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第2章 南郡平定戦
第59話 女神フィーバー
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「はいはーい。元気してるー?」
またか……。
今この世界に頭があれば、間違いなく抱えてみせるのだけど、残念ながら抱える頭がないのでこの責め苦にどうやって耐えようか熟慮が必要だ。
無視しようかな。
「うわー、最近アッキーの塩対応が加速してるんですけど」
「そりゃあな。これから最終決戦だってのに、お前の顔を見ればやる気も失せる」
「ひどい! 前のアッキーはあんなに激しかったのに! どうしてこんなになっちゃったの!? アッキーにとって私は何なの!?」
「ただの他人。むしろ宿敵」
「うわ、普通に引くわー。それ、実際に言ったら刺される奴だからね」
当然お前以外には言わねーよ。
てか言うタイミングがねーよ。
「はぁ……せっかく心配して見に来たってのに」
「また出番がどうとか意味わかんないこと考えてるだろ」
「べ、別に!? 私ほどの徳を積んだ女神なら、出番がなかったら自分で作るだけだし! はい、というわけで作りましたー。これが私の出番でーす!」
ダメだ。言っている意味が全然分からん。
というかこいつとの会話、時間の無駄なんだけど。
「残念でしたー。ここは時間という概念はありませーん」
なんだろう。このイラっとする感情。
あのマツナガとは別の次元で最低だな、こいつ。
「それひどくない? さすがの私もあれほどじゃないって!」
こいつにそれほどって言われるマツナガも大概だな。
ニーアといい、自称女神にそう言わせるなんて。
「だから自称じゃねぇっつーの」
だから心の中に……はぁ、もういいや。
「てかアッキーもよくやるねぇ。まさかあの宰相さんがあそこまでアッキーに味方するなんて」
「別に俺に味方したわけじゃないだろ。あいつはいつだってマリアだけの味方だよ」
「ふーん。ま、いいけど。で、どうする? パラメータ100ボーナスでもやっとく? 本当はノルマまだ達成してないけど、特別に発動する権利あげるよ?」
パラメータ100ボーナス。
確か、因果律をゆがめて望んだ通りの策を発現させるもの。
そしてそれは死者の蘇生も可能とするとか。
「はい、よくできましたー。ちゃんと覚えてて偉いねぇ」
「うるせ。でも、カルキュールはそれで生き返るのか?」
「そりゃそうだよ。ただ考えてね。ここで使っちゃったら次はもうないから。敵に囲まれて絶体絶命だったり、王都陥落直前まで行ってももう使えないからね。それから因果律を変えると言っても運命率は変えられない。つまり宰相さんが実は生きてて真の力に目覚めて無双して女王を助けて脱出する、なんてありえないことはできないんだよ。そもそも他のプレイヤーに不公平だし」
死者が蘇生すること自体がありえないが。
サカキの時は、もともと援軍が近くに来ていたということもあって、それが叶ったというだけということか。
ただ……俺の心には迷いが生じる。
「え、悩むの? それってつまり宰相さんがアッキーにとってどうでもいい存在だってことだよね? サカキくんの時は即決だったのに。うわー、アッキーひど、冷血、極悪。命は平等だとか言って最終的には自分で順位つけるとかないわー」
「誰もそんなこと言ってねーよ。勝手に非道人間にするな!」
「あははー、メンゴメンゴ。冗談だって。で? 本当にどうする? 今なら出血大サービスで、生き返った宰相さんをちょっとだけイケメン、もといイケオジにしちゃうよ?」
確かに、死者を生き返らせる。
そんなことが出来たらどれだけいいか。
けどカルキュールの死にざまを見て思った。
「…………俺はそのパラメータ100ボーナスがあったとしても、死者を蘇らせるなんてことはもうしないよ」
「へぇ、そりゃまたどうして?」
「どうしてって……そりゃ、なんつーか。カルキュールは、精いっぱい生きて死んだ。いや彼だけじゃない。死んでいった名もなき兵たちも、俺が殺した相手も、それぞれこの時代を精いっぱい生きて死んだ。そして俺はその想いを受けてここにいる。だから俺の都合で、勝手に蘇らせるってのは、どこかいけない感じがする」
「うわー、それって究極の自己満足じゃん? 気持ちに整理がついたから死んでて構いませんってことだよね? 死んだ人はやっぱり生き返りたいと思うんじゃないの?」
「お前、何が言いたいんだよ」
「うふふ、別にー。ただアッキーが私の言葉でうろうろするのを見たいだけ」
本当に最低だ。時間の無駄だ。ストレッサーだ。
大体こいつがサービスみたいな感じで言い出すとろくなことがない。
「えー、アッキーいけずー。ま、いいや。アッキーにそのつもりがないなら、この話はおしまい! それでさー、アッキー」
まだ続くのか?
もう帰ってくれないかな?
本当に井戸端のおばちゃんって感じだよ。
「うわ、おばちゃんとかひどくない? 私はまだピッチピチの3千歳ですー!」
「黙れ年増」
「それにしても増えたよね。アッキーの周りに。プレイヤーがさ」
「聞けよ。……はぁ、ったく。望んだ展開じゃないけどな」
「でもアッキー的にはしてやったりでしょ? みんなで元の世界に帰ろうっていうんだから」
そりゃあそうなんだけど。
なんだか、こいつに言われるのはムカつく。
「相変わらず口が悪いねぇ。皆の前ではあんなかわい子しいなのに。あっ、でもそのせいで今のピンチなんだっけ? 舌禍事件なんだよね」
「うるさい。もう分かったから出てけよ」
「えー、出てけとかアッキーひどい、極悪、差別、亭主関白ー」
「だから人聞きの悪いことを言うな。てか本当に帰ってくれない? これから大変なんだよ」
「そうだね。これからが南軍攻略編のクライマックスだもんね。アッキー、勝算のほどは?」
「誰がお前に言うもんか」
「うわー、アッキーが冷たい。でも分かっちゃうんだよなー、これまでアッキーのこと、ずっと見てたから」
はいはい、こいつの盗撮盗聴ストーカー疑惑についてはもう何も言わないよ。
「違うよ。アッキーが気になってたから、ずっと見てたんだよ。ずっと、ずっと頑張ってるのを見てたんだよ」
「そ、それってどういう……」
不意に真面目でしおらしいトーンでそう言われると、俺もなんて返したらいいか分からなくなる。
だが俺はまだこの自称女神のことを分かっていなかった。
「はい、アウトー! 騙されてやんのー。ぷぷー、ちょっと色目遣ったらどぎまぎしちゃって。かーわーいー」
「お前もう消えろよ!」
「いやですー。でもあれだよね。アッキー彼女いたよね? あのなんとかって子」
なんとかって全く分かってないじゃないか。
「別に。里奈はただの友達だよ」
「へぇー、ふーん、ほぉー。本当に?」
「本当だよ。てかお前ゴシップ好きだろ」
「うん、大好き」
即答かよ。
本当に女神か?
あー、いや。女神ってそういうもんか。トロイア戦争引き起こしちゃうくらいだもんな。
「でもあれだよね。里奈ちゃんって、あのエイン帝国にいる――――――あっ」
「……おい、ちょっと待て。今なんて言った?」
今、とても聞き捨てならないことを言った気がする。
エイン帝国にいる?
誰が?
里奈が?
なんで?
なんで、この世界にいる?
それは1つの事実を浮上させる。
この世界は元の世界からしたら死後の世界。
つまり彼女も――
「いやいや、ごめんごめん。勘違いだった。いやー、ちょっと最近勘違いが多くてさー。だから聞かなかったことにして?」
「できるか! お前、いい加減にしろよ! それより里奈がここにいるってのはどういうことだ!? しかもエイン帝国!? まさか捕まってるとか!? いや、それより危ない目にあってるかもしれない。くそ、なんで……里奈……」
「うーん、これだけの妄想力。さすが非モテは違う」
「なに物知り顔して言ってんだよ! 教えろ! 里奈は!? 里奈はいったいどこにいるんだ!」
「ちなみに聞いとくけど、それ知ってどうするつもり?」
「もちろん助けに行く! 今の俺ならそれが出来る!」
「南郡は? てか女王はどうするの?」
「そんなもん後回しだ! とにかく今は里奈を――」
「はぁ……ちょっとは成長したと思ったけど。全然ダメだね。てか重症化してる? しょうがないか」
「おい、待て。そのハンマーは……やめろ。俺は忘れるわけにはいかないんだ!」
「だめだめ。これを覚えて戻ったら、絶対アッキーは後悔する。というか酷い事をする。だから今のこれは忘れておいた方がいい。これは親切心だよ?」
記憶をなくすハンマー。
それで目覚めれば、ここで得た情報はきれいさっぱり忘れてしまう代物。
だがそんなことさせるか。
里奈の情報。
さすがに衝撃的だったけど、この世界にいるのであれば、全土統一なんてどうでもいい。元の世界に戻るなんてこともどうでもいい。里奈を助けて、どこか安全な場所で暮らせればそれでいいんだ。
「あぁだから嫌だったんだよ。そのモチベーションが。しょうがないよね。あ、そうそう。南郡攻略を頑張るのはいいけど、くれぐれも足元をすくわれないようにね。アッキー。あんまり良い運命じゃなさそうだから、これは覚えて帰ってほしかったけど、まぁしょうがないか。自業自得だもんね」
何が自業自得だ。
お前が口を滑らせたのが原因じゃないか!
「はい、というわけでデリートデリート! それじゃアッキー、頑張ってねー」
軽いノリとは裏腹に、思いっきりハンマーを振りかぶった自称女神は、フルスイングでそれを振り下ろして――
「やめろ、やめてくれ!」
瞬間、意識は途絶えた。
またか……。
今この世界に頭があれば、間違いなく抱えてみせるのだけど、残念ながら抱える頭がないのでこの責め苦にどうやって耐えようか熟慮が必要だ。
無視しようかな。
「うわー、最近アッキーの塩対応が加速してるんですけど」
「そりゃあな。これから最終決戦だってのに、お前の顔を見ればやる気も失せる」
「ひどい! 前のアッキーはあんなに激しかったのに! どうしてこんなになっちゃったの!? アッキーにとって私は何なの!?」
「ただの他人。むしろ宿敵」
「うわ、普通に引くわー。それ、実際に言ったら刺される奴だからね」
当然お前以外には言わねーよ。
てか言うタイミングがねーよ。
「はぁ……せっかく心配して見に来たってのに」
「また出番がどうとか意味わかんないこと考えてるだろ」
「べ、別に!? 私ほどの徳を積んだ女神なら、出番がなかったら自分で作るだけだし! はい、というわけで作りましたー。これが私の出番でーす!」
ダメだ。言っている意味が全然分からん。
というかこいつとの会話、時間の無駄なんだけど。
「残念でしたー。ここは時間という概念はありませーん」
なんだろう。このイラっとする感情。
あのマツナガとは別の次元で最低だな、こいつ。
「それひどくない? さすがの私もあれほどじゃないって!」
こいつにそれほどって言われるマツナガも大概だな。
ニーアといい、自称女神にそう言わせるなんて。
「だから自称じゃねぇっつーの」
だから心の中に……はぁ、もういいや。
「てかアッキーもよくやるねぇ。まさかあの宰相さんがあそこまでアッキーに味方するなんて」
「別に俺に味方したわけじゃないだろ。あいつはいつだってマリアだけの味方だよ」
「ふーん。ま、いいけど。で、どうする? パラメータ100ボーナスでもやっとく? 本当はノルマまだ達成してないけど、特別に発動する権利あげるよ?」
パラメータ100ボーナス。
確か、因果律をゆがめて望んだ通りの策を発現させるもの。
そしてそれは死者の蘇生も可能とするとか。
「はい、よくできましたー。ちゃんと覚えてて偉いねぇ」
「うるせ。でも、カルキュールはそれで生き返るのか?」
「そりゃそうだよ。ただ考えてね。ここで使っちゃったら次はもうないから。敵に囲まれて絶体絶命だったり、王都陥落直前まで行ってももう使えないからね。それから因果律を変えると言っても運命率は変えられない。つまり宰相さんが実は生きてて真の力に目覚めて無双して女王を助けて脱出する、なんてありえないことはできないんだよ。そもそも他のプレイヤーに不公平だし」
死者が蘇生すること自体がありえないが。
サカキの時は、もともと援軍が近くに来ていたということもあって、それが叶ったというだけということか。
ただ……俺の心には迷いが生じる。
「え、悩むの? それってつまり宰相さんがアッキーにとってどうでもいい存在だってことだよね? サカキくんの時は即決だったのに。うわー、アッキーひど、冷血、極悪。命は平等だとか言って最終的には自分で順位つけるとかないわー」
「誰もそんなこと言ってねーよ。勝手に非道人間にするな!」
「あははー、メンゴメンゴ。冗談だって。で? 本当にどうする? 今なら出血大サービスで、生き返った宰相さんをちょっとだけイケメン、もといイケオジにしちゃうよ?」
確かに、死者を生き返らせる。
そんなことが出来たらどれだけいいか。
けどカルキュールの死にざまを見て思った。
「…………俺はそのパラメータ100ボーナスがあったとしても、死者を蘇らせるなんてことはもうしないよ」
「へぇ、そりゃまたどうして?」
「どうしてって……そりゃ、なんつーか。カルキュールは、精いっぱい生きて死んだ。いや彼だけじゃない。死んでいった名もなき兵たちも、俺が殺した相手も、それぞれこの時代を精いっぱい生きて死んだ。そして俺はその想いを受けてここにいる。だから俺の都合で、勝手に蘇らせるってのは、どこかいけない感じがする」
「うわー、それって究極の自己満足じゃん? 気持ちに整理がついたから死んでて構いませんってことだよね? 死んだ人はやっぱり生き返りたいと思うんじゃないの?」
「お前、何が言いたいんだよ」
「うふふ、別にー。ただアッキーが私の言葉でうろうろするのを見たいだけ」
本当に最低だ。時間の無駄だ。ストレッサーだ。
大体こいつがサービスみたいな感じで言い出すとろくなことがない。
「えー、アッキーいけずー。ま、いいや。アッキーにそのつもりがないなら、この話はおしまい! それでさー、アッキー」
まだ続くのか?
もう帰ってくれないかな?
本当に井戸端のおばちゃんって感じだよ。
「うわ、おばちゃんとかひどくない? 私はまだピッチピチの3千歳ですー!」
「黙れ年増」
「それにしても増えたよね。アッキーの周りに。プレイヤーがさ」
「聞けよ。……はぁ、ったく。望んだ展開じゃないけどな」
「でもアッキー的にはしてやったりでしょ? みんなで元の世界に帰ろうっていうんだから」
そりゃあそうなんだけど。
なんだか、こいつに言われるのはムカつく。
「相変わらず口が悪いねぇ。皆の前ではあんなかわい子しいなのに。あっ、でもそのせいで今のピンチなんだっけ? 舌禍事件なんだよね」
「うるさい。もう分かったから出てけよ」
「えー、出てけとかアッキーひどい、極悪、差別、亭主関白ー」
「だから人聞きの悪いことを言うな。てか本当に帰ってくれない? これから大変なんだよ」
「そうだね。これからが南軍攻略編のクライマックスだもんね。アッキー、勝算のほどは?」
「誰がお前に言うもんか」
「うわー、アッキーが冷たい。でも分かっちゃうんだよなー、これまでアッキーのこと、ずっと見てたから」
はいはい、こいつの盗撮盗聴ストーカー疑惑についてはもう何も言わないよ。
「違うよ。アッキーが気になってたから、ずっと見てたんだよ。ずっと、ずっと頑張ってるのを見てたんだよ」
「そ、それってどういう……」
不意に真面目でしおらしいトーンでそう言われると、俺もなんて返したらいいか分からなくなる。
だが俺はまだこの自称女神のことを分かっていなかった。
「はい、アウトー! 騙されてやんのー。ぷぷー、ちょっと色目遣ったらどぎまぎしちゃって。かーわーいー」
「お前もう消えろよ!」
「いやですー。でもあれだよね。アッキー彼女いたよね? あのなんとかって子」
なんとかって全く分かってないじゃないか。
「別に。里奈はただの友達だよ」
「へぇー、ふーん、ほぉー。本当に?」
「本当だよ。てかお前ゴシップ好きだろ」
「うん、大好き」
即答かよ。
本当に女神か?
あー、いや。女神ってそういうもんか。トロイア戦争引き起こしちゃうくらいだもんな。
「でもあれだよね。里奈ちゃんって、あのエイン帝国にいる――――――あっ」
「……おい、ちょっと待て。今なんて言った?」
今、とても聞き捨てならないことを言った気がする。
エイン帝国にいる?
誰が?
里奈が?
なんで?
なんで、この世界にいる?
それは1つの事実を浮上させる。
この世界は元の世界からしたら死後の世界。
つまり彼女も――
「いやいや、ごめんごめん。勘違いだった。いやー、ちょっと最近勘違いが多くてさー。だから聞かなかったことにして?」
「できるか! お前、いい加減にしろよ! それより里奈がここにいるってのはどういうことだ!? しかもエイン帝国!? まさか捕まってるとか!? いや、それより危ない目にあってるかもしれない。くそ、なんで……里奈……」
「うーん、これだけの妄想力。さすが非モテは違う」
「なに物知り顔して言ってんだよ! 教えろ! 里奈は!? 里奈はいったいどこにいるんだ!」
「ちなみに聞いとくけど、それ知ってどうするつもり?」
「もちろん助けに行く! 今の俺ならそれが出来る!」
「南郡は? てか女王はどうするの?」
「そんなもん後回しだ! とにかく今は里奈を――」
「はぁ……ちょっとは成長したと思ったけど。全然ダメだね。てか重症化してる? しょうがないか」
「おい、待て。そのハンマーは……やめろ。俺は忘れるわけにはいかないんだ!」
「だめだめ。これを覚えて戻ったら、絶対アッキーは後悔する。というか酷い事をする。だから今のこれは忘れておいた方がいい。これは親切心だよ?」
記憶をなくすハンマー。
それで目覚めれば、ここで得た情報はきれいさっぱり忘れてしまう代物。
だがそんなことさせるか。
里奈の情報。
さすがに衝撃的だったけど、この世界にいるのであれば、全土統一なんてどうでもいい。元の世界に戻るなんてこともどうでもいい。里奈を助けて、どこか安全な場所で暮らせればそれでいいんだ。
「あぁだから嫌だったんだよ。そのモチベーションが。しょうがないよね。あ、そうそう。南郡攻略を頑張るのはいいけど、くれぐれも足元をすくわれないようにね。アッキー。あんまり良い運命じゃなさそうだから、これは覚えて帰ってほしかったけど、まぁしょうがないか。自業自得だもんね」
何が自業自得だ。
お前が口を滑らせたのが原因じゃないか!
「はい、というわけでデリートデリート! それじゃアッキー、頑張ってねー」
軽いノリとは裏腹に、思いっきりハンマーを振りかぶった自称女神は、フルスイングでそれを振り下ろして――
「やめろ、やめてくれ!」
瞬間、意識は途絶えた。
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