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第2章 南郡平定戦
第3話 海戦
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耳をつんざき、腹の奥底に衝撃を与える轟音が鳴る。
大砲だ。
2隻の船から断続的に大砲が夜闇に向かって連続で発射される。
目測も何もない。だからほとんどが海に落ちた。
「ほれみろ。一発も当たってねぇじゃねぇか」
俺の隣で淡英が海を見ながら吐き捨てる。
彼の目には、漆黒の海に浮かぶ敵船が見えているのだろうか。まだ距離があるのか、俺には全然見えない。
「いいんだよ。撃つことが目的だし。よっし、じゃあ行こうか」
なんて意気揚々と乗り込むのは、海辺に浮かぶ小型船。
といってももちろんエンジンなんてない。木製で艪でこぐ必要がある。
大きめのボートと言ってもよいくらいで、戦国時代の小早船といった趣が強い。確かにこれなら乗れて20人だ。
あまり安定しないらしく、俺が乗っただけでかなり揺らいだ。
危険。だが仕方ない。
他国で指揮系統を無視して指揮しようというのだ。
直接の戦闘は無理としても、先頭に立たないとそれこそ誰もついてこない。
「あの、このお方も連れていくでよいのでしょうか」
ニーアを背負った時雨が不思議そうに聞いてくる。
「あ、いいのいいの。そいつは船に転がしておいてもらえれば」
「はぁ……」
不安そうに時雨が乗り込み、ニーアが船底に転がされる。
「ったく、そんなのが役に立つのかよ」
「じゃあここで待っていろ。お前はそもそも船にいるんじゃなかったのか」
「うるせぇな時雨。俺は水軍都督だぞ。それが水戦にでねぇでどうする。それから――」
淡英がちらと俺をにらむ。
「こいつが裏切らねぇかちゃんと見ておかないとな」
「どうぞご自由に。こっちもその力、期待してるから」
「ふんっ」
淡英が乗り込み、船頭が2人となればあと続くのは2人の兵。
隣の小型船にも10人ほどが乗り込む。すぐに船頭が艪を使って船を進ませた。
小型船とはいえ10隻もの船が動けば音は出る。
それに町は明るく、海の方は暗いとなれば、敵側からこちらの動きは丸見えということ。そうなったらこんな防御力のない小型船だ。近づいたところで、たちまち矢で皆殺しにされるだろう。
だからこその大砲。
当たらないとはいえ、狙われていると知ればやはり恐怖心は出るし、注意しないわけにはいかない。
そんな大砲が港の東側から飛んで来れば、その反対側には注意がそがれる。
そこを西から強襲するのが今回の作戦だ。
艪で水を掻く音以外しない。誰もが息を殺して近づくのを待つ。
やがて敵の側面に出た。
見上げる船は水面から4メートルほど出たところにあり、こちら側には見張りはいない。
「淡英」
「…………」
俺のつぶやきに淡英が無言で立ち上がり(まるで陸のようによろめきもしない)、そしてサッと右手を挙げた。
すると統率された10隻は、俺の乗る2隻が全力で突っ込み、そして8隻が距離を取って近くの2隻に狙いを定める。
「投げ込め!」
淡英の号令の下、まずは鯨油を入れた陶器が放り込まれる。
大砲に注意を持っていかれていた海賊連中は、突如降り注ぐ油に動揺を隠せない。
「撃て!」
続く命令で火矢が放たれた。
船に吸い込まれ、やがて火の手があがった。海賊はその消火に躍起になるが、ちょっとやそっとでは消えない。
そもそも鯨油は良く燃える。それで西欧では多く使われていたのだ。だからこそクジラの乱獲につながり、捕鯨問題に発展しているわけだが。この世界ではどうなんだろうか。
ともあれ燃えやすい鯨油が染み込んだ木製の船だ。良く燃える。
すぐに2隻が火に包まれた。海賊たちは船を捨て海に飛び込んでいく。
火矢の隊は4隻ずつに別れ、さらに移動をして他の船を狙い撃つ。
「さって、あとはこいつだけど」
船に寝転がったニーアを見る。
まだ気持ち悪いのか。いや、そもそもここが船の上だから悪化しているのかもしれない。
とはいえここで役立ってもらわないと困る。
というわけで俺はしゃがんでニーアの耳元に口を当て、
「うわー、やめろー。こんなはずかしいすがたしんじゃうー。やめてやめてー」
「ジャンヌの(貞操の)危機!?」
ガバっと勢いよく起き上がったニーアだが、それがまた災いしたのか、ふらりと倒れそうになる。
それを時雨が要領よく押さえてくれた。
「うぅ、だめージャンヌは私のもの……」
「あの、この方は一体……」
「あ、気にしないでください。いつもの発作なので。でも参ったな。こりゃ戦力にはならないか……」
「なんだ。船酔いの女を戦力に考えてんのかよ。……しゃあねぇな」
淡英が腰に下げていた瓢箪を取り出し栓を抜く。
そして、時雨が押さえているニーアの口に、その中の液体をぶちこんだ。
「うごっ! うぐぐぐぐぐ! ……ごくり」
液体を飲み込んだニーアは、しばらくぼうっとしていたが、
「あはー! なにこれー。ちょーきもちいー」
急に笑い出した。
え、何これ。何したの?
「何って、酒だ。船酔いで気持ち悪いんなら、酒を飲んでその気持ち悪さをごまかせってのが海の男よ」
それでいいのか……。
「あははははは! 燃えてる! すっごい燃えてる!」
燃える海賊船を見てはしゃぐニーア。もういいや。
そんなこんなしているうちに小型船は敵の海賊船に接舷していた。
「ったく。そいつ本当に使えんのよ。んじゃ先行ってるぜ」
淡英が船に積まれた鍵縄を取り出すと、軽々とそれを投げて海賊船の縁にかけた。そしてそのままジャンプすると、船の外壁を蹴ってするすると登っていく。
部下2人も鍵縄を使ってどんどんと船を登っているし、隣のもう1隻からも8人が登っているのが見える。
すげぇ。忍者みたい。
「もともと海賊ですからね。あれくらいお手の物でしょう」
時雨が嘆息して言う。
「あはは! なにあれ、面白いやるー!」
ニーアが垂れた縄をキャッチすると、そのままの勢いで海賊船に激突した。
「ちょ、おいニーア!」
その衝撃で落ちたらヤバかった。泥酔して海に落ちるなんて助かるはずがない。
だがニーアは俺の想像よりはるか斜め上を言った。
「ジャンヌ…………」
じっと俺を見つめたかと思うと、
「待っててねジャンヌ! ジャンヌの貞操はあたしが守るから! うおおお、敵はどこ!?」
するすると縄を登って行ってしまった。
……なに、あのフリーダム超人は。
そして頭上から悲鳴が聞こえた。
何が起こっているかは分かるが想像したくない。
3分ほどして、縁から身を乗り出す淡英とニーアの姿が見えた。
「おい、この船は制圧した。このまま他の船に突っ込む。お前らは先に戻ってろ。いても邪魔だ」
「あははー! ジャンヌー! あたしやったよー!」
淡英は報告するとさっと消えてしまった。
すると海賊船が方向転換を始める。それに巻き込まれないように小舟の船頭が上手く離れてくれた。
淡英が分捕った船が敵に突っ込んでいく。
それで勝ちが決まった。
敵は砲撃と火矢で混乱しており、そこに味方だと思った船が突っ込んでくるのだからどうしようもない。
大砲の弾に当たり沈む船、火矢で燃やされる船、淡英らに乗り込まれる船。無事に逃げのびたのは2隻ほどだというのだから大勝利だ。
「どうやら勝ちのようですね……」
「あぁ、なんとかなって良かった。いや、緊張したよ」
「あなたほどの軍師でも緊張するんですね」
「そりゃ水戦は初めてだったからね」
いや、本当はどんな戦でも緊張はする。
俺はそれだけの兵の命を預かっているわけだから、手は抜けないのだ。
「初めて……? 初めてでこんな的確な指示を?」
「そうだけど……何かまずかったかな?」
「…………い、いえ。なんでもありません」
急に押し黙ってしまった時雨。どうしたのだろうか。
どこかその瞳に、これまでにない警戒の色が浮かんでいるような気がする。
ま、いっか。
なんとかなったことは事実だし。
とりあえず今日は安心して眠れそうだ。
大砲だ。
2隻の船から断続的に大砲が夜闇に向かって連続で発射される。
目測も何もない。だからほとんどが海に落ちた。
「ほれみろ。一発も当たってねぇじゃねぇか」
俺の隣で淡英が海を見ながら吐き捨てる。
彼の目には、漆黒の海に浮かぶ敵船が見えているのだろうか。まだ距離があるのか、俺には全然見えない。
「いいんだよ。撃つことが目的だし。よっし、じゃあ行こうか」
なんて意気揚々と乗り込むのは、海辺に浮かぶ小型船。
といってももちろんエンジンなんてない。木製で艪でこぐ必要がある。
大きめのボートと言ってもよいくらいで、戦国時代の小早船といった趣が強い。確かにこれなら乗れて20人だ。
あまり安定しないらしく、俺が乗っただけでかなり揺らいだ。
危険。だが仕方ない。
他国で指揮系統を無視して指揮しようというのだ。
直接の戦闘は無理としても、先頭に立たないとそれこそ誰もついてこない。
「あの、このお方も連れていくでよいのでしょうか」
ニーアを背負った時雨が不思議そうに聞いてくる。
「あ、いいのいいの。そいつは船に転がしておいてもらえれば」
「はぁ……」
不安そうに時雨が乗り込み、ニーアが船底に転がされる。
「ったく、そんなのが役に立つのかよ」
「じゃあここで待っていろ。お前はそもそも船にいるんじゃなかったのか」
「うるせぇな時雨。俺は水軍都督だぞ。それが水戦にでねぇでどうする。それから――」
淡英がちらと俺をにらむ。
「こいつが裏切らねぇかちゃんと見ておかないとな」
「どうぞご自由に。こっちもその力、期待してるから」
「ふんっ」
淡英が乗り込み、船頭が2人となればあと続くのは2人の兵。
隣の小型船にも10人ほどが乗り込む。すぐに船頭が艪を使って船を進ませた。
小型船とはいえ10隻もの船が動けば音は出る。
それに町は明るく、海の方は暗いとなれば、敵側からこちらの動きは丸見えということ。そうなったらこんな防御力のない小型船だ。近づいたところで、たちまち矢で皆殺しにされるだろう。
だからこその大砲。
当たらないとはいえ、狙われていると知ればやはり恐怖心は出るし、注意しないわけにはいかない。
そんな大砲が港の東側から飛んで来れば、その反対側には注意がそがれる。
そこを西から強襲するのが今回の作戦だ。
艪で水を掻く音以外しない。誰もが息を殺して近づくのを待つ。
やがて敵の側面に出た。
見上げる船は水面から4メートルほど出たところにあり、こちら側には見張りはいない。
「淡英」
「…………」
俺のつぶやきに淡英が無言で立ち上がり(まるで陸のようによろめきもしない)、そしてサッと右手を挙げた。
すると統率された10隻は、俺の乗る2隻が全力で突っ込み、そして8隻が距離を取って近くの2隻に狙いを定める。
「投げ込め!」
淡英の号令の下、まずは鯨油を入れた陶器が放り込まれる。
大砲に注意を持っていかれていた海賊連中は、突如降り注ぐ油に動揺を隠せない。
「撃て!」
続く命令で火矢が放たれた。
船に吸い込まれ、やがて火の手があがった。海賊はその消火に躍起になるが、ちょっとやそっとでは消えない。
そもそも鯨油は良く燃える。それで西欧では多く使われていたのだ。だからこそクジラの乱獲につながり、捕鯨問題に発展しているわけだが。この世界ではどうなんだろうか。
ともあれ燃えやすい鯨油が染み込んだ木製の船だ。良く燃える。
すぐに2隻が火に包まれた。海賊たちは船を捨て海に飛び込んでいく。
火矢の隊は4隻ずつに別れ、さらに移動をして他の船を狙い撃つ。
「さって、あとはこいつだけど」
船に寝転がったニーアを見る。
まだ気持ち悪いのか。いや、そもそもここが船の上だから悪化しているのかもしれない。
とはいえここで役立ってもらわないと困る。
というわけで俺はしゃがんでニーアの耳元に口を当て、
「うわー、やめろー。こんなはずかしいすがたしんじゃうー。やめてやめてー」
「ジャンヌの(貞操の)危機!?」
ガバっと勢いよく起き上がったニーアだが、それがまた災いしたのか、ふらりと倒れそうになる。
それを時雨が要領よく押さえてくれた。
「うぅ、だめージャンヌは私のもの……」
「あの、この方は一体……」
「あ、気にしないでください。いつもの発作なので。でも参ったな。こりゃ戦力にはならないか……」
「なんだ。船酔いの女を戦力に考えてんのかよ。……しゃあねぇな」
淡英が腰に下げていた瓢箪を取り出し栓を抜く。
そして、時雨が押さえているニーアの口に、その中の液体をぶちこんだ。
「うごっ! うぐぐぐぐぐ! ……ごくり」
液体を飲み込んだニーアは、しばらくぼうっとしていたが、
「あはー! なにこれー。ちょーきもちいー」
急に笑い出した。
え、何これ。何したの?
「何って、酒だ。船酔いで気持ち悪いんなら、酒を飲んでその気持ち悪さをごまかせってのが海の男よ」
それでいいのか……。
「あははははは! 燃えてる! すっごい燃えてる!」
燃える海賊船を見てはしゃぐニーア。もういいや。
そんなこんなしているうちに小型船は敵の海賊船に接舷していた。
「ったく。そいつ本当に使えんのよ。んじゃ先行ってるぜ」
淡英が船に積まれた鍵縄を取り出すと、軽々とそれを投げて海賊船の縁にかけた。そしてそのままジャンプすると、船の外壁を蹴ってするすると登っていく。
部下2人も鍵縄を使ってどんどんと船を登っているし、隣のもう1隻からも8人が登っているのが見える。
すげぇ。忍者みたい。
「もともと海賊ですからね。あれくらいお手の物でしょう」
時雨が嘆息して言う。
「あはは! なにあれ、面白いやるー!」
ニーアが垂れた縄をキャッチすると、そのままの勢いで海賊船に激突した。
「ちょ、おいニーア!」
その衝撃で落ちたらヤバかった。泥酔して海に落ちるなんて助かるはずがない。
だがニーアは俺の想像よりはるか斜め上を言った。
「ジャンヌ…………」
じっと俺を見つめたかと思うと、
「待っててねジャンヌ! ジャンヌの貞操はあたしが守るから! うおおお、敵はどこ!?」
するすると縄を登って行ってしまった。
……なに、あのフリーダム超人は。
そして頭上から悲鳴が聞こえた。
何が起こっているかは分かるが想像したくない。
3分ほどして、縁から身を乗り出す淡英とニーアの姿が見えた。
「おい、この船は制圧した。このまま他の船に突っ込む。お前らは先に戻ってろ。いても邪魔だ」
「あははー! ジャンヌー! あたしやったよー!」
淡英は報告するとさっと消えてしまった。
すると海賊船が方向転換を始める。それに巻き込まれないように小舟の船頭が上手く離れてくれた。
淡英が分捕った船が敵に突っ込んでいく。
それで勝ちが決まった。
敵は砲撃と火矢で混乱しており、そこに味方だと思った船が突っ込んでくるのだからどうしようもない。
大砲の弾に当たり沈む船、火矢で燃やされる船、淡英らに乗り込まれる船。無事に逃げのびたのは2隻ほどだというのだから大勝利だ。
「どうやら勝ちのようですね……」
「あぁ、なんとかなって良かった。いや、緊張したよ」
「あなたほどの軍師でも緊張するんですね」
「そりゃ水戦は初めてだったからね」
いや、本当はどんな戦でも緊張はする。
俺はそれだけの兵の命を預かっているわけだから、手は抜けないのだ。
「初めて……? 初めてでこんな的確な指示を?」
「そうだけど……何かまずかったかな?」
「…………い、いえ。なんでもありません」
急に押し黙ってしまった時雨。どうしたのだろうか。
どこかその瞳に、これまでにない警戒の色が浮かんでいるような気がする。
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