知力99の美少女に転生したので、孔明しながらジャンヌ・ダルクをしてみた

巫叶月良成

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第3章 帝都潜入作戦

第2話 1月某日

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 なんだかんだで慌ただしいクリスマスの翌日。
 早朝に王宮に出仕すると九神と水鏡がいた。

「アッキー、これから帰るから」

 九神がさばさばとした様子で言う。
 何も翌日に、とは思ったけどこいつ、国王だもんな。
 そう何日も国を空けていいわけがない。

「おう、じゃあな。また今度」

「じゃあな、じゃなくってアッキーも早く準備して」

「え? いや、意味が分からないんだが」

「もう新年だろ。一応シータの方が東だから初日の出が見れるんだよ」

「はぁ……」

 正直だからどうした、って感じだ。

「鈍いわね。今から帰ったらちょうど年末じゃない」

 れたように水鏡が口を挟む。
 いや、だから俺には関係ないことだろ。

「もう! アッキーも一緒に来るの! 新春初日の出よ!」

「はぁ!?」

 全然意味が分からん。
 なんで俺がシータ王国まで行かなきゃいけないんだ。

「ほら、アッキー用の振袖も作っちゃったから。サイズ合うかなぁ」

「九神、何やってんの!?」

 俺が激しく抗議すると、九神はブスッとした様子で、ポツリ。

「鉄砲」

「はぁ?」

「なんか鉄砲が欲しいってあのミストってのに聞いたけど?」

「そ、それがどうしたんだよ」

「べっつにー。あー、でもなんか来年に鉄砲の国外販売禁止を発令したくなったなー。今年までに商談を開始してない相手には売っちゃ駄目ってやつ」

「き、汚ねぇぞ。足元みやがって……」

「商人だからね。足元を見るのは好きなのさ。はい、というわけで問答無用」

 九神が指を鳴らすと、背後に人の気配を感じた。

「失礼するぜ」

「え、誰――わっ!?」

 一瞬の浮遊感。
 そして視界が急上昇した。

「いやー、すまんなジャンヌ殿。ま、俺も美女と新年の美味い酒が飲めるってんで楽しみなんだわ」

「た、淡英たんえい!? いつの間に?」

 全然気づかなかった。
 てかもしかしてずっといたってこと!?

「いや、だからってこれは拉致だろ! おおい、放せ! 誰か!」

 とはいえ早朝だから誰もいない。
 門番もいるにはいるが、相手は同盟国の王様。下手に手出しをすると国際問題になると思ってか、右往左往している。

 くそ! こんなところに官僚気質が!

 と、そんな中。必死で上げた声に反応する影があった。

「ちょっと! あたしらに黙ってなに面白いことやろうとしてるの!」

 ……最悪だ。
 なんでニーアトラブルメーカーなんだよ。

「お、これはニーア殿! よし、連れていこう! そんで勝負だ。いいよな、王様!」

「もちろん。彼女は闘技場の三女神なんだから」

「いや、あきら……その呼び方は……」

「ひぇ!? わっ、ちょ、はーなーせー!」

 というわけで憐れ。
 俺という子牛は拉致らちも同然にシータ王国へドナドナされた。

 後から聞いた話だが、九神たちはマリアの許可を前日にもらっていたらしい。
 オムカ王国自体、あまり正月を祝うという風習がなかったのもあったが、大量の準備金と鉄砲交易の許可証という究極兵器がものを言ったのは確かだ。

 まぁ簡単に言えば、俺は売られたということで……。

 それからは大変だった。
 シータ王国についたのは大晦日の昼。
 それからずっと宴会で、結局皆が初日の出を見る前に爆睡していた。
 風情も何もねぇ……。

 ちなみに俺とニーア、そして水鏡には振袖が用意されていた。
 俺が白、ニーアが赤、水鏡が青といった配色で、こういった文化のないこの土地にしては、生地はともかく柄や模様といった見た目は見事だった。

 もちろんそんなものは着たことない俺だったが、九神が生前にやったことがあるということで3人共に例の和室に閉じ込められて着付けを行った。
 正直、重いしお腹が苦しいし、何より歩きづらい。
 まぁ、そう動き回ることはないから問題ないか、と思ったが大間違いだった。

 闘技場の三女神とかおだてられてステージに上がらされるわ、王宮から外の町まで連れていかれるわ、そこでまた民衆に囲まれるわ、何故かファッションショーのようにポーズ取らされるわ、良いではないかー遊びに興じられるわ。
 挙句の果てにはニーアは酔った勢いで淡英とバトルを始める始末。
 正直ドッと疲れた。

 ちなみにバトルはニーアの勝ちだった。
 大量のお皿を投擲して怯ませた後、酒樽を淡英の頭にぶつけて酒まみれにしたところを、背後にまわってジャーマンスープレックスからのコブラツイストでTKO。もうわけがわからない。

 そんな地獄のような1日が過ぎ、誰も眠りこけて見ていない初日の出を独り鑑賞した俺は、完全に二日酔いで潰れているニーアを船に押し込んで帰国した。

 ちなみにあまつ時雨しぐれは北部の戦線に張り付いているってことで会うことはできなかった。
 まぁ、今年は共同戦線を行うだろうから、いずれ会うことになるだろう。

「はぁ……大変でしたね」

「あぁ、もう悪夢だよ。てか遅くなったけど、あけましておめでとう、ジル。今年もよろしく」

「はい、今年もよろしくお願いします」

 帰ってから二日酔いと船酔いのダブルパンチでノックダウン中のニーアを送るために王宮に行くと、ジルとばったり出会ったので、新年の挨拶を交わした。

「今年は多分、我慢の年になると思う。ただ、何もしなければ向こうから攻めてくるから、こっちから連合で攻める。でも本気じゃないぞ。金もないし、何より去年は戦争が多すぎた。少し兵を休める時だよ」

「そうですね。サカキとブリーダ辺りが不満を言いそうですが、そこらは私と総司令がなんとかします」

「うん、頼んだ。さって、そろそろ行くかな」

「おや、もうお帰りですか?」

「挨拶回りだよ。一応、新年だからな」

「あぁ、それでですか。いや、昨年の“くりすます”とやらに続いて綺麗なお召し物をしていたので。ええ、先日の“さんた”という衣装より、私はこちらの方が好きですね。何より、ジャンヌ様にしっくりと合っているといいますか。とてもお似合いです」

 …………こいつ、本当に天然だよな。ジゴロだよな。

「と、とにかく! 今年もよろしくってことで!」

「ええ、それでは」

 はぁ……一発目からジルにするんじゃなかった。
 てか着替えようかな。
 でもこの後の予定もあるし、何より脱いだらもう二度と着れないし。

 しょうがないってことで次、次!

「お、イッガー。あけましておめでとう」

「あ、ジャンヌ隊長。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

「うん、というか何でジャンヌ隊長なの? 同じプレイヤー同士なんだし、もっとフランクでいいんじゃないか?」

「え、いや……それは……その……た、隊長は、その……憧れで」

「なんでちょっと変な話し方。えぇーってゆうか憧れって。俺、そんな大層なことしてないぞ」

「そ、それでも……その………………失礼します!」

「あ、おーい! ……ま、いっか」

 なんだかんだであいつは頼りになるからな。
 あいつがこのままでいいというならそれでいいだろう。

 というわけで次!

「ハロー、ジャンヌちゃん!今年も元気に――」

「うるさい、サカキ」

「だから俺の扱い雑じゃない!?そろそろ泣くよ、俺?」

「嘘だよ、よろしくな」

「うぅ、この流れが続くとかないよな」

「さぁ、どうかな?」

「うわ、なにその悪っぽいの。ちょっとドキッとしちゃった! てかその服エロい――ぐほっ! ジャ、ジャンヌちゃん……腹は……」

 もう、こいつは。正月からさかりやがって……。

「軍師殿、よろしくです」

「あぁ、ブリーダも。あけましておめでとう。今年もよろしく」

「よろしくっす。それにしても素敵な柄っすね。外国のものっすか?」

「ん、こういうのに興味あるのか?」

「そ、そっすね……その……笑わないでもらえるっすか?」

「もちろん。何を笑うんだよ」

「その、自分……ちょっと、絵を描いてまして……」

「へぇ! そりゃ凄い! 今度見せてくれよ」

「いや、その。あんま上手くないというか」

「そんなことない。俺はお前のだから見てみたいんだよ」

「そ、そっすか。じゃあ……はいっす。いずれ……」

「ちょっと、ジャンヌちゃん! ブリーダと俺の扱い違いすぎじゃね!?」

「サカキうるさい!」

 とりあえずこれで4人は完了。
 ふぅ、ここまではまだマシなんだよなぁ……。

「ほぅ、それでわざわざ来たのか。結構結構」

 ハワードが嬉しそうに、そしてじっとりとした視線で俺を見てくる。
 やっぱり着替えてくるんだった。

「じゃあお年玉くれ」

「オトシダマ? なんじゃ、それは? 鉄砲でも渡せばよいのか?」

「違う。金だよ金。俺の故郷じゃ大人が子供にお金を渡すんだよ。最低1万はあげる習わしだからな」

「なんか詐欺くさいがのぅ……まぁいい。その金をわしの枕元に置いておく。今夜、ちゃんと取りにくるのじゃ――がふっ!」

「正月早々から飛ばしてんじゃねーよ!」

 はいもうさっさと次!

「お、メル。あけまあしておめでとう」

「…………」

「あれ? 聞こえてるのか? おーい? メル?」

「ジャ、ジャンヌさんに伝えておいてもらえますか。い、色仕掛けなんかしても! な、なにもでませんからね!?」

「いや、意味が分からないんだけど」

「う~~う~~うぅぅぅ!!」

 何か唸り声をあげて逃げるように去って行ってしまったメルは相変わらず意味が解らなかった。
 うーん。次。

「隊長、なんか大変だったみたいですね」

「朝っぱらから連れていかれたとか聞きましたが……大丈夫だったんですか?」

「あぁ、なんとかな。ウィット、ザイン、あけましておめでとう」

「わぁ、隊長。素敵な衣装ですね」

「ふーん、なんか不思議な感じですねー見たことないというか」

「俺の故郷の衣装だよ。マール、ルック。今年もよろしくな」

「隊長殿! また教官殿と一緒に出掛けるとか! 我々ジャンヌ隊も構ってください!」

「クロエ、お前とは毎日会ってるだろ」

「違うんです! もっと、こう、皆で! そう皆で隊長殿と一緒にいたいのです! ね、皆!」

 やれやれ。
 ま、そうだな。去年は皆頑張ってくれたし。
 それに今年も色々お世話になると思うし。

「分かった。けど女王様に挨拶がまだだから。その後にな」

 このまま宴会コースだと、最後にとっておいた意味がなくなる。
 だから少しずるいかもしれないけど、本命に挨拶をしなくては。

「ジャンヌ! シータとの外交は良いが、余は寂しいのじゃ! だから今日からはずっと泊っていくのじゃ!」

「マリア……今年は女王としてもっと節度を持てよ」

 初っ端からげんなりした。
 これが一国の王かぁ……まぁ隣国も同じようなもんだしいいのか。

「そうだそうだ! あたしらともっとからめー!」

「お前は一緒に来て勝手に盛り上がっただろうが!」

 ニーアも復活してるし。
 はぁ……本当に元気だよなぁ。

「あれ、ってゆうかなんでジャンヌまだその格好?」

「ん……いや、そりゃその……マリアが、こういうの知らないと思うし。せっかくのお土産だから、着てたら喜ぶかなって」

 うわ、なんだこれ。
 いざ説明するとなるとめっちゃ恥ずいぞ。

「ジャンヌ……そこまで余のことを……」

 マリアの瞳が潤む。
 いや、そこまで大げさな。

「ジャンヌ、大好きなのじゃ! 今年もいっぱいイチャイチャするのじゃ!」

「あ、女王様ずるいです!」

「ちょっと待ったぁ! 女王様、教官殿! 抜け駆けは許しません! ジャンヌ隊、突撃!」

「おいおい、様子を見に来たらなんか滅茶苦茶だぞ。おい、ジルどうする?」

「やれやれ、皆さんジャンヌ様が誰のものとか……私のものに決まってるでしょう! ヒック!」

「あれ、ジーン師団長……もしかして飲んでるっす?」」

「青いなジーン。ジャンヌにはわしが女の喜びを教えてやるのだよ」

 結局いつものメンツが揃ってバカ騒ぎ。
 はぁ……こんなんで今年もやっていけるのかなぁ。

 ま、なんとかなるだろ。
 この底抜けの明るさに、俺も救われているところがあるのだから。
 きっと。




 おまけ。

「やれやれ、わたしが最後ということですか。新年の挨拶。日本人ならば当然のことでしょう」

「ん、ああそういえばいたっけ?」

「……さすがは軍師。敵をあざむくにはまず味方から、ということですね」

「いや、ごめん。普通に忘れてた。じゃあマツナガ、ん」

「……なんですかな、その手は?」

「お年玉くれ」

「ふっ……さすがは我が永遠のライヴァル。やることが規格外ですね」

「いや、お前をライバルとか思ってないから。いいから金くれ」

「聞くところによると君は大学生とか?」

「だからどうした?」

「いや、大学生なのにお年玉とか……」

「俺は今14歳だよ。可愛らしい少女だ。それなのにお年玉をくれないのか?」

「むむ……む。これで勝ったと思わないでいただきますか!」

「あぁ、お前にはちゃんとお返ししてかないとな。利息だけでも払っていかない大変なことになる。というわけで今年もよろしく頼んどく」

「はて何故でしょう。わたしほど清廉潔白な人間は他にいないというのに。その挨拶が他の者とは違うように聞こえます」

「そりゃよかった。お前の耳は正常だよ。その若さで難聴じゃなくてよかったな」

「…………っぷ、ははははは! これはまたさすがですな。いや、面白い。これだからこそ、この世は面白い!」

「お前はさっさと日本に戻って脳の検査してもらえ」

「いやいやいやいや、元の世界。戻れたらいいですねぇ」

「出来たらいいじゃなく、やるんだよ。お前も当事者なんだからしっかり働けよ」

「あぁ、これが敗者への鞭。安月給で働かされて上司のセクハラパワハラに悩まされ憔悴していくだけの毎日。この世界には労働組合はないのですか!?」

「いつまでも戯言いってないで働け」

 こいつ、ついに自虐まで盛り込んで来やがった。
 どちらにせよ今年もこいつは最低なままか。あーあ。

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読んでいただきありがとうございます。
序盤はこのようなお遊び回を交えつつ、対帝国の話が進んでいきますので、今しばしお付き合いください。

また、いいねやお気に入りをいただけると励みになります。軽い気持ちでもいただけると嬉しく思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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