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第3章 帝都潜入作戦
閑話10 立花里奈(エイン帝国軍所属)
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頭が痛い。
夕闇の中。ふらつきながら目標の建物を目指す。
頭が痛い。
最近、その頻度が増えてきたように思える。
医者に見せたけど、過労だろうと言われた。
特に疲れることなんてしてないけど、そう言われたからそれで納得するしかなかった。
あまりに辛い時は、煌夜と話をした。
別段、話なんてしたいわけじゃないけど、あの男と話をした後は、少しすっきりした感じになるのだ。
だから帝都に戻ったばかりの時は毎週、今では隔日の日程で彼のもとを訪れた。
若干それが、明彦君に対して後ろめたい思いを感じさせてしまう。別にそこまでの仲ではないはずなのに、どうしてだろう。
教会に着いた。
ここが今日の目的地。
扉の前に立つと、物陰からスッと男が出てきた。
煌夜と同じ神父っぽい服装をしているから、教会の人間なのだろう。隙のない動作。にこやかな笑みの中に殺気に似たものを感じ、思わず腰に吊った刀に手が伸びそうになった。
「すみませんが、本日は重要な会合がありますので――」
「それ、私も出席だから」
そう言って、ポケットから1枚のコインを出して男に見せる。
すると男は殺気を消して、深々とお辞儀をしてみせた。
「失礼しました。皆さまお待ちでございます。どうぞ、中へ」
男が教会の扉を開く。
そこには高い天井に多くの長椅子が並べられた広い空間があった。いつもなら祈りの一般人であふれかえっているはずだが、今は閑散としてほとんど人がいない。
何度来てもこの教会というのは慣れない。
いや、生前はそれほど気にすることもなかった。
けどこの世界に来て、この世界で生きるようになって、自分ほど罪深い人間はいないと知って、こういったところに近づくのが嫌になった。
絨毯の上を歩く。
ショートブーツの鳴らす足音が消えるほど、ふかふかした絨毯。それすらも不快に思う。
そして視線。
奥の方から突き刺すような複数の視線が、私がここに入って来てから注がれている。
10人、いや7人くらいか。それがさらに神経を苛立たせて、思わず再び腰に手が伸びそうになる。
スキルを発動すれば、この場にいる人間を皆○しするのに10秒かからないだろう。
たとえ相手がスキルを持つプレイヤーだとしても。それほどの力を私は持っているのだ。
けど耐えた。
というより、興を削がれたと言った方がいいか。
「お、リーナちゃーん。おっひさー」
そんな暢気な声が聞こえたからだ。
見れば前の方。
長椅子で振り返ってこちらに手を振っている尾田張人が見えた。
そのやる気なさそうな表情は、どうも力が抜ける。
私は肩の力を抜くと、視線を無視して奥へと進んでいく。
「里奈……まさか?」
「あれが『収乱斬獲祭』か」
ぼそぼそと囁かれる声が聞こえる。
うるさいと思ったけど、どうでもいい。
私はそのまま張人の横すらも通り過ぎて、反対側、最前列の左端の席に座った。
「えー、リーナちゃん。こっち座んないの?」
「うるさい」
「つれないなー。久しぶりの再会だってのに」
本当にうるさい。そろそろあいつも○してやろうか。
いなくなって思う。張人がいる時といない時。
圧倒的にいない時の方が平和だ。つまりこいつは私にとってのストレッサー(ストレスの原因となるもの)。ならばそれを排除しても問題はない。
「元気なようだね、立花里奈くん」
そんなことを考えていると、声をかけられた。
振り返る。
2列目の席に座る、落ち着いた雰囲気の女性。
どこかで見覚えが。
記憶の底に沈殿した人物の記憶をあさっていく。
そして思い当たった。
「……堂島さん?」
そうだ。
この人が最初に私を保護してくれた人。
そして、私を戦場に送り込んだ張本人。
忘れるなんてとんでもない。
それでも彼女と会わなければ、野垂れ死にしていただろうことを考えると、私の命の恩人ともいえる。確かまだ20代前半とか言ってたけど、まったくそうは見えない。
すらっとした体躯に、白を基調とした帝国の軍服を着ている。程よく張り出した胸元を覆う上着には数多の勲章が並ぶはずだが、『そんなものはいらん』と捨ててしまったほどの偏屈者だと聞いた。下はミニスカートで、そこから伸びるブーツに隠れた長い足を、退屈そうに組んでいる。
そんな白尽くしの中で、燃えるような赤い瞳と、溶岩のような流れる長い赤髪が目立つ。
白い服に真っ白な肌の中で浮かび上がるその色は、無表情な彼女の情熱を表すように煌々と輝いて見える。
この人を、誰が帝国一の軍人だと思うだろうか。
彼女はこの若さで帝国のトップ、元帥の称号を得ているのだ。
「相変わらず暴れているらしいな」
「ええ……まぁ」
あまりその話題には触れてほしくなかった。
けど、張人よりは全然マシだ。落ち着いた雰囲気もさることながら、規律にうるさい軍人というより、どこか一本線の入った武人のような雰囲気を醸し出しているからかもしれない。
「ねー元帥。その人、知り合い?」
堂島さんの後ろからひょっこり顔を出したのは、15、6歳の少女。
くりっとした瞳が可愛らしいが、その愛らしさとは正反対の格好に身を包んでいた。堂島さんと同じ、帝国軍の制服、つまり彼女も軍人だ。
「彼女は立花里奈。本人は好かんだろうが『千人喰い』と呼ばれた戦士だ」
「あぁ、あの! 僕様も噂は聞いたことがあるよ!」
正直呼び名とかどうでもよかったから、何と呼ばれようが構わなかった。
「里奈くん。彼女は長浜杏。私が最も頼みにしている将軍だ」
「将軍? 彼女が?」
「えへへー、ブイ!」
無邪気な笑顔を浮かべ、ブイサインをしてくる。
軍のこととかよく分からないけど、要はあの張人と一緒の立場ということだ。この少女が多くの大人たちを引き連れて戦争をする。想像もつかない。
「よろしくね、里奈。あ、僕様のことは杏って呼んでよ!」
そう言って手を差し伸べて来る少女。
初対面にもかかわらず呼び捨てで、なんとも独特の雰囲気を持つ少女だが悪い気はしない。
少なくともあの男よりは親しみを持てる。
「ええ。よろしく、杏」
だから私は手を握り返す。
暖かい。血の通った、人間の手。そう思った。
その時、祭壇の横にあるドアが開き、煌夜と麗明が入ってきた。
それで何やらこそこそ話している連中の会話がピタリと止まった。
「お待たせしました。そしてお久しぶりです、皆さん。忙しい時に集まっていただき恐縮です。こうしてエイン帝国のプレイヤーが集まるのは、そうそうないでしょうから。私と麗明を含めて合計10人ですね」
「あれ、おかしくない? 確か帝国のプレイヤーは15人って話じゃなかった?」
張人の声だ。まるで緊張感というものがない。
「ええ。1人目ですが、ノーネームの彼女は今も潜入しています」
「あー、そっか。彼女ってあれだっけ、暗殺専門だっけ」
「はい。それと西と東の戦線から外せない者が3名。そして……もう1人はお聞きになっているかもしれませんが。高岩秀敏さんは戦死なさいました」
「っ!」
全員に緊張感が走る。
私にはどうでもよかった。だって、知らない人だし。
「去年の8月ですね。シータ王国との戦いで、奮戦虚しく……」
煌夜は辛そうにそこで言葉を切る。
だが張人は無遠慮に話を続ける。
「で? 今日はその話?」
「そうですね、関係あると言えばあります。その高岩くんを殺した人物に関係しますので」
「それってシータ王国の? 確か国王と側近がプレイヤーとかって話でしょ? それともあっちの総帥が問題?」
「いえ、それが調べを進めたところ、実際に指揮をとったのは違う人間だったということで」
「へぇ?」
「あるいは聞いたことのある人もいるかもしれませんね。その時シータ軍の指揮をとった人物は――」
そして、煌夜は言った。
「ジャンヌ・ダルク」
「っ!」
胸がドキッとした。
その名前。それこそが今、私が求めている人の名前。
けどなんだって?
彼女が、殺した?
プレイヤーを。
いや、違う。
彼女はただ敵を倒しただけだ。
敵対しているのだから当然だ。
そもそも私は高岩という男を知らない。
だから彼がどうなろうが何しようが私には関係ない。
そう思った。
だが周囲はそうとは取らなかったようだった。
夕闇の中。ふらつきながら目標の建物を目指す。
頭が痛い。
最近、その頻度が増えてきたように思える。
医者に見せたけど、過労だろうと言われた。
特に疲れることなんてしてないけど、そう言われたからそれで納得するしかなかった。
あまりに辛い時は、煌夜と話をした。
別段、話なんてしたいわけじゃないけど、あの男と話をした後は、少しすっきりした感じになるのだ。
だから帝都に戻ったばかりの時は毎週、今では隔日の日程で彼のもとを訪れた。
若干それが、明彦君に対して後ろめたい思いを感じさせてしまう。別にそこまでの仲ではないはずなのに、どうしてだろう。
教会に着いた。
ここが今日の目的地。
扉の前に立つと、物陰からスッと男が出てきた。
煌夜と同じ神父っぽい服装をしているから、教会の人間なのだろう。隙のない動作。にこやかな笑みの中に殺気に似たものを感じ、思わず腰に吊った刀に手が伸びそうになった。
「すみませんが、本日は重要な会合がありますので――」
「それ、私も出席だから」
そう言って、ポケットから1枚のコインを出して男に見せる。
すると男は殺気を消して、深々とお辞儀をしてみせた。
「失礼しました。皆さまお待ちでございます。どうぞ、中へ」
男が教会の扉を開く。
そこには高い天井に多くの長椅子が並べられた広い空間があった。いつもなら祈りの一般人であふれかえっているはずだが、今は閑散としてほとんど人がいない。
何度来てもこの教会というのは慣れない。
いや、生前はそれほど気にすることもなかった。
けどこの世界に来て、この世界で生きるようになって、自分ほど罪深い人間はいないと知って、こういったところに近づくのが嫌になった。
絨毯の上を歩く。
ショートブーツの鳴らす足音が消えるほど、ふかふかした絨毯。それすらも不快に思う。
そして視線。
奥の方から突き刺すような複数の視線が、私がここに入って来てから注がれている。
10人、いや7人くらいか。それがさらに神経を苛立たせて、思わず再び腰に手が伸びそうになる。
スキルを発動すれば、この場にいる人間を皆○しするのに10秒かからないだろう。
たとえ相手がスキルを持つプレイヤーだとしても。それほどの力を私は持っているのだ。
けど耐えた。
というより、興を削がれたと言った方がいいか。
「お、リーナちゃーん。おっひさー」
そんな暢気な声が聞こえたからだ。
見れば前の方。
長椅子で振り返ってこちらに手を振っている尾田張人が見えた。
そのやる気なさそうな表情は、どうも力が抜ける。
私は肩の力を抜くと、視線を無視して奥へと進んでいく。
「里奈……まさか?」
「あれが『収乱斬獲祭』か」
ぼそぼそと囁かれる声が聞こえる。
うるさいと思ったけど、どうでもいい。
私はそのまま張人の横すらも通り過ぎて、反対側、最前列の左端の席に座った。
「えー、リーナちゃん。こっち座んないの?」
「うるさい」
「つれないなー。久しぶりの再会だってのに」
本当にうるさい。そろそろあいつも○してやろうか。
いなくなって思う。張人がいる時といない時。
圧倒的にいない時の方が平和だ。つまりこいつは私にとってのストレッサー(ストレスの原因となるもの)。ならばそれを排除しても問題はない。
「元気なようだね、立花里奈くん」
そんなことを考えていると、声をかけられた。
振り返る。
2列目の席に座る、落ち着いた雰囲気の女性。
どこかで見覚えが。
記憶の底に沈殿した人物の記憶をあさっていく。
そして思い当たった。
「……堂島さん?」
そうだ。
この人が最初に私を保護してくれた人。
そして、私を戦場に送り込んだ張本人。
忘れるなんてとんでもない。
それでも彼女と会わなければ、野垂れ死にしていただろうことを考えると、私の命の恩人ともいえる。確かまだ20代前半とか言ってたけど、まったくそうは見えない。
すらっとした体躯に、白を基調とした帝国の軍服を着ている。程よく張り出した胸元を覆う上着には数多の勲章が並ぶはずだが、『そんなものはいらん』と捨ててしまったほどの偏屈者だと聞いた。下はミニスカートで、そこから伸びるブーツに隠れた長い足を、退屈そうに組んでいる。
そんな白尽くしの中で、燃えるような赤い瞳と、溶岩のような流れる長い赤髪が目立つ。
白い服に真っ白な肌の中で浮かび上がるその色は、無表情な彼女の情熱を表すように煌々と輝いて見える。
この人を、誰が帝国一の軍人だと思うだろうか。
彼女はこの若さで帝国のトップ、元帥の称号を得ているのだ。
「相変わらず暴れているらしいな」
「ええ……まぁ」
あまりその話題には触れてほしくなかった。
けど、張人よりは全然マシだ。落ち着いた雰囲気もさることながら、規律にうるさい軍人というより、どこか一本線の入った武人のような雰囲気を醸し出しているからかもしれない。
「ねー元帥。その人、知り合い?」
堂島さんの後ろからひょっこり顔を出したのは、15、6歳の少女。
くりっとした瞳が可愛らしいが、その愛らしさとは正反対の格好に身を包んでいた。堂島さんと同じ、帝国軍の制服、つまり彼女も軍人だ。
「彼女は立花里奈。本人は好かんだろうが『千人喰い』と呼ばれた戦士だ」
「あぁ、あの! 僕様も噂は聞いたことがあるよ!」
正直呼び名とかどうでもよかったから、何と呼ばれようが構わなかった。
「里奈くん。彼女は長浜杏。私が最も頼みにしている将軍だ」
「将軍? 彼女が?」
「えへへー、ブイ!」
無邪気な笑顔を浮かべ、ブイサインをしてくる。
軍のこととかよく分からないけど、要はあの張人と一緒の立場ということだ。この少女が多くの大人たちを引き連れて戦争をする。想像もつかない。
「よろしくね、里奈。あ、僕様のことは杏って呼んでよ!」
そう言って手を差し伸べて来る少女。
初対面にもかかわらず呼び捨てで、なんとも独特の雰囲気を持つ少女だが悪い気はしない。
少なくともあの男よりは親しみを持てる。
「ええ。よろしく、杏」
だから私は手を握り返す。
暖かい。血の通った、人間の手。そう思った。
その時、祭壇の横にあるドアが開き、煌夜と麗明が入ってきた。
それで何やらこそこそ話している連中の会話がピタリと止まった。
「お待たせしました。そしてお久しぶりです、皆さん。忙しい時に集まっていただき恐縮です。こうしてエイン帝国のプレイヤーが集まるのは、そうそうないでしょうから。私と麗明を含めて合計10人ですね」
「あれ、おかしくない? 確か帝国のプレイヤーは15人って話じゃなかった?」
張人の声だ。まるで緊張感というものがない。
「ええ。1人目ですが、ノーネームの彼女は今も潜入しています」
「あー、そっか。彼女ってあれだっけ、暗殺専門だっけ」
「はい。それと西と東の戦線から外せない者が3名。そして……もう1人はお聞きになっているかもしれませんが。高岩秀敏さんは戦死なさいました」
「っ!」
全員に緊張感が走る。
私にはどうでもよかった。だって、知らない人だし。
「去年の8月ですね。シータ王国との戦いで、奮戦虚しく……」
煌夜は辛そうにそこで言葉を切る。
だが張人は無遠慮に話を続ける。
「で? 今日はその話?」
「そうですね、関係あると言えばあります。その高岩くんを殺した人物に関係しますので」
「それってシータ王国の? 確か国王と側近がプレイヤーとかって話でしょ? それともあっちの総帥が問題?」
「いえ、それが調べを進めたところ、実際に指揮をとったのは違う人間だったということで」
「へぇ?」
「あるいは聞いたことのある人もいるかもしれませんね。その時シータ軍の指揮をとった人物は――」
そして、煌夜は言った。
「ジャンヌ・ダルク」
「っ!」
胸がドキッとした。
その名前。それこそが今、私が求めている人の名前。
けどなんだって?
彼女が、殺した?
プレイヤーを。
いや、違う。
彼女はただ敵を倒しただけだ。
敵対しているのだから当然だ。
そもそも私は高岩という男を知らない。
だから彼がどうなろうが何しようが私には関係ない。
そう思った。
だが周囲はそうとは取らなかったようだった。
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5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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