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第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
第11話 女神・マスト・ゴー・オン
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「はい! というわけで死闘!激闘!熱闘甲子園!ってな感じで、互角な戦いしやがってこんちくしょーめ!」
「お前、なんでここに!?」
まさかの女神だった。
てかこいつ、今、あの煌夜の彼女に取り憑いてるんじゃなかったか?
「取り憑くってさ、もっと言いようがあるじゃん? それにわたし神だもーん。それくらいのことはできますー。あ、大丈夫。今、麗明ちゃんはちゃんと最前線のジュナン城でコーヤくんとイチャラブ新婚旅行中だから!」
何が大丈夫なんだよ。
てか待て。
「前線に、来てる?」
「もっちのロン! メンタンピン三色イーペードラドラの倍満! 8千オール!」
なんで8千オールなんだよ。ロン(出あがり)じゃねーのかよ。
「おおぅ、さすがアッキー。麻雀してるねー、てか大学生かー、そんな設定もあったね」
「まぁ、そりゃ麻雀ぐらいは義務教育で……って、そうじゃねぇよ! 前線にいる? お前、立場分かってるのか? お前が死ねば、それで終わりなんだぞ?」
そう決めたのはこいつ自身だ。
まさか忘れてるとかないよな?
「…………そうだっけ? 記憶にございません!」
「国会の答弁か! お前色々ふざけんなよ!?」
「ふざけてません! 真面目におちゃらけてるの!」
「なおさら性質が悪いわ!」
「ふっふー、というアッキーの究極のツッコミと至高のお怒りをいただくまでがテンプレよねー。あー、帰ってきたって感じ」
こいつ、本当にどうにかしないとまずい。
いや、もう手遅れな気もするけど。
「お前、もしかしてそれをするためだけに俺のとこに来たわけじゃないよな?」
「まっさかー。アッキーって自意識過剰系? そこまでアッキーに構ってる暇はありません! なぜなら女神オブザイヤーの連覇がかかってるからね! ほんの8割くらいよ、目的の」
「ほぼ全部じゃねーか!」
「あー、いいね。やっぱりアッキーのツッコミは癖になる。ね、今年の年末、狙ってみない? 漫才グランプリ」
もういいや。
てかこんなやつに、この世界の人々が振り回されるのが、心底腹立たしい。
「あーん、見捨てないでよー。嘘うそ、ちゃんと目的があって来たんだから」
「……とりあえず聞いてやる」
「えー、聞くー? 聞いちゃうー? 女神ちょっと恥ずかしいー。なーんてね。そりゃほら、やっぱあれでしょ。さんざん煽った手前、ちゃんと観戦しなきゃでしょ?」
「お前、分かってるか? こないだの和平交渉でもう下がることないだろと思ったお前の心象が、さらに最低になったぞ」
「えへへー、そんな褒めても何もでないって」
「褒めてねぇよ!」
「ま、そういうわけで来たんだけどさー。なんつーの? こう見ながら解説とか一緒に感想言いあったりとかしたいのに、コーヤくんったら露骨にわたしのこと避けてさ。恋人同士なのに、つれないよね」
「そりゃお前だから……って、恋人同士は恋人同士なのか。いや、そういう問題じゃないだろ」
「というわけで、誰も感想とか話せないので来ちゃった」
「来ちゃった、じゃねぇ!」
「だってだってー。色々話したいじゃん。あれがどうだ、これがそうだって。やっぱリアタイ視聴でコメント流しながらじゃないと見た気しないんだよねー」
「飛ばしすぎだろ、この現代生まれの似非女神が……」
「というわけでアッキー選手。2日間の戦いを終えて、いかがでしたでしょうか?」
もう付き合いきれんわ。
ムシムシ。
「いやーそうですねー、やっぱり初日に調子乗っちゃいましたね。まさかの連環馬三段突きとかっていう中二病満載のオリジナル戦法と見せかけてただの連環馬っていうのが肝で。それで勝って油断して、まんまと元帥ちゃんにやられちゃいました」
「お前がやんのかよ! てかそれを言うな!」
今更ながらに恥ずかしくなってきた。
「なるほど。初日はアッキー選手が終始調子に乗っていたと。それはもうふざけんなですね。では2日目は?」
まだ続くのかよ。もういいよ。
「そうですねー。敵はこっちの弱点を突きにくる。だからそこを待ち伏せて敵を壊滅させるんです! って意気込みだったんですけど、やっぱり元帥ちゃんにやられちゃいましたねー。まぁなんとか里奈が助けてくれましたが」
「なるほど。カッコつけようとして見事滑ったということですね! いやー、素晴らしい。それこそアッキー選手。調子乗ってずっこけるクソダサで間抜けでイケてないナンセンスさが、もうこれは最っ高ですね!」
「お前いい加減にしろよ!? おい、ちょっとお前。そこになおれ。殴るから」
「きゃー、アッキーがこわいー。でもここでは手も足も出ないんだけどねー。あ、もしかして殴るって現実世界で? それって麗明ちゃんの体を殴るってこと? わー、やっばーん。アッキーってそういう人だったんだ―。女性蔑視だぞー。それにコーヤくんも黙ってないと思うなー」
……こいつ。
手が出せないことを盾に好き勝手しやがって。
「だってわたし神だもん」
「お前、いつか絶対ぎゃふんって言わせてやるからな!」
「うん、その日を大切に……ずっと、ずっと待ってるからね、アッキー。…………あ、これは思春期溢れる告白的な流れの話じゃなくて、やれるもんならやってみろこのザコ助っていう意味ね!」
「言われなくても分かってるわ!」
「ふーい、堪能した堪能した。コーヤくんももうちょっとこんな感じにかまってくれればいいのに」
「お前、まさかこのテンションであっちに行ってるのか?」
「もちのロン! リーチ一発チョンボドラ3、8000払いです……」
「もうツッコまないぞ」
「ぶーぶー! けちんぼー。そこはチョンボかよ! って単純で効果的なツッコミを求めます!」
はぁ……せっかく相手も退いて、少しは休めると思ったのに。
こいつが出てきたら、疲労がどっと来た気がした。
「はーい、というわけで、来週のアッキーはお休みでーす。次回からはつまんない裏話が続くよー。けど、めげずに見てね? 女神との約束だゾ」
もう完全に意味が分からなかった。
早くこの女神、どうにかできないかなー。
「残念、女神ちゃんはまだまだ続くよー。それじゃあ、また来週! 歯ぁ磨けよ! 顔洗えよ! 風邪ひくなよ! また来週!」
「二度と来んな!」
「お前、なんでここに!?」
まさかの女神だった。
てかこいつ、今、あの煌夜の彼女に取り憑いてるんじゃなかったか?
「取り憑くってさ、もっと言いようがあるじゃん? それにわたし神だもーん。それくらいのことはできますー。あ、大丈夫。今、麗明ちゃんはちゃんと最前線のジュナン城でコーヤくんとイチャラブ新婚旅行中だから!」
何が大丈夫なんだよ。
てか待て。
「前線に、来てる?」
「もっちのロン! メンタンピン三色イーペードラドラの倍満! 8千オール!」
なんで8千オールなんだよ。ロン(出あがり)じゃねーのかよ。
「おおぅ、さすがアッキー。麻雀してるねー、てか大学生かー、そんな設定もあったね」
「まぁ、そりゃ麻雀ぐらいは義務教育で……って、そうじゃねぇよ! 前線にいる? お前、立場分かってるのか? お前が死ねば、それで終わりなんだぞ?」
そう決めたのはこいつ自身だ。
まさか忘れてるとかないよな?
「…………そうだっけ? 記憶にございません!」
「国会の答弁か! お前色々ふざけんなよ!?」
「ふざけてません! 真面目におちゃらけてるの!」
「なおさら性質が悪いわ!」
「ふっふー、というアッキーの究極のツッコミと至高のお怒りをいただくまでがテンプレよねー。あー、帰ってきたって感じ」
こいつ、本当にどうにかしないとまずい。
いや、もう手遅れな気もするけど。
「お前、もしかしてそれをするためだけに俺のとこに来たわけじゃないよな?」
「まっさかー。アッキーって自意識過剰系? そこまでアッキーに構ってる暇はありません! なぜなら女神オブザイヤーの連覇がかかってるからね! ほんの8割くらいよ、目的の」
「ほぼ全部じゃねーか!」
「あー、いいね。やっぱりアッキーのツッコミは癖になる。ね、今年の年末、狙ってみない? 漫才グランプリ」
もういいや。
てかこんなやつに、この世界の人々が振り回されるのが、心底腹立たしい。
「あーん、見捨てないでよー。嘘うそ、ちゃんと目的があって来たんだから」
「……とりあえず聞いてやる」
「えー、聞くー? 聞いちゃうー? 女神ちょっと恥ずかしいー。なーんてね。そりゃほら、やっぱあれでしょ。さんざん煽った手前、ちゃんと観戦しなきゃでしょ?」
「お前、分かってるか? こないだの和平交渉でもう下がることないだろと思ったお前の心象が、さらに最低になったぞ」
「えへへー、そんな褒めても何もでないって」
「褒めてねぇよ!」
「ま、そういうわけで来たんだけどさー。なんつーの? こう見ながら解説とか一緒に感想言いあったりとかしたいのに、コーヤくんったら露骨にわたしのこと避けてさ。恋人同士なのに、つれないよね」
「そりゃお前だから……って、恋人同士は恋人同士なのか。いや、そういう問題じゃないだろ」
「というわけで、誰も感想とか話せないので来ちゃった」
「来ちゃった、じゃねぇ!」
「だってだってー。色々話したいじゃん。あれがどうだ、これがそうだって。やっぱリアタイ視聴でコメント流しながらじゃないと見た気しないんだよねー」
「飛ばしすぎだろ、この現代生まれの似非女神が……」
「というわけでアッキー選手。2日間の戦いを終えて、いかがでしたでしょうか?」
もう付き合いきれんわ。
ムシムシ。
「いやーそうですねー、やっぱり初日に調子乗っちゃいましたね。まさかの連環馬三段突きとかっていう中二病満載のオリジナル戦法と見せかけてただの連環馬っていうのが肝で。それで勝って油断して、まんまと元帥ちゃんにやられちゃいました」
「お前がやんのかよ! てかそれを言うな!」
今更ながらに恥ずかしくなってきた。
「なるほど。初日はアッキー選手が終始調子に乗っていたと。それはもうふざけんなですね。では2日目は?」
まだ続くのかよ。もういいよ。
「そうですねー。敵はこっちの弱点を突きにくる。だからそこを待ち伏せて敵を壊滅させるんです! って意気込みだったんですけど、やっぱり元帥ちゃんにやられちゃいましたねー。まぁなんとか里奈が助けてくれましたが」
「なるほど。カッコつけようとして見事滑ったということですね! いやー、素晴らしい。それこそアッキー選手。調子乗ってずっこけるクソダサで間抜けでイケてないナンセンスさが、もうこれは最っ高ですね!」
「お前いい加減にしろよ!? おい、ちょっとお前。そこになおれ。殴るから」
「きゃー、アッキーがこわいー。でもここでは手も足も出ないんだけどねー。あ、もしかして殴るって現実世界で? それって麗明ちゃんの体を殴るってこと? わー、やっばーん。アッキーってそういう人だったんだ―。女性蔑視だぞー。それにコーヤくんも黙ってないと思うなー」
……こいつ。
手が出せないことを盾に好き勝手しやがって。
「だってわたし神だもん」
「お前、いつか絶対ぎゃふんって言わせてやるからな!」
「うん、その日を大切に……ずっと、ずっと待ってるからね、アッキー。…………あ、これは思春期溢れる告白的な流れの話じゃなくて、やれるもんならやってみろこのザコ助っていう意味ね!」
「言われなくても分かってるわ!」
「ふーい、堪能した堪能した。コーヤくんももうちょっとこんな感じにかまってくれればいいのに」
「お前、まさかこのテンションであっちに行ってるのか?」
「もちのロン! リーチ一発チョンボドラ3、8000払いです……」
「もうツッコまないぞ」
「ぶーぶー! けちんぼー。そこはチョンボかよ! って単純で効果的なツッコミを求めます!」
はぁ……せっかく相手も退いて、少しは休めると思ったのに。
こいつが出てきたら、疲労がどっと来た気がした。
「はーい、というわけで、来週のアッキーはお休みでーす。次回からはつまんない裏話が続くよー。けど、めげずに見てね? 女神との約束だゾ」
もう完全に意味が分からなかった。
早くこの女神、どうにかできないかなー。
「残念、女神ちゃんはまだまだ続くよー。それじゃあ、また来週! 歯ぁ磨けよ! 顔洗えよ! 風邪ひくなよ! また来週!」
「二度と来んな!」
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