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第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
第10話 抜山蓋世
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敵が退いていくと、こちらも一旦兵を下げた。
追撃を主張する意見も多かったが、相手は敗走したわけではないこと、こちらもそれなりに被害が出ていることを理由に一度下がった。
負傷者はヨジョー城に送った。
その数は5千ほど。
1日の戦いにしてはかなり多い。
それほど激戦だったということだろう。
特に挟撃を受けた激戦区のアークの軍と旧淡英軍の数が多かった。
相手もおそらくそれくらいの被害は出ているだろう。
ひとまず陣払いをして、デンダ砦まで下がる。
これで双方の距離は約1日。
2日の戦闘は終わりを告げ、しばしの休憩に入るだろう。
だが相手が城を動かないのと同様に、こちらもヨジョー城に退くことは考えなかった。
一度退いてしまえば、緊張が切れる。
もう一度川を渡って再戦、という気持ちになりづらくなる。
そうなればやる気満々の相手に後れを取ることは想像に難しくないだろう。
敵を目の前に見据えた、このデンダ砦が最前にて最善の場所だった。
とはいえ6万もの大軍が入れるほど広くはない。
だから一応、雨風をしのげる程度に修復したアルパ、ベダ、ガーマ砦にも分散して兵舎を築き、そこで兵を休憩させた。
兵たちは食事の準備をしたり、激戦に疲労した体を休めるために思い思いの場所でくつろぎ始めるが、俺をはじめとする幹部連中はそうはいかない。
被害報告から部隊の再編、それから今後の対策で寝る暇もない。
とはいえ指揮官も人間。
一息入れないと、どうも正常な判断が下せないだろうということで、1時間ほど休憩の時間を設けた。
ただ俺は休むことなく、無理言ってアークに来てもらった。
里奈と元帥の戦いについての一部始終を聞くためだ。
「疲れているところすまないな」
「いえ、自分はもう。リナさんに助けられましたから」
そして話し始めた戦いの様子は、聞いていてハラハラするようなものだった。
あの里奈のスキル。
それを本気で使った時にどうなるか、というのは何度か経験してきた。
だがそれと互角に打ち合う元帥というのも、正直、文字通りの意味で見損なっていた。
まさか里奈と戦える相手なんていないと思ってたからだ。
だが、それは1つの事柄で理解できてしまった。
「何か言っていたんですよね。えっと、山をどうするとか、気がどうとか」
「山? 気?」
「いえ、山を抜くとか言ってました。自らをハオーとも言っていたかと。いかがしました? 顔色が優れないようですが」
「…………いや、いい。分かった。疲れただろう、休んでくれ」
「はっ!」
アークが退室していくと、俺は天を仰いだ。
「どうされましたか、ジャンヌさん?」
サールが聞いてくる。
里奈は重傷ではないが負傷者としてヨジョー城に送ろうとしたが、本人が断固として拒否して、今は治療して隣室で休んでいる。
だからサールも共に報告を受けていたのだが、もちろんサールにこの話が分かるはずもない。
「いや、なんでもないよ」
そう安心させるように言って、内心戦慄する。
『力は山を抜き、気は世を覆う
時利あらずして騅ゆかず
騅のゆかざるをいかにすべき
虞や虞やなんじをいかんせん』
抜山蓋世と呼ばれる、かの楚漢戦争の雄・項羽が垓下の戦いで歌った詩だ。
かの有名な故事『四面楚歌』はその時にできたもので、兵の士気はどん底で周囲を敵に囲まれた項羽は、妻の虞美人に向かってこの詩を詠んだという。
力は山を引っこ抜くほど強く、気力は世の中を覆いつくすほどあるのに、時勢が悪く愛馬である騅は進んでくれない。
騅が進まないことには、自分(項羽)もどうしようもない。
虞美人よ虞美人よ。この状況下でお前をどうすればいいのか。
という悲哀に満ちた内容だ。
だがここで問題なのは、その中身じゃない。
なぜそれを元帥が言ったのかということ。
そしてハオーという言葉。
これはおそらく覇王だろう。
覇王、これは項羽が用いた称号で、武力を元に世を治める王の意味だ。
ここから導き出される事実。
あまり考えたくないが、そうとしか認められない真実。
「項羽ってことか……あの元帥閣下は」
項羽といえば、戦えば必ず勝つと言われた中国史上で最も勇猛と呼ばれる将軍で、20万の降兵を穴埋めにして殺したり、3万で50万もの大軍を一撃で撃破したり、最期は敗れるものの戦場で彼を殺すことは誰もできなかったという猛将だ。
数値化すれば統率は100、武力は120、知力は評価によって変わるがあまり高くない、といった非常に脳筋として描かれることが多いだろう。
と、まぁ項羽自体だったら、正直あまり問題はない。
いや、正直正面切って当たりたくないけど、欠点がありあまるほどあるし、歴史を学んだ身としては対処法はある程度は思いつく。
だが、それがスキルとなって、しかも冷静沈着な人間に使われれば話は別だ。
三国志における関羽になぞられたけど、関羽と呂布を足して割らなかったようなパラメータってことになる。
そんな化け物と真っ向勝負したくない。
グリードや淡英が敵わなかったのも無理のない話だ。
喜志田のいないビンゴ王国なんて、鎧袖一触ってお話だ。
だが彼女は負傷して退いていった。
里奈がやったのだ。
つまりあの元帥も完璧ではないということ。
だが、同時に不安になる。
それほどのスキルを持つ相手に、互角に打ち合って、打ち負けつつも負傷させた里奈。
彼女は、いったい何なんだ?
……いや、深くは考えない方がいい。
それに、いかに項羽とはいえ、それを完璧に模倣しているわけではない。
項羽は項羽だったからこそ最強だったのであり、その力だけが別人に受け継がれても項羽本人になるわけではない。俺が諸葛孔明になれないのと同じように。
だから何も恐れることはない。
そう自分に言い聞かせる。
「ジャンヌさん、大丈夫ですか?」
黙りこくってしまった俺が気になったのか、サールが心配そうに聞いてくる。
「いや、なんでもないよ。里奈が無事でよかったと思ってるだけで」
「そうですね。はい、その通りです」
サールは嬉しそうに頷く。
どうやらごまかせたようだ。
うん、やっぱりこのことは他人には言えない。
まさか敵の元帥は最強の力を持ってるから、なるだけ戦わないように、なんて言えば士気も上がらない。
とはいえ、無闇に戦いを挑まないようくぎを刺しておくくらいはいいだろう。
うちの陣営で彼女と真っ向勝負して勝てる人材は、残念ながらいない。
つまり戦えば必ず負けるということ。
その負けは死以外にあり得ないから、それは絶対避けなくちゃいけない。
はぁ、しかし項羽か。
戦うたびにひたすら負けた劉邦の気持ちも分かるものだ。
あんなの相手にしてたら、生きた心地もしないだろう。
けど、勝たなくちゃいけない。
楚漢戦争みたいに何年も戦って、周辺諸国から平らげていくような時間もない。
となれば、やはり相手の動きをふさいで勝つしかない。
それがどれだけ大変か、また1つ間違えれば全軍崩壊となる危険性をはらんでいるか。
けど、触るな危険の項羽が相手ではそうも言ってられない。
先日みたいに突然襲って来る神出鬼没さも脅威だ。
またこれは寝れない日々が続くな。
戦いの再開まで、どれだけ心を休めることができるか。
そう思うと、どうも憂鬱ですっきりしない気分だった。
追撃を主張する意見も多かったが、相手は敗走したわけではないこと、こちらもそれなりに被害が出ていることを理由に一度下がった。
負傷者はヨジョー城に送った。
その数は5千ほど。
1日の戦いにしてはかなり多い。
それほど激戦だったということだろう。
特に挟撃を受けた激戦区のアークの軍と旧淡英軍の数が多かった。
相手もおそらくそれくらいの被害は出ているだろう。
ひとまず陣払いをして、デンダ砦まで下がる。
これで双方の距離は約1日。
2日の戦闘は終わりを告げ、しばしの休憩に入るだろう。
だが相手が城を動かないのと同様に、こちらもヨジョー城に退くことは考えなかった。
一度退いてしまえば、緊張が切れる。
もう一度川を渡って再戦、という気持ちになりづらくなる。
そうなればやる気満々の相手に後れを取ることは想像に難しくないだろう。
敵を目の前に見据えた、このデンダ砦が最前にて最善の場所だった。
とはいえ6万もの大軍が入れるほど広くはない。
だから一応、雨風をしのげる程度に修復したアルパ、ベダ、ガーマ砦にも分散して兵舎を築き、そこで兵を休憩させた。
兵たちは食事の準備をしたり、激戦に疲労した体を休めるために思い思いの場所でくつろぎ始めるが、俺をはじめとする幹部連中はそうはいかない。
被害報告から部隊の再編、それから今後の対策で寝る暇もない。
とはいえ指揮官も人間。
一息入れないと、どうも正常な判断が下せないだろうということで、1時間ほど休憩の時間を設けた。
ただ俺は休むことなく、無理言ってアークに来てもらった。
里奈と元帥の戦いについての一部始終を聞くためだ。
「疲れているところすまないな」
「いえ、自分はもう。リナさんに助けられましたから」
そして話し始めた戦いの様子は、聞いていてハラハラするようなものだった。
あの里奈のスキル。
それを本気で使った時にどうなるか、というのは何度か経験してきた。
だがそれと互角に打ち合う元帥というのも、正直、文字通りの意味で見損なっていた。
まさか里奈と戦える相手なんていないと思ってたからだ。
だが、それは1つの事柄で理解できてしまった。
「何か言っていたんですよね。えっと、山をどうするとか、気がどうとか」
「山? 気?」
「いえ、山を抜くとか言ってました。自らをハオーとも言っていたかと。いかがしました? 顔色が優れないようですが」
「…………いや、いい。分かった。疲れただろう、休んでくれ」
「はっ!」
アークが退室していくと、俺は天を仰いだ。
「どうされましたか、ジャンヌさん?」
サールが聞いてくる。
