582 / 627
第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
第25話 ひと区切り
しおりを挟む
戦後処理は一応、つつがなく終わった。
投降してきたのは3万強。
およそ2万近くが死傷し、5000ほどが逃亡した。
対するこちらの軍の被害は7千ほど。
それにゴードンの隊が張り切り過ぎたらしく、3千近い犠牲が出たという。
ただそれを差し引いてもはっきり大勝利と言っても過言でもない。
正直、もっと時間がかかっていたらこの何倍もの死傷者が両軍に出ていたことを考えると、これだけの被害で済んだというのは僥倖だろう。
まぁ勝者の驕りかもしれないけど。
人材の面で言っても、帝国は軍のトップ2人が戦死。
その下にいる将軍格が捕虜となり、補佐役の軍師は行方不明と来た。もはや真っ当な戦力はありはしない。
それはつまり、俺たちの完全勝利ということだが、勝って兜の緒を締めよ。
まだ不穏の相手がいる。
「コーヤ教皇、でしたっけか。あの城に残っているのは」
俺とジル、天、水鏡、アズ将軍による軍議でこれからのことが話し合われた。
「あんまり知らないけど、アッキーはあるんでしょ? ちゃんと話したことが。どんなの?」
「どんなのって……なんというか、普通……じゃあなかったな。結構過激なこと言ってたし」
「ま、そうよね。変な新興宗教起こしてるんだから」
おいおい、水鏡。
あの女神に怒られるぞ。
「もはや相手に抗う力はないでしょう。降伏勧告でも出してはどうでしょうか」
天の意見は至極もっともだった。
この状況に至ってはそれもやむをえない。
だが問題がある。
「あの皇帝がそれを許さないだろ。あの世界が自分を中心に回ってると本気で思ってるお坊ちゃんが」
「いたわね、そんなのが」
「それに、おそらく煌夜は降伏しないよ。降伏するってことは、彼の愛する人を失うってことだから」
おそらくこれが一番の問題点。
正直、皇帝はどうとでもなる。
かなり強引だけど、尾田張人のスキルで降伏を認めさせればいい。
けど、エイン帝国のパルルカ教の教皇様はそうはいかない。
何より、1人の命がかかっているのだ。
そうやすやすと諦めはしないだろう。
ここで強硬を主張出来たらどれだけ楽だろう。
煌夜の愛する人を犠牲にしなければ、俺たちですら生きることはできないのだ。
本当につくづく最低のルールを設けてくれるよ、あの女神は!
「あのー、そこらへんは私にはよく分からないのですが」
アズ将軍がおずおずと手を挙げる。
場違いのところにいると思っているのかもしれないが、彼も立派な国の代表だ。
俺は発言を促した。
「まずは負傷兵と一部の兵を返して反応を見るのはどうでしょう。あの貴族兵は戦力になりづらいですし、負傷兵もですが、正直こちらで預かるのはなかなか問題が出るかと」
「うむ、それは確かにその通りです」
アズ将軍の言葉にジル、そして天も納得したように深くうなずいた。
確かに一理、どころか十理くらいある。
投降兵といっても、それはそれでめんどくさいのだ。
食事と寝るところを準備しないといけないし、負傷兵には薬も渡さなければいけない。なぜ将来的に再び敵になるだろう人間を食べさせて治療しなければならないのか、という兵の不満も出てくるだろう。
何より、数万の捕虜だ。
油断すれば蜂起されて逆にこちらがさんざんに打ち破られる可能性がある。
それに神経を使うのも馬鹿らしい。
かといって全軍を解放するわけにはいかない。
すぐに戦線復帰できない重傷でない負傷兵と、戦力としては下の貴族兵を返すのは理にかなった方針だ。
「いかがでしょう、ジャンヌ様。一部捕虜の返還を行い、その教皇に話し合いの場を持たれては」
話し合い、か。
また先月の講和会議みたいな形になるのか。
あの時と違うのは、まだ講和の芽が残っていたことと、何人かの人間がもういないということ。
時の流れをむなしく感じてしまうものだ。
「それと、帝国軍元帥閣下の遺骸も返還しておくべきかと」
「……ああ」
普通、討ち取った敵は、戦意高揚のため死体を辱めることが多い。
だが敬意を表す相手なら、その遺骸をきちんと清めて返還することもある。三国志の関羽がその例だ。
「……そうだな。返そう」
おそらくそれがいいだろう。
彼女も、俺らなんかより、元の仲間の元へ帰りたいに決まってる。
ひとまず方針としては決定した。
負傷兵と貴族兵を送り返し、一度会談の場を持つ。
そこで降伏するか否かの最後通牒を煌夜に突きつけることになった。
それで会議は解散。
護送は各国の軍から一部を割き、あとは残った捕虜を連れてデンダ砦へと戻る。
俺は撤収の準備をしている兵を眺めていると、不意にジルがやってきた。
「ジャンヌ様、お疲れさまでした」
「まだ終わってないよ。むしろ、最後のもうひと踏ん張りが辛そうだ」
「そうですね。ですが、ここはひと区切りでしょう」
「そう、だな」
確かに今は王手の段階までこぎつけた。
だが詰みまで持っていけるかはまだなんとも言えない。
「あいつも喜んでますよ。帝国を、倒したわけですから」
「……そうだな」
散っていった命。
それらがここまで俺たちを連れてきたのは間違いないこと。
「ですから、その……元気を出してください」
「元気?」
あれ、もしかして今。
俺ってジルに慰められてる?
そんなに落ち込んでると思われたのかな。
「大丈夫だよ。うん、というか、心の中ではひと区切りと思ってたのかもしれないな」
「お気をつけください。やりきったと感じた者が、急に老け込むというのはよく聞きますので」
「燃え尽き症候群ってか?」
「なるほど、そういう言葉があるのですね。さすが博識であられる」
「そうじゃないさ。それに俺はまだ、そんな年代じゃない」
「これは失礼しました。ジャンヌ様はまだお若い。ならば立って歩く力もお強いはずです」
やっぱり慰められてるな。
てかジルこそ何歳だよ。
まだ20代だろうに、言うことが年寄りの言うことだよな。
「……? なにか?」
「いや、ジルみたいに分別があって良識のある大人になりたいなって」
「私もまだまだです。これから、もっと精進しなければ」
「これから、か……」
俺たちのこれから。
そこにあるのは分岐でしかなく、俺はジルのこれからを見ることはできないし、ジルは俺のこれからを知ることはできない。
「ジャンヌ様……」
ジルがこちらを見てくる。
これまでとどこか雰囲気が違う。
何かを覚悟したような、決意したような男の表情。
その顔に、俺は一瞬胸を締め付けられる想いを抱く。
ジルが何を言おうとするか、ジルに何を言われるのか。
見当がつきそうで、それを否定する自分がいて、それでもどこか期待する自分もいた。
そしてジルは何かを言おうと口を開き――そこで止まり、やがて失笑というような笑みを浮かべると、
「いえ、お疲れ様でした」
悲し気に、笑った。
そこにはもう、覚悟や決意といったものは感じられない。
逆に、何かを無くしてしまったような、そんな表情。
「それ、二度目だぞ」
「ええ……いえ、何度でも言わせていただきます。お疲れ様でした。そして……ありがとうございました」
その言葉は、何かを含んでいるようで、けど俺としては突っ込んだ話にはしたくない。なんとなくそう思った。
「ああ、俺からもありがとう」
そう返すと、ジルは少し悲し気に笑った。
もうすぐだ。
もうすぐ俺はもとの世界に戻る。
それをジルは承知しているから、それ以上のことは言わないのだろう。
あぁ、本当にサカキとはいいコンビだった。
サカキは猪突猛進に想いを告げてくるけど、ジルは逆に慎重に慎重すぎて想いを外に出さない。
あるいは。
あるいはジルに求められたのなら。
俺はこの世界に残ったのだろうか。
分からない。
そんな仮定はもう無意味だし、言っても栓のない話でしかない。
俺とジルの関係は今まで以上のものはなく、そしてそれで終わっていく。
少し寂しいと想うのは、やはり自分はどこかおかしくなっているのだろう。
本当に、俺は男なのかと最近思うようにもなってきたわけで。
元の世界に戻ったら大丈夫かなぁ……。
なんてことを思えるのも、ここまで無事にこれたのも、すべてはこの人と出会ってから始まったわけで。
彼が見守ってくれたから、俺は生きて来れたわけで。
うん、だから言うことはただ1つだ。
「ジル」
「はい」
「ありがとう」
ジルは、優しく笑ってくれた。
それで終わりだった。
投降してきたのは3万強。
およそ2万近くが死傷し、5000ほどが逃亡した。
対するこちらの軍の被害は7千ほど。
それにゴードンの隊が張り切り過ぎたらしく、3千近い犠牲が出たという。
ただそれを差し引いてもはっきり大勝利と言っても過言でもない。
正直、もっと時間がかかっていたらこの何倍もの死傷者が両軍に出ていたことを考えると、これだけの被害で済んだというのは僥倖だろう。
まぁ勝者の驕りかもしれないけど。
人材の面で言っても、帝国は軍のトップ2人が戦死。
その下にいる将軍格が捕虜となり、補佐役の軍師は行方不明と来た。もはや真っ当な戦力はありはしない。
それはつまり、俺たちの完全勝利ということだが、勝って兜の緒を締めよ。
まだ不穏の相手がいる。
「コーヤ教皇、でしたっけか。あの城に残っているのは」
俺とジル、天、水鏡、アズ将軍による軍議でこれからのことが話し合われた。
「あんまり知らないけど、アッキーはあるんでしょ? ちゃんと話したことが。どんなの?」
「どんなのって……なんというか、普通……じゃあなかったな。結構過激なこと言ってたし」
「ま、そうよね。変な新興宗教起こしてるんだから」
おいおい、水鏡。
あの女神に怒られるぞ。
「もはや相手に抗う力はないでしょう。降伏勧告でも出してはどうでしょうか」
天の意見は至極もっともだった。
この状況に至ってはそれもやむをえない。
だが問題がある。
「あの皇帝がそれを許さないだろ。あの世界が自分を中心に回ってると本気で思ってるお坊ちゃんが」
「いたわね、そんなのが」
「それに、おそらく煌夜は降伏しないよ。降伏するってことは、彼の愛する人を失うってことだから」
おそらくこれが一番の問題点。
正直、皇帝はどうとでもなる。
かなり強引だけど、尾田張人のスキルで降伏を認めさせればいい。
けど、エイン帝国のパルルカ教の教皇様はそうはいかない。
何より、1人の命がかかっているのだ。
そうやすやすと諦めはしないだろう。
ここで強硬を主張出来たらどれだけ楽だろう。
煌夜の愛する人を犠牲にしなければ、俺たちですら生きることはできないのだ。
本当につくづく最低のルールを設けてくれるよ、あの女神は!
「あのー、そこらへんは私にはよく分からないのですが」
アズ将軍がおずおずと手を挙げる。
場違いのところにいると思っているのかもしれないが、彼も立派な国の代表だ。
俺は発言を促した。
「まずは負傷兵と一部の兵を返して反応を見るのはどうでしょう。あの貴族兵は戦力になりづらいですし、負傷兵もですが、正直こちらで預かるのはなかなか問題が出るかと」
「うむ、それは確かにその通りです」
アズ将軍の言葉にジル、そして天も納得したように深くうなずいた。
確かに一理、どころか十理くらいある。
投降兵といっても、それはそれでめんどくさいのだ。
食事と寝るところを準備しないといけないし、負傷兵には薬も渡さなければいけない。なぜ将来的に再び敵になるだろう人間を食べさせて治療しなければならないのか、という兵の不満も出てくるだろう。
何より、数万の捕虜だ。
油断すれば蜂起されて逆にこちらがさんざんに打ち破られる可能性がある。
それに神経を使うのも馬鹿らしい。
かといって全軍を解放するわけにはいかない。
すぐに戦線復帰できない重傷でない負傷兵と、戦力としては下の貴族兵を返すのは理にかなった方針だ。
「いかがでしょう、ジャンヌ様。一部捕虜の返還を行い、その教皇に話し合いの場を持たれては」
話し合い、か。
また先月の講和会議みたいな形になるのか。
あの時と違うのは、まだ講和の芽が残っていたことと、何人かの人間がもういないということ。
時の流れをむなしく感じてしまうものだ。
「それと、帝国軍元帥閣下の遺骸も返還しておくべきかと」
「……ああ」
普通、討ち取った敵は、戦意高揚のため死体を辱めることが多い。
だが敬意を表す相手なら、その遺骸をきちんと清めて返還することもある。三国志の関羽がその例だ。
「……そうだな。返そう」
おそらくそれがいいだろう。
彼女も、俺らなんかより、元の仲間の元へ帰りたいに決まってる。
ひとまず方針としては決定した。
負傷兵と貴族兵を送り返し、一度会談の場を持つ。
そこで降伏するか否かの最後通牒を煌夜に突きつけることになった。
それで会議は解散。
護送は各国の軍から一部を割き、あとは残った捕虜を連れてデンダ砦へと戻る。
俺は撤収の準備をしている兵を眺めていると、不意にジルがやってきた。
「ジャンヌ様、お疲れさまでした」
「まだ終わってないよ。むしろ、最後のもうひと踏ん張りが辛そうだ」
「そうですね。ですが、ここはひと区切りでしょう」
「そう、だな」
確かに今は王手の段階までこぎつけた。
だが詰みまで持っていけるかはまだなんとも言えない。
「あいつも喜んでますよ。帝国を、倒したわけですから」
「……そうだな」
散っていった命。
それらがここまで俺たちを連れてきたのは間違いないこと。
「ですから、その……元気を出してください」
「元気?」
あれ、もしかして今。
俺ってジルに慰められてる?
そんなに落ち込んでると思われたのかな。
「大丈夫だよ。うん、というか、心の中ではひと区切りと思ってたのかもしれないな」
「お気をつけください。やりきったと感じた者が、急に老け込むというのはよく聞きますので」
「燃え尽き症候群ってか?」
「なるほど、そういう言葉があるのですね。さすが博識であられる」
「そうじゃないさ。それに俺はまだ、そんな年代じゃない」
「これは失礼しました。ジャンヌ様はまだお若い。ならば立って歩く力もお強いはずです」
やっぱり慰められてるな。
てかジルこそ何歳だよ。
まだ20代だろうに、言うことが年寄りの言うことだよな。
「……? なにか?」
「いや、ジルみたいに分別があって良識のある大人になりたいなって」
「私もまだまだです。これから、もっと精進しなければ」
「これから、か……」
俺たちのこれから。
そこにあるのは分岐でしかなく、俺はジルのこれからを見ることはできないし、ジルは俺のこれからを知ることはできない。
「ジャンヌ様……」
ジルがこちらを見てくる。
これまでとどこか雰囲気が違う。
何かを覚悟したような、決意したような男の表情。
その顔に、俺は一瞬胸を締め付けられる想いを抱く。
ジルが何を言おうとするか、ジルに何を言われるのか。
見当がつきそうで、それを否定する自分がいて、それでもどこか期待する自分もいた。
そしてジルは何かを言おうと口を開き――そこで止まり、やがて失笑というような笑みを浮かべると、
「いえ、お疲れ様でした」
悲し気に、笑った。
そこにはもう、覚悟や決意といったものは感じられない。
逆に、何かを無くしてしまったような、そんな表情。
「それ、二度目だぞ」
「ええ……いえ、何度でも言わせていただきます。お疲れ様でした。そして……ありがとうございました」
その言葉は、何かを含んでいるようで、けど俺としては突っ込んだ話にはしたくない。なんとなくそう思った。
「ああ、俺からもありがとう」
そう返すと、ジルは少し悲し気に笑った。
もうすぐだ。
もうすぐ俺はもとの世界に戻る。
それをジルは承知しているから、それ以上のことは言わないのだろう。
あぁ、本当にサカキとはいいコンビだった。
サカキは猪突猛進に想いを告げてくるけど、ジルは逆に慎重に慎重すぎて想いを外に出さない。
あるいは。
あるいはジルに求められたのなら。
俺はこの世界に残ったのだろうか。
分からない。
そんな仮定はもう無意味だし、言っても栓のない話でしかない。
俺とジルの関係は今まで以上のものはなく、そしてそれで終わっていく。
少し寂しいと想うのは、やはり自分はどこかおかしくなっているのだろう。
本当に、俺は男なのかと最近思うようにもなってきたわけで。
元の世界に戻ったら大丈夫かなぁ……。
なんてことを思えるのも、ここまで無事にこれたのも、すべてはこの人と出会ってから始まったわけで。
彼が見守ってくれたから、俺は生きて来れたわけで。
うん、だから言うことはただ1つだ。
「ジル」
「はい」
「ありがとう」
ジルは、優しく笑ってくれた。
それで終わりだった。
0
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる