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第6章 知力100の美少女に転生したので、世界を救ってみた
終話・裏
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「マリアンヌ・オムルカ前女王陛下が、今、壇上から降りられます。このジャンヌ・ダルク共和国のシンボルにして、ここまで平和のために尽力されたお方が、今、その重い責務を次代の女王陛下にバトンを渡されました。ありがとうございました、マリアンヌ様! お疲れ様でした、マリアンヌ様! 我々は、貴女のことを誇らしく思います!」
沸き上がる歓声。
眼下に広がるのは人の洪水。
見渡す限りの人、人、人の群れ。
それでも、その集まってくれた老若男女の顔には笑みが浮かんでいて、嬉しそうに自分の名を呼ぶのが、この歳になってもいささかこそばゆく感じる。
それに対し、1人1人の顔を見るようにして微笑み、手を振る。
その所作も慣れたものだ。
あれから60余年経った。
それまでの間はあっという間だったとも思うし、それでも長かったとも思う。
今、目を閉じてみても、あの頃の思い出は鮮明に蘇る。
辛く、悲しく、苦しいことがたくさんあった日々。
だけど、楽しかった。
あの頃が一番、充実していた。
悲しいことが起こりすぎた。
悲しい別れもありすぎた。
それでも、間違いなく自分の人生で一番の時期を挙げるとすれば、あの3年間がそうなる。
まるで夢か幻のような日々。
不意に現れ、不意にいなくなってしまったあの人。
彼女がいなければ、今の自分はなかったし、この平和な世界も存在しなかった。
そう思えば感謝しかない。
けど同時に腹立たしくもある。
あれから60年以上も経つのに、彼女は戻ってこない。
無理な願いだとは、あの頃の自分も分かってはいた。
けど彼女なら。
あの次々と不可能を可能にしていった彼女なら。
あるいはそれを簡単にしてしまうのではないかと思ってやまない。
それでも彼女は二度と姿を現さなかった。
だから彼女のことを、彼女のしたことを忘れてはならないとして、新たな国家に彼女の名前をつけた。
エイン帝国、ビンゴ王国、シータ王国、そしてオムカ王国の4か国の代表から成る議会で、まずそれが可決された。
ジャンヌ・ダルク共和国。
誰もが彼女のことを忘れたくないのだろう。
かのエイン帝国ですら、パルルカ教皇の遺言として彼女を次代の名誉教皇に叙したとされたために、彼女に対する崇敬の念は他国に勝るとも及ばずだ。
そんな共和国の中で、なぜか自分が女王として祭り上げられた。
はっきり言って自分はこれ以上、政治の舞台に立つつもりはなかった。
それでも情勢として、各国の安寧を求めるためそうなった。
エイン帝国の最後の皇帝の猛烈な推薦もあったという。これまでもしばしば顔を合わせていたが、今でも道楽にふけっているんだろうか。
ただ、祀り上げられたといっても、自分が直接政治を取ることはない。
要は自分はお飾り。シンボルとしての女王でしかない。
けどそれが良かった。
それくらいが自分には合っていた。
ただ、そのシンボルとしての扱いでも、日々の業務は忙しかった。
60年も続けば、体のどこかに痛みが走り、疲労が抜けないこともしばしばだ。
そんな中でも、彼女のことは1日たりとも忘れてはいない。
あの時代を思い返す単語は各地に残っている。
マツナガ法典とか、ミスト商人とか、乱世の歌姫アヤ・リンゴとか。
技術的な革新も進み、彼らの技術により鉄道は今や大陸全土に張り巡らされ、電気なるものの発明で、今では昔より夜が明るい。
そんな思い出が詰まった時代も、今や遺物となりかけているのが何より悲しい。
「お疲れさまでした、女王様」
式典から戻るとニーアが無駄のない所作でお辞儀をする。
80はとっくに過ぎたのに、今なおきびきびとした動作で老いを感じさせないのだからすごいものだ。
何より顔のしわもそこまでないのが羨ましい。
「余はもう女王ではないぞ。これでただの楽隠居じゃ」
「いえ、わたしにとってはいつまでも女王様は女王様ですので」
そう言って笑うニーアは、朗らかに笑う。
彼女も変わらない。
先日も、まだ隠居はしないのか? と聞いたところ、
「わたしは120まで生きますので。それで蘇った、あの女神とかいうのに勝負を挑みます。それまでは女王様の傍にいますとも」
ニーアならやりかねなさそうで、その時はお腹を抱えて笑った。
「この後、ジル元帥との最後の会合がありますが、少しお休みしますか? 少し御顔色がかんばしくないように見えますが」
「ジル……あぁ、三代目の」
かつて彼女がこう呼んでいた総司令官は、今やその愛称と共に国家元帥の通称となった。
かつてのジーンは、すでに退役してかつて彼が彼女と初めて会った場所の近くで悠々自適の暮らしをしている。
結婚をしていないというのだから、やはり彼女のことがずっと心に残っているのだろう。
「いい、すぐ会うのじゃ」
「承知いたしました」
ニーアがお辞儀をして下がっていく。
それから、ジル元帥をはじめ、様々な人との面会を終え、自由になったのは、もはや陽も沈み夜のとばりが降りたころだった。
それでも十数年前に発明された、電気ランプのおかげで廊下も室内も明るい。
本当に、違う世界に来てしまったと錯覚してしまう。
それでもここは、自分がこの人生のほとんどを過ごした城であり、そしておそらく終着となる場所だ。
その思いからか、日ごろの疲れか、あるいは重荷が消えたことへの安堵か。
部屋に入ると、少しよろめいた。
もう自分も若くない。
それでも、この後の世界のことを考えれば自分が倒れるわけにはいかない。
彼女から受け継いだこの世界を、最期まで、しっかりと支えなければ、彼女と再び出会った時になんといえばいいか。
いや、きっと彼女は文句なんて言わない。
言わずに、よく頑張ったと褒めてくれるだろう。
頭を撫でてくれるだろう。
抱きしめてもくれるだろう。
あの時の抱擁。
まだそのぬくもりを覚えている。
ノックがして、ニーアが入って来た。
「女王様、お風呂はいかがしますか」
「……今、昔のことを思い出しておった」
「はい」
「あの頃は、楽しかった。悲しいことがいっぱいあったけど、楽しかった。ジャンヌと、一緒にお風呂も入ったの」
「……はい」
「一緒に同じ布団で寝たこともあったし、怒られたこともあったし、一緒にお料理をしたこともあったし、お着換えで楽しんだこともあった。彼女と仲たがいして、この城を出ていったこともあった。色んな思い出が、この場所にはあるのぅ」
「…………」
ニーアは答えない。
あるいは彼女も、当時に想いを馳せているのかもしれない。
やがて、こほんとニーアが咳払いをした。
そして、
「女王様」
「なんじゃ」
「お疲れさまでした」
「…………うん」
彼女の言葉は短かったが、それでも数多くの想いを受けた気がした。
その後は、独りでお風呂に入り、独りで食事をして、独りでベッドに入る。
寂しいという想いは、歳と共に消えていった。
それでも今日は特に過去を思い出してしまったからか、ため息とともにつと涙がこぼれるのを感じた。
辺りは寝静まりかえり、自分も半ば夢の世界へと旅立とうという時。
光が見えた。
まばゆいほどの光。
けど目を焼く痛みはない。
どこか温かみを持ったその光に、ゆっくりとまぶたを開く。
そこには影がいた。
幾分背が伸びて、それから少しずつ縮んでいく自分よりも小柄。
非力そうで、病弱そうで、それでも出るところは出ていて、それでいて見ていて格好いいほどに凛々しい立ち姿。
その影に見覚えがあった。
その影に会いたかった。
その影が、声を発した。
『よく頑張ったな、マリア』
あぁ、その名前は。
その名前で呼んでくれるのは。
影が2つに割れる。
最初の影の後ろから現れたよう。
その姿も知っている。
もう、彼女の年齢も追い越してしまって久しい。
涙があふれるのが分かる。
ずっと会いたくて、でも会えなくて、二度と会えないと思っていた彼女たち。
もう70を過ぎたおばあちゃんの体はない。
今ここには、あの10代の、若かりし、いや、身も心も幼い時代の未熟な女王だ。
若くてもいい。
未熟でもいい。
幼くてもいい。
彼女たちに会えるのが、ずっと、ずっと願っていた自分の夢。
