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第5章 帝国決戦
閑話7 蒼月麗明(エイン帝国プレイヤー)
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もともと感情を外に出すのが苦手だった。
なんでかは分からない。
親に虐待されたわけじゃないし、学校でいじめられた記憶もない。
それでもなんだか感情を表に出すことは恥ずかしいことで、極力それをしないでおけば何事もなく過ごしていける。
幼少ながらにそんなことを思ったのかもしれない。
そして自分が声を出せなくなった理由。
それも分からない。
それを思い出そうとすると、もやもやとしたものが頭を締め付けるようにしてくるので、そこで考えるのをやめる。
きっとひどいことがあったのだろう。
思い出さないのは、人間が自我を崩壊させないためのストッパーが働いているからだと、何かで読んだ。だからきっとこれは思い出さなくて良いこと。
それでもつきまとってくるのは、世間というもの。
何も思い出せないというのに、非難され、罵倒され、いわれのない中傷を受けた。どれだけ言葉という名の石をどれほど投げられたか。
わたしは何も知らない。
わたしは何も覚えてない。
わたしは何もやっていない。
けどそれを発する言葉はすでに失われており、社会的弱者となり果てたわたしはもはや生きているのか、それとも死んでいるのかわからない状態となった。
だから、わたしは目と心を閉じた。
もうこの世界に私の居場所はない。
そう思って世界から自分を遮断した。
それでも、1人だけ。
閉じた中にいる存在。
『大丈夫、麗明は何も心配しなくていい』
赤星煌夜。
昔から一緒だった彼。
思えば彼と一緒だったから、わたしは今まで生きてこれた。
石を投げられても、耐えてこられた。新しい世界にも来れた。
だからそう言ってくれたのは単純に嬉しかった。
けどそれを伝えたくても声がでない。顔で表そうと思っても、もともと感情を外に出すのは苦手だ。
それでも煌夜は分かってくれた。
わたしの何を感じ取っているか分からないけど、ちゃんと分かってくれている。
それが、何よりも嬉しかった。
だから今度はわたしの番。
これまでの感謝を、表情で伝えるのは難しいから行動で示す。
「やぁ、麗明。どうした?」
煌夜がこちらに振り返り、笑顔で迎えてくれる。
ある人はうさんくさいとか言うけど、わたしにとっては慈愛に満ちた安らぎの微笑みだ。
彼は元の世界で一緒にいて、いえ、友達で、いえいえ、家族で。
この世界にも一緒に来て、これまでも一緒に暮らしてきた。
その際、あの女神と取引をして、1年もしないうちに大帝国のパルルカ教の教皇という立ち場まで登りつめたのは知っている。
彼は女神の要請で、と言っていたがそれは嘘だと知っている。
すべてわたしのためだ。
こんな血と屍で満ちた世界。
声と感情を失ったわたしが生きていくには、あまりにも危険が多すぎる世界。
だから煌夜は必死になった。
必死になって、今の立場を獲得した。
押すも押されぬ、教皇様に。
その傍にいるわたしは安全になった。
教皇様の付き人と思われているから、命を狙われることも無法をされることもない。
だからわたしは知っている。
煌夜がこれまで頑張ってきたのも、人に言えないようなことをしてきたのも。
全部が全部。わたしのためだってことを。
自意識過剰で言っているわけではない。それが分かる。煌夜のことなら、わたしは全部分かるんだ。わたしのことなら、煌夜は全部わかるように。
「あぁ、こんな時間か。そうだな。少しお茶にしようか」
煌夜は2人きりの時、こうやって砕けた風に喋る。
それが遠慮しない感じで、好きだ。
「ちょうどいいお茶請けをもらったんだ。2人で食べよう」
わたしは首を横に振る。
そして、意を決して後ろ手に隠していた箱を取り出すと、煌夜の前にある机に置く。
「ん…………そうか。今日はバレンタインか」
こくりと頷く。
それを見た煌夜は少し驚いた様子から、再び元の笑みに戻る。
「去年ごろから急に流行りだしてたな。ふっ、世界が変わっても、人の営みや習慣が変わることがない。それは世界というものを世界全体として見るか、人類として見るかのマクロとミクロの差異によるもの。さらにそもそもの本質は時として変化するものであり、その変質した結果が新たなる本質となることで、新たな文明というものができるということなのか。なるほど」
煌夜の言っていることはよく分からない。
けど、こうやって喋っている時、信者に対して説法している時の煌夜はなんとなく好きだ。
「開けても?」
煌夜の問いに、わたしは再び頷く。
それを受け、彼は無駄のない動きで背もたれから上体を起こし、そのまま獲物を狙う猛禽のような素早さで箱を確保すると、今度は逆にゆっくりと、赤子をあやすように優しく箱を開ける。
そこから現れたのは円形のチョコケーキ。
ほんの小さなもので、チョコを薄く塗っただけの簡単なもの。
それでも材料の少ないこの世界ではこれを作るのが精いっぱい。
「ほぅ、これはこれは。もしかして麗明の手作り?」
首肯する。
すると、煌夜は優しくうなずくと、目ざとく何かを見つけた。
「ん、これはプレート? 何か書いてあるな。これは……」
それが今回の肝だった。
正直、書くかどうか迷った。
けど書くことにした。
それが一番だと思ったから。
『ありがとう。がんばって』
たったそれだけの言葉。
それでも、煌夜には伝わると思う。
わたしがどれだけ感謝していて、どれだけ煌夜を応援したいか。
正直、元の世界とかこの世界とかどうでもいい。
ただ煌夜がやりたいことを補佐したい。応援したい。
煌夜はわたしにこの世界で生きる場所を与えてくれた。
ならわたしは煌夜のやりたいことを後押しする。
それが感謝のお返しというものだろう。
だから、煌夜はふっと笑い、
「麗明。私は約束するよ。君の想いに応えるため。そして、あの女神に復讐を果たす」
煌夜の目に暗い、だがきらめくような色が浮かんだのが分かった。
大丈夫。煌夜ならきっとできる。
肩に手を置く。
その思いを伝えるために。
そしてその思いは熱として伝わり、煌夜が力強くうなずく。
「ありがとう。麗明。こちらこそ、これからもよろしく」
うん、こちらこそ。
そう答えようとして、口を、頬を、目を動かした。
気がしただけだった。
多分、外からは能面のようなわたしが見えるだけだろう。
わたしはもう変わらない。
一生笑えない。一生泣けない。一生喋れない。
それがわたしの罪。
罪?
わたしは何か悪いことをしたのだろうか。
分からない。
思い出せない。
わたしには、何も、ない。
それでもいい。
この人の、わたしのことを分かってくれる人がいれば。何も。
なんでかは分からない。
親に虐待されたわけじゃないし、学校でいじめられた記憶もない。
それでもなんだか感情を表に出すことは恥ずかしいことで、極力それをしないでおけば何事もなく過ごしていける。
幼少ながらにそんなことを思ったのかもしれない。
そして自分が声を出せなくなった理由。
それも分からない。
それを思い出そうとすると、もやもやとしたものが頭を締め付けるようにしてくるので、そこで考えるのをやめる。
きっとひどいことがあったのだろう。
思い出さないのは、人間が自我を崩壊させないためのストッパーが働いているからだと、何かで読んだ。だからきっとこれは思い出さなくて良いこと。
それでもつきまとってくるのは、世間というもの。
何も思い出せないというのに、非難され、罵倒され、いわれのない中傷を受けた。どれだけ言葉という名の石をどれほど投げられたか。
わたしは何も知らない。
わたしは何も覚えてない。
わたしは何もやっていない。
けどそれを発する言葉はすでに失われており、社会的弱者となり果てたわたしはもはや生きているのか、それとも死んでいるのかわからない状態となった。
だから、わたしは目と心を閉じた。
もうこの世界に私の居場所はない。
そう思って世界から自分を遮断した。
それでも、1人だけ。
閉じた中にいる存在。
『大丈夫、麗明は何も心配しなくていい』
赤星煌夜。
昔から一緒だった彼。
思えば彼と一緒だったから、わたしは今まで生きてこれた。
石を投げられても、耐えてこられた。新しい世界にも来れた。
だからそう言ってくれたのは単純に嬉しかった。
けどそれを伝えたくても声がでない。顔で表そうと思っても、もともと感情を外に出すのは苦手だ。
それでも煌夜は分かってくれた。
わたしの何を感じ取っているか分からないけど、ちゃんと分かってくれている。
それが、何よりも嬉しかった。
だから今度はわたしの番。
これまでの感謝を、表情で伝えるのは難しいから行動で示す。
「やぁ、麗明。どうした?」
煌夜がこちらに振り返り、笑顔で迎えてくれる。
ある人はうさんくさいとか言うけど、わたしにとっては慈愛に満ちた安らぎの微笑みだ。
彼は元の世界で一緒にいて、いえ、友達で、いえいえ、家族で。
この世界にも一緒に来て、これまでも一緒に暮らしてきた。
その際、あの女神と取引をして、1年もしないうちに大帝国のパルルカ教の教皇という立ち場まで登りつめたのは知っている。
彼は女神の要請で、と言っていたがそれは嘘だと知っている。
すべてわたしのためだ。
こんな血と屍で満ちた世界。
声と感情を失ったわたしが生きていくには、あまりにも危険が多すぎる世界。
だから煌夜は必死になった。
必死になって、今の立場を獲得した。
押すも押されぬ、教皇様に。
その傍にいるわたしは安全になった。
教皇様の付き人と思われているから、命を狙われることも無法をされることもない。
だからわたしは知っている。
煌夜がこれまで頑張ってきたのも、人に言えないようなことをしてきたのも。
全部が全部。わたしのためだってことを。
自意識過剰で言っているわけではない。それが分かる。煌夜のことなら、わたしは全部分かるんだ。わたしのことなら、煌夜は全部わかるように。
「あぁ、こんな時間か。そうだな。少しお茶にしようか」
煌夜は2人きりの時、こうやって砕けた風に喋る。
それが遠慮しない感じで、好きだ。
「ちょうどいいお茶請けをもらったんだ。2人で食べよう」
わたしは首を横に振る。
そして、意を決して後ろ手に隠していた箱を取り出すと、煌夜の前にある机に置く。
「ん…………そうか。今日はバレンタインか」
こくりと頷く。
それを見た煌夜は少し驚いた様子から、再び元の笑みに戻る。
「去年ごろから急に流行りだしてたな。ふっ、世界が変わっても、人の営みや習慣が変わることがない。それは世界というものを世界全体として見るか、人類として見るかのマクロとミクロの差異によるもの。さらにそもそもの本質は時として変化するものであり、その変質した結果が新たなる本質となることで、新たな文明というものができるということなのか。なるほど」
煌夜の言っていることはよく分からない。
けど、こうやって喋っている時、信者に対して説法している時の煌夜はなんとなく好きだ。
「開けても?」
煌夜の問いに、わたしは再び頷く。
それを受け、彼は無駄のない動きで背もたれから上体を起こし、そのまま獲物を狙う猛禽のような素早さで箱を確保すると、今度は逆にゆっくりと、赤子をあやすように優しく箱を開ける。
そこから現れたのは円形のチョコケーキ。
ほんの小さなもので、チョコを薄く塗っただけの簡単なもの。
それでも材料の少ないこの世界ではこれを作るのが精いっぱい。
「ほぅ、これはこれは。もしかして麗明の手作り?」
首肯する。
すると、煌夜は優しくうなずくと、目ざとく何かを見つけた。
「ん、これはプレート? 何か書いてあるな。これは……」
それが今回の肝だった。
正直、書くかどうか迷った。
けど書くことにした。
それが一番だと思ったから。
『ありがとう。がんばって』
たったそれだけの言葉。
それでも、煌夜には伝わると思う。
わたしがどれだけ感謝していて、どれだけ煌夜を応援したいか。
正直、元の世界とかこの世界とかどうでもいい。
ただ煌夜がやりたいことを補佐したい。応援したい。
煌夜はわたしにこの世界で生きる場所を与えてくれた。
ならわたしは煌夜のやりたいことを後押しする。
それが感謝のお返しというものだろう。
だから、煌夜はふっと笑い、
「麗明。私は約束するよ。君の想いに応えるため。そして、あの女神に復讐を果たす」
煌夜の目に暗い、だがきらめくような色が浮かんだのが分かった。
大丈夫。煌夜ならきっとできる。
肩に手を置く。
その思いを伝えるために。
そしてその思いは熱として伝わり、煌夜が力強くうなずく。
「ありがとう。麗明。こちらこそ、これからもよろしく」
うん、こちらこそ。
そう答えようとして、口を、頬を、目を動かした。
気がしただけだった。
多分、外からは能面のようなわたしが見えるだけだろう。
わたしはもう変わらない。
一生笑えない。一生泣けない。一生喋れない。
それがわたしの罪。
罪?
わたしは何か悪いことをしたのだろうか。
分からない。
思い出せない。
わたしには、何も、ない。
それでもいい。
この人の、わたしのことを分かってくれる人がいれば。何も。
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