126 / 196
第125話:ジュディ・トンプソンの大奮闘
しおりを挟むジュディの視点:
「そこまでです!彼を離さないと私があなたを倒しますよ!」
私がきっぱりとそれだけを魔神にいうと、さっきからマックミュレーンさんの契約精霊と念話してきたことを思い出す:
…………
マックミュレーンさんのこの……あ、あははは~なんか可笑しいな名前ですよね、えへへ…っていう、そのぅ…【舌好き雌の無名……ちゃん?】
〈その通ーり、ジュディきゅん。わっちこそマックミュきゅんの契約せーれーである舌が大~~好きなせーれーきゅんだぴょ~ん!でも勘違いしないでよね~?わっちが今一番好きな舌はマックミュきゅんのだけで、浮気はしないガールだぴょ~ん~〉
〈…念話、ってことですよね?さっきマックミュレーンさんがしてたように?〉
〈ええ、そうだぴょん~!じゃ、マックミュきゅんがさっき ジュディきゅんに指示した戦術通りに行こう~?〉
〈は、はいです!〉
それだけ言った私は、光栄にもマックミュレーンさんの契約精霊である、そのぅ……【舌好き、…雌の…無…名ちゃん】からの念話を許された唯一の他人になっているようで嬉しいです!普通、契約精霊は主人である契約人間にしか【人間の言葉】を聞かせてあげない決まりなんですけど、どうやら特別に私が許されたみたいです!えへへへ...
それだけじゃなくて、事前にマックミュレーンさんも自分の聖魔力量を消費して発動しておいたそうですから、私自身の小さくてどうにもならない聖魔力量を消費しなくても、この武器化した形の斧を魔神に向けて広範囲に亘って放出するよう眩しく発光しながらの大きな耳鳴り音を発生させている【精霊魔術】も使えるんですから!
だから、こうして魔神と対峙して武器も向けられるという訳です!
「……何のつもりだ? ゴミ隷女のお主が…」
(ひ~~!?鋭い眼光してる魔神に睨まれたら!こ、怖い!こ、怖いけどぉ……でも自由に、無事に家へ帰れるように、戦うしかないんです!もうあんな惨めな牢屋に戻りたくないもん~!7歳の幼女だけど、パパとママの元へ帰るためならば、魔神とだって戦ってみせます!……でも、やっぱり怖いので、この震えあがる気持ちを誤魔化すためにも早く強気な態度をー!)
「だから彼を直ぐに離しなさいって言ってるんです!私が代わりにお相手をしてやりますから!」
強気に出てみた私なんですけど、魔神さんが素直に従ってくれるんでしょうかー?
バター!
言われた通りに、マックミュレーンさんを手放した魔神のようだけど、それを見て魔神の意識が私に向いて集中し始めているのを確認すると、急に緊張感が高まった私が身震いしてしまい、汗を手元に滲ませながら斧を握る力が弱まって震え出すのを自覚しました!
〈怯まずに作戦通りに行こうー!ジュディきゅんー!怖がることないぴょん!〉
あ!そうです!私はマックミュレーンさんと共にこの神界から脱出して、家に帰るんですから!
……怖がっているばかりではいられないんですよねー!
「じゃ、お主がどんなことをして吾輩の相手してくれるんだいー?さっき隕石の大量落下でどさくさに紛れてそこの男がお主に【武器化した契約精霊】を手渡したところで、吾輩に勝とうだなんて思わー」
「思うんです!だって、こうしてー!」
ブワアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
「あなたに大規模な強力な精霊魔術を喰らわせられるんですからーーー!!」
私が力強く勝利できる宣言をすると、マックミュレーンさんが用意してくれているこの金色で彩られている【精霊魔術】の大川のようなオーラを斧の先端から放出して魔神を攻撃します!
後は結果を待つのみです!
「くー!そんなもの、喰らうかー!って、なにッ!?」
まるで金縛りでもあっているように、動けなくなった魔神アフォロ―メロ。
それもそのはず、この精霊魔術の影響でこの斧の標的と決めた敵すべてを砲撃が着弾する前に動けなくする効果が働いている最中ですから!
バコココココココココーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
わあああーー!予想以上に大きな爆発だ!
この精霊魔術は【共同使用者】であるそこで倒れているマックミュレーンさんと私にダメージが及ばないものなんですから、たとえ間近に爆発してても傷つかないはずです!
魔神のお城が金色で出来た圧倒的な爆発と煙が沸き上がり、頑丈そうに見えた床のあっちこっちにも崩れていて、さっきマックミュレーンさんが天井から突き破ってきた時の穴よりも大きな大穴がそこら辺で出来ているのを見てると、【試し】に成功したことは間違いないですね!
〈予想以上な破壊力で良かったね、ジュディきゅんー!それはジュディきゅんの【生き残りたいと思う意志が強いこと】を証明でき、気に入ってるんだぴょん!だからー!〉
パチ―――――――――ン!!
「わあああーーー!?なになに~!?今度はー?」
〈ジュディきゅんーに力を貸してやってもいいんだぴょーん!〉
今度なにが起こってるのか、【舌好き雌の無名ちゃん】にああ言われた私は武器じゃなくて自分の身体の方が眩しく発光して、そして温かい感覚が全身に広がっていくのを感じるとー!
パチー―――――――――――ン!
次には、私の身体には金色で出来たとっても高価そうに見えるドレスが纏われ、左右に分かれて斜め上下へと切られたように両脚が良く見えるような服が着せられた!
というか、脚が見えているようですが、いつの間にか両脚には黄色のタイツも履かされてるんですよねー?(さっきはなかったものなのに~?)
そして、両足には真っ白くてキラキラと光ってるハイヒールが装着されます!もう、一体何だったんですー!
こんな高級そうな恰好にしてくれちゃってー!私は貴族とか王族じゃなくて平民なんですけどー?
〈そのドレスはね~、【高貴な意志の持ち主】だけが纏うことをこの舌好き雌の無名ちゃんが許している、【高貴女心至高戦服ヴァリモゼアー・クレナヴィヴィブ】だぴょーん!可愛いタイツも一セットで用意してたんだぴょーん!どうじゃ?至れり尽くせりでしょー?という訳だから、思いっきり暴れてみていいんだぴょーん?〉
「…なるほど。これもある種の『あなたの意思』なんですよね?」
〈そういうことだぴょーん!じゃ、彼を助けてあげなさい。彼はわっちの大事な【契約人間】だぴょんからね~~〉
「…分かりました。後の事は私にお任せ下さい」
〈ご武運だぴょーん!じゃね~!〉
念話を切った【舌好き雌の無名ちゃん】なので、それにつれられて私もあそこで煙がまだそこら一帯を覆い隠している魔神のいるであろう床に穴を開けられた先にある城の下階の位置へと飛び込んでいきましたー!
______________________________________________________
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
沢田美
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
