精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第51話:清められるかと思えば汚される?

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ビュウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……………………………………



超巨大な大規模竜巻が『風の嵐』よろしく吹き荒れ、後方まで俺を巻き込んで吹き飛ばしたあの明らかに自然発生じゃない程の大いなる風力を訓練場のいくつか建設してある柱に激突した俺が起き上がって、あそこを見ると―!



ピカ―――――――――――――――――――――――――――――――!!!!



ん?真っ白い何か光みたいなのがその晴れてゆく竜巻から見えたがーあれはもしかしてーー!?

ピカ――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!



「ふう………危ないところでしたわ……もっと最後まで取っておきたかったんですけれど、オケウエーサンがあまりにもデタラメ過ぎたのがいけませんでしたわよ~!?」



「はーーあ!?」



そう。



どうやら、またも計算違いだったようだ。



なぜならー!



ピカ―――――――――――――――!!!


ヒルドレッドの身体を中心に、どうやら中規模、…程か…?の大き真っ白い障壁が広く展開され、さっきの個人防御用の魔壁よりも明らかに数人の人をも防衛できる障壁を展開している様子だ!


「って、この前の【大守白霊防壁グレート・ホワイトスピリット・バリアー】程の大きさじゃなくても、【身体姿(トゥ―ル・フォーム)】を召喚しなくても発動できるかよーーー!?」


驚愕して思わずそんな突っ込みを漏らした俺に、あそこにいるヒルドレッドはただ不敵な笑みを浮かべて俺を挑発しているような腕組みなポーズを取ってる様子だ!



って、意図的にやってるかどうか分からないけど、そんなポーズを取るとなると、こっちまで【聖眼】を発動しなくてもここからでも見えるのだぞー!その大っきな胸が強調されるような押し上げられた状態を両腕を組みながらしてるお前がー!





………………………………………………………………………







…………………………………………





観客席の『チーム・オケウエー』の面々が腰を下ろしているところで:


「わあーー!!さっきは惜しかったですね、オケウエーさん!ヒルドレッドさんがそれを発動する前にもっと一足早かったら、竜巻達がすぐ巻き込んで戦いを終わらせられたのにね――!!」


ジュディの意見に対し、


「本当っすよな!さっきの連続の第2階梯魔術の竜巻達は本当にめっちゃくちゃ過ぎっす!彼じゃなければ相当試そうとする輩いねえだろうな、はははは~!」



そう返しジェームズ。



「しかし、…まさかヒルドレッドが武器化した状態の『アールドヴィオーレ』だけでも【中守白霊防壁ミドル・ホワイトスピリット・バリアー】を発動できるようになってるなんて……昔、あたくしといつも戦っていた時に、あれを使えるのは【身体姿(トゥ―ル・フォーム)】に変えさせた【アールドヴィオーレ】じゃないと到底、使用できる代物じゃなかったのに……一体どういう訓練をして今のその実力が身についたって言うわよーー!?」



意外そうに思ってるオードリーに、



「ふふふ……やっぱり人間っていつまでも昔のままじゃいられないのよ、オードリー。何かきっかけがあって、もっと自身を鍛えたいって思うようになったり、努力して昨日の自分より精進して前へと大進歩を遂げたいって思うはずなのよ?」



「でも!そうだとしても、明らかに成長する速度が速すぎだわー!なんの秘訣があって、そんなことがー」



「おっと、見逃さずに見るっすよ、みんな!オケウエーの野郎が何かしに溜め込んでいる姿勢を見せ始めたんっす!」



「あ!あれはー!?」



口々に意見と分析を言い合っている『チームオケウエー』のみんなに、向こうでは急展開が開始されようとしている様子だ!





………………………………………………………………………






…………………………………………





オードリー達が話し合っていた時に2分前まで遡って:




「想像以上だぞ、ヒルドレッド……やっぱり、お前は確かにオードリーと肩を並べていた猛者と自負した通りの逸材の女の子だね」



「お褒めに預かり光栄ですわ、『奇跡の南地男子』オケウエー男爵サン。貴方もすごい男の子ですわよー?見慣れない土地で上手く仲間を増やし、愛の大聖霊まで契約精霊としているのですからー!奇跡以外の何物でもありませんわよねー?お~ほほほほほほー!」



「それもそうだねー!初めてその呼び名、好きになった気がするぜ、あははははははははー!!」



「いいえ、いいえ、わたくしの方こそ、オケウエーサンのおっしゃる『逸材の女の子』の方が気になりますのよー?何なんですか、そんなありふれた呼び名はー?もっとうまい具合お洒落な感じの名称とか思いつかないものですの?そうじゃなければ、ただの脳筋男子って呼ばれても文句いえませんわよー?おほほほほほほほーー!!」



「それもそうかー!あはははははははーー!!」



このように、決闘を通じて、ヒルドレッドとはもっと友人としての距離感が縮んだ気がするー!



やっぱり、戦ってからじゃないと育まれない友情もあるし、持つべきものは友っていうしねー!



「ーって、こほん!……オケウエーサン、おしゃべりはそろそろこれぐらいにしませんの?もうギャラリーの観客席にいる皆から不満の視線と声がちらほら見えてきましたのよー?」



《ぶー!ぶー!》



《いつまで待たせるんだい―!?早く戦えー!》



うん?言われてみれば確かにそうだ!



いかん!戦いに集中して再開しないとー!



「では、オケウエーサン。さっきは連続して何発の魔術と精霊魔剣術をかましてきたし、そろそろ聖魔力量が枯渇してるんじゃなくてー?」



「全然。俺はこの通り、ぴんぴんなんだぜー?」



「それなら安心ですわ。だって、心置きなく、『次の素晴らしい決め手』を皆様の目の前でお披露目できるんですもの」



「ほうー?それってどういう意味なのかな?」



「じきに分かりますわ。では、ご覧になって下さいまし、ですわよ!はあーーー!」




……………………



ん?



なんだなんだ、あれはー?



いきなり大人しくなって瞑想でもしてるように両目を閉じて、両腕を左右別々の斜め前方のこちら方向に手のひらを上向けにしながら、両脚を大きく開いてるそのような姿勢はー?彼女の赤い色のタイツがより強調されて、なんか目を奪われるポーズとなってるんだけどぉー!?



「急激なる変化の礎、数多なる星々の煌めく様相……」


ほう?何か詠唱でも唱えようってんだい?面白いー!最後まで見せてもらおうじゃないかー!


「汝の魂に白の清い心あり、汝の心に聖なる志あり、さもなくば、不潔なる衝動に身を焦がされよう」


ふーむ……


「鎧は人を白なる英雄へと昇華させ、槌鉾は人の子を更なる勇者へと進化させる、その暁にー」


わーお、長いねー!


「我が手に舞い降りて、すべてを真っ白い聖なる迸りで埋め尽くさんがため、弾け給えーーー!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーー!!!!!!



えー!?



なんだこれなんだこれー!?地響きがー!?



地面が揺れ出しちゃう―――!?確かにヒルドレッドの精霊って『聖なる騎士』がモチーフで、『地性の精霊』ではないはずなんだがー!?



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーー!!!!



ピカ―――――――――――――――!!!ピカ――――――――――!!!!ピカ―――――――――――!!!!



「って、なんだありゃーーーーーーーー!!!!?」



素っ頓狂な声を出した驚愕の最中の俺!



それもそのはずー!



今、あそこで、巨大な砦のような真っ白い壁が主な建築様式の石と鉄性の融合したお城のような建物が分厚い壁を誇るようにデンと出来上がり、あそこで堂々と突き立てられるようになっているからだー!



「おいおいおいおいおいーー!冗談じゃないだろうな、それぇー!?」



『いいえ、冗談じゃありませんわよ、オケウエーサン。これこそ、わたくしがオードリーと再戦するのにあたって、もっとも切り札にしておいた最終奥義ですわー!』



ん?その砦、というか、真っ白いお城の中からヒルドレッドの声が木霊してきて、俺へと話しかけてきたー!?っていうか、その透き通るような明瞭な声だと、こんな広い訓練ホールであっても観客席にいる皆が良ーく聞き取れるような声量となってるはずだよねー?



『では、最初のワルツに必要なメロディー、わたくしが奏でて差し上げますわよー!』



『フュ~~フュウ~~~フュフュ~~~!フュオ―――――オ!!』



それだけいって、何かトランペットとサックスやフルートがすべて綯い交ぜになって融合された音色というか音楽が演奏され始め、その美しくて、素敵な音に耳が快適な、それでいて聞き心地の良い曲を聞いているうちにーー!



『フュ~~フュウ~~~フュフュ~~~!フュオ―――――オ!!』



えー?なにー?いきなり目の前の景色がいきなり変わってー?



ええー!?



なにそれー!?



正面に、いきなり見えるようになった光景は壮絶そのもの!



なぜならー!



俺の眼前には、様々な汚染した、というより、地獄の底のような様々な汚物や腐敗した汚れ切った煤、排泄物と嘔吐物や様々な汚い動物の残骸と屍と骨が累々と重ね重ねに盛られており、あの城の近くからこっちまでとを埋めつくしてきたその大量な不潔な物質が異臭を放ちながら、俺の脳裏も心も視線も嗅覚も味覚も心や魂までをすべて犯してくる異質なる悪寒がこの場を包み込んできたからだ―――!!!




…………………………………………………………………………………





……………………………………………





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