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第4章 ジャンヌの西進
閑話44 堂島美柑(エイン帝国軍元帥)
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『北風の吹きすさぶ今日このごろ。お体は大過なくおすごしでしょうか。手前はようやく先日の傷も癒え、旧ビンゴ王国首都スィート・スィトンの観光にもいよいよ身が入るというものです。さて、このたびこうして元帥閣下に卑しくもお手紙をさしあげましたのは、明日十二月十三日の正午より、旧ビンゴ王国首都スィート・スィトンを、ビンゴ王国の皆様に返上する仕儀をお伝え申し上げたく筆をとらせていただきました。つきましては、期日までに陣を払い、帰国なされることを僭越ながら進言いたします。仮に閣下にその意志なく、城攻めを続けるもこちらに兵を向けるも自由でございます。その場合は当方としては一戦するもやむを得ず。ただ後悔なさらなきよう、閣下の前途と栄誉を祈るばかりにございます』
「なんです、この手紙?」
手紙から視線を上げた椎葉がこちらに不審の視線を投げてくる。
城攻め4日目の朝。
しとしとと小雨が降る中。本陣を移動させると告げると椎葉がやってきて、遠回しに詰問してきた。
それに対し、説明ついでに見せてやったわけだが。
「オムカの軍師とやらからの手紙だ。昨夜届いた」
「ふぅん……それで、出陣の直前に見せられてどうしろと?」
「すぐに君を呼ばなかったのはすまないと思っている。だがこんな紙切れ一枚に左右されるほど、私の戦いは安くはないよ」
「…………退こう」
「なんだと?」
「この時期、このタイミングでこんなものを送ってくるのは明らかに罠じゃないかと思う。あのジャンヌ・ダルクとかいう軍師、尋常じゃない」
「二度の敗北は、君ほどの男も少し慎重にするか」
「僕は――」
「いや、すまない。今のは失言だ。だが私は考えを変えるつもりはないよ。この人を小ばかにしたような手紙。逆に何をしてくるのか楽しみじゃないか」
「…………ならば僕から言うことはない。陣は西に動かすのかい?」
「ああ。やはり北門を抜く」
「――と見せかけてオムカへの配備を少なくし、そこへ攻めかけるわき腹を一気につつくってことか」
「怖いな、君は。すぐに私の意図を見破る」
「ただの勘だよ。昔、そういうのが好きな馬鹿がいてね。それに影響されたからかもしれない」
「ふっ、それは会ってみたい人物だな」
「元の世界に戻れば会えるさ」
「それは楽しみにしておこう」
椎葉は納得してくれたということで、では始めようか。
本陣を動かし、北門がよく見える位置で椅子に腰かける。
そして鉦を鳴らさせた。
北門に一斉に兵が攻めかかる。
とはいえさほど特別なことはしない。
今まで通り、愚直に攻めるだけだ。
それはやはり、あのジャンヌ・ダルクが何をしてくるか楽しみに待っていたのかもしれない。
そして――太陽が中天に登った。
「…………来るか?」
つぶやく。
隣にいる椎葉だけが反応した。
あの手紙のことは椎葉以外には話していない。
下手に何か起こると知らせて、兵たちの動きが鈍るのは避けたかった。
だがしばらく待っても何も起きない。
はったりか。
いや、必ず来る。
来た。
地鳴り。
なんだ。何が来る?
衝撃。
攻めている城が揺れた。
何が、と思う前に結果が来ていた。
水だ。
大量の水が鉄砲水となって眼前を通り過ぎていく。
窪地となった場所を水が流れ、そして東の行き止まりのところで爆ぜた。
そこに行きつくまでに、そこにあったものをすべて飲み込んでいく。
水に流されおぼれるもの、窪地から弾き飛ばされて倒れる者。
阿鼻叫喚だ。
「きゅ、救助しろ! 溺れる者を!」
あまりの光景に言葉を失っていた椎葉が、我に返ったように叫ぶ。
いや、違う。ここで発すべき命令はそれではない。
「迎撃態勢! すぐにやれ、来るぞ!」
なにが、と周囲が不審そうにこちらを向く。
なるほど。いくら精鋭とはいえこういった異常事態への対処はワンテンポどうしても遅れる。
「て、敵襲!」
声がした。
ここと東。同時だ。
さすがにやる。
合図もなしに同時攻撃……いや、合図はあった。
この水。これほど分かりやすい合図もないだろう。
「どうする、元帥……おい、笑っているのか?」
「ん」
椎葉に言われ、口元に手をやる。
笑っているのか?
ああ、笑っているとも。
これほどあざやかに苦境に追い詰められたことなどなかった。
敗北という言葉がこれほどよぎることもなかった。
それが今やどうだ。
こうして追い詰められ、ギリギリの決断を迫られている。
その状況が――楽しい。
そう、来たのだ。
最強の座についてしまった私が、心から望んで戦える相手。
「ようやく来た、来たのだ! 馬を引け!」
「ど、堂島……?」
椎葉が奇異なものを見るように眉をひそめる。
だが止まらない。
笑みが止まらない。
それでも思考は回る。
「援軍を出すならここからしかない。どっちに出す? 早く決めないと――」
「援軍は出さない」
「なに?」
「すぐに来るからだよ。全軍にはその場で落ち着いて応戦しろと伝えろ。落ち着いて戦えば勝てずとも負けぬ、と」
「そんなことを言っている場合か!? 第一、何が来る。敵が? ありえない。ここまでたどり着くまでに味方に引っかかる。それを突破しない限り、ここには来ない。それほどここは狭い地域だ」
「来るさ。このチャンスを逃すほど馬鹿ではない。ほらみろ。私の首を取りに来るぞ」
「え?」
視界に入ったものを指さす。
それは北西にある山の一角。
そこに旗を掲げた一団がいるのが見えた。
「山を、迂回したのか……」
「おそらくビンゴの兵だろう。ここは相手の庭だ。ぐずぐずしていると退路すら失うぞ」
「なら!」
「うろたえるな。私は負けんよ。ようやく面白くなってきたところだ。そうそう終わらされてなるものか」
「堂島……」
椎葉は何か言おうとして口をつぐんだ。
そう、今はしゃべっている場合ではない。
いかにこの窮地を脱するか。頭と腕を使うべき時。
そして快楽が来た。
「なんです、この手紙?」
手紙から視線を上げた椎葉がこちらに不審の視線を投げてくる。
城攻め4日目の朝。
しとしとと小雨が降る中。本陣を移動させると告げると椎葉がやってきて、遠回しに詰問してきた。
それに対し、説明ついでに見せてやったわけだが。
「オムカの軍師とやらからの手紙だ。昨夜届いた」
「ふぅん……それで、出陣の直前に見せられてどうしろと?」
「すぐに君を呼ばなかったのはすまないと思っている。だがこんな紙切れ一枚に左右されるほど、私の戦いは安くはないよ」
「…………退こう」
「なんだと?」
「この時期、このタイミングでこんなものを送ってくるのは明らかに罠じゃないかと思う。あのジャンヌ・ダルクとかいう軍師、尋常じゃない」
「二度の敗北は、君ほどの男も少し慎重にするか」
「僕は――」
「いや、すまない。今のは失言だ。だが私は考えを変えるつもりはないよ。この人を小ばかにしたような手紙。逆に何をしてくるのか楽しみじゃないか」
「…………ならば僕から言うことはない。陣は西に動かすのかい?」
「ああ。やはり北門を抜く」
「――と見せかけてオムカへの配備を少なくし、そこへ攻めかけるわき腹を一気につつくってことか」
「怖いな、君は。すぐに私の意図を見破る」
「ただの勘だよ。昔、そういうのが好きな馬鹿がいてね。それに影響されたからかもしれない」
「ふっ、それは会ってみたい人物だな」
「元の世界に戻れば会えるさ」
「それは楽しみにしておこう」
椎葉は納得してくれたということで、では始めようか。
本陣を動かし、北門がよく見える位置で椅子に腰かける。
そして鉦を鳴らさせた。
北門に一斉に兵が攻めかかる。
とはいえさほど特別なことはしない。
今まで通り、愚直に攻めるだけだ。
それはやはり、あのジャンヌ・ダルクが何をしてくるか楽しみに待っていたのかもしれない。
そして――太陽が中天に登った。
「…………来るか?」
つぶやく。
隣にいる椎葉だけが反応した。
あの手紙のことは椎葉以外には話していない。
下手に何か起こると知らせて、兵たちの動きが鈍るのは避けたかった。
だがしばらく待っても何も起きない。
はったりか。
いや、必ず来る。
来た。
地鳴り。
なんだ。何が来る?
衝撃。
攻めている城が揺れた。
何が、と思う前に結果が来ていた。
水だ。
大量の水が鉄砲水となって眼前を通り過ぎていく。
窪地となった場所を水が流れ、そして東の行き止まりのところで爆ぜた。
そこに行きつくまでに、そこにあったものをすべて飲み込んでいく。
水に流されおぼれるもの、窪地から弾き飛ばされて倒れる者。
阿鼻叫喚だ。
「きゅ、救助しろ! 溺れる者を!」
あまりの光景に言葉を失っていた椎葉が、我に返ったように叫ぶ。
いや、違う。ここで発すべき命令はそれではない。
「迎撃態勢! すぐにやれ、来るぞ!」
なにが、と周囲が不審そうにこちらを向く。
なるほど。いくら精鋭とはいえこういった異常事態への対処はワンテンポどうしても遅れる。
「て、敵襲!」
声がした。
ここと東。同時だ。
さすがにやる。
合図もなしに同時攻撃……いや、合図はあった。
この水。これほど分かりやすい合図もないだろう。
「どうする、元帥……おい、笑っているのか?」
「ん」
椎葉に言われ、口元に手をやる。
笑っているのか?
ああ、笑っているとも。
これほどあざやかに苦境に追い詰められたことなどなかった。
敗北という言葉がこれほどよぎることもなかった。
それが今やどうだ。
こうして追い詰められ、ギリギリの決断を迫られている。
その状況が――楽しい。
そう、来たのだ。
最強の座についてしまった私が、心から望んで戦える相手。
「ようやく来た、来たのだ! 馬を引け!」
「ど、堂島……?」
椎葉が奇異なものを見るように眉をひそめる。
だが止まらない。
笑みが止まらない。
それでも思考は回る。
「援軍を出すならここからしかない。どっちに出す? 早く決めないと――」
「援軍は出さない」
「なに?」
「すぐに来るからだよ。全軍にはその場で落ち着いて応戦しろと伝えろ。落ち着いて戦えば勝てずとも負けぬ、と」
「そんなことを言っている場合か!? 第一、何が来る。敵が? ありえない。ここまでたどり着くまでに味方に引っかかる。それを突破しない限り、ここには来ない。それほどここは狭い地域だ」
「来るさ。このチャンスを逃すほど馬鹿ではない。ほらみろ。私の首を取りに来るぞ」
「え?」
視界に入ったものを指さす。
それは北西にある山の一角。
そこに旗を掲げた一団がいるのが見えた。
「山を、迂回したのか……」
「おそらくビンゴの兵だろう。ここは相手の庭だ。ぐずぐずしていると退路すら失うぞ」
「なら!」
「うろたえるな。私は負けんよ。ようやく面白くなってきたところだ。そうそう終わらされてなるものか」
「堂島……」
椎葉は何か言おうとして口をつぐんだ。
そう、今はしゃべっている場合ではない。
いかにこの窮地を脱するか。頭と腕を使うべき時。
そして快楽が来た。
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