精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第52話:不潔と不滅(不死)は違うもの

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「うう~!?うううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーー!!!???」



目の前のおぞましい光景に耐えきれなくなった俺は発狂でもし始めるように両手を頭に抱えさせ、地面に這い蹲った俺はこの凄惨たる光景を直視せず、目の前の『現実』をありのままに受け止めきれず、地面に頭を叩きながらこの場から早く解放されたくて涙と不安いっぱいの心を異様なまでに感じさせられ、『あれ』、つまり、あの汚くて汚臭を放ってきた数々の屍と汚染された物質の『正体』を俺が嫌と言う程にーー!!



『えー?どうしてるんですの、オケウエーサンー?あれほどのオバーなリアクションはー?……わたくしのこの奥の手、【内面反映巨大型鏡城(イナーセルフ=リフレックション・オブ・ラールジュ=キヤースル=ライク=ビッグミラー)】はそんなに貴方の内なる闇を大袈裟に反映させてしまいましたのー?それともー!?』



そう、元々、俺の内面は『ある程度汚れきってる』から、恐らくそれであの城が見せてくれた目の前の恐ろしい幻覚が『俺だけ』が見える負の内面が具体化したものなのだろう。



………だって、フェクモにいた頃、俺が【死霊魔術使い】としての力に目覚めた11歳の時から、俺が毎年殺してゾンビー化させていった動物の数はどれぐらいいただろうかー?



毎月、平均的には俺とじちゃんが狩りに出て、生きるために食料にするのに20-30匹の動物を殺さなきゃいけないのに比例して、まったく食べ物にすることじゃなくて単なる【死霊魔術の鍛錬と練習】という目的だけで毎月にはそれの何倍以上の動物を常に殺したことある!



つまり、11歳から今年までになってこの4年間で、俺が毎月に100匹の動物をただ死霊魔術の練習だけで殺したりゾンビー化させてたり、この新年が開けてから数えると総4800匹の動物を食料にするのではなくただの禁じられし魔術の修行のためだけで犠牲にしたってことになる。



だから!目の前の光景、……汚臭と異臭が漂ってくる凄惨な屍と骨と排泄物の山……その不潔極まりない幻覚こそが俺の内なる【罪の無意識】を具現化したものにして、苛んできた後ろめたさを形にしてくれたものに違いないー!


俺があまりにも汚れきってる忌避される魔術を使ってるから、人間の命じゃないにしても殺す必要のない動物を沢山ころしてきたから、……その数々の非道なことが俺の中で『隠れた罪悪感』として宿るようになり、ずっと自分のエゴーと本来の前向きな性格が上手い具合隠してくれてるものなのだろう………



でもー!



だからってー!



『なんだぁー!?まだ言い訳しやがんのかあー!?黒ボイー旦那よーお!』



えー?その声ーー!?



『この前、嫌と言う程ヤリあってた仲なのに、もうアタイのこと忘れたって感じ―?ヒドイ~~!』



あそこを見ると―!



地面に転がっている、『イリナ』の首がある!



「うぅぅ....うああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!?近寄るな――――――!!!!!!」



罪悪感に押しつぶされて、狂ってしまいそうになるその瞬間にー!



「ほっほっほっー!どうしたんだいー、オケウエー!具合でも悪いのかいー!?」



「あ!おじちゃん!」



「がっははは!!そんな顔しなさんなってー!オマエまだ12歳だろうー!?」



「そうだけど……でも、毎日でただ狩りをしていていいのだろうか……せめて、殺害とは程遠い仕事をしたいんだと思う……」



目の前の悍ましい光景を遮るように、俺の脳裏には12歳になった頃の俺、たくさんの動物を死霊魔術の訓練で屠ったりゾンビー化した『長い一日』だった俺が家に帰ってきて、そのことに関する罪悪感とおじちゃんに隠れたままに行っていた後ろめたさで落ち込んでいた俺に、じちゃんが励ましの言葉をかけてきた記憶が蘇ってきたーー!



ガシー!



「おじちゃん?」



いきなり俺の肩を掴んできたじちゃんが、



「……人間、……オレらが生き物である限り、何かにつけて必ず殺すことになるだろう……たとえ人間同士じゃなくても……鶏、イノシシ、兎、鹿、牛、羊、そして、害虫の蚊、ゴキブリ、ネズミ、蠅までもな………」



「じちゃん……」



「動物同士でも殺し合っているのだからなー!すべては、『生きるために』だ!あるいは、『守るものがある』とか、『どうしても手に入れなくてはならない物があるからって時に』といった様々な理由もあるんだぞー!だから思い詰めなんでもいいー!オマエにはオマエの流儀で以って、生きてればいいんだってー!」



「じ…ちゃん……」



「何かがあっても、オレだけはオマエの良き味方でいてやるからなーー!がっはっはっははーーー!!!」



「じちゃん………ん、うん!分かったよ、じちゃん!俺、何かをする時でも、じちゃんのそのアドバイスを、大事にしちゃうよー!」



「そうこなくちゃなー!がっはははは!!!」





…………………………………………………………





………………………





そう。




人間、生きてる限り、いつしか殺害することになるだろう、………他の生物に対してー!



だから、今まで、たくさんの動物を俺の魔術の訓練だけで殺してきても………



仕方ないんだって―――!



訓練は大事なことだからー!



人々と多く交流する、.......つまり、まさに今の時の俺に必要な訓練だったからー!



町の中で死霊魔術が暴走したりとか、『死の息吹』を上手い具合でコントロールできなくて身体の外まで漏れ出てしまったら、トラブルになるのは俺だけじゃなくて、他の人にも被害が及ぶからな!



だから、死霊魔術の練習が必須だったんだ!



世界獣が全くと言っていい程に出現してなかったフェクモにて、動物を練習台に使うしかなかったんだー!



それにー!



俺が目指す死霊魔術使いっていうのはー!



元々、厳かな、それでいて秘匿しなきゃいけないシリアス感マックスの魔術であって、それでゾンビー化にしてきた『あいつら』も!



確かに、首のないもの、身体の箇所が欠けて縫い留めて治す手間も怠ってきてる『眷属たち』もいるにはいるー!



だがー!



そのどれもが俺の可愛いゾンビー達であり、……自慢の愛らしい誇れるべき眷属たちだ!



俺の崇高なる眷属たちをー!



そんな汚くて、不潔な汚物らと一緒にするんじゃないいーーーーーーーーーーーー!!!!



「うううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーー!!!!!!」



カシイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンンンンンングウ!!!!!!!!!!!



ヒルドレッドの発動したあの巨大の真っ白い城が見せてきた不遜なる幻覚を、俺の意志と気力と気高い精神力にて打ち破って、『聖眼』を発動しながらすべてを綺麗さっぱり見えないものへと変えさせ、その城の見せてきたり、嗅がせようとしてきた幻覚や幻嗅をも凌駕した聖なる迸りを発し始めた俺だったー!!





……………………………………………………………………






………………………………………





____________________________________________

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