563 / 627
第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
閑話25 長浜杏(エイン帝国大将軍)
しおりを挟む
なんでもできると思った。
新しい体を得て、新しい命を得て、新しい力を得て。
若く、美しく、精力的で、力強く、面白い新しい世界の新しい自分。
出会う人々は、根本的に相いれないまでも、どこか憎めないそんな面々。
楽しかった。
嬉しかった。
面白かった。
途中で失敗もしたけど、それを挽回していける自分に自信が持てたし、その失敗を分かち合えた。
――けど、それももう終わりのようだ。
元帥が負傷してからすべてが狂った。
しかもそれをしたのが、あの里奈だというのがもう。
どこかでうまくかみ合わなくなってる。
そして、この無謀な突撃が自分の人生を左右するなんて。
あからさまな誘い。それに乗った。
どれだけ張り巡らされても、僕様なら食いちぎれる。
そう思って飛び込んだ。
その結果がこれだ。
あの男。
最後までたった1人で食い下がってきた男。
正気とは思えない。
うるさく飛び回る5千ほどの騎馬隊に備えるためもあって、旗下が手薄だったのは認める。
それでもこっちは500はいた。
数が数えられない愚か者か、それとも自殺願望者か。
けどその男は、それを叶える力を持っていた。
スキルで見ても隙がないほどの圧倒的な自力。
部下に急き立てられ、先頭で逃げるも追いつかれた。
迫りくる死の暴風。
それから逃れたい一心で、僕様は振り返った。
その時の感情を、なんて表せばいいんだろう。
人間では抗いきれない、圧倒的な死。
それを具現化した存在を感じた。
だからここで相手を排除したくて、それ以上に背筋が凍るような思いで――恐怖。そう、恐怖だ。
あの時の僕様を支配していたもは、圧倒的な恐怖。
一刻も早く、その場から逃れたい一心で走るほどの恐怖。
だが、その恐怖は僕様をきれいに抱え込み、大いなる傷とともに僕様を陥れた。
「大将軍だ! 門を開けろ!」
「外に敵はいないのか!?」
「いるわけないだろう! 大将軍だぞ、早く開けろ!」
門番の会話を聞きながらも、体から力が抜けるのを感じる。
いや、あともう少しだ。
もう少し、耐えろ。
門が開き、そこに満面の笑みを浮かべたレアっち――蒼月麗明がいた。
「いやー、お見事! 発情期の獣のように襲い掛かった勢いとか、一時は一気に敵を粉砕しそうになったこととか、敵の奇襲にも対処した状況判断とか、味方を守るための孤軍奮闘とか! お姉さん、ちょっとムラムラ来ちゃ――おぉっと!」
その笑顔が気持ち悪くて、その言葉が腹立たしくて、女神とかいう存在がうとましくて、抜き打ちの斬撃を放ったものの、間一髪――どころか、悠々と回避されてしまった。
「申し訳ありません、長浜さん。しかし冗談でも二度とやらないでほしい。ここにいるのは、麗明なのですから」
レアっちの後ろから出てきた煌夜きゅんが、申し訳なさそうに、ただ険しい表情でこちらに対する。
あぁ、そうか。煌夜きゅんの恋人だっけ。
「そうかい。煌夜きゅんの大事な人だもんね、殺したくなってごめんね」
「いえ……できれば麗明に危害を加えずにこの諸悪の根源を滅してほしいのは同意なのですが」
「えー? そんなつれないこと言うなよーコーヤきゅん! 気楽にいこー!」
「麗明の顔で言うな! あ、ちょっと、長浜さん!?」
これ以上付き合いきれなくて、馬を進める。
まったく、こっちには時間がないってのに。
元帥はまだ病室だろう。
ほんと、元帥をここまでするなんて。里奈の強さというのが際立って思える。
ま、僕様にはもう関係ないけど。
「おい、おっさん。どこ行くんだよ」
「長浜さん?」
元帥のいる建物の前で、張人きゅんとたっつんが待っていた。
「ちょっと、元帥に挨拶をね」
「挨拶……?」
「いえ、長浜さん。その傷、大丈夫なのですか?」
「傷って……おい! おっさん!」
「あー、いいよ。もう、僕様はここまでだからさ」
「…………なんだよ、それ」
張人きゅんが歯を思い切り噛みしめてうつむく。
およ? 意外な反応。
またざまぁみろ的な感じで言ってくるかと思ったけど。
ま、そんなわけないよね。
そんなことをしないいい子だって、僕様は知ってるから。
「僕のスキルで止血しますか?」
「それって僕様を焼くってこと? 勘弁勘弁、綺麗で可愛くて美しいままでいたいからさ」
「んなこと……んなくだらないことで」
「大事なことなんだよ、僕様には。張人きゅんがどう思うかは別として、ね」
「…………」
ふと、背後から人の気配。
煌夜ちんとレアっちが慌てて追いかけてきたようで、僕様の背中を見て目を見開いた。
「長浜さん……その怪我は……」
「うわー、いったそー」
「お前は黙れ。ええ、申し訳ありません。私の運命定める生命の系統樹には治療に役立つスキルはないので」
「致命傷を治療するスキルなんて興ざめだからね! これぞ女神ちゃんの神バランス設計!」
「ああ、いいよ。気にしなくて、さ。それに予知で言ってたじゃん。出るなって。ちゃんと信じてればねー」
ふぅ、そろそろ辛くなってきた。
名残惜しいけど、お別れの時間だ。
「今までありがとう。あとは、元帥に挨拶してくるよ」
煌夜ちんは毅然としてこちらを見つめてくる。
レアっちはにやにやとしていて殴りたくなる。
張人きゅんは視線を下にしたまま震えている。
たっつんは物悲しそうに深く頭を下げてくる。
ふふっ、いいやつらだ。
こいつらと出会えたから、なんだかんだで面白かった。
人生を、生ききった。
「じゃあね、皆」
明るく、笑顔で言えた。
多分、ちゃんと綺麗で可愛くて美しい笑顔を見せれたと思う。
建物の中に入り、暗がりの中を進んでいく。
人の目がなくなって、崩れ落ちそうになる。
それを必死で堪えた。
ふぅ……ふぅ……。
目指すべき部屋まであと少し。
だから頑張ろうか。
最後に、最期にちゃんと、彼女とお別れができるように。
ふぅ……ふぅ……ふっふっ。
息が荒くなる。
足が重い。
体が寒い。
暗い廊下。
それがまさに、黄泉への道に思えてくる。
ま、しょうがないか。
これまで、多くの人を殺めた罰だ。
けどもう少しだけ。
あと少しだけ頑張りたい。
ふっふっふっふっ。
この吐息が消えたとき。
それが僕様とこの世界とのお別れの時。
まだ、まだだから。
せめて、生ききってやりたいから。
通路を曲がる。
そこが部屋だ。
元帥がいる部屋。
扉。開ける。ろうそくの明かり。
そこに元帥が――
『遅かったな、杏』
声、はしない。
けど、彼女はそう言ってくれたような気がした。
元帥は寝ていた。
すやすやと、ベッドの中で眠りについていた。
あぁ、残念だ。
最期に彼女の声を聞けないなんて。
けど、その気持ちもすぐに霧散した。
ふらふらとベッドに近づく。
ここまで美しい寝顔を見たことがあるだろうか。
今の自分の顔やプロポーションにも自信は持っているけど、元帥は本当に格別。
羨ましい。
本当に、心の底から羨ましい。
あるいはこの美の完成形ともいえる生き物を、壊してやりたい気持ちであふれてくる。
だが同時に、このまま永久に保存して鑑賞していたい思いがあふれてくる。
初めて会った時に抱いた思いが再燃するほどに。
……ま、どっちもしないけど。
寝てるから、戦ってるから、怒ってるから、生きてるから元帥は美しいんだ。
それを壊してしまったら、それこそ本当に後悔することになる。
視線が50センチくらい下がった。
足に力が入らなくなって、膝立ちになったらしい。
いいや。元帥の寝顔がすぐそこだ。
毛布から飛び出した元帥の手に、自分の手を這わせる。
温かい。細く、可憐な指。
そこに赤い液体が刷り込まれていく。
あぁ、汚れてしまった。
けどそれが逆にいい。
この美しいものの傍で死ねるのが、とてもいい。
上体を起こしているのも辛くなり、頭がベッドに落ちた。
あぁ、元帥の顔が見えなくなっちゃった。
でもいいや。
すぐそこにいる。
寝息が、鼓動が、体温が、感じられる。
それだけで、僕様には満足なんだから。
「ごめんね、元帥――いや、美柑ちゃん。先に、逝くよ……」
つぶやいた。
声になったかどうかも分からない。
眠い。
瞼が落ちる。
暗い部屋が、さらに暗くなる。
寒い。
けど、握った彼女の手は、いつまでも温かい。
――あぁ、彼女に出会えて、本当に良かった。
新しい体を得て、新しい命を得て、新しい力を得て。
若く、美しく、精力的で、力強く、面白い新しい世界の新しい自分。
出会う人々は、根本的に相いれないまでも、どこか憎めないそんな面々。
楽しかった。
嬉しかった。
面白かった。
途中で失敗もしたけど、それを挽回していける自分に自信が持てたし、その失敗を分かち合えた。
――けど、それももう終わりのようだ。
元帥が負傷してからすべてが狂った。
しかもそれをしたのが、あの里奈だというのがもう。
どこかでうまくかみ合わなくなってる。
そして、この無謀な突撃が自分の人生を左右するなんて。
あからさまな誘い。それに乗った。
どれだけ張り巡らされても、僕様なら食いちぎれる。
そう思って飛び込んだ。
その結果がこれだ。
あの男。
最後までたった1人で食い下がってきた男。
正気とは思えない。
うるさく飛び回る5千ほどの騎馬隊に備えるためもあって、旗下が手薄だったのは認める。
それでもこっちは500はいた。
数が数えられない愚か者か、それとも自殺願望者か。
けどその男は、それを叶える力を持っていた。
スキルで見ても隙がないほどの圧倒的な自力。
部下に急き立てられ、先頭で逃げるも追いつかれた。
迫りくる死の暴風。
それから逃れたい一心で、僕様は振り返った。
その時の感情を、なんて表せばいいんだろう。
人間では抗いきれない、圧倒的な死。
それを具現化した存在を感じた。
だからここで相手を排除したくて、それ以上に背筋が凍るような思いで――恐怖。そう、恐怖だ。
あの時の僕様を支配していたもは、圧倒的な恐怖。
一刻も早く、その場から逃れたい一心で走るほどの恐怖。
だが、その恐怖は僕様をきれいに抱え込み、大いなる傷とともに僕様を陥れた。
「大将軍だ! 門を開けろ!」
「外に敵はいないのか!?」
「いるわけないだろう! 大将軍だぞ、早く開けろ!」
門番の会話を聞きながらも、体から力が抜けるのを感じる。
いや、あともう少しだ。
もう少し、耐えろ。
門が開き、そこに満面の笑みを浮かべたレアっち――蒼月麗明がいた。
「いやー、お見事! 発情期の獣のように襲い掛かった勢いとか、一時は一気に敵を粉砕しそうになったこととか、敵の奇襲にも対処した状況判断とか、味方を守るための孤軍奮闘とか! お姉さん、ちょっとムラムラ来ちゃ――おぉっと!」
その笑顔が気持ち悪くて、その言葉が腹立たしくて、女神とかいう存在がうとましくて、抜き打ちの斬撃を放ったものの、間一髪――どころか、悠々と回避されてしまった。
「申し訳ありません、長浜さん。しかし冗談でも二度とやらないでほしい。ここにいるのは、麗明なのですから」
レアっちの後ろから出てきた煌夜きゅんが、申し訳なさそうに、ただ険しい表情でこちらに対する。
あぁ、そうか。煌夜きゅんの恋人だっけ。
「そうかい。煌夜きゅんの大事な人だもんね、殺したくなってごめんね」
「いえ……できれば麗明に危害を加えずにこの諸悪の根源を滅してほしいのは同意なのですが」
「えー? そんなつれないこと言うなよーコーヤきゅん! 気楽にいこー!」
「麗明の顔で言うな! あ、ちょっと、長浜さん!?」
これ以上付き合いきれなくて、馬を進める。
まったく、こっちには時間がないってのに。
元帥はまだ病室だろう。
ほんと、元帥をここまでするなんて。里奈の強さというのが際立って思える。
ま、僕様にはもう関係ないけど。
「おい、おっさん。どこ行くんだよ」
「長浜さん?」
元帥のいる建物の前で、張人きゅんとたっつんが待っていた。
「ちょっと、元帥に挨拶をね」
「挨拶……?」
「いえ、長浜さん。その傷、大丈夫なのですか?」
「傷って……おい! おっさん!」
「あー、いいよ。もう、僕様はここまでだからさ」
「…………なんだよ、それ」
張人きゅんが歯を思い切り噛みしめてうつむく。
およ? 意外な反応。
またざまぁみろ的な感じで言ってくるかと思ったけど。
ま、そんなわけないよね。
そんなことをしないいい子だって、僕様は知ってるから。
「僕のスキルで止血しますか?」