彼女たちに会うために、そして何より、先の言葉を聞きたいがために、この60年を頑張ってきた。
ジャンヌ。
お姉さま。
ようやく、会えたのじゃ。
沸き上がる歓声。
眼下に広がるのは人の洪水。
見渡す限りの人、人、人の群れ。
それでも、その集まってくれた老若男女の顔には笑みが浮かんでいて、嬉しそうに自分の名を呼ぶのが、この歳になってもいささかこそばゆく感じる。
それに対し、1人1人の顔を見るようにして微笑み、手を振る。
その所作も慣れたものだ。
あれから60余年経った。
それまでの間はあっという間だったとも思うし、それでも長かったとも思う。
今、目を閉じてみても、あの頃の思い出は鮮明に蘇る。
辛く、悲しく、苦しいことがたくさんあった日々。
だけど、楽しかった。
あの頃が一番、充実していた。
悲しいことが起こりすぎた。
悲しい別れもありすぎた。
それでも、間違いなく自分の人生で一番の時期を挙げるとすれば、あの3年間がそうなる。
まるで夢か幻のような日々。
不意に現れ、不意にいなくなってしまったあの人。
彼女がいなければ、今の自分はなかったし、この平和な世界も存在しなかった。
そう思えば感謝しかない。
けど同時に腹立たしくもある。
あれから60年以上も経つのに、彼女は戻ってこない。
無理な願いだとは、あの頃の自分も分かってはいた。
けど彼女なら。
あの次々と不可能を可能にしていった彼女なら。
あるいはそれを簡単にしてしまうのではないかと思ってやまない。
それでも彼女は二度と姿を現さなかった。
だから彼女のことを、彼女のしたことを忘れてはならないとして、新たな国家に彼女の名前をつけた。
エイン帝国、ビンゴ王国、シータ王国、そしてオムカ王国の4か国の代表から成る議会で、まずそれが可決された。
ジャンヌ・ダルク共和国。
誰もが彼女のことを忘れたくないのだろう。
かのエイン帝国ですら、パルルカ教皇の遺言として彼女を次代の名誉教皇に叙したとされたために、彼女に対する崇敬の念は他国に勝るとも及ばずだ。
そんな共和国の中で、なぜか自分が女王として祭り上げられた。
はっきり言って自分はこれ以上、政治の舞台に立つつもりはなかった。
それでも情勢として、各国の安寧を求めるためそうなった。
エイン帝国の最後の皇帝の猛烈な推薦もあったという。これまでもしばしば顔を合わせていたが、今でも道楽にふけっているんだろうか。
ただ、祀り上げられたといっても、自分が直接政治を取ることはない。
要は自分はお飾り。シンボルとしての女王でしかない。
けどそれが良かった。
それくらいが自分には合っていた。
ただ、そのシンボルとしての扱いでも、日々の業務は忙しかった。
60年も続けば、体のどこかに痛みが走り、疲労が抜けないこともしばしばだ。
そんな中でも、彼女のことは1日たりとも忘れてはいない。
あの時代を思い返す単語は各地に残っている。
マツナガ法典とか、ミスト商人とか、乱世の歌姫アヤ・リンゴとか。
技術的な革新も進み、彼らの技術により鉄道は今や大陸全土に張り巡らされ、電気なるものの発明で、今では昔より夜が明るい。
そんな思い出が詰まった時代も、今や遺物となりかけているのが何より悲しい。
「お疲れさまでした、女王様」
式典から戻るとニーアが無駄のない所作でお辞儀をする。
80はとっくに過ぎたのに、今なおきびきびとした動作で老いを感じさせないのだからすごいものだ。
何より顔のしわもそこまでないのが羨ましい。
「余はもう女王ではないぞ。これでただの楽隠居じゃ」
「いえ、わたしにとってはいつまでも女王様は女王様ですので」
そう言って笑うニーアは、朗らかに笑う。
彼女も変わらない。
先日も、まだ隠居はしないのか? と聞いたところ、
「わたしは120まで生きますので。それで蘇った、あの女神とかいうのに勝負を挑みます。それまでは女王様の傍にいますとも」
ニーアならやりかねなさそうで、その時はお腹を抱えて笑った。
「この後、ジル元帥との最後の会合がありますが、少しお休みしますか? 少し御顔色がかんばしくないように見えますが」
「ジル……あぁ、三代目の」
かつて彼女がこう呼んでいた総司令官は、今やその愛称と共に国家元帥の通称となった。
かつてのジーンは、すでに退役してかつて彼が彼女と初めて会った場所の近くで悠々自適の暮らしをしている。
結婚をしていないというのだから、やはり彼女のことがずっと心に残っているのだろう。
「いい、すぐ会うのじゃ」
「承知いたしました」
ニーアがお辞儀をして下がっていく。
それから、ジル元帥をはじめ、様々な人との面会を終え、自由になったのは、もはや陽も沈み夜のとばりが降りたころだった。
それでも十数年前に発明された、電気ランプのおかげで廊下も室内も明るい。
本当に、違う世界に来てしまったと錯覚してしまう。
それでもここは、自分がこの人生のほとんどを過ごした城であり、そしておそらく終着となる場所だ。
その思いからか、日ごろの疲れか、あるいは重荷が消えたことへの安堵か。
部屋に入ると、少しよろめいた。
もう自分も若くない。
それでも、この後の世界のことを考えれば自分が倒れるわけにはいかない。
彼女から受け継いだこの世界を、最期まで、しっかりと支えなければ、彼女と再び出会った時になんといえばいいか。
いや、きっと彼女は文句なんて言わない。
言わずに、よく頑張ったと褒めてくれるだろう。
頭を撫でてくれるだろう。
抱きしめてもくれるだろう。
あの時の抱擁。
まだそのぬくもりを覚えている。
ノックがして、ニーアが入って来た。
「女王様、お風呂はいかがしますか」
「……今、昔のことを思い出しておった」
「はい」
「あの頃は、楽しかった。悲しいことがいっぱいあったけど、楽しかった。ジャンヌと、一緒にお風呂も入ったの」
「……はい」
「一緒に同じ布団で寝たこともあったし、怒られたこともあったし、一緒にお料理をしたこともあったし、お着換えで楽しんだこともあった。彼女と仲たがいして、この城を出ていったこともあった。色んな思い出が、この場所にはあるのぅ」
「…………」
ニーアは答えない。
あるいは彼女も、当時に想いを馳せているのかもしれない。
やがて、こほんとニーアが咳払いをした。
そして、
「女王様」
「なんじゃ」
「お疲れさまでした」
「…………うん」
彼女の言葉は短かったが、それでも数多くの想いを受けた気がした。
その後は、独りでお風呂に入り、独りで食事をして、独りでベッドに入る。
寂しいという想いは、歳と共に消えていった。
それでも今日は特に過去を思い出してしまったからか、ため息とともにつと涙がこぼれるのを感じた。
辺りは寝静まりかえり、自分も半ば夢の世界へと旅立とうという時。
光が見えた。
まばゆいほどの光。
けど目を焼く痛みはない。
どこか温かみを持ったその光に、ゆっくりとまぶたを開く。
そこには影がいた。
幾分背が伸びて、それから少しずつ縮んでいく自分よりも小柄。
非力そうで、病弱そうで、それでも出るところは出ていて、それでいて見ていて格好いいほどに凛々しい立ち姿。
その影に見覚えがあった。
その影に会いたかった。
その影が、声を発した。
『よく頑張ったな、マリア』
あぁ、その名前は。
その名前で呼んでくれるのは。
影が2つに割れる。
最初の影の後ろから現れたよう。
その姿も知っている。
もう、彼女の年齢も追い越してしまって久しい。
涙があふれるのが分かる。
ずっと会いたくて、でも会えなくて、二度と会えないと思っていた彼女たち。
もう70を過ぎたおばあちゃんの体はない。
今ここには、あの10代の、若かりし、いや、身も心も幼い時代の未熟な女王だ。
若くてもいい。
未熟でもいい。
幼くてもいい。
彼女たちに会えるのが、ずっと、ずっと願っていた自分の夢。
彼女たちに会うために、そして何より、先の言葉を聞きたいがために、この60年を頑張ってきた。
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お姉さま。
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そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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