349 / 627
第4章 ジャンヌの西進
閑話22 マール(ジャンヌ隊部隊長)
しおりを挟む
隊長に連れられ、村までの道を急ぎ戻る。
正直、気が気でなかった。
どれだけ先行しようと思ったか分からない。
あの村での暮らしは、本当に楽しかった。
最初は子供たちにも怖がられたけど、リナさんのおかげで関係が進展した。文字を教えた時、目を輝かせてお礼を言ってきたあの子たち。彼らに危機が迫っていると思うと、居ても立ってもいられなくなった。
きっと間に合う。
間に合って、敵を撃退して、皆も無事で。
そしてまた、あの青空の下で文字を教えるんだ。
そんな希望をもって、無言でひたすら走る。
だから大丈夫。
皆無事。
明日からも、変わりない日々がきっと続く。
夜を徹しての行軍にもかかわらず、敵が見えないことにいら立ちを覚えながらも、ひたすら進んでいく。
そして森を抜け、そしていつか見た村の入り口にたどり着き――
――そこで、地獄を見た。
整然とならんでいた家々は、いまやほとんどが燃え落ちて炭になっている。
畑は人や馬が踏み荒らして滅茶苦茶だし、広場の宴会用の椅子や机も粉砕されていた。
何よりにおいがひどい。
家の焼けるにおいに紛れる、血と硝煙のにおい。
村のいたるところに人だったものが転がり、この場に虐殺があったことを示している。
その中には、明らかに子供のものと思われるものもあった。
「ひでぇ……くそ!」
サカキ師団長が怒りをあらわに毒づく。
隊長は……唇をかみしめたまま必死に何か衝動を堪えているようだ。
なんでこんなことに。
なんでこんなことを。
疑問がぐるぐると頭の中を渦巻く。
ひどい。ひどすぎる。
彼らはただの村人なのに。無抵抗な一般人なのに。
ただ、その中に馬や、明らかに軍関連の死体を見つけるに至り、不審が過る。残してきたビンゴ兵のものだろうか。いや、それにしては装備が違う。
これはもしや――
と、その時。死屍の広がる中に動くものがあった。
ゆっくりと立ち上がる影。ぽつんと佇むその人物。家屋の焼ける炎に照らされ、その姿が明らかになり――
「里奈!」
隊長が慌てた様子で駆け寄った。
ふらりと立ち上がったのは、確かにリナさん。
だけど……。
「里奈、里奈!無事か!?」
「あぁ……明彦くん……ごめんね。約束、破っちゃった」
「そんなことどうでもいい。お前は!無事なのか!?」
「あぁ……そんな、汚いよ。ううん、汚いなんて酷いよね。これだって、この人たちの命なんだから……あはは」
「そんなの……いや、すまん。俺がしっかりしてなかったから」
まさか、あれが本当にリナさん?
信じられないけど、この地獄の中、どうやって生き延びたんだろうと思ってしまう。
だが彼女の立ち姿。
濡れぼそった体。
そして、その笑み。
『あはははははははは!』
その時、何かが琴線に触れた。
血にまみれた彼女の姿を、どこかで見たことがあるような。
いや、忘れるはずがない。
あの時。
帝都で隊長を助けに行ったあの時。
血にまみれた女性。
ザインの血を吸った女性。
立ち姿が、そっくりだった。
何故今まで気づかなかった。
髪型が違う? それだけで、何故気づかなかった。
あるいは気づかないふりをしていたのか?
子供たちと接しているのを見て、別人だと思い込んでいたのか。
まさか、あのザインを殺した魔女が、こんなところに、何より――隊長と親密にしているなんて。
体中を熱が駆け巡る。
気づいたら声をあげて走り出した。
「あ……あんたがぁぁぁぁぁぁ!」
「……マール!」
目を見開いた隊長を突き飛ばし、この女から遠ざける。
剣を抜いた。リナさん……いや、目の前の魔女は茫洋とした様子で剣を見ようともしない。
「隊長! この女は危険です! こいつが……こいつが! ザインを殺した!」
「よせ、マール!」
何故!?
何故隊長はこの女の肩を持つの!?
ザインを殺したんだよ!?
その前にはいっぱいオムカの民も殺した!
こんなやつ、生きていていいわけないのに!
だから私が殺してやる。
その前にせめてもの償いをさせる。
この魔女を断罪しようと剣を向けた。
なのに――
「…………」
「なにか……なにか言いなさいよ!」
命乞いとか後悔とか懺悔とか泣き言とか怨み言とかさ!
だがそのいずれもせず、その女は、諦めたように小さく吐息をすると、深々と頭を下げた。
「そう、です。申し訳ありません」
その開き直りとも取れる仕草が癇に障る。
「……っ、そんな言葉が聞きたいんじゃない! 返してよ、ザインを、皆を返してよ!」
「マール、いい加減にしろ!」
隊長の怒声。
だからなんで私が怒られるの!?
まさか……ふと思いついた真実。あって欲しくないけど、そこに結び付けば隊長の言動も理解できる。
「隊長……知ってたんですか? この女が……あの魔女だって。ザインの仇だって!」
隊長を見る。
真剣なまなざしで見返してくる隊長は、年齢よりもはるかに大人びているように思えた。
そしてようやく一言。
「……ああ」
「ならなんで!」
「聞いてくれ! 俺たちは戦争をしてるんだ。俺も、お前も、人を殺して生きてる。確かに里奈はザインの仇だけど、俺もお前も誰かの仇なんだぞ」
「そんな理屈を聞きたいんじゃない! 私は、こいつを……この女を許せない!」
「マール! いい加減に――」
「いいの、明彦くん」
隊長の言葉を女が遮った。
今までの茫洋とした眼差しから、しっかりとした、けどどこか温かみのある雰囲気へと変貌していた。
それがまた、癇に障る。
「あんたは!」
「マールさん。本当になんて言ったらいいか分からない。けど、あなたが私が殺してしまった人を思う気持ちはすごく良く分かる。私も明彦くんが殺されたら、その人を絶対に許せないと思うから。だから――」
女は一歩、私に近づく。
そのまま突きつけた剣先に、自らの胸を当てる。
「もし私を許せないままでいるなら。このまま、私を殺して」
一瞬、気圧された気分になる。
相手は武器を持っていない。殺気もない。
ほんの少し力を入れればこの女の命は終わる。
なのに、なんで……。
「駄目だ、里奈! そんなこと、絶対!」
「いいの。やっぱり、私の背負った罪は大きすぎる。だから……もうここまでにしたいの」
「そんな、そんなこと……言うなよ」
「……あんた、ふざけてんの。こんなの……こんなの」
こんなの、逃げじゃないか。
たくさん殺したから、それが裁かれて辛いから、この世から逃げる。
私は……そんな結末が欲しかったわけじゃないのに!
「マール! 頼むからやめてくれ! やるなら俺を殺せ! 里奈には手を出すな!」
うるさい。
「駄目。明彦くんは許してあげて。悪いのは私。だから殺すなら私だけにして。そしてそれで終わらせて」
うるさい。うるさい。
「違う、俺だ! 俺を殺せ!」
うるさい。うるさい。うるさい!
「マール、早まらないで! 隊長殿に何かしたら、私は!」
クロエ、あんたもうるさい!
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい! あんたらは、もう、ふざけんな!」
全部自分勝手だ。
隊長も、この女も。誰もかも。
私がどんな思いでこれまで生きてきたか。
ザインの想いに気づきながらもかわし続け、こちらの想いを告げられぬまま死なれた。
だからその仇を討つ思いで戦い続けてきた。
それなのに……その仇はオムカにいて……何より敬愛すべき隊長の大事な人で。それを隊長は知ってて。隠して。
『リナさんって優しいですね』
何より自分が許せない。
この女に、ああも親し気に話しかけてしまったなんて。
そんな自分が……もう、分からない。
この女は……リナさんは優しかった。
子供たちに物語を聞かせてあげて、畑仕事を手伝って、何より私にも優しくしてくれた。
何が何だか分からない。
何が良くて、何が悪いのか。
何が正しくて、何が間違っているのか。
何が狂ってて、何もかもが狂っているのか。
涙があふれてくる。
それをぬぐう間もなく、衝動に身を任せた。
剣を振り上げ、そのまま振り下ろす。
それで終わり。
もうそれでこの苦しい気持ちともおさらばしよう。
「あんたらなんか!」
「よせ!」
そして、体に衝撃が走った。
正直、気が気でなかった。
どれだけ先行しようと思ったか分からない。
あの村での暮らしは、本当に楽しかった。
最初は子供たちにも怖がられたけど、リナさんのおかげで関係が進展した。文字を教えた時、目を輝かせてお礼を言ってきたあの子たち。彼らに危機が迫っていると思うと、居ても立ってもいられなくなった。
きっと間に合う。
間に合って、敵を撃退して、皆も無事で。
そしてまた、あの青空の下で文字を教えるんだ。
そんな希望をもって、無言でひたすら走る。
だから大丈夫。
皆無事。
明日からも、変わりない日々がきっと続く。
夜を徹しての行軍にもかかわらず、敵が見えないことにいら立ちを覚えながらも、ひたすら進んでいく。
そして森を抜け、そしていつか見た村の入り口にたどり着き――
――そこで、地獄を見た。
整然とならんでいた家々は、いまやほとんどが燃え落ちて炭になっている。
畑は人や馬が踏み荒らして滅茶苦茶だし、広場の宴会用の椅子や机も粉砕されていた。
何よりにおいがひどい。
家の焼けるにおいに紛れる、血と硝煙のにおい。
村のいたるところに人だったものが転がり、この場に虐殺があったことを示している。
その中には、明らかに子供のものと思われるものもあった。
「ひでぇ……くそ!」
サカキ師団長が怒りをあらわに毒づく。
隊長は……唇をかみしめたまま必死に何か衝動を堪えているようだ。
なんでこんなことに。
なんでこんなことを。
疑問がぐるぐると頭の中を渦巻く。
ひどい。ひどすぎる。
彼らはただの村人なのに。無抵抗な一般人なのに。
ただ、その中に馬や、明らかに軍関連の死体を見つけるに至り、不審が過る。残してきたビンゴ兵のものだろうか。いや、それにしては装備が違う。
これはもしや――
と、その時。死屍の広がる中に動くものがあった。
ゆっくりと立ち上がる影。ぽつんと佇むその人物。家屋の焼ける炎に照らされ、その姿が明らかになり――
「里奈!」
隊長が慌てた様子で駆け寄った。
ふらりと立ち上がったのは、確かにリナさん。
だけど……。
「里奈、里奈!無事か!?」
「あぁ……明彦くん……ごめんね。約束、破っちゃった」
「そんなことどうでもいい。お前は!無事なのか!?」
「あぁ……そんな、汚いよ。ううん、汚いなんて酷いよね。これだって、この人たちの命なんだから……あはは」
「そんなの……いや、すまん。俺がしっかりしてなかったから」
まさか、あれが本当にリナさん?
信じられないけど、この地獄の中、どうやって生き延びたんだろうと思ってしまう。
だが彼女の立ち姿。
濡れぼそった体。
そして、その笑み。
『あはははははははは!』
その時、何かが琴線に触れた。
血にまみれた彼女の姿を、どこかで見たことがあるような。
いや、忘れるはずがない。
あの時。
帝都で隊長を助けに行ったあの時。
血にまみれた女性。
ザインの血を吸った女性。
立ち姿が、そっくりだった。
何故今まで気づかなかった。
髪型が違う? それだけで、何故気づかなかった。
あるいは気づかないふりをしていたのか?
子供たちと接しているのを見て、別人だと思い込んでいたのか。
まさか、あのザインを殺した魔女が、こんなところに、何より――隊長と親密にしているなんて。
体中を熱が駆け巡る。
気づいたら声をあげて走り出した。
「あ……あんたがぁぁぁぁぁぁ!」
「……マール!」
目を見開いた隊長を突き飛ばし、この女から遠ざける。
剣を抜いた。リナさん……いや、目の前の魔女は茫洋とした様子で剣を見ようともしない。
「隊長! この女は危険です! こいつが……こいつが! ザインを殺した!」
「よせ、マール!」
何故!?
何故隊長はこの女の肩を持つの!?
ザインを殺したんだよ!?
その前にはいっぱいオムカの民も殺した!
こんなやつ、生きていていいわけないのに!
だから私が殺してやる。
その前にせめてもの償いをさせる。
この魔女を断罪しようと剣を向けた。
なのに――
「…………」
「なにか……なにか言いなさいよ!」
命乞いとか後悔とか懺悔とか泣き言とか怨み言とかさ!
だがそのいずれもせず、その女は、諦めたように小さく吐息をすると、深々と頭を下げた。
「そう、です。申し訳ありません」
その開き直りとも取れる仕草が癇に障る。
「……っ、そんな言葉が聞きたいんじゃない! 返してよ、ザインを、皆を返してよ!」
「マール、いい加減にしろ!」
隊長の怒声。
だからなんで私が怒られるの!?
まさか……ふと思いついた真実。あって欲しくないけど、そこに結び付けば隊長の言動も理解できる。
「隊長……知ってたんですか? この女が……あの魔女だって。ザインの仇だって!」
隊長を見る。
真剣なまなざしで見返してくる隊長は、年齢よりもはるかに大人びているように思えた。
そしてようやく一言。
「……ああ」
「ならなんで!」
「聞いてくれ! 俺たちは戦争をしてるんだ。俺も、お前も、人を殺して生きてる。確かに里奈はザインの仇だけど、俺もお前も誰かの仇なんだぞ」
「そんな理屈を聞きたいんじゃない! 私は、こいつを……この女を許せない!」
「マール! いい加減に――」
「いいの、明彦くん」
隊長の言葉を女が遮った。
今までの茫洋とした眼差しから、しっかりとした、けどどこか温かみのある雰囲気へと変貌していた。
それがまた、癇に障る。
「あんたは!」
「マールさん。本当になんて言ったらいいか分からない。けど、あなたが私が殺してしまった人を思う気持ちはすごく良く分かる。私も明彦くんが殺されたら、その人を絶対に許せないと思うから。だから――」
女は一歩、私に近づく。
そのまま突きつけた剣先に、自らの胸を当てる。
「もし私を許せないままでいるなら。このまま、私を殺して」
一瞬、気圧された気分になる。
相手は武器を持っていない。殺気もない。
ほんの少し力を入れればこの女の命は終わる。
なのに、なんで……。
「駄目だ、里奈! そんなこと、絶対!」
「いいの。やっぱり、私の背負った罪は大きすぎる。だから……もうここまでにしたいの」
「そんな、そんなこと……言うなよ」
「……あんた、ふざけてんの。こんなの……こんなの」
こんなの、逃げじゃないか。
たくさん殺したから、それが裁かれて辛いから、この世から逃げる。
私は……そんな結末が欲しかったわけじゃないのに!
「マール! 頼むからやめてくれ! やるなら俺を殺せ! 里奈には手を出すな!」
うるさい。
「駄目。明彦くんは許してあげて。悪いのは私。だから殺すなら私だけにして。そしてそれで終わらせて」
うるさい。うるさい。
「違う、俺だ! 俺を殺せ!」
うるさい。うるさい。うるさい!
「マール、早まらないで! 隊長殿に何かしたら、私は!」
クロエ、あんたもうるさい!
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい! あんたらは、もう、ふざけんな!」
全部自分勝手だ。
隊長も、この女も。誰もかも。
私がどんな思いでこれまで生きてきたか。
ザインの想いに気づきながらもかわし続け、こちらの想いを告げられぬまま死なれた。
だからその仇を討つ思いで戦い続けてきた。
それなのに……その仇はオムカにいて……何より敬愛すべき隊長の大事な人で。それを隊長は知ってて。隠して。
『リナさんって優しいですね』
何より自分が許せない。
この女に、ああも親し気に話しかけてしまったなんて。
そんな自分が……もう、分からない。
この女は……リナさんは優しかった。
子供たちに物語を聞かせてあげて、畑仕事を手伝って、何より私にも優しくしてくれた。
何が何だか分からない。
何が良くて、何が悪いのか。
何が正しくて、何が間違っているのか。
何が狂ってて、何もかもが狂っているのか。
涙があふれてくる。
それをぬぐう間もなく、衝動に身を任せた。
剣を振り上げ、そのまま振り下ろす。
それで終わり。
もうそれでこの苦しい気持ちともおさらばしよう。
「あんたらなんか!」
「よせ!」
そして、体に衝撃が走った。
1
あなたにおすすめの小説
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる