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第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
閑話3 淡英(シータ王国四峰)
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「しっかしすげぇなぁ! あの騎馬隊は!」
「うちらも欲しいもんだぜ!」
「いやいや、結局は俺たちがトドメ刺したようなもんだろ? 大勝利じゃねぇか!」
夜。
野営地で、部下に囲まれて夕飯を取る。
この時間が何にもまして好きだ。
勝ち戦の後ならなおさらだ。
酒は1杯だけだが出した。
せっかくの勝ち戦なのだ。
ここで渋って士気が下がるのは愚かだ。
いつもなら船の上か、中洲での時間だから、こうも原野の中でやるのが落ち着かない気分もする。
だがこれからはそれに慣れないといけない。
「水陸両用軍、いけそうですね、隊長」
部下の1人が嬉しそうにそう言って笑う。
正直、あの状況なら素人でもある程度の働きができただろうが、それはもちろん口にはしない。
「まぁな。だが明日が本番だ。浮かれて寝過ごすんじゃねぇぞ?」
方々から笑いが上がる。
士気は高い。死傷者も少ない。
上々の戦果だ。
さすがジャンヌ。
総司令官が認めるだけのことはある。
だが言った通り本番は明日だ。
さすがに相手も同じ轍は踏まないだろうから、ガチンコの戦いになる可能性は高い。
その時こそ、俺のこの部隊の力を見せる時だ。
陸で戦い、時に川を使って敵の背後に出る。
神出鬼没の戦いができる俺たちの、最初の見せ場。
元は水軍だった俺が、なんの因果かこうして陸に上がっているのも不思議なものだ。
それもこれも時雨が逝ってから。
あのどうしようもなく愚直でまじめで融通の利かない馬鹿。
いまだに何であんなことをしたのか分からない。
いや、理由なんてないのかもしれない。
だってあいつは馬鹿なんだから。
雫の想いにも気づかない、鈍感なのだから。
けどあいつが死んで、シータ王国には陸軍を見る人材がいなくなった。
となれば俺がやるしかないだろう。
あの馬鹿が抜けた穴は、俺でなくちゃ埋まらない。
それがあいつへの手向けだと分かってるから、元時雨軍もおとなしく言うことを聞いてくれた。
それが明日、示されるのだ。
「んじゃ、ほどほどにしとけよ」
部下たちに言い、その場を離れる。
少し夕涼みをしたかった。
夏の夜だ。
寒いということはない。
けどやはり陸の上で過ごすのは、どこか違和感を感じた。
「これは隊長」
見張りが俺に気づいて背筋を伸ばす。
ああ、良い緊張感だ。
「おぅ、異常はないか?」
「ええ、何も。奴ら敗けて今頃泣いて縮こまってるんでしょうね」
「はっ、ちげぇねぇ」
帝国軍は出撃してきた城に逃げ込んでいる。
今日はもう再起不能だろう。
「本当、大したものですよ。あの闘技場の女神様は」
あぁ、そういえばそんなあだ名をつけられてたな。
もうはるか昔のことに思える。
あれからもう2年か。
早いような長いような、それでも俺たちはこうして帝国を追い詰めている。
そのことがなんだか愉快でならない。
「んじゃ、見張り頼むぞ。交代までの辛抱だからよ」
「はっ!」
こうやって口をきいてやるだけでも兵の反応は違う。
そのことに満足して、その場を立ち去ろうとする。
――その時。
何かを、感じた。
海に出るときに感じる、この感覚。
晴れた日にも関わらず、嵐は突然やってくる。
だから風と波と星の動きには機敏になっている。
偶然とか勘で片づけられるような類の感覚だ。
それでもこの感覚で今まで生き延びてきた。
「おい――」
だから見張りに警戒の声をかけようとした――
その時。
何か、とんでもないものがぶつかってきた。
こちらではない。
陣の反対側。
衝撃。
そして悲鳴。
何が起きた、いや、敵襲だ。
悲鳴の後に馬のいななき。そして金属のぶつかる音。
「落ち着け! 敵の数は少ない! 隊伍を組んで防げ!」
敵の数なんて分からない。
だが月は小さく雲もかかっている。
万単位の軍を動かすのはかなり困難と言わざるを得ない。
それに万の軍勢が近づけばさすがに気づく。
だから少数だと結論付けた。そうなればこちらが落ち着きさえすれば、包み込んでせん滅できるはずだ。
「隊長!」
近くにいた部下たちが集まってきた。
10か20。
それがすぐに100になった。これなら戦える。
「よし、突っ込んできた奴らを包囲して皆殺しにするぞ!」
「おう!!」
荒々しく、頼もしい答え。
それに満足して走り出す。
