知力99の美少女に転生したので、孔明しながらジャンヌ・ダルクをしてみた

巫叶月良成

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第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた

第53話 最後の計略

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 視界が戻った。

 オムカ王国王都バーベルの王宮。
 謁見の間。

 そこに数分前と同じ顔触れが並んでいる。

 その誰もがこちらを見て様子をうかがっているようだ。

 その中で、意識が戻ったのに最初に気づいたのは里奈だった。

「明彦くん、大丈夫?」

「うふふ、リナちゃん。ダイジョーブだよー」

 自分の口から、自分じゃない言葉が出る。
 俺がしゃべってるわけじゃないのに、声が出る。

「え……明彦くん?」

「ぷぷぷー、残念でしたー! 女神ちゃんでしたー!」

 周囲がざわつく。
 まさか俺の口からそんな言葉が出るなんて。
 悪夢でも見ているようだ。いや、実際悪夢だ。

「それじゃあ、処刑組の皆。待たせたね。お楽しみの時間だよ。トイレには行った? 女神様にお祈りは? 部屋のスミでガタガタ震えてもいいけど、処刑の順番が最後になるから苦しむかもだけどOK?」

「ひっ……」

 愛良が後ずさる。
 その顔が恐怖に引きつり、そのまま後ろへと走り出す。

 閉め切った扉。
 この世界の唯一の逃げ場に、愛良が、その他数人が取りつくが、扉はびくともしない。

「開けて! なんで開かないの! 誰か! 助けて!」

「うふふー、逃がすわけないじゃん? この空間は締め切らせてもらいましたぁん」

 俺の口を借りた女神が、おかしそうに、見下すように、侮蔑するように言う。

「その後にこの世界を滅ぼすから。もう終わり切ったこの世界なんて要らない。そう、だから安心して。皆平等に、公平に、同時に終わりを迎える。大丈夫。苦しみはないよ。そっちは一瞬で終わらせるから安心して」

 続くその言葉に、その場にいた誰もが顔色を失う。
 自らに突きつけられた死刑宣告。
 勝者も敗者もすべからく消えるという意味では、もはや希望すらないだろう。

 その中で1人。

 いつもと変わらぬ静かな表情で一歩前に出た人物がいた。

「明彦」

 達臣だ。
 まだ俺のことを明彦と呼んでくれる。

「お、達臣くん。もしかして立候補かな? 君は美味しそうだからメインディッシュに残したかったんだけど。いいよ。わたしは好きなものは最初に食べるのも好きなんだ」

「……もう、明彦じゃないのか」

 達臣が肩を落とし、つぶやくように言う。

「そう。わたしはもう女神ちゃん! でも、いいよ。最期に話したいよね。なぁ、達臣。俺は楽しかったんだぜ。お前と色々、戦ったり話したりできて。だから……俺を殺そうとするなんて許せねぇよな! なーんつって! 似てた? 似てた?」

「…………なるほど煌夜があれほど言っていただけある。本当に、最低だ」

「ありがとう、最高の誉め言葉だよ」

 本当に、最悪だった。
 けど、それでも俺に対して気遣うような言葉をかけてくれた達臣だ。

 せめて一言。
 こいつにも、里奈にも、皆にも。
 安心させるような言葉が出したい。

 けど出せない。
 自分の体なのに。
 指一本、声1つ出せない。

 そんな理不尽なことが、今起きている。
 そしてそれ以上に理不尽なことがこれから起こるのだ。

 許せない。
 そればかりは許せない。

 だから頑張れ。
 もっと気合入れろ。

 はっ、これまで頭で考えてた俺が、最後は気合。
 それもまた、悪くない。

「それじゃあ、まずは達臣くんから。最初は道具は使わずに素手で行ってみようか。とりあえず爪を1枚ずつはがしてから順番に折っていって、それから髪の毛と耳はむしり取ろう。舌もうるさいだけだから引っこ抜いていいよね。それから鼻を潰して、顎と肩を外して、目玉は最後に残そうかな。腹を掻っ捌いて、内臓を生きたまま見てもらわなくちゃね」

 ごくり、と達臣が唾をのむ。
 言われたことがどこまで本当か分からないが、聞くだけで嫌悪と恐怖を引き出す内容には違いない。

「それから一本ずつ骨を折って――たつ……おみ」

 そこでようやく声が、出た。

「っ! 明彦か!」

「明彦くん!」

 苦しい。
 それでも、声が出たことは確か。

 だからこそ、皆に伝えないと。

「里奈……安心、しろ。もう、犠牲者は、出させ――あぁ、うるさいアッキー! もう! 残しておいたらこれだよ! 本当に口の減らない――俺は、お前らを、元の世界に――ないんだよ、元の世界なんて!」

 俺の声と女神の声が混同してうまくつながらない。
 けどつながる。
 俺の声が。

「もう、誰も殺させや、しない――だから無理だって……え? いや、まさか……」

 女神が狼狽した声を出す。

 ようやく気付いたようだ。
 俺の作戦に。
 ジャンヌ・ダルク最後の計略に。

「馬鹿! そんなこと! ありえない。無理よ! いくら因果律を変えるとしても、そこまでの力は――果たして、どうかな」

 俺は歯を食いしばりながら、女神の存在を押し戻すようにして前に出る。

「パラメータ100ボーナスの天啓オラクル。一度だけ的中率100%の作戦を発動することができる。だから俺はこれを使って命令する。すべてのプレイヤーを、本来あるはずの俺たちの世界に戻すことを」

 パラメータ100ボーナス。
 これで一度、死者をよみがえらせるという因果律とかいうものの改変を行ったことがある。
 その後に99に落とされた知力は、つい先ほどパラメータ100に再び上がった。

 女神の悪だくみを打ち砕き、神レベルの敵を倒したんだ。
 それで上がらないなんて嘘だ。

 だからあとはそのボーナスを使って、プレイヤーの皆を元の世界に戻す。
 さらにもう1つ。

「馬鹿! 世界改変、ううん、世界創造レベルの指令なんてできるわけない! わたしの力をもってしても100年単位の大事業なのに! ……まさか!」

 そうだ。
 女神は世界を作り変えることをしてきた。
 つまりこいつには可能。

 世界を作ることが。
 けどそれが大変ということは、そう何度もできないということ。

 俺がボーナスと女神の力を使って、俺たちの元の世界という世界を創造する。
 そうすれば俺たちはもとの世界に戻れる。
 そしてこの世界は――女神は一度世界を作るという大事業を行ったのだから、そうそうすぐにこの世界を滅ぼして新しい世界を作るなんてことはできないだろう。

 そうなれば、少なくとも何年か。女神の言葉を借りるなら100年以上の間、この世界は滅ぼせない。
 滅ぼせるかもしれないが、新しい世界を構築できない以上、この女神の楽しみがなくなる。
 だから早々この世界を滅ぼすだけなんてことはしないはず。

 それで少なくともマリアたちの命は保証される。
 100年以上経って女神の力が復活した時にどうなるかは分からないが、俺にそこまで責任を持てと言われても、まぁ正直困る。

 だからせめて。
 せめてマリアたちが生きている間だけは、この世界がちゃんと生き延びらせられる。たったそれくらいのことだけど、何もしないよりははるかにマシだ。

 だから、それで、いい。

「ふざけないで! わたしがどれだけこの時を――お前は、黙って、ろ!」

 無理やり女神を抑え込む。
 頭の片隅に、不愉快なものを押し付ける感覚。
 体が自由になる。

 あの慌てよう。
 もう、言質を取ったようなものだ。

 できる。
 俺のやろうとしていることは、間違いなくできる。

 だから最後に皆に。
 せめて、最後に、皆とあいさつがしたくて。
 気力を振り絞り、俺が俺であることを自覚しながら、声を紡ぐ。

「クロエ」

「た、隊長殿……」

 涙を浮かべたクロエ。
 最初の時も、泣いていた。
 今も泣いている。
 けど、もう大丈夫だ。

「ありがとう。お前が、いたから……生きて、これた。本当に、ありがとう」

「私こそ、です。私こそ、隊長殿がいなければ……本当に、ありがとうございました」

 クロエがガバッと頭を下げた。

 うん、こいつならきっと大丈夫だ。

「ウィット」

「……はい」

 もう怪我は治ったらしい。
 いや、女神がついでに治したのか。

「クロエを、助けて、やってくれ。お前なら、できる。お前がいてくれて、助かった」

「お言葉。胸にしみます。可能な限り、全身全霊で、蹴落とす勢いで善処します」

 最後までウィットらしい。
 けど、だからこそ頼みがいがある。

「ルック」

「はい」

「ウィットとクロエを、頼む。あとは、お前に頼むしか、ないから」

「……了解ですー」

「サール」

「ジャンヌさん……」

「本当に、ありがとう。おかげで、ここまで生きてこれた。お兄さんの、分も、しっかり生きてくれ」

「…………はい」

「ブリーダ」

「……っす」

「アイザは、大切に、してやれよ」

「っ! ま、まぁ軍師殿がそう言うなら」

 苦笑。

 さて、あと3人だ。

「ジル」

「ジャンヌ様。ありがとうございました」

「俺の、セリフだよ。本当に、世話になった。色々、ごめん。ありがとう。頑張って」

 上手く言えない。
 けど、ジルはその言葉から何かを感じ取ってくれたのか、深々と頭を下げてきた。

「お元気で、ジャンヌ様」

 それに対し、俺は笑えたと思う。

「ニーア」

「……ふん、さっさと帰れば。いなくなってせいせいするわ」

 相変わらずの憎まれ口。
 けど、その頬にキラリと光る涙が流れるのを見てしまった。

「マリアを、よろしく頼む。楽しかった」

「………………………………あたしもよ。馬鹿ジャンヌ」

 うん、それでいい。

 さて、そして。

「マリア」

「……いや、じゃ。いやなのじゃ、ジャンヌ! やっぱり、やっぱり、嫌なのじゃ……お別れなんて」

「ごめんな、マリア」

「どんな状態でも、ジャンヌがいてくれたら……それだけで余は良いのじゃ。この後も、ずっとずっと、一緒にいてほしいのじゃ」

 ここまで求められるのも、正直嬉しい。
 けど、もうこうするしかない。
 この世界を保つためには。

 だからお別れなんだ。

 俺はマリアの方へ歩いて行って、そしてその頭に手を置く。
 それから無造作に頭を撫でる。

「大丈夫だ。お前なら。これまでのこと。忘れてくれなければ。きっと。良い国王になるさ」

「……忘れない。忘れるわけない、のじゃ……」

 マリアが抱き着いてきた。
 本当に甘えん坊だな。

 けど、俺はこいつのこういうところに救われてきたと思う。
 だから今はそれすらも愛おしく思う。

 だから俺は彼女を抱きしめた。
 彼女の体温。
 それも、納めだ。

「ジャンヌ」

 少し時間を置いて、マリアが苦しそうに、辛そうに声を絞り出す。

「嫌なのじゃ。お別れは嫌なのじゃ…………でも、ジャンヌがそうしたいというなら、それが良いというのなら……笑って送り出すのじゃ」

 マリアが顔を上げる。
 そこには、涙と鼻水でぐしょぐしょになった、マリアの笑顔があった。

 あれほど自分勝手で、好き勝手やるのが好きな国王だったのが、こうも自分の心を押し殺して(押し殺せてないが)俺を見送るようになった。
 それだけで、胸が熱くなり。俺も不覚にも涙が出てきた。

「あ、この指輪……」

 涙が見られるのが嫌で、俺は話題をそらした。

 昔のジャンヌ・ダルクがしてたという指輪。
 借りパクするようで少し気がとがめたが、マリアはゆっくり首を振る。

「持っていてくれなのじゃ。それがあれば、いつか戻ってくるかもしれぬじゃろ」

「……そうだな」

 絶対そうとは言えない。
 けど、否定する材料もない。

 それくらいは希望を持ってもいいはずだ。

「じゃあ、行くよ」

「うん」

「ありがとう。これまで、生きて来れたのはマリアのおかげだ」

「こちらこそなのじゃ。ジャンヌは余たちに未来をくれた。この世界を、救ってくれた」

 そう思ってくれるなら、それはいいな。

 男子たるもの、一度は世界を救う夢を見るもの。
 まぁ、今は女子だけど。
 気持ちはどちらも変わらないということで。

「ありがとう、ジャンヌ」

 マリアは最後にそう言って、俺の唇に自らのを寄せた。
 柔らかな、そして温かな感触。命の熱。それを受け取った。気がした。

 それも一瞬。
 マリアが離れる。
 涙を流しながら笑顔で離れていく。

 大きな喪失感。
 何か大切なものを失ってしまったような感覚。

 いや、よそう。未練だ。

「じゃあ、皆。そろそろ行こうか」

 振り返る。
 そこにいるプレイヤーたち。

 竜胆がもらい泣きして「最後は正義ジャスティスが勝つんです」とか言っていて、イッガーは小さく微笑み、マツナガはやれやれといった風情。
 ミストはうんうんと頷き、林檎はうるうると瞳を潤ませ、新沢は腕を組んで男泣き。
 尾田張人はにやにやとして、仁藤は肩をすくめ、クリスティーヌ(?)は憮然としている。
 愛良はまだ信じられていないようだし、九神はほっとした様子で、雫は無表情ながらもほころんでいるよう。

「水鏡」

「え……うん、ありがとう。……うん本当に……ありがとう」

 水鏡は号泣していた。
 元の世界に戻れる。
 それが嬉しくてたまらないんだろろう。それ以外の感情もあるのかもしれないけど、俺には押してしかるべし、だ。

 これでいい。
 もう、誰も犠牲にならないでいい。

 そもそもが、誰かの個人的な感情や行動で、人の生命が無意味に散らされることこそあっちゃいけないこと。
 だから、これがいい。
 これで、いい。

「達臣、いいのか」

 彼女の副官らしき人と別れの挨拶を終えた達臣に語り掛ける。

「いいも何もないだろ。僕は敗者だ。敗者に何か言う言葉はないよ」

「そうか」

「…………ま、しょうがないさ。これが運命だった。だから、タニアも。僕なんかのことを忘れて、この世界で幸せになってくれ」

「……はい」

 そう答えたタニアという女性。
 その微動だにしない表情から、涙がつぅと落ちた。

 それを触れるのはいけない気がして、俺は里奈に視線を戻す。

「里奈」

「うん……でも」

 里奈がマリアの方をちらっと見る。
 妹のように可愛がっていた彼女。
 それがこの世界においては、本当に妹だったとは。

 でも、里奈はその思いを振り切ったように顔をあげ、

「行こう」

 力強くうなずいた。

 本当に頼もしい。自分の傍にはもったいないくらいだ。

「ああ行こ――って、ちょっと待ったぁ! あー、もう! 変な愁嘆場しゅうたんば演じちゃってさ! 変な空気、出てくるの辛いんだから!」

 うるさいのが復活した。
 あともう少しだったってのに。

 いや、いい。
 もう始めよう。

 やり方は知らないけど、なんとなく分かる。
 女神と同期しているからか。そのやり方が。

 元の世界のイメージを膨らませる。
 それだけで、世界が創りあげられる。

「それじゃあ帰ろう、俺たちの世界――だから! ちょっと待てっての! 本当にやる気!? 世界を1つ作るんだよ? しかも何の準備もなく、伊達とノリと酔狂でそんなことをするつも――するつもりだよ。俺たちは、元の世界に帰るんだ――だから! そんなことをしたら、アッキーも消えるよ!?」

「え!?」

 里奈が声をあげ、周囲の視線がこちらに向く。

 このクソ女神。余計なことを。

「わたしが自分の力を使ってやるならまだしも、君みたいな人間が、無理やり世界を創ろうっていうんだもん。わたしの今ある力をすべて使ってようやくなんとかなるけど、その時に、わたしがここに存在できる保証はない。わたしが消えるってことは、それと同化しているアッキーも消えるって――ごちゃごちゃうるさい」

「明彦くん……それ、どういうこと」

 里奈が、目を大きく開き、じっとこちらを見て聞いてくる。
 あ、これ怒るやつ。

 でもそれ以外に手はない。

「こんなやつのでまかせ、聞くな」

「嘘よ! それくらい分かる! だって、明彦くん……ずっと、一緒だったんだから……」

 里奈が、本気で心配してくれるようで、その瞳から涙があふれる。

 それを見ると、取り消したくなる。
 やめたくなる。

 一瞬の逡巡。

 でも、ダメだ。

 ここでやめたら、俺は一生後悔する。
 それにこれは贖罪。
 多くの命を奪ってきた、俺ができる最低限の償い。

 だからここで逃げたら、たとえ生き延びても絶対後悔する。
 そんな思いで生きていたくはないから。

 だから――

「じゃあな。本当に、ありがとう。皆」

 笑った。
 笑えた、と思う。

「待って、明彦くん!」

「ジャンヌ!」

 里奈の叫び。
 マリアの叫び。

 ほかにも俺の名前を呼んだ人がいた気がした。

 けど、すぐにかき消された。
 俺の中からあふれる、何か大きなもの。

 それがどんどんと広がって、聴覚だけでなく、視覚も消えて――



 知力100の女の子に転生したので、孔明しながら救国の乙女ジャンヌダルクをしてみた。

 その結果、世界を救えたなら……いいなぁ。
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