「それって僕様を焼くってこと? 勘弁勘弁、綺麗で可愛くて美しいままでいたいからさ」
「んなこと……んなくだらないことで」
「大事なことなんだよ、僕様には。張人きゅんがどう思うかは別として、ね」
「…………」
ふと、背後から人の気配。
煌夜ちんとレアっちが慌てて追いかけてきたようで、僕様の背中を見て目を見開いた。
「長浜さん……その怪我は……」
「うわー、いったそー」
「お前は黙れ。ええ、申し訳ありません。私の運命定める生命の系統樹には治療に役立つスキルはないので」
「致命傷を治療するスキルなんて興ざめだからね! これぞ女神ちゃんの神バランス設計!」
「ああ、いいよ。気にしなくて、さ。それに予知で言ってたじゃん。出るなって。ちゃんと信じてればねー」
ふぅ、そろそろ辛くなってきた。
名残惜しいけど、お別れの時間だ。
「今までありがとう。あとは、元帥に挨拶してくるよ」
煌夜ちんは毅然としてこちらを見つめてくる。
レアっちはにやにやとしていて殴りたくなる。
張人きゅんは視線を下にしたまま震えている。
たっつんは物悲しそうに深く頭を下げてくる。
ふふっ、いいやつらだ。
こいつらと出会えたから、なんだかんだで面白かった。
人生を、生ききった。
「じゃあね、皆」
明るく、笑顔で言えた。
多分、ちゃんと綺麗で可愛くて美しい笑顔を見せれたと思う。
建物の中に入り、暗がりの中を進んでいく。
人の目がなくなって、崩れ落ちそうになる。
それを必死で堪えた。
ふぅ……ふぅ……。
目指すべき部屋まであと少し。
だから頑張ろうか。
最後に、最期にちゃんと、彼女とお別れができるように。
ふぅ……ふぅ……ふっふっ。
息が荒くなる。
足が重い。
体が寒い。
暗い廊下。
それがまさに、黄泉への道に思えてくる。
ま、しょうがないか。
これまで、多くの人を殺めた罰だ。
けどもう少しだけ。
あと少しだけ頑張りたい。
ふっふっふっふっ。
この吐息が消えたとき。
それが僕様とこの世界とのお別れの時。
まだ、まだだから。
せめて、生ききってやりたいから。
通路を曲がる。
そこが部屋だ。
元帥がいる部屋。
扉。開ける。ろうそくの明かり。
そこに元帥が――
『遅かったな、杏』
声、はしない。
けど、彼女はそう言ってくれたような気がした。
元帥は寝ていた。
すやすやと、ベッドの中で眠りについていた。
あぁ、残念だ。
最期に彼女の声を聞けないなんて。
けど、その気持ちもすぐに霧散した。
ふらふらとベッドに近づく。
ここまで美しい寝顔を見たことがあるだろうか。
今の自分の顔やプロポーションにも自信は持っているけど、元帥は本当に格別。
羨ましい。
本当に、心の底から羨ましい。
あるいはこの美の完成形ともいえる生き物を、壊してやりたい気持ちであふれてくる。
だが同時に、このまま永久に保存して鑑賞していたい思いがあふれてくる。
初めて会った時に抱いた思いが再燃するほどに。
……ま、どっちもしないけど。
寝てるから、戦ってるから、怒ってるから、生きてるから元帥は美しいんだ。
それを壊してしまったら、それこそ本当に後悔することになる。
視線が50センチくらい下がった。
足に力が入らなくなって、膝立ちになったらしい。
いいや。元帥の寝顔がすぐそこだ。
毛布から飛び出した元帥の手に、自分の手を這わせる。
温かい。細く、可憐な指。
そこに赤い液体が刷り込まれていく。
あぁ、汚れてしまった。
けどそれが逆にいい。
この美しいものの傍で死ねるのが、とてもいい。
上体を起こしているのも辛くなり、頭がベッドに落ちた。
あぁ、元帥の顔が見えなくなっちゃった。
でもいいや。
すぐそこにいる。
寝息が、鼓動が、体温が、感じられる。
それだけで、僕様には満足なんだから。
「ごめんね、元帥――いや、美柑ちゃん。先に、逝くよ……」
つぶやいた。
声になったかどうかも分からない。
眠い。
瞼が落ちる。
暗い部屋が、さらに暗くなる。
寒い。
けど、握った彼女の手は、いつまでも温かい。
――あぁ、彼女に出会えて、本当に良かった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる