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第3章 帝都潜入作戦
第32話 ――離別
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「断固、断る!」
言い切った。
そのうえでさらに畳みかける。
「交渉は決裂だ。いや、交渉にすらならない。この世界を壊す? 女神を殺す? ふざけんな。この世界で生きてるたくさんの命、勝手に終わらせてたまるか!」
「…………」
途端、目の前の男の雰囲気が変わった。
人の好い教皇様から、帝国のプレイヤーを束ねる非道のそれに。
「良い啖呵ですが、どうするのです? 救援に来たお仲間は全滅。これまで何もしかけてこないということは、貴方のスキルも戦闘タイプではない。パラメータも筋力には振っていなさそうですし」
確かに勝算はない。
俺はこの男に物理的に絶対勝てない。
「そしてもう1つ。仁藤さん。残り時間はいくつですか?」
『あと10分だよ。さっさと出ないとあんたも、あの女も、あとキッドの奴もヤバイんじゃないか?」
「いえ、充分です。ありがとうございます」
にこりと笑う。
人の生き死にを、まるで明日の天気を話すようにこの男は喋ってみせる。
狂ってる。
はっきりとその狂気が感じられて、俺は少しゾッとした。
「さて、ジャンヌ・ダルク。ええ、ジャンヌ・ダルクと呼びましょうか。ラストチャンスを与えましょう。この状況を理解した上でも断るのですか? さらに言えば、あなたがはいと言わない限り、ここにいるお仲間は死んでしまうのですよ? そこも踏まえて、ファイナルアンサーをいただきましょうか」
答え。俺の答え。
そんなの決まってる。
だが、本当にそれでいいのか?
ここは嘘をついてでも受け入れるべきじゃないのか?
迷いが生まれる。
てゆうかそうだ。
嘘なんてこれまで腐るほど吐いてきたのに、どうしてここでその考えが出なかったのだろう。
嘘ついて従って、隙をみて逃げ出す方がまだ死のリスクはないのに。
きっとこれは、俺のプライドの問題。
いや、それより大きな意志の問題。
ここで世界を切り捨てることをよしとしてしまったら、これまで会ってきた人たち、これまで死んでしまった人たちに顔向けができない。
たとえ嘘でも、その想いはきっと変わらないから。
だから頷けない。
断固としてこの男と敵対するしかない。
その果てにあるのが死だとしても。
だから俺は――
「断固、お断わりだ」
「……残念です」
煌夜が立ち上がる。
その顔には、もうなんら表情というものが浮かんでいなかった。
「それでは残念ですが、お仲間と一緒にこの世界と共に滅びてもらいましょう。私は里奈さんとキッドさんを迎えにいかねば」
踵を返そうとする煌夜。
その右腕をつかんだ。
「……なんのつもりです?」
「逃が……さない。お前、も、一緒……だ」
喉に首輪が喰い込んでいる。苦しい。
距離的に限界。だが、捕まえた。
「心中するつもりですか。貴方のような美少女……いえ、おかしいですね美少年と言いなおしましょう。それと心中するというのも悪くはありませんが、お断わりです。これが天才軍師最期の策とは哀しいですね」
「うる……さい」
「放しなさい」
顔面に衝撃が来た。
殴られた。
そう思ったのは煌夜の左拳が見えた後だ。
「断、わる」
「生憎私はフェミニストではありません。男女平等なのです。ですので手加減は……いえ、そういえば貴方は男でしたね。では加減は要りませんね」
衝撃が来た。連続で。
顔だけじゃない。肩、胸、腹、まんべんなく打たれる。
それでも手を放さなかった。
いや、俺の筋力じゃ振りほどかれて終わりだろう。
もしかしたらこの赤星煌夜は、俺を殴って遊んでいるのだろうか。
はっ、とんだサディストもいたもんだ。
天才軍師最期の策か。
はっ、まさかこんな肉弾戦をするなんて、な。
けど、ここまでしないと今倒れている皆に、ザインに申し訳が立たない。
上に立つ者が体を張る。そうでもしないと、他の人はついてこない。それが俺の永遠の理論だ。
「ここまで打たれて放さないのは見上げたものですが、そろそろ時間切れです。では――死になさい」
意識が朦朧とする。喉が苦しい。
このまま倒れて眠ればさぞかし気持ちいいだろう。
けど、それでも放さない。
それが俺の意地。
そして煌夜が左手を振り上げ――
「……っ!」
破壊の音がした。
痛みは来ない。
俺じゃない。横。
破壊の音はガラスの割れる音。
そして、その化身が室内に踊り込んだ。
「明彦くん!」
里奈!?
まさか、どうして。
いや、それよりもなんでここに!?
「これは里奈さん。お迎えの手間が省けました。さぁ、ここを一緒に出ましょう」
「……お断わりよ」
「なんですって?」
思考が一瞬止まる。
里奈がこちらを見て、少しほほ笑んだ気がした。
里奈の手が動く。
風を感じた。
次の瞬間、俺の首につけられた首輪。その鎖が刀で両断されていた。
「げほっ……げほっ!」
喉の圧迫から解放される。
そして俺の目の前から煌夜の姿が消えた。
圧倒的な力で腕を引きはがされた。
どうやら里奈が煌夜を蹴り飛ばしたらしい。
「ごめんなさい、貴方は逃げて」
「でも、里奈……」
「私は、やらなくちゃいけないことがあるから」
それが何か聞く前に、里奈は動いた。
煌夜は蹴りをガードしていた。だが衝撃は殺せなかったようで、たたらをふんでいる。
そこに向かって、刀を全力でたたきつけた。
それを煌夜は一歩バックステップすることで回避した。
「どうして私のスキルを破ったかは知りません。ですが……いいのですか。あんたの大事な人の前で、そのようなことをして」
「もういいの。分かったから。明彦くんの邪魔はしない。そして、それを排除するのが私の最後の仕事」
里奈。どういうことだ。
何を言っている。
「隊長殿……」
ふと、横から声。クロエが頭を押さえながら近づいていた。
「クロエ、無事だったか」
「よくわかりませんが、ここは行きましょう。あれがあの男を抑えている今しかありません」
「でも――」
「お願い、行って明彦くん。これが……これが私の罪滅ぼしだから……これ以上誰かが死ぬ前に」
「……っ!」
「隊長殿!」
「先に、行け! 皆を!」
クロエに怒鳴る。が、喉のせいで小声にしかならない。
それでもまだ里奈と話し終えていないから。
「大丈夫ですー、自分が運びます」
ルックが怪我をおしてイッガーとマールを運んでいた。
竜胆はクロエが背負っている。
「ならいけ!」
「いえ、隊長殿が最初です」
「でも里奈が」
「盛り上がってるところ悪いですけど、させません」
声。右。煌夜。拳が来る。
そこを里奈が遮る。刀。空を斬った。
「里奈さん……いい加減にしてほしいのですが?」
「もういいの。あんたも、私も邪魔者。だから私と一緒に、死んで」
「里奈!」
まさか里奈がそんなことを言うなんて思わず、里奈に向かう。
その時、腹に衝撃が来た。
「あ……里奈」
里奈が刀の鞘で俺の腹を突いたのだ。
息ができなくなる。
「そこの人。お願い。彼を……外へ」
「……貴女には恨みしかないですけど。今だけは感謝します」
視点が上がる。
クロエに担がれた。
抗議しようにも声が出ない。動けない。
里奈が遠ざかっていく。
悲壮に満ちた顔でこちらを見つめる里奈。
あぁ、なんでこんなことに。
せっかく出会えたのに。
せっかくやり直せると思ったのに。
なんでこんなことになったのか。
「里奈ーーー!」
喉と腹の痛みを抑えて叫ぶ。
そして視界がゆがむ。
いや、世界がゆがむ。
里奈たちのいる景色が小さくなっていく。
そしてその姿が消える刹那。
里奈はこちらに向いて笑った。そんな気がした。
言い切った。
そのうえでさらに畳みかける。
「交渉は決裂だ。いや、交渉にすらならない。この世界を壊す? 女神を殺す? ふざけんな。この世界で生きてるたくさんの命、勝手に終わらせてたまるか!」
「…………」
途端、目の前の男の雰囲気が変わった。
人の好い教皇様から、帝国のプレイヤーを束ねる非道のそれに。
「良い啖呵ですが、どうするのです? 救援に来たお仲間は全滅。これまで何もしかけてこないということは、貴方のスキルも戦闘タイプではない。パラメータも筋力には振っていなさそうですし」
確かに勝算はない。
俺はこの男に物理的に絶対勝てない。
「そしてもう1つ。仁藤さん。残り時間はいくつですか?」
『あと10分だよ。さっさと出ないとあんたも、あの女も、あとキッドの奴もヤバイんじゃないか?」
「いえ、充分です。ありがとうございます」
にこりと笑う。
人の生き死にを、まるで明日の天気を話すようにこの男は喋ってみせる。
狂ってる。
はっきりとその狂気が感じられて、俺は少しゾッとした。
「さて、ジャンヌ・ダルク。ええ、ジャンヌ・ダルクと呼びましょうか。ラストチャンスを与えましょう。この状況を理解した上でも断るのですか? さらに言えば、あなたがはいと言わない限り、ここにいるお仲間は死んでしまうのですよ? そこも踏まえて、ファイナルアンサーをいただきましょうか」
答え。俺の答え。
そんなの決まってる。
だが、本当にそれでいいのか?
ここは嘘をついてでも受け入れるべきじゃないのか?
迷いが生まれる。
てゆうかそうだ。
嘘なんてこれまで腐るほど吐いてきたのに、どうしてここでその考えが出なかったのだろう。
嘘ついて従って、隙をみて逃げ出す方がまだ死のリスクはないのに。
きっとこれは、俺のプライドの問題。
いや、それより大きな意志の問題。
ここで世界を切り捨てることをよしとしてしまったら、これまで会ってきた人たち、これまで死んでしまった人たちに顔向けができない。
たとえ嘘でも、その想いはきっと変わらないから。
だから頷けない。
断固としてこの男と敵対するしかない。
その果てにあるのが死だとしても。
だから俺は――
「断固、お断わりだ」
「……残念です」
煌夜が立ち上がる。
その顔には、もうなんら表情というものが浮かんでいなかった。
「それでは残念ですが、お仲間と一緒にこの世界と共に滅びてもらいましょう。私は里奈さんとキッドさんを迎えにいかねば」
踵を返そうとする煌夜。
その右腕をつかんだ。
「……なんのつもりです?」
「逃が……さない。お前、も、一緒……だ」
喉に首輪が喰い込んでいる。苦しい。
距離的に限界。だが、捕まえた。
「心中するつもりですか。貴方のような美少女……いえ、おかしいですね美少年と言いなおしましょう。それと心中するというのも悪くはありませんが、お断わりです。これが天才軍師最期の策とは哀しいですね」
「うる……さい」
「放しなさい」
顔面に衝撃が来た。
殴られた。
そう思ったのは煌夜の左拳が見えた後だ。
「断、わる」
「生憎私はフェミニストではありません。男女平等なのです。ですので手加減は……いえ、そういえば貴方は男でしたね。では加減は要りませんね」
衝撃が来た。連続で。
顔だけじゃない。肩、胸、腹、まんべんなく打たれる。
それでも手を放さなかった。
いや、俺の筋力じゃ振りほどかれて終わりだろう。
もしかしたらこの赤星煌夜は、俺を殴って遊んでいるのだろうか。
はっ、とんだサディストもいたもんだ。
天才軍師最期の策か。
はっ、まさかこんな肉弾戦をするなんて、な。
けど、ここまでしないと今倒れている皆に、ザインに申し訳が立たない。
上に立つ者が体を張る。そうでもしないと、他の人はついてこない。それが俺の永遠の理論だ。
「ここまで打たれて放さないのは見上げたものですが、そろそろ時間切れです。では――死になさい」
意識が朦朧とする。喉が苦しい。
このまま倒れて眠ればさぞかし気持ちいいだろう。
けど、それでも放さない。
それが俺の意地。
そして煌夜が左手を振り上げ――
「……っ!」
破壊の音がした。
痛みは来ない。
俺じゃない。横。
破壊の音はガラスの割れる音。
そして、その化身が室内に踊り込んだ。
「明彦くん!」
里奈!?
まさか、どうして。
いや、それよりもなんでここに!?
「これは里奈さん。お迎えの手間が省けました。さぁ、ここを一緒に出ましょう」
「……お断わりよ」
「なんですって?」
思考が一瞬止まる。
里奈がこちらを見て、少しほほ笑んだ気がした。
里奈の手が動く。
風を感じた。
次の瞬間、俺の首につけられた首輪。その鎖が刀で両断されていた。
「げほっ……げほっ!」
喉の圧迫から解放される。
そして俺の目の前から煌夜の姿が消えた。
圧倒的な力で腕を引きはがされた。
どうやら里奈が煌夜を蹴り飛ばしたらしい。
「ごめんなさい、貴方は逃げて」
「でも、里奈……」
「私は、やらなくちゃいけないことがあるから」
それが何か聞く前に、里奈は動いた。
煌夜は蹴りをガードしていた。だが衝撃は殺せなかったようで、たたらをふんでいる。
そこに向かって、刀を全力でたたきつけた。
それを煌夜は一歩バックステップすることで回避した。
「どうして私のスキルを破ったかは知りません。ですが……いいのですか。あんたの大事な人の前で、そのようなことをして」
「もういいの。分かったから。明彦くんの邪魔はしない。そして、それを排除するのが私の最後の仕事」
里奈。どういうことだ。
何を言っている。
「隊長殿……」
ふと、横から声。クロエが頭を押さえながら近づいていた。
「クロエ、無事だったか」
「よくわかりませんが、ここは行きましょう。あれがあの男を抑えている今しかありません」
「でも――」
「お願い、行って明彦くん。これが……これが私の罪滅ぼしだから……これ以上誰かが死ぬ前に」
「……っ!」
「隊長殿!」
「先に、行け! 皆を!」
クロエに怒鳴る。が、喉のせいで小声にしかならない。
それでもまだ里奈と話し終えていないから。
「大丈夫ですー、自分が運びます」
ルックが怪我をおしてイッガーとマールを運んでいた。
竜胆はクロエが背負っている。
「ならいけ!」
「いえ、隊長殿が最初です」
「でも里奈が」
「盛り上がってるところ悪いですけど、させません」
声。右。煌夜。拳が来る。
そこを里奈が遮る。刀。空を斬った。
「里奈さん……いい加減にしてほしいのですが?」
「もういいの。あんたも、私も邪魔者。だから私と一緒に、死んで」
「里奈!」
まさか里奈がそんなことを言うなんて思わず、里奈に向かう。
その時、腹に衝撃が来た。
「あ……里奈」
里奈が刀の鞘で俺の腹を突いたのだ。
息ができなくなる。
「そこの人。お願い。彼を……外へ」
「……貴女には恨みしかないですけど。今だけは感謝します」
視点が上がる。
クロエに担がれた。
抗議しようにも声が出ない。動けない。
里奈が遠ざかっていく。
悲壮に満ちた顔でこちらを見つめる里奈。
あぁ、なんでこんなことに。
せっかく出会えたのに。
せっかくやり直せると思ったのに。
なんでこんなことになったのか。
「里奈ーーー!」
喉と腹の痛みを抑えて叫ぶ。
そして視界がゆがむ。
いや、世界がゆがむ。
里奈たちのいる景色が小さくなっていく。
そしてその姿が消える刹那。
里奈はこちらに向いて笑った。そんな気がした。
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