精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第85話:2対1の決着

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蹴り飛ばされたオケウエーがジュディに衝突する前のジュディとオードリー対ジュリア戦にて:




【小卵形個人炎盾壁セレティシェーズ・シーリンディケディー】という小さな炎の卵に身を包まれているジュディだけど、外の光景もちゃんと見えるような【透明の大雫】が炎の障壁の中で展開され、それを通してジュディはオードリーとジュリアの戦いを観察している。



「はあああああーーーーーーーーーーーー!!!」



ジュリアの方へ向かって駆け出していったオードリーは近くまで来るとピストル姿のベネフォーロッスの銃口をジュリアに向けて、



バーン!バーン!バーン!



今度は控えめに、3発だけの中型氷弾を撃ちだしたー!



「この期に及んで、5発じゃなくて3発だけだとーー!?」



シュウウーーーールウ!!シュウウーーーールウ!!シュウウーーーールウ!!



カチャアアーーーーーーー!!!カチャアアーーーーーーー!!!カチャアアーーーーー!!!



茨の鞭を変則な軌道で迎え打って、全てをはじいて遠くで氷柱を発生させたジュリアに、



「どこを見てるの―――!?あたくしならもうここわよーー!!」



どうやら、訓練を通してオードリーの走ってる速度も跳躍するスピードも上がってきた今、ジュリアがさっきの3発の弾の迎撃に勤しんでいた間に既に上へと跳躍し宙へ浮遊したオードリーは今度、



「【水刃十二乱舞凶撃(ウオーター・ブレイドズ・オブ・トゥーエルヴ・マッドダンスアタック)】ーーー!!!」



ズシューーーーーー!!!ズシューーーーーー!!!ズシューーーーーー!!!ズシューーーーーー!!!ズシューーーーーー!!!ズシューーーーーー!!!



そう。今度は水系の四元素魔術、【水刃十二乱舞凶撃】で以ってオードリーは12発の水の刃を下にいるジュリア目がけて降り注いだ―――!!



「迎撃に間に合わないとでも思ったか――!?はああーーーーー!!」



シュルルーーーウ!!シュルルーーーウ!!シュルルーーーウ!!シュルルーーーウ!!シュルルーーーウ!!シュルルーーーウ!!



鞭による振り回しだけでその第2階梯の四元素魔術をはじいて打ち破ったジュリアだったが―



「あたくしならもうあんたの後ろにいるわよ?」



どうやら、訓練の成果なのか、空中に跳躍した時から既に【身体能力強化】を発動したオードリーが彼女本来の瞬発力高めのバネ仕掛け動きを活かすだけじゃなくて、訓練のおかげでスピードも上がった今はすぐに空中からジュリアの後ろへとまるで瞬間移動か2秒間だけのような速さで着地したようだ!



ター!



「くー!?動けないー!?」



「無駄わよー!ベネーと一心同体となった今のあたくしなら、こうして手をあんたの身体に触れさせるだけであんたの筋肉も神経も精神的にだが、まるで凍り付いたかのように感覚を麻痺させることだってできるわよーー!!」



そう。ジュリアの後ろに回ったオードリーが手を彼女の背中に触れた途端、ジュリアの全身はまるで底冷えするように、動きがぶるるっと痙攣したように寒気を覚えると、すぐさま麻痺状態に入ったようだ!



ジュディの視点に切り替わった:




「ああー!作戦が順調に進んでいってる様子ですねー!これなら、もう少し待てばー」



ガチャ―――――――――――――――――ンング!

バコオーーーーーー!!!バコオオーーーーーー!!!



「ーー!?何ー?この轟音はーー!?」



前方のオードリー対ジュリア戦の観察に集中しようと思った矢先に、いきなり遠くからの大きな金属のぶつかる音と炸裂した音が聞こえてきて、音がした方向へ振り向くとー



「ええー!?さっきから何十分も形を保ってきたオケウエーさんのあの巨大な真っ白い球体ーー!もう消えましたかーー!?」



どうやら、私があまりにも前を向いてるばかりで意識をオードリーさんに集中させてきたら、遠くからついにクライマックスに入ったっぽいオケウエーさんとクリステイーナさんの戦いが激化したみたいで、とても凄まじい剣戟の音がこちらまで聞こえてきた様子ですねー!



「オケウエーさんも頑張ってクリステイーナさんとの闘いに熱中しているようですし、なら私も負けてはいられませんねー!」



確かに、今のこの戦場全体における残存する聖魔力量で測るなら、私の方は一番消耗が激しくてもうほとんどの聖魔力が残っていない状態です。



ですが、そんな私でも、やれることがまだありますー!



待ってくださいね、オードリーさん!最高の『炎舞』にしますから、もう少しだけ我慢して下さい…





…………………………………………………





オードリーの視点:





「もう動けなくなってるわねー!ならあんたもここで終わりだわー!はあああーーー!!」



上へと跳躍したあたくしは、



「【災乱弾五円陣撃(ファイブサークルズ・オブ・カラメィーティシャース・ブーレット】ーーーー!!!」



いつもの必殺技の精霊魔術を使うことにしたあたくしは魔法陣五つから60発もの中型氷弾が下にいるジュリアへ向かって発射させるとーー



カチャアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!



カチャカッチャカチャカチャーーーーーーー!!!!



融合された60発もの中型氷弾が【大氷太巨柱】という巨大な氷山の塊を作り、成す術もなく氷漬け尽くされているジュリアがあそこの氷の大山で確認できたがーー!



ずいー!



いきなり氷山の中で氷漬けにされた状態のジュリアが消えて―!



【あれ】だわー!きっとまた【あれ】をあいつが使ってきたわねー!



まだそこまでの聖魔力量があるのー!?



でも、これで最後になるわねー!まずは、ジュディに任せるとするわよ!



ズリュー!ズリュリュリュリュウウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!



どこへ茨鞭の欠片を解放させたか、またも【切断鞭薔薇主人救出転移ルックウエニア・ハールドヴィッス】を使ったジュリアはそこの茨鞭の欠片の小さな触手の表面にある薔薇からホラー小説よろしく生え出てこようとするジュリアが徐々に姿を本来のサイズに戻ると―



「今だわ、ジュディー!」



「はいです!」



炎の卵って形してるジュディの防御系の障壁の中へ呼びかけると、



パーチ――!!



すぐさま【小卵形個人炎盾壁セレティシェーズ・シーリンディケディー】を解除させ、今でも出てこようとしてるジュリアへ向かって飛んでいこうとする様子のジュディを良く見てみると―



バコオオーーーーーーーーーーー!!!!

「きゃあああああーーーーーーーーー!!?」



どういう訳か、いきなり飛んできたオケウエーが解除された障壁から真っ直ぐに飛び出していこうとするジュディに衝突した様子!なんだったわよーもう~~!



……



「どこを見ているんだ――!?」



「くー!?」



いけないわ!ジュディの様子を気にしてるばかりでジュリアへの注目が疎かになっていたわ!



「せやああああーーーーーーーーーー!!!」



【切断鞭薔薇主人救出転移ルックウエニア・ハールドヴィッス】にて、ホラー小説よろしく薔薇から徐々に小さな身体から本来の大きさの身体で生え出てきたジュリアはもう完全に出てくると、すぐさまあたくし目がけけて駆け出してくると―



「これで最後だ、希望の才女オードリー・フォン・ドレンフィールドーー!!【回輪茨鞭撃敵身捕獲メヌケレース・エードノイゼー】ーーーー!!!」



ニュルニュルニュルルルルルルーーーーーーーーーーーーー!!!!



あたくしの至近距離まで到達したジュリアは素早く鞭を輪形とするようにグルグルと輪状の形にするようグルグルと4秒間以内で何十回も回転を済ませたジュリアはその回っている茨の鞭をあたくしの身体すべてをその回転している輪状の鞭で覆い尽くそうとするとー



ピイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!



紫色のオーラが炸裂し、あたくしがその茨の鞭も紫色の光もどっちからかに全身を捕獲され、ジュリアの思うがままになっていたところだったが、実はジュリアのこういう行動もジュディと作戦を’立てた内に予測できた!



なので、もう上へと跳躍したあたくしはさっきから聖魔力量がいっぱい回復したばかりでピンピン状態な自分が下にいる殆どの聖魔力量を出し切ったはずのジュリアに向けて最後の攻撃を見舞いしようとしてピストルを向けると――



「これで本当の意味で終わりなのだわ、ジュリア――!!【大災乱弾三十円陣撃】ーーー!!!」



ビュー―ンビュー―ンビューン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!ビュー―ン!



シュウウウウウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーー!!!



【災乱弾五円陣撃】よりも回転してる魔法陣の数が6倍までに膨れ上がったこの上位互換の精霊魔術をこうも気楽に使えるようになったのはこの前の夜食まで過ごした激しくてつらい訓練を仲間と共に乗り越えた先に、あたくしの聖魔力量が15%以上も奇跡的に短期間の一日だけで増えるようになって、こうして安心して究極の中の究極な精霊魔術であるこの【大災乱弾三十円陣撃】にて30陣の魔法陣から計360発の中型氷弾が一斉に放たれ、そしてーーー!!



ガチャアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!



カチャカチャカチャカカチャカチャカチャアアーーーーーーーーーー!!!!!



キーキーキーキーーーーーーーーーーーーン





…………………





........




あたくしの眼下に、神秘的で美しい氷の大山が天高くまで聳え立って行って、その感嘆とした光景を前にすればすっかりとその氷の塊の中にいる氷漬けになっているジュリアの姿を見損ねそうだったけれど、よくよく見れば確かに中にいたー!



聖魔力量ほとんど残っていないジュリア相手に、オーバーキルもいいところだって言われちゃうわね……



「……さっきので、あんたの残ってる聖魔力量はもう何の精霊魔術も発動できないほどに底を尽きかけていたし、これであの変なホラーも見せなくて済むので、ご退場の程よろしく頼むわね!」



それだけいって、あたくしは背を向けて、ジュディの方へと戻っている最中に、



「オケウエー対クリステイーナ戦のための審判役を副審判のマーリエラに任せてきたので、こっちを担当するワタシだが、もう出てこようとする術を持たない様子なので、カウントダウンするぞー!10-!9-!」



イルレッドノイズ学院長がカウントダウンを数えてくれるそうなので、もう結果が分かっているあたくしは構わずにジュディの方へゆっくりと歩いていく内に、



「2-!1-!0-!氷の大山なる巨大な塔から抜け出せぬ模様ー!『チーム・純粋なる淑女』のジュリア・フォン・シーグムンドシュカールは脱落となったーーー!!…これにより、オードリーとジュディの勝ちになったことで二人からの要求を飲まなくてはならなくなったジュリアは後日、改めて彼女達のところへ寄って行くようにー!」



あたくしの勝利の発表を聞き届けた後、ふふふっと微笑んで安心したあたくしはすぐにジュディの様子を気まずい顔で見てなにか聞いてるオケウエー達の方へと走り出した!





…………………………………………





…………………………





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