里奈は重傷ではないが負傷者としてヨジョー城に送ろうとしたが、本人が断固として拒否して、今は治療して隣室で休んでいる。
だからサールも共に報告を受けていたのだが、もちろんサールにこの話が分かるはずもない。
「いや、なんでもないよ」
そう安心させるように言って、内心戦慄する。
『力は山を抜き、気は世を覆う
時利あらずして騅ゆかず
騅のゆかざるをいかにすべき
虞や虞やなんじをいかんせん』
抜山蓋世と呼ばれる、かの楚漢戦争の雄・項羽が垓下の戦いで歌った詩だ。
かの有名な故事『四面楚歌』はその時にできたもので、兵の士気はどん底で周囲を敵に囲まれた項羽は、妻の虞美人に向かってこの詩を詠んだという。
力は山を引っこ抜くほど強く、気力は世の中を覆いつくすほどあるのに、時勢が悪く愛馬である騅は進んでくれない。
騅が進まないことには、自分(項羽)もどうしようもない。
虞美人よ虞美人よ。この状況下でお前をどうすればいいのか。
という悲哀に満ちた内容だ。
だがここで問題なのは、その中身じゃない。
なぜそれを元帥が言ったのかということ。
そしてハオーという言葉。
これはおそらく覇王だろう。
覇王、これは項羽が用いた称号で、武力を元に世を治める王の意味だ。
ここから導き出される事実。
あまり考えたくないが、そうとしか認められない真実。
「項羽ってことか……あの元帥閣下は」
項羽といえば、戦えば必ず勝つと言われた中国史上で最も勇猛と呼ばれる将軍で、20万の降兵を穴埋めにして殺したり、3万で50万もの大軍を一撃で撃破したり、最期は敗れるものの戦場で彼を殺すことは誰もできなかったという猛将だ。
数値化すれば統率は100、武力は120、知力は評価によって変わるがあまり高くない、といった非常に脳筋として描かれることが多いだろう。
と、まぁ項羽自体だったら、正直あまり問題はない。
いや、正直正面切って当たりたくないけど、欠点がありあまるほどあるし、歴史を学んだ身としては対処法はある程度は思いつく。
だが、それがスキルとなって、しかも冷静沈着な人間に使われれば話は別だ。
三国志における関羽になぞられたけど、関羽と呂布を足して割らなかったようなパラメータってことになる。
そんな化け物と真っ向勝負したくない。
グリードや淡英が敵わなかったのも無理のない話だ。
喜志田のいないビンゴ王国なんて、鎧袖一触ってお話だ。
だが彼女は負傷して退いていった。
里奈がやったのだ。
つまりあの元帥も完璧ではないということ。
だが、同時に不安になる。
それほどのスキルを持つ相手に、互角に打ち合って、打ち負けつつも負傷させた里奈。
彼女は、いったい何なんだ?
……いや、深くは考えない方がいい。
それに、いかに項羽とはいえ、それを完璧に模倣しているわけではない。
項羽は項羽だったからこそ最強だったのであり、その力だけが別人に受け継がれても項羽本人になるわけではない。俺が諸葛孔明になれないのと同じように。
だから何も恐れることはない。
そう自分に言い聞かせる。
「ジャンヌさん、大丈夫ですか?」
黙りこくってしまった俺が気になったのか、サールが心配そうに聞いてくる。
「いや、なんでもないよ。里奈が無事でよかったと思ってるだけで」
「そうですね。はい、その通りです」
サールは嬉しそうに頷く。
どうやらごまかせたようだ。
うん、やっぱりこのことは他人には言えない。
まさか敵の元帥は最強の力を持ってるから、なるだけ戦わないように、なんて言えば士気も上がらない。
とはいえ、無闇に戦いを挑まないようくぎを刺しておくくらいはいいだろう。
うちの陣営で彼女と真っ向勝負して勝てる人材は、残念ながらいない。
つまり戦えば必ず負けるということ。
その負けは死以外にあり得ないから、それは絶対避けなくちゃいけない。
はぁ、しかし項羽か。
戦うたびにひたすら負けた劉邦の気持ちも分かるものだ。
あんなの相手にしてたら、生きた心地もしないだろう。
けど、勝たなくちゃいけない。
楚漢戦争みたいに何年も戦って、周辺諸国から平らげていくような時間もない。
となれば、やはり相手の動きをふさいで勝つしかない。
それがどれだけ大変か、また1つ間違えれば全軍崩壊となる危険性をはらんでいるか。
けど、触るな危険の項羽が相手ではそうも言ってられない。
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