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第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
閑話15 玖門竜胆(オムカ王国プレイヤー)
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騒ぎは遠くから聞こえた。
ドンっとお腹に響く音と、閃光。
そして悲鳴。
「なに……?」
林檎さんがそちらの方を見て眉をしかめる。
その方向、はるか遠くに一筋の黒い煙が天へ向かってその体を伸ばしている。
「あ、ばくはつした!」
男の子が無邪気にそう声を上げた。
王都の門の近くで確かに爆発が起きている。
しかも1度で終わらず、2度、3度と続く。
何かとてつもないことが起きていることは間違いない。
「すみません、子供たちをお願いします! 決して建物から、敷地から出ないように」
近くにいた孤児院に勤める女性に向かってそう告げる。
爆発なら建物の中にいちゃいけないのかもしれないけど、少なくともパニックに巻き込まれるよりはマシだと思った。
「え、ええ。貴女は……」
「ちょっと見てきます。何か起きているかを調べないと」
それに、先輩に留守を任されたのもありますし。
「ジャスティスおねえちゃん……」
子供たちが不安そうな目でこちらを見上げてくる。
正直言うと、自分も不安だ。
この世界。
元の世界なんかより、はるかに命が軽い。一歩外に出れば、命のやり取りが定常化している。
だからもしかしたらのこともありえる。
けど私が行かないと。
留守を任せた先輩に迷惑をかけるだけじゃなく、正義を掲げる私自身の信念が潰れてしまうから。
だから――
「大丈夫です。ここでじっと待ってるんですよ。すぐに戻ってきて正義ごっこの続きをやりましょう!」
「……うん!」
子供たちに笑顔が戻った。
そうだ。こういう時は、不安を外に出しちゃいけない。
それは先輩を見ていて思ったこと。
どんなに辛くとも、悲しくとも、苦しくとも。
先輩はそれらをなるべく外に出さないようにしていた。
だからどんな大変なことも乗り切れたし、ここまで生きてこれたんだろうと思う。
それを少し真似しただけ。
「私も行く」
いざ走り出そうとしたとき、林檎さんがそう言ってきた。
けど私は首を横に振る。
「いえ、林檎さんはここに残ってください」
「でも……」
「子供たちを安心させる歌をうたってあげてください。それができるのは林檎さんだけです」
「…………分かった。気を付けて」
「はい、玖門竜胆、行ってきます!」
そして走りだす。
孤児院を出てまずは大通りを目指す。東から西へ抜ける大通り。
そこではまだ事態を分かっていない人たちが、平和に暮らしている。何やら騒ぎが起こっているのは分かるけど、それが自分に降りかかるまでは普通通りの生活を続けるのだろう。
それが悪いとは思わない。
元の世界でも、自分はそんな感じだったから。
けどこの世界にいて、先輩の傍にいて、それではダメだと思った。
災難はいついかなる時でもやってくる。
だから大事なのは当事者意識。
できるなら、自分から動くこと。
だから私は、そんな人たちの間を縫って、そのまま西へ。
そして王宮の手前で南に折れ、いくつかの路地を曲がって大通りに出る。
そこは王都を縦に割る通り。
そして、そこでようやく事態が見えてきた。
南門の右手――地図で言えば、えっと南の右で、こっちから見てだから、右はおはしを持つ方で……南東? いや南西、かな? のあたりの住宅街が燃えている。
そして爆発は今も続いていて、その位置は――
「近づいてくる!?」
そう、爆発はこちらにどんどんと位置を動かしてくる。
それはつまり、こんなことを起こした真犯人もそこにいるということ。
そう思ったら止まらなかった。
さらに走り、爆発の進路となるべき方向に向ける。
大通りの辺りは孤児院の方と異なり、混乱と恐慌で大わらわだった。
誰もが逃げようと必死に逃げ惑う。
「あ、お花が!」
「馬鹿! お花より命が大事なんだよ、逃げるよ、リン!」
祖母と孫なのか、おばあさんと小さい女の子が慌てて逃げている。
怒りがわく。
こんなことをするのはどこのどいつだと。
皆、平和に暮らしていたのに、どうしてこんなノン正義なことをするのか。
しかも先輩がいないときに限って……。
そう思うと、いてもたってもいられなくなり、さらに加速する。
前。右手の方。そこにあった民家が爆発に巻き込まれ、燃え上がる。
その火の粉は隣家へと降り注ぎ、小さいながらも火種が生まれていく。
類焼ってやつです!
「第二紋! 水竜(すいりゅう)!」
とっさにスキルで木刀を出し、そのまま地面に突き刺す。
王都の地下には、川から引いた水脈が巡らされていると先輩から聞いた。しかもその川はすぐそこ、南門の近くを通っているのだから、水が出る条件は十分だ。
地面が割れ、そこから水が爆発したように吹き出した。
天高く舞い上がった水は、そのままスプリンクラーのように、周囲に水をまき散らし火の勢いを弱めていく。逃げ行く人々は悲鳴を上げつつも、消えていく炎を見て安堵してくれている。
「これで、よし」
この調子で燃えているところを鎮火していきましょう。
ひとまず自分にできることから。それが基本です。
しかし、その予定はあっさりと覆った。
そう、すぐそこで爆発したのなら、それを行った人間がすぐそばにいるのは道理ということで。
「まったく、どこの誰ですか。こんな美しくない邪魔の仕方をして」
すぐそこで舌打ちをするような声が聞こえた。
女性の声だ。
そちらを見れば、女性――白いゴスロリ? ドレス的なものを着て、降り注ぐ水を傘で受け止めていたお嬢様的な女性が突っ立っている。
格好だけでなく、みんなが逃げる中とどまっているという、あからさまに不自然な様子と、その声の内容からその人物が何者か分かった。
「なぞは全て解けました! 犯人は、あなたですね!」
「……アラン」
答えは命令、いや行動で来た。
女性の背後に立っていた男性が、ものすごい勢いで突っ込んでくる。
それがもう、執事服を着たイケメンとか。いや、今は関係ない!
「九紋竜形態変化、第五紋! 地竜(ちりゅう)!」
執事が来る。大きく振りかぶった右こぶしの一撃。
それを一番硬そうな形態で防ぐ。
ガイィィィン! と鉄と鉄がぶつかり合ったような音。
「止まっ……え?」
確かに執事の攻撃は止まった。
けど、それを止めたはずの木刀に、ビキっという音の後、執事の拳が当たった辺りからひびが走り、
「わっ、わっ!」
身をかわすのと同時、木刀が砕け、その奥から殺人的な加速でのパンチが私の頭の上をかする。
あ、危なっ!
てかあんなのが当たったら、今頃は……。
「おーっほっほ! わたくしのアランに敵うわけありませんわ! このわたくし、クリスティーヌ・マメールの完璧すぎるスキル『完璧すぎる私の執事』の生み出したアランに! どうやら貴女、プレイヤーのようですわね。つまり煌夜様の敵! 堂島様の仇! 手加減はしなくてよ?」
なんと。この女の人もプレイヤーですか。
へぇー、つまりスキルで執事を。なるほど。
「竜胆的に分かりました! あなた、ヤバい人ですね!」
「ぶち殺しますわよ、このクソガキ!」
怒られてしまった。褒めたつもりなのに。
と、そこへもう1人、煙の向こうから現れた。
新手!?
そう身構えた体が、硬直した。
「おい、クリスティーヌ。何をやって――」
「愛良……さん?」
その声を、そして姿を見て、反射的にそう言っていた。
いつもの格好いい服じゃない。どこか若干くたびれた感じの普通の格好。けど間違いなく愛良さん。
相手もこちらに気づいたようで、険しい表情をしながら、
「竜胆、か」
淡淡と、けどどこか苦々しげに吐き捨てる。
「どうしたんですか、こんなところに……あ、やっぱり戻ってきたってことですよね!」
「…………」
「どうして答えてくれないんですか……? どうして、愛良さん!」
「なるほど、昔のお知り合いということですか」
「そういうもんじゃないさ」
ドレスのお嬢様的な女性の問いに、そっけなく答える愛良さん。
対して竜胆は混乱の真っ最中です。
なんで? どうしてそんなことを言うんですか。
私たちはとても仲良かったじゃないですか!
「愛良さん、正義!」
「すまないが、もうお前に構ってる暇はないんだよ。どいてくれ」
「何で……一体、何を……?」
「…………オレのため、娘のため」
一拍。
言葉をためて、
「オムカ国王を殺す」
「っ!」
「そういうことですの。ああ、抵抗しても構いませんよ。わたくしのアランに勝てる者はいませんから。そしてオムカ国王を殺し、煌夜様によくやったと褒めてもらうのです!」
「頼む。どいてくれ竜胆。オレはお前を傷つけたくない」
意味が、分からなかった。
なんでそんな酷いことを言えるのか。
愛良さんも愛良さんだけど、このお嬢様的な人も大概だ。
だからこそ、だからこそ。
理解した。
自分がここにいる理由。自分の役目。
自分ができること。しなくてはいけないこと。
「自らの私欲のため、人を傷つけ、人に迷惑をかけ、人の命を奪おうとする……」
「竜胆?」
「そんなの、巨悪です! 人として間違ってます! そんな人……そんな人……」
愛良さんとの思いでがよみがえる。
どこか飄々として、それでいてきっぷの良い感じで、子供たちに人気の姉御肌。
少し陰の入ったところとかも格好良かった。
少し、憧れもしていた。
娘のために頑張る。それもまた正義だと思っていた。
けど、その偶像は、壊れてしまった。
今ここにいるのは、はっきりとした悪。
だから、もう迷わない。
「そんな人、ノン正義です! 愛良さん、それからそこのお嬢様的な人! この玖門竜胆が、正義、執行します!」
ドンっとお腹に響く音と、閃光。
そして悲鳴。
「なに……?」
林檎さんがそちらの方を見て眉をしかめる。
その方向、はるか遠くに一筋の黒い煙が天へ向かってその体を伸ばしている。
「あ、ばくはつした!」
男の子が無邪気にそう声を上げた。
王都の門の近くで確かに爆発が起きている。
しかも1度で終わらず、2度、3度と続く。
何かとてつもないことが起きていることは間違いない。
「すみません、子供たちをお願いします! 決して建物から、敷地から出ないように」
近くにいた孤児院に勤める女性に向かってそう告げる。
爆発なら建物の中にいちゃいけないのかもしれないけど、少なくともパニックに巻き込まれるよりはマシだと思った。
「え、ええ。貴女は……」
「ちょっと見てきます。何か起きているかを調べないと」
それに、先輩に留守を任されたのもありますし。
「ジャスティスおねえちゃん……」
子供たちが不安そうな目でこちらを見上げてくる。
正直言うと、自分も不安だ。
この世界。
元の世界なんかより、はるかに命が軽い。一歩外に出れば、命のやり取りが定常化している。
だからもしかしたらのこともありえる。
けど私が行かないと。
留守を任せた先輩に迷惑をかけるだけじゃなく、正義を掲げる私自身の信念が潰れてしまうから。
だから――
「大丈夫です。ここでじっと待ってるんですよ。すぐに戻ってきて正義ごっこの続きをやりましょう!」
「……うん!」
子供たちに笑顔が戻った。
そうだ。こういう時は、不安を外に出しちゃいけない。
それは先輩を見ていて思ったこと。
どんなに辛くとも、悲しくとも、苦しくとも。
先輩はそれらをなるべく外に出さないようにしていた。
だからどんな大変なことも乗り切れたし、ここまで生きてこれたんだろうと思う。
それを少し真似しただけ。
「私も行く」
いざ走り出そうとしたとき、林檎さんがそう言ってきた。
けど私は首を横に振る。
「いえ、林檎さんはここに残ってください」
「でも……」
「子供たちを安心させる歌をうたってあげてください。それができるのは林檎さんだけです」
「…………分かった。気を付けて」
「はい、玖門竜胆、行ってきます!」
そして走りだす。
孤児院を出てまずは大通りを目指す。東から西へ抜ける大通り。
そこではまだ事態を分かっていない人たちが、平和に暮らしている。何やら騒ぎが起こっているのは分かるけど、それが自分に降りかかるまでは普通通りの生活を続けるのだろう。
それが悪いとは思わない。
元の世界でも、自分はそんな感じだったから。
けどこの世界にいて、先輩の傍にいて、それではダメだと思った。
災難はいついかなる時でもやってくる。
だから大事なのは当事者意識。
できるなら、自分から動くこと。
だから私は、そんな人たちの間を縫って、そのまま西へ。
そして王宮の手前で南に折れ、いくつかの路地を曲がって大通りに出る。
そこは王都を縦に割る通り。
そして、そこでようやく事態が見えてきた。
南門の右手――地図で言えば、えっと南の右で、こっちから見てだから、右はおはしを持つ方で……南東? いや南西、かな? のあたりの住宅街が燃えている。
そして爆発は今も続いていて、その位置は――
「近づいてくる!?」
そう、爆発はこちらにどんどんと位置を動かしてくる。
それはつまり、こんなことを起こした真犯人もそこにいるということ。
そう思ったら止まらなかった。
さらに走り、爆発の進路となるべき方向に向ける。
大通りの辺りは孤児院の方と異なり、混乱と恐慌で大わらわだった。
誰もが逃げようと必死に逃げ惑う。
「あ、お花が!」
「馬鹿! お花より命が大事なんだよ、逃げるよ、リン!」
祖母と孫なのか、おばあさんと小さい女の子が慌てて逃げている。
怒りがわく。
こんなことをするのはどこのどいつだと。
皆、平和に暮らしていたのに、どうしてこんなノン正義なことをするのか。
しかも先輩がいないときに限って……。
そう思うと、いてもたってもいられなくなり、さらに加速する。
前。右手の方。そこにあった民家が爆発に巻き込まれ、燃え上がる。
その火の粉は隣家へと降り注ぎ、小さいながらも火種が生まれていく。
類焼ってやつです!
「第二紋! 水竜(すいりゅう)!」
とっさにスキルで木刀を出し、そのまま地面に突き刺す。
王都の地下には、川から引いた水脈が巡らされていると先輩から聞いた。しかもその川はすぐそこ、南門の近くを通っているのだから、水が出る条件は十分だ。
地面が割れ、そこから水が爆発したように吹き出した。
天高く舞い上がった水は、そのままスプリンクラーのように、周囲に水をまき散らし火の勢いを弱めていく。逃げ行く人々は悲鳴を上げつつも、消えていく炎を見て安堵してくれている。
「これで、よし」
この調子で燃えているところを鎮火していきましょう。
ひとまず自分にできることから。それが基本です。
しかし、その予定はあっさりと覆った。
そう、すぐそこで爆発したのなら、それを行った人間がすぐそばにいるのは道理ということで。
「まったく、どこの誰ですか。こんな美しくない邪魔の仕方をして」
すぐそこで舌打ちをするような声が聞こえた。
女性の声だ。
そちらを見れば、女性――白いゴスロリ? ドレス的なものを着て、降り注ぐ水を傘で受け止めていたお嬢様的な女性が突っ立っている。
格好だけでなく、みんなが逃げる中とどまっているという、あからさまに不自然な様子と、その声の内容からその人物が何者か分かった。
「なぞは全て解けました! 犯人は、あなたですね!」
「……アラン」
答えは命令、いや行動で来た。
女性の背後に立っていた男性が、ものすごい勢いで突っ込んでくる。
それがもう、執事服を着たイケメンとか。いや、今は関係ない!
「九紋竜形態変化、第五紋! 地竜(ちりゅう)!」
執事が来る。大きく振りかぶった右こぶしの一撃。
それを一番硬そうな形態で防ぐ。
ガイィィィン! と鉄と鉄がぶつかり合ったような音。
「止まっ……え?」
確かに執事の攻撃は止まった。
けど、それを止めたはずの木刀に、ビキっという音の後、執事の拳が当たった辺りからひびが走り、
「わっ、わっ!」
身をかわすのと同時、木刀が砕け、その奥から殺人的な加速でのパンチが私の頭の上をかする。
あ、危なっ!
てかあんなのが当たったら、今頃は……。
「おーっほっほ! わたくしのアランに敵うわけありませんわ! このわたくし、クリスティーヌ・マメールの完璧すぎるスキル『完璧すぎる私の執事』の生み出したアランに! どうやら貴女、プレイヤーのようですわね。つまり煌夜様の敵! 堂島様の仇! 手加減はしなくてよ?」
なんと。この女の人もプレイヤーですか。
へぇー、つまりスキルで執事を。なるほど。
「竜胆的に分かりました! あなた、ヤバい人ですね!」
「ぶち殺しますわよ、このクソガキ!」
怒られてしまった。褒めたつもりなのに。
と、そこへもう1人、煙の向こうから現れた。
新手!?
そう身構えた体が、硬直した。
「おい、クリスティーヌ。何をやって――」
「愛良……さん?」
その声を、そして姿を見て、反射的にそう言っていた。
いつもの格好いい服じゃない。どこか若干くたびれた感じの普通の格好。けど間違いなく愛良さん。
相手もこちらに気づいたようで、険しい表情をしながら、
「竜胆、か」
淡淡と、けどどこか苦々しげに吐き捨てる。
「どうしたんですか、こんなところに……あ、やっぱり戻ってきたってことですよね!」
「…………」
「どうして答えてくれないんですか……? どうして、愛良さん!」
「なるほど、昔のお知り合いということですか」
「そういうもんじゃないさ」
ドレスのお嬢様的な女性の問いに、そっけなく答える愛良さん。
対して竜胆は混乱の真っ最中です。
なんで? どうしてそんなことを言うんですか。
私たちはとても仲良かったじゃないですか!
「愛良さん、正義!」
「すまないが、もうお前に構ってる暇はないんだよ。どいてくれ」
「何で……一体、何を……?」
「…………オレのため、娘のため」
一拍。
言葉をためて、
「オムカ国王を殺す」
「っ!」
「そういうことですの。ああ、抵抗しても構いませんよ。わたくしのアランに勝てる者はいませんから。そしてオムカ国王を殺し、煌夜様によくやったと褒めてもらうのです!」
「頼む。どいてくれ竜胆。オレはお前を傷つけたくない」
意味が、分からなかった。
なんでそんな酷いことを言えるのか。
愛良さんも愛良さんだけど、このお嬢様的な人も大概だ。
だからこそ、だからこそ。
理解した。
自分がここにいる理由。自分の役目。
自分ができること。しなくてはいけないこと。
「自らの私欲のため、人を傷つけ、人に迷惑をかけ、人の命を奪おうとする……」
「竜胆?」
「そんなの、巨悪です! 人として間違ってます! そんな人……そんな人……」
愛良さんとの思いでがよみがえる。
どこか飄々として、それでいてきっぷの良い感じで、子供たちに人気の姉御肌。
少し陰の入ったところとかも格好良かった。
少し、憧れもしていた。
娘のために頑張る。それもまた正義だと思っていた。
けど、その偶像は、壊れてしまった。
今ここにいるのは、はっきりとした悪。
だから、もう迷わない。
「そんな人、ノン正義です! 愛良さん、それからそこのお嬢様的な人! この玖門竜胆が、正義、執行します!」
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疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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