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第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
閑話19 長浜杏(エイン帝国大将軍)
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腹に響く轟音と振動が断続的に響き、この石造りの会議室も、揺れて天井から砂塵が落ちてくる。
ジュナン城の一室。
そこに僕様と煌夜ちん、レアっち、張人きゅんとたっつんが集まって会議をしていた。
もちろん議題は、このどかどかと破壊を奏でる騒音問題について。
「打って出るしかないでしょ! 兵も不安がってるし」
もちろん僕様は打って出るつもりだ。
あの砲兵。このまま黙ってればいつまでも撃ってきて、いずれ城は落ちる。だから外に出て蹴散らすしかないわけだけど。
「は? 馬鹿ですかー? あの布陣見ろよ、敵の罠に決まってんだろ」
「馬鹿はそっちでしょ、張人きゅん。その罠を食い破ってこそでしょ」
「そんな簡単に食い破れる罠かよ。まだどんなもんかも分からねーっつーのに」
「そんなもん、あの布陣みりゃ一目瞭然でしょ!」
「あのジャンヌ・ダルクが、一目瞭然の罠なんか張るかねぇ?」
というか基本、僕様と張人きゅんの言い合いに終始していた。
問題は相手の布陣。それが罠だとは分かっているけど、それをどうするか、という点。
そこへ、煌夜ちんが口をはさんできた。
「布陣、布陣とおっしゃられますけど、どういうことなんですか? 砲兵が前に出て、その後ろ。結構離れた位置に敵軍がいますが……」
ふーん。すごいって言っても煌夜ちん。
戦いにおいては素人だなぁ。
「誘ってるんだよ。ダンスのお誘い。いかにも美味しそうな美女をぶら下げて、のこのこ出てきたら後ろから怖ーいお兄さんが出てくるって、美人局みたいなやり方! んで、出て来なきゃこのまま押しつぶすってね」
「んな分かりきったこと得意げに言うなよ。恥ずかしい」
「べ、別に張人きゅんのために言ってるんじゃないんだからね! 煌夜ちんに説明してるだけだから」
「へーへー、そうですか。てか美人局とか、表現がおっさんだろ」
「おっさんじゃない! ピチピチのじゅうななさいです!」
「男って認めたな?」
「ちーがーいーまーすー! 永遠の女の子のじゅうななさいです!」
「まぁまぁお二人、落ち着いてください」
僕と張人きゅんの間に、たっつんが入ってくる。
落ち着いて、と言われても僕様は冷静のつもりだんだけど。
「えっと、つまりですね。通常攻城戦は3倍以上の兵力をもってよしとするそうです。ですが兵力はほぼ互角。ですから相手としては無駄に犠牲が出る攻城戦よりは、平地におびき寄せて一気に決戦しようということでしょう」
「なるほど、よく分かりました」
たっつんの説明に、煌夜ちんがうなずく。
えぇ、僕様の説明、そんな難しかった? ま、いいけど。
「てか、なめられてるよねぇ。元帥がいなけりゃ、同兵力で勝てるって思ってるんだから」
「そりゃあのチートより、おっさん少女の方が勝つ見込みがあるってことだろ」
「あのねぇ! 張人きゅんってかなり生意気だよね!? これでも僕様は君より、としう――」
「あ?」
「――年下なんだからね! ちゃんと敬ってよ!」
「いや、意味が分からん」
あっぶなー。自爆するところだったー!
「というわけで。出るしかないの! それともこのまま城に押しつぶされるつもり!?」
そんな死に方御免だ。
だったら戦って死にたい。
ちょっと熱くなってる?
いや、僕様は冷静。大丈夫だ。
ここは出撃以外、道はないのは確かだから、あとはその後をどうするかの問題。
「おい、ちょっと待てよおっさん。てか、なんであんたが仕切ってんだよ」
「いや、元帥がいない今、僕様が軍の最高指揮官になるんだけど」
「は? 誰が決めたんだよ」
「残念ですが尾田さん。堂島元帥からの指示です。元帥に何かあれば長浜さんに、と」
「ちっ……」
たっつんに諭され、張人きゅんは引き下がった。
本当に生意気だよねー。ま、その生意気さがいいんだけど。
「つまり今、このおっさんをボコれば俺が仕切っていいってことだな?」
「こらこらこらこら、いくらなんでも抵抗するよ?」
「冗談だよ。ったく、冗談の通用しねぇおっさんだ」
「おっさんじゃない!」
「しかし、そうですか……出撃ですか」
と、今度は煌夜ちんが難色を示してきた。
「なに? 煌夜ちんも不満?」
「いえ、不満ではなく。ただ、あまり良い未来は見えないのですよ」
「それって予知?」
「ええ。しかし良くない、というだけしか分かりません。精度がかなり落ちてます。まぁ、原因は分かり切っていますが……」
ちらと、煌夜ちんが部屋の隅を見る。
そこには成り行きを面白そうに見守る1人の人物が。
視線を受けたその人物は、ランと目を輝かせて、
「ええー? そうなんだー。予知ってすごいスキルだと思ったんだけどなー。ざんねんむねんー」
レアっち、いや女神か。
今まで僕様たちのやり取りをにやにやしながら眺めていただけでも腹立たしいんだけど、そのわざとらしい言い方がさらに癇に障る。
でも予知の精度が下がってるって、まるで誰かに見せられないようにされてるって……あぁ、そういうこと。
「あ、いい。なんとなく分かったから」
「んふふー、そりゃあね。ここまで来て予知ですべて結果が分かりました、なんていったらつまらないからねぇ。というわけで予知能力の精度を弱体化しました! 女神特権で!」
レアっち、じゃなく女神が得意げに言う。
なんだろう。煌夜ちんがキレるのもなんとなく分かった気がする。
こいつうざい。
「あららー、杏ちゃんにも嫌われちゃったかなー?」
「人の心を読まないでほしいんだけど?」
「だって私、神だもーん。それに今のは心を読んだんじゃなくて、表情を読んだの。だめだよー、人の上に立つ者が、そう簡単に表情にだしちゃー? まだ精進が足りないな、杏。なんつてー、美柑ちゃんの真似でしたー」
元帥の真似。全然似てないし。
てかほんとうざい。
うん、もういいや。
こういった手合いは無視。
さっきからドンドンと大砲が着弾する音も相まって、だいぶ怒り心頭だ。
怒りを振り払うように、煌夜ちんに別のことを聞いてみる。
「ところで煌夜ちん、元帥は?」
「まだ手術の後から眠ってますね」
まぁしょうがないだろう。
帰ってきてからしばらく動き回ってたし。この医療体制が整っていない世界で、あれだけの手術をしたんだから。
「呑気なものだよ。この轟音の中、寝てるんだからさ」
少し意地悪く言ってみるけど、ひとまず無事なことに安堵。
とりあえずは、あとのことは問題ない、か。
「けどよぉ、このまま突っ込んでったらいい的だし、後ろの敵も黙ってないだろ? あのジャンヌ・ダルクのことだ。どんな罠があるか分からない……」
「あれ? もしかして張人きゅん怖い?」
「はぁ? 別にそういうんじゃねぇって。ただ無駄に死ぬのは勘弁ってこと」
まぁそれは分からないでもない。
けどこのままのこのこ出ていったら、確かに良い的だ。
さて、どうしたものか。
「そのことで1つ提案が」
その時、しばらく黙っていた、たっつんが小さく手を挙げた。
「なに?」
「誘引と退路遮断で、あの砲兵を一気に押しつぶしませんか?」
遠慮がちに、だけど不敵に笑うたっつん。
その表情にその場の空気が2℃くらい下がった気分。
いや、なかなかこの男もえげつないよね。
僕様を倍近い敵に当たらせたり、元帥を酷使したり、あの変態レディを暗殺に行かせたり、あの新人ちゃんを厄介払いしたり。
けど、そういう方が僕様には合っているのは確か。
だから少し気になってしまう。
「へぇ、面白そうじゃん。聞かせてよ」
さぁ、これで一気に挽回開始。
そろそろあのジャンヌ・ダルクとの因縁にもケリをつけようじゃんか。そう思うんだ。
ジュナン城の一室。
そこに僕様と煌夜ちん、レアっち、張人きゅんとたっつんが集まって会議をしていた。
もちろん議題は、このどかどかと破壊を奏でる騒音問題について。
「打って出るしかないでしょ! 兵も不安がってるし」
もちろん僕様は打って出るつもりだ。
あの砲兵。このまま黙ってればいつまでも撃ってきて、いずれ城は落ちる。だから外に出て蹴散らすしかないわけだけど。
「は? 馬鹿ですかー? あの布陣見ろよ、敵の罠に決まってんだろ」
「馬鹿はそっちでしょ、張人きゅん。その罠を食い破ってこそでしょ」
「そんな簡単に食い破れる罠かよ。まだどんなもんかも分からねーっつーのに」
「そんなもん、あの布陣みりゃ一目瞭然でしょ!」
「あのジャンヌ・ダルクが、一目瞭然の罠なんか張るかねぇ?」
というか基本、僕様と張人きゅんの言い合いに終始していた。
問題は相手の布陣。それが罠だとは分かっているけど、それをどうするか、という点。
そこへ、煌夜ちんが口をはさんできた。
「布陣、布陣とおっしゃられますけど、どういうことなんですか? 砲兵が前に出て、その後ろ。結構離れた位置に敵軍がいますが……」
ふーん。すごいって言っても煌夜ちん。
戦いにおいては素人だなぁ。
「誘ってるんだよ。ダンスのお誘い。いかにも美味しそうな美女をぶら下げて、のこのこ出てきたら後ろから怖ーいお兄さんが出てくるって、美人局みたいなやり方! んで、出て来なきゃこのまま押しつぶすってね」
「んな分かりきったこと得意げに言うなよ。恥ずかしい」
「べ、別に張人きゅんのために言ってるんじゃないんだからね! 煌夜ちんに説明してるだけだから」
「へーへー、そうですか。てか美人局とか、表現がおっさんだろ」
「おっさんじゃない! ピチピチのじゅうななさいです!」
「男って認めたな?」
「ちーがーいーまーすー! 永遠の女の子のじゅうななさいです!」
「まぁまぁお二人、落ち着いてください」
僕と張人きゅんの間に、たっつんが入ってくる。
落ち着いて、と言われても僕様は冷静のつもりだんだけど。
「えっと、つまりですね。通常攻城戦は3倍以上の兵力をもってよしとするそうです。ですが兵力はほぼ互角。ですから相手としては無駄に犠牲が出る攻城戦よりは、平地におびき寄せて一気に決戦しようということでしょう」
「なるほど、よく分かりました」
たっつんの説明に、煌夜ちんがうなずく。
えぇ、僕様の説明、そんな難しかった? ま、いいけど。
「てか、なめられてるよねぇ。元帥がいなけりゃ、同兵力で勝てるって思ってるんだから」
「そりゃあのチートより、おっさん少女の方が勝つ見込みがあるってことだろ」
「あのねぇ! 張人きゅんってかなり生意気だよね!? これでも僕様は君より、としう――」
「あ?」
「――年下なんだからね! ちゃんと敬ってよ!」
「いや、意味が分からん」
あっぶなー。自爆するところだったー!
「というわけで。出るしかないの! それともこのまま城に押しつぶされるつもり!?」
そんな死に方御免だ。
だったら戦って死にたい。
ちょっと熱くなってる?
いや、僕様は冷静。大丈夫だ。
ここは出撃以外、道はないのは確かだから、あとはその後をどうするかの問題。
「おい、ちょっと待てよおっさん。てか、なんであんたが仕切ってんだよ」
「いや、元帥がいない今、僕様が軍の最高指揮官になるんだけど」
「は? 誰が決めたんだよ」
「残念ですが尾田さん。堂島元帥からの指示です。元帥に何かあれば長浜さんに、と」
「ちっ……」
たっつんに諭され、張人きゅんは引き下がった。
本当に生意気だよねー。ま、その生意気さがいいんだけど。
「つまり今、このおっさんをボコれば俺が仕切っていいってことだな?」
「こらこらこらこら、いくらなんでも抵抗するよ?」
「冗談だよ。ったく、冗談の通用しねぇおっさんだ」
「おっさんじゃない!」
「しかし、そうですか……出撃ですか」
と、今度は煌夜ちんが難色を示してきた。
「なに? 煌夜ちんも不満?」
「いえ、不満ではなく。ただ、あまり良い未来は見えないのですよ」
「それって予知?」
「ええ。しかし良くない、というだけしか分かりません。精度がかなり落ちてます。まぁ、原因は分かり切っていますが……」
ちらと、煌夜ちんが部屋の隅を見る。
そこには成り行きを面白そうに見守る1人の人物が。
視線を受けたその人物は、ランと目を輝かせて、
「ええー? そうなんだー。予知ってすごいスキルだと思ったんだけどなー。ざんねんむねんー」
レアっち、いや女神か。
今まで僕様たちのやり取りをにやにやしながら眺めていただけでも腹立たしいんだけど、そのわざとらしい言い方がさらに癇に障る。
でも予知の精度が下がってるって、まるで誰かに見せられないようにされてるって……あぁ、そういうこと。
「あ、いい。なんとなく分かったから」
「んふふー、そりゃあね。ここまで来て予知ですべて結果が分かりました、なんていったらつまらないからねぇ。というわけで予知能力の精度を弱体化しました! 女神特権で!」
レアっち、じゃなく女神が得意げに言う。
なんだろう。煌夜ちんがキレるのもなんとなく分かった気がする。
こいつうざい。
「あららー、杏ちゃんにも嫌われちゃったかなー?」
「人の心を読まないでほしいんだけど?」
「だって私、神だもーん。それに今のは心を読んだんじゃなくて、表情を読んだの。だめだよー、人の上に立つ者が、そう簡単に表情にだしちゃー? まだ精進が足りないな、杏。なんつてー、美柑ちゃんの真似でしたー」
元帥の真似。全然似てないし。
てかほんとうざい。
うん、もういいや。
こういった手合いは無視。
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怒りを振り払うように、煌夜ちんに別のことを聞いてみる。
「ところで煌夜ちん、元帥は?」
「まだ手術の後から眠ってますね」
まぁしょうがないだろう。
帰ってきてからしばらく動き回ってたし。この医療体制が整っていない世界で、あれだけの手術をしたんだから。
「呑気なものだよ。この轟音の中、寝てるんだからさ」
少し意地悪く言ってみるけど、ひとまず無事なことに安堵。
とりあえずは、あとのことは問題ない、か。
「けどよぉ、このまま突っ込んでったらいい的だし、後ろの敵も黙ってないだろ? あのジャンヌ・ダルクのことだ。どんな罠があるか分からない……」
「あれ? もしかして張人きゅん怖い?」
「はぁ? 別にそういうんじゃねぇって。ただ無駄に死ぬのは勘弁ってこと」
まぁそれは分からないでもない。
けどこのままのこのこ出ていったら、確かに良い的だ。
さて、どうしたものか。
「そのことで1つ提案が」
その時、しばらく黙っていた、たっつんが小さく手を挙げた。
「なに?」
「誘引と退路遮断で、あの砲兵を一気に押しつぶしませんか?」
遠慮がちに、だけど不敵に笑うたっつん。
その表情にその場の空気が2℃くらい下がった気分。
いや、なかなかこの男もえげつないよね。
僕様を倍近い敵に当たらせたり、元帥を酷使したり、あの変態レディを暗殺に行かせたり、あの新人ちゃんを厄介払いしたり。
けど、そういう方が僕様には合っているのは確か。
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