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人狼と眼鏡男子魔法使い4話
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「と、あの塔の上に居るのはエダルベルトか。」
ジーニアスが指し示す先には、塔に爪を立てて、尻尾を絡めて北の方角を見ている紺色のエンシェントドラゴンの姿があった。下は突然現れた竜の姿に驚いたりパニックになったりと大変だ。ドラゴンを避けているのか、ここまでの高さに上がる人は居なかった。
「そこの開けた場所に、ノヴァと……あの尻尾のたくさんあるのは、シェーンさん?」
「そうみたいだな。」
試合を見るのに使おうかと思っていたオペラグラスを使って、フェンリルとなったノヴァと九尾の狐となったシェーンさんの姿を確認する。
「……向こうの木が薙ぎ倒されている所にいるのは、スタンピード状態の魔獣の群れだな……。」
「……結構近い……。」
ごくりと生唾を飲み込む。
うおおおおおおんっ!!
またノヴァの威圧を含んだ遠吠えが響わたり、その声を合図にして、喉元をふくらませたエンシェントドラゴン……エダルベルトが、勢いよく炎のブレスを吐き出した。それなりに遠くに距離を取っている僕達の肌すら、ちりちりと焼く熱さに目を見開く。強烈な火炎放射で、暴走している魔獣達があっという間に灰と化す。それに追い討ちをかけるように、九尾の狐、シェーンさんが、周りに青白い炎をいくつもいくつも出して、炎のブレスでも打ち漏らした魔獣立ちを1頭ずつ確実に仕留めていく。フェンリルと化したノヴァが、大地を舐めている炎を氷で鎮めて、エダルベルトやシェーンさんの手から逃れた魔獣を更に駆逐していく。1匹も3人の手からは逃れることはなく。
「……別に手伝いはいらなさそうだな。」
ジーニアスがやれやれと言わんばかりに言う。
「ちょっと……いや、結構怖いんですけど。これは、時間稼ぎというか、討伐というか……蹂躙だな……。」
「さすが、一人だけでも国を沈める先祖返りだ……。」
それにこくこくと頷きながら、しばらく三人が1匹残らず駆逐していく光景を僕達は見ていたのだった。
ジーニアスが指し示す先には、塔に爪を立てて、尻尾を絡めて北の方角を見ている紺色のエンシェントドラゴンの姿があった。下は突然現れた竜の姿に驚いたりパニックになったりと大変だ。ドラゴンを避けているのか、ここまでの高さに上がる人は居なかった。
「そこの開けた場所に、ノヴァと……あの尻尾のたくさんあるのは、シェーンさん?」
「そうみたいだな。」
試合を見るのに使おうかと思っていたオペラグラスを使って、フェンリルとなったノヴァと九尾の狐となったシェーンさんの姿を確認する。
「……向こうの木が薙ぎ倒されている所にいるのは、スタンピード状態の魔獣の群れだな……。」
「……結構近い……。」
ごくりと生唾を飲み込む。
うおおおおおおんっ!!
またノヴァの威圧を含んだ遠吠えが響わたり、その声を合図にして、喉元をふくらませたエンシェントドラゴン……エダルベルトが、勢いよく炎のブレスを吐き出した。それなりに遠くに距離を取っている僕達の肌すら、ちりちりと焼く熱さに目を見開く。強烈な火炎放射で、暴走している魔獣達があっという間に灰と化す。それに追い討ちをかけるように、九尾の狐、シェーンさんが、周りに青白い炎をいくつもいくつも出して、炎のブレスでも打ち漏らした魔獣立ちを1頭ずつ確実に仕留めていく。フェンリルと化したノヴァが、大地を舐めている炎を氷で鎮めて、エダルベルトやシェーンさんの手から逃れた魔獣を更に駆逐していく。1匹も3人の手からは逃れることはなく。
「……別に手伝いはいらなさそうだな。」
ジーニアスがやれやれと言わんばかりに言う。
「ちょっと……いや、結構怖いんですけど。これは、時間稼ぎというか、討伐というか……蹂躙だな……。」
「さすが、一人だけでも国を沈める先祖返りだ……。」
それにこくこくと頷きながら、しばらく三人が1匹残らず駆逐していく光景を僕達は見ていたのだった。
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