕らが魔法銃を突きつけている間、父さんは輸送に使うはずだったらしい縄を持ってきて、飛空挺乗りの縄捌きを見せてくれることになった。もう外せないお縄にかかった先生は、痛みに顔を顰めているようだったが、口を開くことはなく。



「お前ら、やることまだあるんだろ?ここは俺が見ているから、行ってこい。」



「ありがとう父さん!」



父さんが、先生の見張り役を買って出ているくれるのをありがたく思いながら、三人で、外に出る。

外はパニック状況だった。空に逃げ出す箒に乗った生徒やらお客やら。地上は混乱している。



「お、おい。サイラス、ジーニアス!!さっさと逃げるぞ!」



「一体どういう事になっているんだ?」



ちょうどクラスメイトが慌てた様子でこちらに話しかけてきた。



「おっまえ、冷静だな……。さっき、学園長先生がスタンピードが北の森で発生したから、速やかに学園内から出るようにって校内放送であってな!お前らも、早く逃げろよ!」



そう言って、学園の入り口の方へと走っていってしまった。



「学園長先生……。スタンピードは止められなかったか……。」



悔しい思いをしてつぶやくと、ぽんと肩を叩かれて、そちらを見ると、ゴーグルを外して頭の上に乗せ直すジーニアスがいた。



「オレたちに出来ることをする、だろう。状況確認だ、まずは。」



「そうね。じゃあ、私はノヴァに会いに行って来るわ。スタンピードがどう言う状況なのか見に。またね。」



そう言って、シェーンさんは、ふっと姿を消した。まるでその場所にいなかったかのように。



「……まやかしの術、か。行こうぜ。確かこのあたりに箒があったはずだ。」



「わかった。」



空を飛ぶ為の箒がたくさん用意してあり、生徒がよく借りている場所が、学校内にはいくつかある。その一つに行ったら、運よく二つ残っていて、僕たちはそれを拝借して、空へと躍り出た。学園長先生に、装置がある場所を伝えた後に。
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