だが――不意に首筋に何かが走った。
悪寒。いや、危険。
振り向く。
煌々とたかれるかがり火の向こうにある闇。
そこから何かが来る。
「隊長?」
立ち止まった俺を不審がり、部下たちも止まって振り返る。
まさか。いや、そんなはずは……だがしかし。
いや、ここは勘を信じる。
「全軍反転! 敵に備えろ!」
まだ見ぬ敵に対してだ。
一瞬怪訝な顔を部下たちはしたが、すぐにそれに従った。
こいつらも俺の勘の良さは知っているのだ。
――だが、すべてが遅かった。
「敵しゅ――」
馬蹄の音。
そして陣の外れにいた部下の声が、言い終わらないうちに途絶えた。
さらに馬蹄と何か大きなものが近づいてくる。
次々に悲鳴が響き、部下たちが倒れていく。
その音は、まっすぐ、とんでもない速さでこちらに近づいてくる。
くそ、時間差での挟撃か。
しかしなんて速さだ。
騎馬隊。その先頭、細い。闇に溶けそうな漆黒の鎧に白い顔が夕闇に浮かぶ。
誰かは知らないがそれが敵の大将だと直感した。
「先頭の黒鎧を狙え! そいつが大将だ!」
「ほぅ、私を知るか」
声。女だ。
そこで思い出す。ジャンヌが会ったという敵の大将。元帥の背格好を。
「総大将自ら来たか!」
それには相手は答えない。
その間も彼我の距離は加速度的に縮まっていく。
こりゃいい。
てめぇを倒せばこの戦い、俺たちの勝ちだ。長年の恨みが張らせるってもんだ。だからやってやる。
「オオオオオオオッ!!」
剣を抜き、雄たけびを上げた。
気合は十分。体は動く。
だから前に出た。突進。先頭。痩身。
女を斬ることは少し後ろめたい気がするが、言っている段階は過ぎた。
来る。馬。鎧。剣。女の目。加速した。
振り下ろした。衝撃。斬った。
夜空に何かが舞う。敵の首。元帥の首だ。
――違う。
炎に照らされ、見たのは――腕だ。
そして違和感。
右腕の感触がなかった。
そりゃそうだ。
だって、俺の右腕は宙にある。
痛みが走った。右腕、ではない。胸だ。
剣が俺の胸に突き立っている。そこから横に切り裂かれた。黒い液体が舞う。
おい、なんてことしやがる。
こいつらは、俺たちはここからなんだよ。
これから帝国の野郎をぶっ飛ばして、だから帝国のやつに斬られるなんて納得できないだろ。
せっかくの舞台。こんなところで倒れてらんない。あの馬鹿のために。俺の部隊は活躍するんだ。
これからなんだ。だから――
視界の端。
火の光を反射させる何かが映る。
こめかみに何かがぶつかる感覚がして。
そして何も見えなくなった。
「うちらも欲しいもんだぜ!」
「いやいや、結局は俺たちがトドメ刺したようなもんだろ? 大勝利じゃねぇか!」
夜。
野営地で、部下に囲まれて夕飯を取る。
この時間が何にもまして好きだ。
勝ち戦の後ならなおさらだ。
酒は1杯だけだが出した。
せっかくの勝ち戦なのだ。
ここで渋って士気が下がるのは愚かだ。
いつもなら船の上か、中洲での時間だから、こうも原野の中でやるのが落ち着かない気分もする。
だがこれからはそれに慣れないといけない。
「水陸両用軍、いけそうですね、隊長」
部下の1人が嬉しそうにそう言って笑う。
正直、あの状況なら素人でもある程度の働きができただろうが、それはもちろん口にはしない。
「まぁな。だが明日が本番だ。浮かれて寝過ごすんじゃねぇぞ?」
方々から笑いが上がる。
士気は高い。死傷者も少ない。
上々の戦果だ。
さすがジャンヌ。
総司令官が認めるだけのことはある。
だが言った通り本番は明日だ。
さすがに相手も同じ轍は踏まないだろうから、ガチンコの戦いになる可能性は高い。
その時こそ、俺のこの部隊の力を見せる時だ。
陸で戦い、時に川を使って敵の背後に出る。
神出鬼没の戦いができる俺たちの、最初の見せ場。
元は水軍だった俺が、なんの因果かこうして陸に上がっているのも不思議なものだ。
それもこれも時雨が逝ってから。
あのどうしようもなく愚直でまじめで融通の利かない馬鹿。
いまだに何であんなことをしたのか分からない。
いや、理由なんてないのかもしれない。
だってあいつは馬鹿なんだから。
雫の想いにも気づかない、鈍感なのだから。
けどあいつが死んで、シータ王国には陸軍を見る人材がいなくなった。
となれば俺がやるしかないだろう。
あの馬鹿が抜けた穴は、俺でなくちゃ埋まらない。
それがあいつへの手向けだと分かってるから、元時雨軍もおとなしく言うことを聞いてくれた。
それが明日、示されるのだ。
「んじゃ、ほどほどにしとけよ」
部下たちに言い、その場を離れる。
少し夕涼みをしたかった。
夏の夜だ。
寒いということはない。
けどやはり陸の上で過ごすのは、どこか違和感を感じた。
「これは隊長」
見張りが俺に気づいて背筋を伸ばす。
ああ、良い緊張感だ。
「おぅ、異常はないか?」
「ええ、何も。奴ら敗けて今頃泣いて縮こまってるんでしょうね」
「はっ、ちげぇねぇ」
帝国軍は出撃してきた城に逃げ込んでいる。
今日はもう再起不能だろう。
「本当、大したものですよ。あの闘技場の女神様は」
あぁ、そういえばそんなあだ名をつけられてたな。
もうはるか昔のことに思える。
あれからもう2年か。
早いような長いような、それでも俺たちはこうして帝国を追い詰めている。
そのことがなんだか愉快でならない。
「んじゃ、見張り頼むぞ。交代までの辛抱だからよ」
「はっ!」
こうやって口をきいてやるだけでも兵の反応は違う。
そのことに満足して、その場を立ち去ろうとする。
――その時。
何かを、感じた。
海に出るときに感じる、この感覚。
晴れた日にも関わらず、嵐は突然やってくる。
だから風と波と星の動きには機敏になっている。
偶然とか勘で片づけられるような類の感覚だ。
それでもこの感覚で今まで生き延びてきた。
「おい――」
だから見張りに警戒の声をかけようとした――
その時。
何か、とんでもないものがぶつかってきた。
こちらではない。
陣の反対側。
衝撃。
そして悲鳴。
何が起きた、いや、敵襲だ。
悲鳴の後に馬のいななき。そして金属のぶつかる音。
「落ち着け! 敵の数は少ない! 隊伍を組んで防げ!」
敵の数なんて分からない。
だが月は小さく雲もかかっている。
万単位の軍を動かすのはかなり困難と言わざるを得ない。
それに万の軍勢が近づけばさすがに気づく。
だから少数だと結論付けた。そうなればこちらが落ち着きさえすれば、包み込んでせん滅できるはずだ。
「隊長!」
近くにいた部下たちが集まってきた。
10か20。
それがすぐに100になった。これなら戦える。
「よし、突っ込んできた奴らを包囲して皆殺しにするぞ!」
「おう!!」
荒々しく、頼もしい答え。
それに満足して走り出す。
だが――不意に首筋に何かが走った。
悪寒。いや、危険。
振り向く。
煌々とたかれるかがり火の向こうにある闇。
そこから何かが来る。
「隊長?」
立ち止まった俺を不審がり、部下たちも止まって振り返る。
まさか。いや、そんなはずは……だがしかし。
いや、ここは勘を信じる。
「全軍反転! 敵に備えろ!」
まだ見ぬ敵に対してだ。
一瞬怪訝な顔を部下たちはしたが、すぐにそれに従った。
こいつらも俺の勘の良さは知っているのだ。
――だが、すべてが遅かった。
「敵しゅ――」
馬蹄の音。
そして陣の外れにいた部下の声が、言い終わらないうちに途絶えた。
さらに馬蹄と何か大きなものが近づいてくる。
次々に悲鳴が響き、部下たちが倒れていく。
その音は、まっすぐ、とんでもない速さでこちらに近づいてくる。
くそ、時間差での挟撃か。
しかしなんて速さだ。
騎馬隊。その先頭、細い。闇に溶けそうな漆黒の鎧に白い顔が夕闇に浮かぶ。
誰かは知らないがそれが敵の大将だと直感した。
「先頭の黒鎧を狙え! そいつが大将だ!」
「ほぅ、私を知るか」
声。女だ。
そこで思い出す。ジャンヌが会ったという敵の大将。元帥の背格好を。
「総大将自ら来たか!」
それには相手は答えない。
その間も彼我の距離は加速度的に縮まっていく。
こりゃいい。
てめぇを倒せばこの戦い、俺たちの勝ちだ。長年の恨みが張らせるってもんだ。だからやってやる。
「オオオオオオオッ!!」
剣を抜き、雄たけびを上げた。
気合は十分。体は動く。
だから前に出た。突進。先頭。痩身。
女を斬ることは少し後ろめたい気がするが、言っている段階は過ぎた。
来る。馬。鎧。剣。女の目。加速した。
振り下ろした。衝撃。斬った。
夜空に何かが舞う。敵の首。元帥の首だ。
――違う。
炎に照らされ、見たのは――腕だ。
そして違和感。
右腕の感触がなかった。
そりゃそうだ。
だって、俺の右腕は宙にある。
痛みが走った。右腕、ではない。胸だ。
剣が俺の胸に突き立っている。そこから横に切り裂かれた。黒い液体が舞う。
おい、なんてことしやがる。
こいつらは、俺たちはここからなんだよ。
これから帝国の野郎をぶっ飛ばして、だから帝国のやつに斬られるなんて納得できないだろ。
せっかくの舞台。こんなところで倒れてらんない。あの馬鹿のために。俺の部隊は活躍するんだ。
これからなんだ。だから――
視界の端。
火の光を反射させる何かが映る。
こめかみに何かがぶつかる感覚がして。
そして何も見えなくなった。
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