精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第13話:中型氷弾

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「死になさい、この変態ー!」



バー――ン!!



空中にて、至近距離で顔面を狙い撃たれた俺。



本来ならばこんな距離で撃たれるのならかわせる余地もなく、面のどこかの箇所に穴が開いてそこから顔全体が氷漬けにされ、くたばっていたかもしれないが、そんなことを俺がさせるわけもなく、



ビュー――ン!!



「何なのー!?」



オードリーの撃ってきた弾に当たる前に、俺は【近距離転移術エルノイーナゼフット】を発動して、地面の方へと転移した。昨日から試してみたのと同じ要領でまたもやってみたんだ。



ター―!



「……ちょこまことよく逃げ回ってるわねー!まさか【近距離転移術】まで使えただなんてーー!あたくしも習得しようかと努力したことあるけれど、発動する際の【聖魔力使用量】が多すぎて断念しちゃったってちょっと思い出したわ!」



上空から着地したオードリーが憎々しげにそう吐き捨てると、



「 まあ、頑張ってるみたいだけど、避けるばかりじゃあたくしに勝てると思わないことね!あたくしはまだ手慣らし程度しかダンスしてないわよー?」



「そういうならありがたいがな。俺もあんたの実力がその程度だったらガッカリするけどなー!」



彼女の軽口に対して俺も挑発で返すと、



「ふーん!犬の遠吠えほど可愛いものはないと思ってたけれど、案外に色が普通のと違う人間からそう噛みつかれても気持ち悪いとしか感じてないわ!じゃ、これでも受けてみなさいーー!」



バー――ン!バー――ン!



「ーー!?」



今度はさっきのと違って、連続攻撃の絶えぬ弾幕じゃなくて、たった2発程度で氷弾を撃ってきたオードリー!



でもなんでか、いつものと違って見えるそれらは普段より二回り大きくて、発砲されてくる速度も妙に遅めなものに映ってしまう。な、なんだあれはーー!?



なんか、【轟炎雷刃(ロアーリングフレームズ・オブ・ライトニングブレイド)】で切り裂いたら危ないと直感で感じた俺は冷静にこちらに向かってきた2発の氷弾が通ってくる軌道から身体を避けると、



カチャチャチャチャカチャカチャ――チャックーーーーーー!!!



「なっーー!?」



横へと自分の身体を2,3歩程度で移動させたら、俺の元居た位置でけたたましい音をならして遥か上空へと伸びていくような氷の柱があの2発の弾を中心に上下一直線に出来上がった!!




カチャ―!カチャ―!カチ――――――ン!!



でも、3,4秒もすれば、その氷の柱が支えを失ったように、あっけなく崩れていって氷片と化しながら散り散りに落ちて無くなった。



「ーーそ、それはー!?」

避けなかったら危なかったな!



「 なるほど、君も一応戦士ってやつなのね。本能が警告を鳴らして、あたくしのこの【大堅不破氷柱(ヴェリーハード・インディーストラックティ―ブル・アイスピラー)】が発動される【中型氷弾】をその精練魔剣で迎撃しようとしないことにしたのよね」



ーー!?



こ、こいつ!いくら何でもさっきのヤツはヤバすぎでしょーー!



「もしあの剣であたくしの【中型氷弾】を受けてみたら、絶対に昨日みたいな【小型氷弾】の迎撃成功どころの話じゃなくなって、今度は逆に破壊できずにたちまちと【大堅不破氷柱(ヴェリーハード・インディーストラックティ―ブル・アイスピラー)】が発動され今頃はもう【氷柱】の中に取り込まれ氷漬けにされてたところよー?」



「ーーー!?や、ヤバいぞ、あんたのそれはーー!!」

サイズのもっと大きな氷弾を撃っただけなのにその威力かよー!



い、いくら何でも無敵すぎんだろう、あの技はーー!



その口ぶりだときっと俺が【聖魔力】をこの【精練魔剣】に伝番させ、またも『何線の雷の放出も伴う紅蓮の炎を刀身に纏わせる』って【剣魔技マジック・ソードアーツ】で迎撃を試みても絶対に彼女のいう【中型氷弾】の2発を破壊できないだろうーー!



そればかりか、俺の剣から発せられてるすべての炎をもうかき消せるほどの効果を持つあのーー【大堅不破氷柱(ヴェリーハード・インディーストラックティ―ブル・アイスピラー)】っていうデタラメな技が発動して、俺を氷柱の餌にさせたに違いないーーーー!!



「当然だわ。一体何年経ってあたくしが精進して貴族たらしめる高貴なる激しい訓練をしてきたと思ってるの?もしあたくしをただの世間知らずのお嬢様で努力の限りを尽くそうともしない甘っちゃんだと思ってたら、勘違いも甚だしいわねー!」



こ、こいつ!自分自身で自分の『激しい訓練』のことを高貴だと表現したぞ!? 貴族の娘なのは知ってるけど、一体どれほどのきつい訓練を積んできてあれほどの自慢口調ができるというのか!



「ーそ、そんなことは思ってもみなかったよーー!ん?そういえば、さっき俺が【異空間収納】から剣を取り出してあんたを切りつけようとして避けられたんだけど、どうして俺がこの剣を所有していることに驚かずに冷静に交わせたのーー!?昨日の【あれ】の時に俺は丸腰であり、今日に至っては何の武器を所有することになったか、事前情報も何もないはずー!でも、さも予想した通りに平然と見切って避けられたっていうのは…….」



「ふ~ん?質問はそれだけ?簡単なことだわ。あんたがそこのクレアリスっていう子と一緒にここへ来たのね?それを見てしまったあたくしだから、あの剣術家の家系として有名なシュナイダー家の娘があんたに剣を貸したって推測できても不思議なことじゃないはずよ」



ふむ、なる程な。家に3本の大事そうな家宝の剣まで家の者が保管してるとクレアリスが言ってたし、なんとなくそうだろうと思ってたけどやっぱりそうなんだよなー!



「だから、あんたが剣を持ってあたくしに挑んでくること自体は把握済みだからよ。さあ、お喋りもここまでよ、南蛮人の少年!!昨日あたくしに働いた無礼極まりない破廉恥行為、絶対にここで償ってもらうわよー!」



バー――ン!!バー――ン!!バー―ーン!!バー――ン!!バー――ン!!バー――ン!!



「ちぇーーっ!」



今度はさっきの2発だったより、6発までの【中型氷弾】がこちらに向かって次々とオードリーの握り持っている氷銃の銃口から撃ちだされてきた!くそー!避けないとまずいぞ!



タ―――!タ―――!!



カチャチャチャチャカチャカチャ――チャックーーーーーー!!!



タ―――!タ―――!!



カチャチャチャーーー!!カチャカチャカチャ―――!!



こうなったら、オードリーが撃ってくる前にこちらからしかけるべきだったー!撃たせないためにもー!またも失念してしまったな俺!



「同じ手ばかり使ってくるかと思ってたら大間違いよ、南黒人少年!」



バンバンバンバンバンバンバンアーン!!!バーーーン!!バーーーン!!



「ーーーなーー!」



なんてことだ!今度はあの破壊不可能であろう【中型氷弾】だけじゃなくて、それ以前の【小型氷弾】までも交互に撃ってきて、両種類の弾が混じっての弾幕を浴びせてきた!



「くそーーー!!」



タタタタタ――!!タターータッ!



カチャチャチャチャカチャカチャ――チャックーーーーーー!!!



タターータ!タ―――!!



カチャチャチャチャカチャカチャ――!!



つまり、今の俺がオードリーの武器の銃口から放たれた【中型氷弾】を迎撃せずに避けながら、破壊できるけどそれよりも速度の何倍も早い【小型氷弾】の撃ちだされてくる軌跡を見切って迎撃しなければならない事っていう2種類の懸念事項を同時に心掛けつつ戦うことになる!



カチャチャチャチャカチャカチャ――チャックーーーーーー!!!



畜生!



こうなったら、いっそ一か八かあの【中型氷弾】を精練魔剣の『何線の雷の放出も伴う紅蓮の炎を刀身に纏わせる』で試しではあるが、破壊してみないとーーー!



「無駄よーーー!あたくしの【中型氷弾】っていうのは紛れもない【大堅不破氷柱(ヴェリーハード・インディーストラックティ―ブル・アイスピラー)】っていう【精霊魔術】の一環よーー!



柱が出来上がる3秒間の【大堅不破氷柱】だけじゃなくて、【中型氷弾】もあたくしのベネフォーロッスから発生された正真正銘の【精霊魔術】よ!契約精霊も何もないあんたがどうやってこっちのと同等の【精霊魔術】で迎撃できるのよー!?」



剣を構えて向かってきた【中型氷弾】を両断しようとした俺を嘲笑うように、そんな事実を知らせてきたオードリー!



くーっ!確かに【契約精霊】を通しての【精霊魔術】能力が凄すぎて、たかがの精練魔剣であるこの【轟炎雷刃(ロアーリングフレームズ・オブ・ライトニングブレイド)】を以ってしても破れるはずがないけど!



本でも読めば知ってることなんだよな、【契約精霊】の力を媒体に発せられてる【精霊魔術】に対抗できるのは同程度の【精霊魔術】であって、【精練魔剣】だけでは心細くて、力及ばないってことをーー!



なので、たとえ俺がこの【精練魔剣】であの【中型氷弾】達を両断したり切りつけようとしても、剣の切っ先があれに触れた瞬間、たちまち氷の柱が瞬時に出来上がり、俺の身体をも巻き込んだんだろう。【中型氷弾】は見る限り、何かに触れた途端すぐに氷柱と化して【大堅不破氷柱】という精霊魔術が完成し発動されるからね。だから、うかつにこの精練魔剣で【中型氷弾】を迎撃できないって!



でも、それ以外にどう戦えばいいってんだよーーーー!?



………………



…………



オケウェーがオードリーと戦って苦戦してるところに、



ガ――――――ン!ガ――――ン!パチーーン!パチーーン!



観客席にて、学院長の発動した【小規模防衛障壁】という【物理法則無視魔術】にて飛来してきた流れ弾を悉く消滅させていくことを見ている3人がいた。



3人が見てる感じだと、恐らくは【物理法則無視魔術】の効果を学院長がオケウェー達の戦っている舞台上の床にも施されていて、その舞台が魔術の数々の威力によって破壊されないためにとった措置も施されているのだろう。



「オケウェーさん、つらそう…….こ、これならどう、どうやって………か、彼があんなにも頑張ってお独りで見慣れない土地の学院にまで編入してきたのに、入学して二日間も経たない内に命の危険がありそうなあんな無茶苦茶な決闘までしなきゃいけないだなんて!」



「……ま、まあ、ジュディ!落ち着けー!な?あいつ、最後は絶対に勝つって思うからそのーう、えっと、…まあ、とにかく!信じて最後まで見届けることしか僕達にできることはないっすから、今はただ逸る心を抑えて観戦するしかないっすよ!」



(それにしても、こんな決闘にまで発展するようになったのは、オケウェーのヤツがオードリーさんのむ、胸を触ってしまったって噂も聞いたけど、あいつのことだしきっと何か助けようとして事故ったんっすよね!でも、やっぱり【貴族は貴族だし】、名誉返上のために過激な方法で償わせようとしたって不思議じゃないっす!問題は、あいつが本当にオードリーさんの『本気』に勝てるかどうか、だけど………確かに第一印象の通りに、あいつは天賦の才ってタマだって事を確認できたっす。だけど、いくらなんでも【契約精霊】なしで【契約精霊】持ちのオードリーに勝とうだなんて無理がありすぎるっすよーーー!!オケウェーのヤロウー!い、命を大事にしろよなー!心配してるジュディのためにも、勝てないと悟ったら降参宣言でもしていても『遅くはない』はず!)



脳内で色々な膨大な考えを巡らせてたジェームズはジュディの不安そうな心情もやっと察したか、慌てて安心させようと言い聞かせたジェームズだったけど、その彼に向かってこう話しかける娘がいる、



「ほっといておくといいわ、ジェームズ君。ジュディのことだわ。きっと落ち着いてくると思うから、いずれにしても」



「で、でもクレアリス嬢さん!そ、…そんなのって今は分からないじゃないっすかーー!何故そんなこと言い切れるんっすよーー?」



「だって、そもそも最初から心配は要らなそうよ?」



「どう、どうしてそんな…自信満々なことをー.」



「簡単なことだわ。何故なら、オケウェー君はー」



その時、冷静そうな顔をしてるクレアリスの口からは、オケウェーの命の危険が心配でまともに冷静な判断力をなくした二人をも疑問点にさせるほどの言葉を発したのだった。



「オケウェー君は、【漆黒の魔王】だからよ。そう簡単に負ける人ではないの」




……………………………




…………



カチャチャチャチャカチャカチャ――チャックーーーーーー!!!



タターー!タターー!!



「せい!でりゃーーー!!」



カチャチャチャチャカチャカチャ――チャックーーーーーー!!!



タタタターー!



「やー!せやーっ!」



「はぁあぁ…….はあぁ…….はあぁ…」



やっとオードリーからの容赦ない嵐のような長い連続攻撃が一旦止んだっぽい。



【近距離転移術(エルノイーナゼフット)】は昨日やさっきので2回までも使っちゃったことあるんだけれど、その際に費やしていた【聖魔力】の量が凄まじくて、疲れやすいものだから一時間以内に2回までも使うのが無理があるかもしれない。



実際に、さっきのオードリーの至近距離からの奇襲で俺の顔に当たりそうなのを【近距離転移術】で回避してみせたから、今になって体内の【聖魔力】の残量がすごくそれを使った前のと明らかに減り過ぎたと感じてるし。



なので、これからオードリーと戦っていくことに関しては最早、【近距離転移術(エルノイーナゼフット)】の使用は出来なくなったと言っても良いだろう…………



さっきは【中型氷弾】やら【小型氷弾】やらの混沌とした渦のような錯綜した異なる種類の弾が乱打されて襲い掛かってきたから、どっちが避けていいのか迎撃していいのか、俺の4年間の基礎トレーニング訓練で培ってきた反応速度の底を試された気分だったー!



汗もすごいことになってるしな、特に背中は!



「【契約精霊】なしでよくここまで戦ってこれたわね。本当を言うなら、あんたのしつこさと根性を評価してあげないこともないけれど、変態的な行為を働いてきたからには相応な報いを受けて貰わないとドレンフィールド家の名が廃るわ」



「こ、これはご丁寧な言葉で俺に引導を渡す時がくることを告げようとする親切心があるなんて……尊大にして高慢ちきな態度に反して律儀だね、あんた!」

皮肉のつもりでそう挑発してみると、



「そうやって挑発できるのもそこまでわよ。あたくしのこの【第2階梯の精霊魔術】を見ることになったらね!」



「ー?『第2階梯』の【精霊魔術】?どういうことだ?」



「なにも知らないことなら可愛いものねー。だって、何も知らないままあの世へ逝けるかーらっ!」



ビュー―ン!ビュー―ンビュー―ンビュー―ン!ビュー―ン!



おー!おい!



おいおい!



おいおいおいおいおいおいーなんだなんだなんだ何なんだよーー!



あれはーーーーー!!



シュウウーーーーーーーー



そう。



今の俺は、確かに全身が打ち震えるような感覚を覚える。



何故なら、



ビュー―ーーーーーーーーーーーーーーんん!





あそこに立っているのは、こちらの方に向けたままの銃口を中心に、円を描くような魔法陣が五つも発生して、中心の方の魔法陣を銃口から発生されるらしきそれ以外にも、旋回して回っている他の四つの魔法陣もオードリーの周囲の頭上、右側、左側と中心魔法陣のある銃口の下にまでぞの存在を主張するかのように、ピカピカと点滅しながら車輪のごとくぐるぐると回転をし始めている様子だからだ。
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