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第3章 帝都潜入作戦
第40話 死なんと戦えば
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イッガーがやってくれた。
正直、賭けの要素が強く、うまくいく可能性は3割あるかどうかだった。
けど結果は凄いものだった。
砦は爆発し、大炎上した。
それを呆然と見つめる敵、そこにブリーダが襲い掛かったのだ。
敵はなんとか組織立った抵抗をしようとしたが、突然の爆発にうろたえた様子でブリーダの隊にいいように突き崩された。
ようやく防御態勢を整えた時には、ブリーダは部隊をまとめて帰陣しているところだった。
ただイッガーが重傷を負った。
「へ、へへ……やって、やりました……自分、なんかが」
「お前なんかじゃない。お前は立派だ。本当に助かった。ありがとう。だから今は休んでくれ……」
傷ついて運ばれていく彼にはそうとしか言えなかった。危険を承知で送り込んだんだ。死んでいてもおかしくなかった。
だから胸が痛み、そう言って送ることしかできなかった自分が情けなかった。
今、彼は応急処置を受けてヨジョー城へと移されている。とにかく無事を祈るしかない。
「すごいっすね。あの炎はちょっとやそっとじゃ消えないっすよ」
「ご苦労様、ブリーダ」
「そんな苦労するほどじゃないっすけどね。ちょっと出かけて弓を引っかけただけっすから」
「それでも制止を聞かずに、2度ほど突っ込みましたが」
冷めた様子で呟くのは緑色の髪をした少女。
ブリーダが慌てたようにうろたえる。
「あ! アイザ、しーっす!」
「失礼しました。そういうことは責任者にしっかり報告するよう、しつけられましたので」
「爺め……余計なことを」
「えっと、ブリーダ、その人は?」
「あ、えっと、その、うちの副官っす」
「初めまして、ジャンヌ軍師殿。アイザと申します」
「あ、よろしく」
手を出した。
握手のつもりだったけど、それを無視して俺の方を見てくる。
「…………」
え、てかめっちゃ睨まれてるんだけど。怖いんだけど。
俺、何かした?
「ぶ、ブリーダ……」
「アイザ! 初対面でそんな睨んじゃダメっす!」
「失礼しました。この子供――いえ、女性のどこに魅力があるのか見ておりました。他意はありません」
他意はありませんとか言ってるけど、なんか滅茶苦茶失礼なこと言わなかった?
「あー、もう! 報告は終わったから早く戻るっす!」
「分かりました。それでは先に行っています、幼女趣味隊長」
深々とお辞儀をして去っていくアイザに、俺は苦笑するしかなかった。
「……なかなか強烈な副官だな」
「あー、すまねぇっす。悪気は多分ねっす」
それはそれで問題だと思うんだが……。
「とりあえずお疲れ様、だな」
「っす。明日は少し楽になるっすかねぇ……」
「どうだろうな。被害がどれくらいになるかによると思うぞ」
「そういえばウィット、でしたっすか。まだ帰ってこないっすか?」
「一応1日分の兵糧は持たせたから、今日は帰ってこないかもな」
「っすか」
あいつら、無事なのか。
自分で行かせておいてだけど、こうも離れると心配になる。あっちは敵地のど真ん中なのだ。
「おう、2人ともここにおったか」
ハワードの爺さんだ。
緊張感もなく、ただの散歩みたいな感じで歩いてくる。
「なんか用か?」
「冷たいのぅ。ごほっ。用がなくちゃ来ちゃいかんのか?」
「別に、だけど手短にな。今日は疲れたから早く寝たいんだ。あ、ちなみに一緒に寝るとかそういうネタはもういいから」
「先回りするとは、更にできるようになったのぅ」
「爺さんがワンパターンすぎんだよ」
ったく。本当に緊張感がない爺さんだ。
「それはそうと、ここからあと10キロくらいかウォンリバーまで」
「もう少しあるかのぅ。今のうちにもう少し下がっておくか?」
「……だめだ。これから暗くなるし、怪我人はそれに耐えられない」
「しかし、そうなると明日。もう一戦はすることになるぞ?」
「しょうがないだろ。それとも怪我人を捨てていけと?」
「そうは言っておらん。ただ、覚悟が出来ているのかと思ってな」
「覚悟?」
「人を死なせる覚悟じゃよ」
「っ!」
いや、分かっている。
明日。相手はしゃにむにかかってくるだろう。
怪我人を守りながらさらに南下するとすれば、今日以上の犠牲は覚悟しなければならない。
けど、ようやく分かりかけてきた、勝利への道しるべ。それにはウォンリバーまで下がらないと無理だった。
だから、明日はきっと地獄を見る。それは分かっていた。
「ああ。犠牲は少なくする」
「お主はまだそうやって無理をする。前も言ったじゃろ。死んで来い、くらいの方が軍人にはいいんじゃよ」
「でも……そんなこと、気軽に言えるわけないだろ」
「当然じゃ。だから気軽に言う前に、必死で悩み、何度も試行し、頭が破裂するほどに考え抜くのじゃよ。その上で言ってやるのじゃ。死んで来いと。気軽にの。そこまで考え、思い悩んでくれたなら、、受け取る相手も快く頷いてくれるじゃろ。もちろん、お互いが深く信頼し合っていることが大前提じゃがな」
「信頼、か……」
「それにあまり重く考えん方がいいぞ? 死んでこいと言われても、意外と生還するもんじゃて」
「死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり、か」
戦場では死のうと思えば意外と生き残り、生きて帰ろうと考えれば死ぬものだ、という意味の言葉。
上杉謙信が語ったと言われる有名な言葉だ。
「ん、なんじゃその言葉は。だが、そうじゃのぅ。死のうと思って必死に戦えば、逆に生き延びる。真理だのぅ」
「なんかいい言葉っすね。ちょっとじーんと来ました」
じーんと来るような言葉だったのか。
いや、戦人同士の何か波長みたいなのがあるのかもしれない。覚悟を決める意味でいい言葉だと思うけど、少なくとも俺はじーんと来た覚えはなかった。
「明日の戦は、退く戦になるんすか?」
「そうだな。できればウォンリバーまでさがりたい。そこでなら、おそらく勝ち目がある」
「っすか……」
ブリーダは何かを考え込むようにして、
「明日は自分を殿軍に置いてもらえないっすか」
「馬鹿な。3千に対して5万だぞ一気につぶされるだけだ!」
「けど騎馬隊だから逃げ回れるっす。適度に攻撃して、適度に逃げて。皆が退くのを援護するっす」
「相手にはまだ騎馬隊がいるんだぞ」
「ジャンヌ」
「なんだよ、爺さん」
「言ったじゃろ。死んで来いと命令してみろと」
「でも……」
思い出すのは去年。オムカの独立戦争の時。
同じ言葉を思い出して死んで来いと命令した人物がいる。
そしてその人物は死に、そして文字通り蘇ったのだ。
「言ったんだ。俺は、サカキに。けど、あいつは死んだ。一度、間違いなく死んだんだ」
「ははっ! 師団長殿は生き返ったんすか。でも、あの人らしいっす」
「そうじゃのぅ。あいつは殺しても死なんだろう」
「ちゃかすなよ。でも本当に怖かったんだ。サカキがやられた時、自分のせいで死んだと思った。だから、そんなことをもう一度言えなんて……」
「なら、なおさら自分に命ずるしかないっすね」
「……?」
意味が分からなかった。
その流れでどうしてそんな言葉につながるのか。
だがブリーダは自信満々に、笑みを浮かべて言い放った。
「自分が死なずに戻ってくるからっす。そうすれば、軍師殿はもうそのことに悩まなくていいっすよね?」
「ぶはっ……ごほっ、ごほっ! そりゃその通りじゃ! はっは! 一本取られたのぅ、ジャンヌ」
「全然上手くない! てかどこから来るんだ、その自信は!」
「そりゃ死なんとすれば生き、っす。それに……軍師殿には恩返しがしたいっす」
「は? 恩返し?」
「そうっす。軍師殿は自分たちの夢を叶えてくれたっす。オムカ独立という夢を。だから今度は、こっちがお返しする番っす」
「ブリーダ……」
ダメだ。そう言えればどれだけ楽か。
あぁ、どうして俺のスキルは、パラメータは戦えるようになっていないんだ。
こうして見送ることしかできないなんて。
呼吸にして3つ。
覚悟。人を死なせて生きる覚悟。
そんなもの。ない方がいいに決まっている。
だったら人を生かして生きる覚悟を決めた方がマシだ。
だから言った。
「分かった。死んで来い。そして、帰って来い、ブリーダ」
「っす。了解っす!」
ブリーダの笑み。
サカキのそれと被った。
本当に軍人ってやつは……度し難い馬鹿ばっかだ。
「あー、そうそう、ジャンヌよ」
「ん、なんだよ爺さん」
「さっきクルレーンが言っておったわ。あと弾は数発ずつしかないと。使いどころを考えんとのぅ」
「……いや、この流れでそれ言う?」
てかそりゃそうだよな。
ヨジョー地方に侵攻してから今まで、ひたすら撃ちまくってきたんだ。まだ国産化に目途がついたくらいの時期にそれだけ撃ち続ければ、そりゃ弾も尽きる。
「なんかお主とブリーダが良い感じになってたのが気に食わなくての」
「嫉妬かよ! てかお前が言えって言ったんだろ!」
「それとこれとは話が別じゃー。嫌なものは嫌なんじゃー」
「我がままか!」
てかこんなのが国の柱石?
腐ってボロボロの家にどれだけ未来があるのか……。
それでも少し肩の荷が下りた。
本当に、この爺さんは……いや、今は考えまい。
とにかく明日。
皆で生きて勝つ。生きて王都に戻る。
死なんと戦って生きるんだ。
正直、賭けの要素が強く、うまくいく可能性は3割あるかどうかだった。
けど結果は凄いものだった。
砦は爆発し、大炎上した。
それを呆然と見つめる敵、そこにブリーダが襲い掛かったのだ。
敵はなんとか組織立った抵抗をしようとしたが、突然の爆発にうろたえた様子でブリーダの隊にいいように突き崩された。
ようやく防御態勢を整えた時には、ブリーダは部隊をまとめて帰陣しているところだった。
ただイッガーが重傷を負った。
「へ、へへ……やって、やりました……自分、なんかが」
「お前なんかじゃない。お前は立派だ。本当に助かった。ありがとう。だから今は休んでくれ……」
傷ついて運ばれていく彼にはそうとしか言えなかった。危険を承知で送り込んだんだ。死んでいてもおかしくなかった。
だから胸が痛み、そう言って送ることしかできなかった自分が情けなかった。
今、彼は応急処置を受けてヨジョー城へと移されている。とにかく無事を祈るしかない。
「すごいっすね。あの炎はちょっとやそっとじゃ消えないっすよ」
「ご苦労様、ブリーダ」
「そんな苦労するほどじゃないっすけどね。ちょっと出かけて弓を引っかけただけっすから」
「それでも制止を聞かずに、2度ほど突っ込みましたが」
冷めた様子で呟くのは緑色の髪をした少女。
ブリーダが慌てたようにうろたえる。
「あ! アイザ、しーっす!」
「失礼しました。そういうことは責任者にしっかり報告するよう、しつけられましたので」
「爺め……余計なことを」
「えっと、ブリーダ、その人は?」
「あ、えっと、その、うちの副官っす」
「初めまして、ジャンヌ軍師殿。アイザと申します」
「あ、よろしく」
手を出した。
握手のつもりだったけど、それを無視して俺の方を見てくる。
「…………」
え、てかめっちゃ睨まれてるんだけど。怖いんだけど。
俺、何かした?
「ぶ、ブリーダ……」
「アイザ! 初対面でそんな睨んじゃダメっす!」
「失礼しました。この子供――いえ、女性のどこに魅力があるのか見ておりました。他意はありません」
他意はありませんとか言ってるけど、なんか滅茶苦茶失礼なこと言わなかった?
「あー、もう! 報告は終わったから早く戻るっす!」
「分かりました。それでは先に行っています、幼女趣味隊長」
深々とお辞儀をして去っていくアイザに、俺は苦笑するしかなかった。
「……なかなか強烈な副官だな」
「あー、すまねぇっす。悪気は多分ねっす」
それはそれで問題だと思うんだが……。
「とりあえずお疲れ様、だな」
「っす。明日は少し楽になるっすかねぇ……」
「どうだろうな。被害がどれくらいになるかによると思うぞ」
「そういえばウィット、でしたっすか。まだ帰ってこないっすか?」
「一応1日分の兵糧は持たせたから、今日は帰ってこないかもな」
「っすか」
あいつら、無事なのか。
自分で行かせておいてだけど、こうも離れると心配になる。あっちは敵地のど真ん中なのだ。
「おう、2人ともここにおったか」
ハワードの爺さんだ。
緊張感もなく、ただの散歩みたいな感じで歩いてくる。
「なんか用か?」
「冷たいのぅ。ごほっ。用がなくちゃ来ちゃいかんのか?」
「別に、だけど手短にな。今日は疲れたから早く寝たいんだ。あ、ちなみに一緒に寝るとかそういうネタはもういいから」
「先回りするとは、更にできるようになったのぅ」
「爺さんがワンパターンすぎんだよ」
ったく。本当に緊張感がない爺さんだ。
「それはそうと、ここからあと10キロくらいかウォンリバーまで」
「もう少しあるかのぅ。今のうちにもう少し下がっておくか?」
「……だめだ。これから暗くなるし、怪我人はそれに耐えられない」
「しかし、そうなると明日。もう一戦はすることになるぞ?」
「しょうがないだろ。それとも怪我人を捨てていけと?」
「そうは言っておらん。ただ、覚悟が出来ているのかと思ってな」
「覚悟?」
「人を死なせる覚悟じゃよ」
「っ!」
いや、分かっている。
明日。相手はしゃにむにかかってくるだろう。
怪我人を守りながらさらに南下するとすれば、今日以上の犠牲は覚悟しなければならない。
けど、ようやく分かりかけてきた、勝利への道しるべ。それにはウォンリバーまで下がらないと無理だった。
だから、明日はきっと地獄を見る。それは分かっていた。
「ああ。犠牲は少なくする」
「お主はまだそうやって無理をする。前も言ったじゃろ。死んで来い、くらいの方が軍人にはいいんじゃよ」
「でも……そんなこと、気軽に言えるわけないだろ」
「当然じゃ。だから気軽に言う前に、必死で悩み、何度も試行し、頭が破裂するほどに考え抜くのじゃよ。その上で言ってやるのじゃ。死んで来いと。気軽にの。そこまで考え、思い悩んでくれたなら、、受け取る相手も快く頷いてくれるじゃろ。もちろん、お互いが深く信頼し合っていることが大前提じゃがな」
「信頼、か……」
「それにあまり重く考えん方がいいぞ? 死んでこいと言われても、意外と生還するもんじゃて」
「死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり、か」
戦場では死のうと思えば意外と生き残り、生きて帰ろうと考えれば死ぬものだ、という意味の言葉。
上杉謙信が語ったと言われる有名な言葉だ。
「ん、なんじゃその言葉は。だが、そうじゃのぅ。死のうと思って必死に戦えば、逆に生き延びる。真理だのぅ」
「なんかいい言葉っすね。ちょっとじーんと来ました」
じーんと来るような言葉だったのか。
いや、戦人同士の何か波長みたいなのがあるのかもしれない。覚悟を決める意味でいい言葉だと思うけど、少なくとも俺はじーんと来た覚えはなかった。
「明日の戦は、退く戦になるんすか?」
「そうだな。できればウォンリバーまでさがりたい。そこでなら、おそらく勝ち目がある」
「っすか……」
ブリーダは何かを考え込むようにして、
「明日は自分を殿軍に置いてもらえないっすか」
「馬鹿な。3千に対して5万だぞ一気につぶされるだけだ!」
「けど騎馬隊だから逃げ回れるっす。適度に攻撃して、適度に逃げて。皆が退くのを援護するっす」
「相手にはまだ騎馬隊がいるんだぞ」
「ジャンヌ」
「なんだよ、爺さん」
「言ったじゃろ。死んで来いと命令してみろと」
「でも……」
思い出すのは去年。オムカの独立戦争の時。
同じ言葉を思い出して死んで来いと命令した人物がいる。
そしてその人物は死に、そして文字通り蘇ったのだ。
「言ったんだ。俺は、サカキに。けど、あいつは死んだ。一度、間違いなく死んだんだ」
「ははっ! 師団長殿は生き返ったんすか。でも、あの人らしいっす」
「そうじゃのぅ。あいつは殺しても死なんだろう」
「ちゃかすなよ。でも本当に怖かったんだ。サカキがやられた時、自分のせいで死んだと思った。だから、そんなことをもう一度言えなんて……」
「なら、なおさら自分に命ずるしかないっすね」
「……?」
意味が分からなかった。
その流れでどうしてそんな言葉につながるのか。
だがブリーダは自信満々に、笑みを浮かべて言い放った。
「自分が死なずに戻ってくるからっす。そうすれば、軍師殿はもうそのことに悩まなくていいっすよね?」
「ぶはっ……ごほっ、ごほっ! そりゃその通りじゃ! はっは! 一本取られたのぅ、ジャンヌ」
「全然上手くない! てかどこから来るんだ、その自信は!」
「そりゃ死なんとすれば生き、っす。それに……軍師殿には恩返しがしたいっす」
「は? 恩返し?」
「そうっす。軍師殿は自分たちの夢を叶えてくれたっす。オムカ独立という夢を。だから今度は、こっちがお返しする番っす」
「ブリーダ……」
ダメだ。そう言えればどれだけ楽か。
あぁ、どうして俺のスキルは、パラメータは戦えるようになっていないんだ。
こうして見送ることしかできないなんて。
呼吸にして3つ。
覚悟。人を死なせて生きる覚悟。
そんなもの。ない方がいいに決まっている。
だったら人を生かして生きる覚悟を決めた方がマシだ。
だから言った。
「分かった。死んで来い。そして、帰って来い、ブリーダ」
「っす。了解っす!」
ブリーダの笑み。
サカキのそれと被った。
本当に軍人ってやつは……度し難い馬鹿ばっかだ。
「あー、そうそう、ジャンヌよ」
「ん、なんだよ爺さん」
「さっきクルレーンが言っておったわ。あと弾は数発ずつしかないと。使いどころを考えんとのぅ」
「……いや、この流れでそれ言う?」
てかそりゃそうだよな。
ヨジョー地方に侵攻してから今まで、ひたすら撃ちまくってきたんだ。まだ国産化に目途がついたくらいの時期にそれだけ撃ち続ければ、そりゃ弾も尽きる。
「なんかお主とブリーダが良い感じになってたのが気に食わなくての」
「嫉妬かよ! てかお前が言えって言ったんだろ!」
「それとこれとは話が別じゃー。嫌なものは嫌なんじゃー」
「我がままか!」
てかこんなのが国の柱石?
腐ってボロボロの家にどれだけ未来があるのか……。
それでも少し肩の荷が下りた。
本当に、この爺さんは……いや、今は考えまい。
とにかく明日。
皆で生きて勝つ。生きて王都に戻る。
死なんと戦って生きるんだ。
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