精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第132話:新たな留学生の登場!

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1年B組の教室にて、ホームルームの時に:




ザー!



「「「「「--!?」」」」」



その朝、俺とジュディ、オードリーやイザベラとニナが誰もが驚いた顔をした!



それもそのはず、ホームルーム時にイリーズカ先生と一緒に教室に入ってきたのは、他の誰でもなく、先日にて共に犯人少女達と戦ったルミナリス王女だった!



そして……初めて見ることになった、彼女の従者もいるようだった!



「はいはい~、という訳だから、今日からキミ達と一緒にこの聖エレオノール学院1年B組と一緒に学んでいくのはヴェルンライトからの留学生の二人、ルミナリス姫ちゃんと彼女の従者であるマリエンちゃんなのだよ~ん~。じゃ、自己紹介してみんなに挨拶してあげて下さいわよ~ん!」



教壇に立つイリーズカ先生の近くに紹介されたのは、この前の【犯人少女捕縛任務】に参加したばかりのヴェルンライト貿易親西国の第一王女、ティファニーブルー色の髪を持っているルミナリス・フォン・ヴェルンライトと初めて見ることになった、…彼女の従者であろうそこの白髪お下げの大人しげな雰囲気を纏う、マリエンという女の子だ!



「初めまして、2年B組のみんな!妾こそヴェルンライトが第一王女、ルミナリス・フォン・ヴェルンライトであるよ。祖国の新しい王となったばかりの我が弟、カール国王陛下の命により、ここのレイクウッド王国ともっと親密な外交関係を築くために、これからはレイクウッドの精霊術使いともっと協力が取りつけやすくなるように妾をこの学院へと留学させてきたのであるぞ。…では、マリエン?お主の番であるね」



「理解致しました、殿下!では、拙者はマリエンと呼ばれており、孤児院の出だけど幼少の頃から、偶然にお訪ねになられたルミナリス殿下の御視察隊に拙者の『秘められた力』に気づいて頂いたんで御座った。それからは有難く今日まで運よく殿下にお仕えすることが出来た不束者で御座るよ!」



自己紹介を終えた二人を前にして、1年生B組のみんなは急にキラキラとした目を浮かべ、初めて学院に通うことになった他国の王女に対して浮き浮きと舞い上がっている様子を見せ始める!(まあ、こっちの国の王女はもう攫われてから何年も経ってきて一方に戻ってこないからな。アフォロ―メロがマックミューなんちゃってさんに倒されても一向に戻ってきてないもん。それだけじゃなくて、本人のマックミュー...レンも魔神を倒した後、いきなり行方不明になったと聞いたし)



「彼女がヴェルンライトの第一王女ルミナリス様ですかー?噂には聞いてきたけど、この前の放送で見てたものより、直接に生の目で見た方が何倍も綺麗でお美しい方なんですね?」



「うん、うん、ソフィアちゃん!あんな整った顔立ちと申し分ないルックス!あたしも王女さんみたいに容姿端麗なのがいい~!なのに、こんな地味っ子顔しちゃって大変だわ~!」



「そうね。それにその高貴な佇まいと動作一つ一つがチャーミング過ぎて、やっぱり一国の王女なのだねって思わせるには十分な程の存在感がこっちまで肌通しに感じちゃうよー!」



「うん、うん、そういうグラマラスな生活と人生、わたしも体験できればいいのに、なんで男爵家の娘なのよ~!わたしも王族になってお城の中でもっと裕福で優雅な暮らしがしたい~!」



「そうそう!将来は命がけで世界獣と戦わなくちゃならない精霊術師になるんだから、せめてお暮らしだけは満足できる環境で満喫したいわね?」



「というかお前達二人はそろそろ口を謹んでもらえる?貴族の出なんだから、これ以上もっと華やかな暮らしが欲しいなら我がまま過ぎて見苦しいんだぞ?」



「ね、ね、それにしてもあの髪の色、今まで見たこともないような色だけれど、教科書で習った通りに西方諸国では髪の毛が緑色だったり青い色だったり明るい系のものばかりが多いようなのは事実みたいだね?」



「ええ、本当に可愛らしいわね、ああいう色って~。あぁあぁ~、生粋なレイクウッドっ子のあたしの髪の毛もこんな普通な茶色じゃなくてそういうエキゾチックなものだったらいいいのに~ッ」



「確かにうちの国の主な髪の毛の色分布は茶色か金髪と銀髪メインだからね~~。後、申し訳程度に出てるオレンジ色と紫色の」



「というか、そもそも青色とかティファニーブルー色とかそんなにいいのかな?大したことないように見えたんだけど?」



「大したことあるよ~~!私はそういう外見と身分の方がいいのぉ~~!」



「まあ、まあ、デルマーちゃん、こういうのは神様に感謝すべきだと思うよ?神様のお陰で生を受けて人生を体験することができたんだから。欲ばかり思考を支配されるのではなく、今あるものに対する感謝と有難みを噛み締めて満足するべきなのよ?」



「リンドラ嬢の言う通りですわ。ですから、髪の毛がどんな色だって良いではありませんこと?身分差についても我々精霊術使いの崇高なる生き方、存在意義と立派なお仕事とは関係ないことでありましてよ?」



各々がルミナリス王女に対する第一印象をあっちこっちで呟いているのが聞こえてきた。



イーズの権能のお陰でこっちまで聴力が鋭くなったので、こんな短距離ならどんな声でも聞けたようだ!



どうやら、彼女達の感想や口ぶりから察するに、誰もが【王女】なる存在と身分が羨ましくて、高貴なその雰囲気、言動と身ごなしを前にして憧れている様子が確認できた!



そして、色々と面倒くさくなりそうな予感でもあったのか、王女が本当は俺達と一緒に【犯人少女捕縛任務】に参加したり、犯人達を捕まえるためにこの国へやってきた事実が公式に伏せられたみたいだ。だから先生や彼女達からもそんなことが触れられずになっているんだ。



なんでも、王女の手助けあったから犯人を捕まえられたっていうレイクウッド王国の面子が立たないニュースを広めたくない王様からの指示があったからだそうだ。



まあ、先日の街中で王女が犯罪者の姿が見えるようにするために派手な『手品』を披露してくれたので、それを見てしまった何人もの都民は既に暗黙の了解というように知っているようなもんなんだけどね!



「ではでは~~、見識を広めるために我が国とはどういう国なのか、知ってもらうためにはきちんと先生の授業にでも耳を傾けて、これから頑張ってくれるといいわよね~~二人とも~!だから、まずはキミ達の席だけれど~」





…………………





………





結局、ルミナリス王女とその従者マリエンが先生に言われて指定された席というのは、俺とジュディが座っているこの段差一列のもっと離れてるところにある、あそこの窓際になってるので、俺らとこっそり会話したり、コミュニケーションすることが出来そうにないようだな。



だから、黙ってお昼まで根気強く授業を真剣に受けて、王女と色々聞きたいのを我慢したのだった。



この学院の子はどれも貴族出身が多いから、みんなマナーを守って二人を質問攻めにしないことだけは救いだ。お蔭で面倒くさく止めなくて済むんだね。




………………………




それから、




「ルミナリス王女!まさか俺達の通うこの学院へ留学してくるとは思いもしなかったよ!」



もうお昼になったので、我先にと真っ直ぐに王女の席へと昼食の誘いを試みるために近づいていった俺達だった。



「あたくしも驚きだわ。お姫さんの国からやってきた犯人を捕まえるために赴いてきたみたいだったから、もしかして責務が終わってお国へ戻られるかと思ってたのに、やっぱりヴェルンライト姫さんも何か別の要件や目的があってここへ通わなくちゃいけなくなったようなのね?長く滞在する口実を作るために」



鋭く分析してみせたオードリーに、



「うむ!ドレンフィールド嬢の言う通りであるぞ。……といっても、ここは他にも人がまだいるようだし、詳しく話すためにはもっと静かな場所が欲しいのであるが……」



「あ、それなら打って付けなところがありますよ、ルミナリス姫さん!」



そう。ジュディの言う通りだ。



なぜなら、これから向かうことになるのは、許可が下る生徒にのみ、入っていけるところだ。新しい学則だそうだ。



「ええ、『屋上』に行くわよ、みんなも呼んでからにして、ね?」



それだけ口にしたオードリーは、真っ先にルミナリス王女を丁寧に手招きして、他のメンバーと合流してから屋上へと皆で向かっていくのだった!



「って、またもあたしちゃん達は仲間外れにされた~~!しくしく……」



「……まあ、まあ、落ち着いて下さい、イザベラさん。もう分かってることでしょう、もう。彼らは既に一緒に戦った経験も何度かあったっぽいし、チーム同士やチーム内でのそれぞれの結束力も堅いそうだよ?だから、部外者の戦闘力低いわたし達が一緒にお昼に招待され、お話を聞く許可をもらっても大して彼らの役に立ちそうにないよー?だからここは大人しく脇から見守っていこうよー、ね?」



当然のことに、輪に加わってもらえない二人のクラスメイトであるイザベラとニナは、【チーム・オケウエー】や【チーム・純粋なる淑女の研鑽会】のどっちにも所属していない学院生なので、しつこく懇願してきたイザベラをオードリーが一蹴したことは言うまでもない事である!



「クリスティーナ先輩も来てもらうんだから、いきなり関係ないあんたがやってきても別チーム所属の殆どが2年生の先輩達が困ること間違い無しわよ!」



と、オードリーにきっぱり言われたセクハラ女子であった!





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