18 / 627
第1章 オムカ王国独立戦記
第17話 ゾーラ平原の戦い
しおりを挟む
それからは大わらわだった。
別に部下がいるサカキとは王宮で別れて、俺たちは兵士たちがいる営舎を訪れた。
その際に俺の格好を見た兵たちとひと悶着あったがここは割愛。
もう、まじで恥ずかしい。
ともあれ支度を始めて30分ばかりで営舎の前に2千もの兵が集まった。
そしてジルが出撃を前に訓示を行った。自分が隊長となること、ビンゴ国を迎撃すること、サカキの隊と共に先鋒を命じられたことを兵たちに伝えたのだ。
ジルの隊長就任はともかく、連戦やあからさまな使い捨ての先鋒に対し異論反論が起こると思ったが、それもなくすんなり受け入れられた。
考えてみれば、彼らにとっては故国を守るための戦いで、士気も上がって当然だ。
それよりなにより、
「我が隊の副官を改めて紹介する。ジャンヌ様だ。建国の英雄、ジャンヌ・ダルクと同じ名を持つ乙女が、我らにつき、旗を振ってくださる!」
その時の兵士の歓声と言ったら、この巨大な城を揺るがすほどだった。
ジルには一計があって旗を借りたいと言った時、このことを兵に共有したいと言っていたがここまでとは思いもよらなかった。
ふとこの時、俺が女の恰好をしてなかったらどうなったんだろうと考える。彼らはジャンヌ・ダルクと同じ名をする乙女が最前線で旗を振るからこそ熱狂しているのであって、男がそれをやったからといって、
『いやお前も剣を取って戦えよ』
ということになっただろう。
そもそも男だったらジャンヌと名乗らなかったわけで。そう考えると女であることも悪い事じゃないけど、マリア、ニーア、サカキ、ハカラといった面々の視線を考えると複雑な気分だった。
それから隊列を整えて城を出た。負けたら過酷な籠城戦となると知る民衆は、紙吹雪を舞わせて声援を持って送り出してくれた。兵の中に家族や恋人がいる人間も多いだろう。彼らを死地に送るのに対して自分たちは応援しかできないという民衆の心が痛いほど分かったし、それに応えるように兵たちは誇り高く姿勢を正して胸を張って歩いていくのが痛々しかった。
これが戦争の時代。
対して俺はつくづく平和な時代に生まれたのだと思う。それに感謝したい。
そんな見送りを受けながら城の外に出るとサカキの隊と合流した。合わせておよそ5千。うちの大学の在籍者数が2万人くらいだから、その1学年とほぼ同じ人数だ。
だがそれが一同に集まったこともないのだから、5千という人数は途方もないように思える。
いや、それを言ったら敵は4万という話だ。東京ドームの収容人数がそれくらいだった気がする。その人数がこちらに向かってくるのだ。明確な殺意を持って。
それを思うと胃の辺りがきゅっとする。
「どうかなされましたか?」
背後からジルが聞いてきた。
馬に乗れないから歩いていく、と言ったら、
『ジャンヌ様にそんなことをさせるわけにはいきません。さ、どうぞ私の前にお乗りください』
というわけで俺は今、ジルの前に乗せてもらっている。
手綱をとっているジルの腕が俺の両肩につく。落ちないように気遣ってくれているらしい。
今の俺の腕より一回り二回りは大きな二の腕に囲まれて、更に背後に人間の圧を感じてどうも落ち着かない。普通ならなんてことはないのだけど、俺の今の格好を踏まえて客観的に見ると結構危ういんじゃないかと思う。
合流した時のサカキなんかは、
「ジーン、てめぇ……許せねぇよなぁ。ジャンヌちゃんと相乗りだとぉ。マジ許せん。父祖に誓って許せん」
なんて血の涙を流しながら悔しがっていた。
しかしこのジルのさりげない優しさ……ハカラがお得意のとか言ってたけど、もしかしたらこの天然さで女子の人気は高いのかもしれない……いや、俺は男だからな! くそ、このジゴロめ!
そんないざこざがあったけれど、行軍自体は順調だった。若干、歩兵が速足になっているのは少しでも城から遠くの場所で敵を迎え撃ちたいという逸りからだろうか。
「そろそろつくぜ」
サカキが馬を寄せてそう言った。
「ああ、地形的にばっちりだな」
そこはゾーラ平原から少し王都に寄った場所。
幅20メートルほどの道の左右は深い林になっていて、5千が通行するに不自由はないが4万となるとそこそこ隊列が長くなる地形だ。
その林の入り口に少し入ったところで隊を停止させた。
「さって、あとはのるかそるかってとこか」
「ジャンヌ様の策だ。間違いはない」
ジルとサカキには先に策を話していた。
2人とも熱心に聞いて、そして若干不安はありながらも、策自体は面白く、成功の確率は高いと言ってくれたので一安心した。
「よし、敵が来るまでもうしばらくかかる。見張りは三交代制、見張り以外は小休止」
「斥候隊、ビンゴ国の位置を確認し、逐次報告。あそこに見える樫の木の辺りに来るのがどれくらいか報告寄越せ。伝令。後方から来るハカラ将軍に現状を伝えろ」
サカキの号令、そしてジルの命令で人の動きが騒がしくなる。
俺はというと馬から降り、馬に括り付けていた旗を担いでその近辺をうろつき始める。
「ジャンヌ様、何を?」
ジルが不審がって聞いてきた。
「地形を見てるんだよ。地図で見るのと現場で見るのとじゃ大違いだからね。ま、この場所はそう複雑な地形じゃないし、問題はなさそうだけど」
「さすがですな。しかし、いつの間にそんな精巧な地図を」
そう聞かれたがうまく答えられない。
この文明レベルではまだ地図は高価なもので、もちろんタブレットのような通信もない。魔法も存在しないので、スキルのことを説明しても理解はできないだろう。
「女王様からもらったんだよ」
嘘だけど。
ジルはそれで納得したのか、それ以上は聞いてこなかったのでほっとした。
それから1時間ほどしたころだろうか。
前と後ろから同時に報告が上がって来た。
「ビンゴ軍! 樫の木まであと10分の位置につきます。兵力はおよそ4万!」
「ハカラ将軍が到着しました! 数は2万5千。林の出入り口に陣を張るとのことです」
報告通り、確かに視界の先の方に黒々とした塊が見える。
逆に背後からは人馬のざわめきが聞こえてきた。
その報告を受けてジルとサカキは目を合わせ頷く。
「よし、整列!」
2人の号令の下に各隊がきびきびと整列する。
「これより我々はビンゴ軍を撃退するために進軍するぞ! この戦いはオムカ王国を守るための重要な戦いだ! 俺たちの指示をよく聞き、特に退却の鐘を聞き逃すなよ!」
「兵力はあちらの方が上だが、この場所は我らが有利! これもジャンヌ様のたぐいまれなる戦術眼で見抜いた場所! ジャンヌ様は我に策を与えてくださった。それに従えば勝てるぞ!」
サカキとジルの激に士気は最高潮まで達した。
兵たちの熱い視線を感じる。仕方ないとはいえ胃に痛い。
「出撃!」
ジルとサカキが号令をかけ、5千の男たちが道を駆けていく。
自らの命をささげて故国を守る勇者たちの行進。
対して故国を守るわけでもなく、安穏と後方で惰眠をむさぼる愚者の率いる停滞。
その目を、今度という今度は覚まさせてやる。
ちなみに俺はお留守番。
別に臆したとかそういうわけではなく、目印となること、それが俺の役割だからだ。
さぁ、いよいよ大一番だ。
別に部下がいるサカキとは王宮で別れて、俺たちは兵士たちがいる営舎を訪れた。
その際に俺の格好を見た兵たちとひと悶着あったがここは割愛。
もう、まじで恥ずかしい。
ともあれ支度を始めて30分ばかりで営舎の前に2千もの兵が集まった。
そしてジルが出撃を前に訓示を行った。自分が隊長となること、ビンゴ国を迎撃すること、サカキの隊と共に先鋒を命じられたことを兵たちに伝えたのだ。
ジルの隊長就任はともかく、連戦やあからさまな使い捨ての先鋒に対し異論反論が起こると思ったが、それもなくすんなり受け入れられた。
考えてみれば、彼らにとっては故国を守るための戦いで、士気も上がって当然だ。
それよりなにより、
「我が隊の副官を改めて紹介する。ジャンヌ様だ。建国の英雄、ジャンヌ・ダルクと同じ名を持つ乙女が、我らにつき、旗を振ってくださる!」
その時の兵士の歓声と言ったら、この巨大な城を揺るがすほどだった。
ジルには一計があって旗を借りたいと言った時、このことを兵に共有したいと言っていたがここまでとは思いもよらなかった。
ふとこの時、俺が女の恰好をしてなかったらどうなったんだろうと考える。彼らはジャンヌ・ダルクと同じ名をする乙女が最前線で旗を振るからこそ熱狂しているのであって、男がそれをやったからといって、
『いやお前も剣を取って戦えよ』
ということになっただろう。
そもそも男だったらジャンヌと名乗らなかったわけで。そう考えると女であることも悪い事じゃないけど、マリア、ニーア、サカキ、ハカラといった面々の視線を考えると複雑な気分だった。
それから隊列を整えて城を出た。負けたら過酷な籠城戦となると知る民衆は、紙吹雪を舞わせて声援を持って送り出してくれた。兵の中に家族や恋人がいる人間も多いだろう。彼らを死地に送るのに対して自分たちは応援しかできないという民衆の心が痛いほど分かったし、それに応えるように兵たちは誇り高く姿勢を正して胸を張って歩いていくのが痛々しかった。
これが戦争の時代。
対して俺はつくづく平和な時代に生まれたのだと思う。それに感謝したい。
そんな見送りを受けながら城の外に出るとサカキの隊と合流した。合わせておよそ5千。うちの大学の在籍者数が2万人くらいだから、その1学年とほぼ同じ人数だ。
だがそれが一同に集まったこともないのだから、5千という人数は途方もないように思える。
いや、それを言ったら敵は4万という話だ。東京ドームの収容人数がそれくらいだった気がする。その人数がこちらに向かってくるのだ。明確な殺意を持って。
それを思うと胃の辺りがきゅっとする。
「どうかなされましたか?」
背後からジルが聞いてきた。
馬に乗れないから歩いていく、と言ったら、
『ジャンヌ様にそんなことをさせるわけにはいきません。さ、どうぞ私の前にお乗りください』
というわけで俺は今、ジルの前に乗せてもらっている。
手綱をとっているジルの腕が俺の両肩につく。落ちないように気遣ってくれているらしい。
今の俺の腕より一回り二回りは大きな二の腕に囲まれて、更に背後に人間の圧を感じてどうも落ち着かない。普通ならなんてことはないのだけど、俺の今の格好を踏まえて客観的に見ると結構危ういんじゃないかと思う。
合流した時のサカキなんかは、
「ジーン、てめぇ……許せねぇよなぁ。ジャンヌちゃんと相乗りだとぉ。マジ許せん。父祖に誓って許せん」
なんて血の涙を流しながら悔しがっていた。
しかしこのジルのさりげない優しさ……ハカラがお得意のとか言ってたけど、もしかしたらこの天然さで女子の人気は高いのかもしれない……いや、俺は男だからな! くそ、このジゴロめ!
そんないざこざがあったけれど、行軍自体は順調だった。若干、歩兵が速足になっているのは少しでも城から遠くの場所で敵を迎え撃ちたいという逸りからだろうか。
「そろそろつくぜ」
サカキが馬を寄せてそう言った。
「ああ、地形的にばっちりだな」
そこはゾーラ平原から少し王都に寄った場所。
幅20メートルほどの道の左右は深い林になっていて、5千が通行するに不自由はないが4万となるとそこそこ隊列が長くなる地形だ。
その林の入り口に少し入ったところで隊を停止させた。
「さって、あとはのるかそるかってとこか」
「ジャンヌ様の策だ。間違いはない」
ジルとサカキには先に策を話していた。
2人とも熱心に聞いて、そして若干不安はありながらも、策自体は面白く、成功の確率は高いと言ってくれたので一安心した。
「よし、敵が来るまでもうしばらくかかる。見張りは三交代制、見張り以外は小休止」
「斥候隊、ビンゴ国の位置を確認し、逐次報告。あそこに見える樫の木の辺りに来るのがどれくらいか報告寄越せ。伝令。後方から来るハカラ将軍に現状を伝えろ」
サカキの号令、そしてジルの命令で人の動きが騒がしくなる。
俺はというと馬から降り、馬に括り付けていた旗を担いでその近辺をうろつき始める。
「ジャンヌ様、何を?」
ジルが不審がって聞いてきた。
「地形を見てるんだよ。地図で見るのと現場で見るのとじゃ大違いだからね。ま、この場所はそう複雑な地形じゃないし、問題はなさそうだけど」
「さすがですな。しかし、いつの間にそんな精巧な地図を」
そう聞かれたがうまく答えられない。
この文明レベルではまだ地図は高価なもので、もちろんタブレットのような通信もない。魔法も存在しないので、スキルのことを説明しても理解はできないだろう。
「女王様からもらったんだよ」
嘘だけど。
ジルはそれで納得したのか、それ以上は聞いてこなかったのでほっとした。
それから1時間ほどしたころだろうか。
前と後ろから同時に報告が上がって来た。
「ビンゴ軍! 樫の木まであと10分の位置につきます。兵力はおよそ4万!」
「ハカラ将軍が到着しました! 数は2万5千。林の出入り口に陣を張るとのことです」
報告通り、確かに視界の先の方に黒々とした塊が見える。
逆に背後からは人馬のざわめきが聞こえてきた。
その報告を受けてジルとサカキは目を合わせ頷く。
「よし、整列!」
2人の号令の下に各隊がきびきびと整列する。
「これより我々はビンゴ軍を撃退するために進軍するぞ! この戦いはオムカ王国を守るための重要な戦いだ! 俺たちの指示をよく聞き、特に退却の鐘を聞き逃すなよ!」
「兵力はあちらの方が上だが、この場所は我らが有利! これもジャンヌ様のたぐいまれなる戦術眼で見抜いた場所! ジャンヌ様は我に策を与えてくださった。それに従えば勝てるぞ!」
サカキとジルの激に士気は最高潮まで達した。
兵たちの熱い視線を感じる。仕方ないとはいえ胃に痛い。
「出撃!」
ジルとサカキが号令をかけ、5千の男たちが道を駆けていく。
自らの命をささげて故国を守る勇者たちの行進。
対して故国を守るわけでもなく、安穏と後方で惰眠をむさぼる愚者の率いる停滞。
その目を、今度という今度は覚まさせてやる。
ちなみに俺はお留守番。
別に臆したとかそういうわけではなく、目印となること、それが俺の役割だからだ。
さぁ、いよいよ大一番だ。
12
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる