精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第124話:【舌好き雌の無名ちゃん】とジュディの協力体制の開始

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ジュディの視点:



「わあーー!マックミュレーンさんはあんな上級の地系魔術も使えるんですねー!すごいです!」



柱のこの中に閉じ込められ出ていくことができない私ですけど、上空に現れた巨大な魔法陣を見上げると感嘆とした気持ちになった私はそこを注視しているとー



〈ジュディちゃんー!聞こえているかー!?〉



〈え?……この声ってー?直接に頭の中に響いてくるのはマックミュレーンさんの声ーー!?〉



〈ええ!僕だよー!【舌好き雌の無名ちゃん】の権能により、僕ときみだけが聞こえる脳内同士による通信会話だ!これから話す内容はとっても重要だから、良く聞いて言われた通りに行動して下さいねー!〉



〈…そ、それって一体どういう…〉



〈これから話すんだ!時間がないから早く聞いて下さいね!第四階梯の地系魔術を使って時間稼ぎをしてみたとはいえ、そう長くはピンク色オジサンの注意を逸らすことができないからね!〉



〈わ、分かりました!〉



真剣な声色で【念話】してきて、そう強く指示してきたとあってはこの苦境から脱出するためにも従うべきだと判断した私が頷くと、





………………………………………





…………………………





…………




マックミュレーン視点:




ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!



ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!ズシュー!



バコココココココココーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!



この広大な面積を持っている【ロンドヴァスト大魔城】ではあるが、生憎と【最下層の神界】というだけのことあって、中級聖神に並ぶぐらいの強さと聖魔力量を持っていない人間(この頃の僕はまだ下級魔神・聖神と匹敵する力を持っていない精霊術使いだったから)の放った【四元素魔術】では神界にある硬度の高い自然物質で出来たこの城を完全に破壊することが難しいので城があまり破壊できないようだ。



あるいは事前に魔神が自身の城に対して、【四元素魔術】によるダメージを大幅に軽減できるように何かと強力な【混沌術】をこの辺り一帯にかけているのか、僕の【凶岩大量落下総陣(ノクトア=エリニシャハリン)】にて数多くの隕石が凄まじい速度で落ちてきてもこの城に爆発して落下してきたあれらは左程これといった大きなダメージを敷地内で生じさせることが出来ずにいるようだ!



小型と中型未満のクレーターだけをあっちこっちで発生させてはいたんだが、やっぱりダメージが小さい!



まあ、【神界】にて【四元素魔術】の効果はこんなものかぁ。精霊術使いになって無名ちゃんとの契約にも成功して【四元素魔術】全般の威力も上がった今の僕といえども、神界は神界だ。そう簡単に神界の理を無視できるものじゃない。



さっき、ジュディの聖魔力を辿ってそこを穴が開けるほど突き破っていられたのも【舌好き雌の無名ちゃん】による素晴らしい【精霊魔術】を使用したから出来たのであって、別に【四元素魔術】を使ってそんなことした訳じゃないんだよね。さっき、魔神の物理攻撃によるダメージも【混沌の波力】が纏われたので、神界に迎合したその神の【力の源】ならこの城を構成している物質を容易に破壊してさっきの僕が城壁を突き破れるほどの衝突をくらって悲惨な目にあったって訳だね!



でも、魔神の注意をこれで逸らせたら―!



「人間にしては聖魔力量が高くて何百発までも隕石を落下させられそうだが、【第四階梯の四元素魔術】だけで吾輩を止めて拘束することができないと知れーー!!」



ブワアアアアーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!



「--!?」



どうやら、早速反撃しようと転じるピンクおじさんがいるらしくて、強烈な【混沌の波力】を放出させ落下してくる隕石すべても上空の巨大な魔法陣までも何もかも消し飛ぶようなオーラを解放した魔神だった!いや、あれは【混沌術】じゃなくて、ただの【混沌の波力】の純粋なる指向性放出なだけかー!



そして、オジサンの身体を見てる限り、さっきから何百発もの隕石をその身で喰らっても無傷のまま。まあ、魔神だから筋書き通りなんだけど!



「それ!」



ガシ―!

「ぐあぁ~!?」



どういうことか、睨まれながら『意志の籠った声』だけで身動きを取れなくされた僕だったので、それで近くまで転移してきた魔神によって喉を掴まれ、呼吸する器官が圧迫された!



さっきも同じことをされたから、その声や眼力による能力で無防備な姿をさらさないよう【舌好き雌の無名ちゃん】に【神声力の無効化術】という精霊魔術をついさっき発動させたんだけど、どうやら僕がまだ未熟の所為で魔神の能力をまったく無効化できないようだ。



「感謝するがいい、人間よ。吾輩がこの手袋を嵌めなければ、吾輩の【特有自動式常時混沌術】である【混沌指触撫殺グロメリア】にて、お主がもう死んでいたはずだから」



「ぐぅうぅーーッ!?」



な、なんということだぁー!【舌好き雌の無名ちゃん】に【神声力の無効化術】を発動させ、魔神特有の【神性言霊】や【魔神の眼力】で発生された【金縛りの拘束】から逃れられることができるかと思ってたばかりに、今度は生の手指だった場合に握られたら瞬殺だったのかー?



チートすぎるよ、オジサンの能力が!



「だが、今は手袋をはめながらお主の喉笛を締めて握り殺した方がいい!力の差ってもんをはっきりとその身が息絶えるまでに刻み付けられるんだからな、フォははははーーーーーー!!」



残忍な視線を向けながらそう言ってきた魔神なんだけど、生憎とそういうことにはならないことを………



今から『武器化した【舌好き雌の無名ちゃん】の形してる長い斧を手元にない僕』が証明してみせる!



パチイイ――――――――――――――――――――――――ンング!!!



「何ー!?この音と光はーー!?」



魔神が驚いた。



それも無理のない話だ。



だってー!



「そこまでです、魔神さん!今度、私が相手をしますよ!」



そこで、武器化した斧の形をしている【舌好き雌の無名ちゃん】を手にしてそれを魔神に向けているジュディちゃんがいるからだ!





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