精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第195話:王族達の【神器】の無敵さ...

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「さ~て、どこから話せばいいんだろうー?」



爆乳を揺らしながらそういったセシリア王女に続くように、



「君の国の者だから、君か彼女自身が話すのは当然だ。皆によく分かるように紹介することだね」



彼女と同様、水着姿になった王子に速く言えとせかされたセシリア姫は、



「う~ん、よくよく考えれば、『そこから』話すのはいいかしらね。長くならないように~。じゃ、そこのルシエッターはね、実はうちエクリエシース王国の元公爵家の令嬢だったのよー?」



「「「「「「「「「「「「--!!!???」」」」」」」」」」」」



なんだとー!その海賊女の過去は公爵令嬢!?.......よく見てみると、海賊女王とはいえ、その豪華で見栄え良く見えるその海賊王が着そうな制服を見るに、確かに気品が見え隠れするような恰好に見えなくもない!



「...簡潔に言うと、ルシエッターのグールグエズ家っていう家系は遥か昔から、うちの国の建国時からずっと海軍の提督とか将官の数々を輩出してきた公爵家なのだけれど、幼少時からの厳しい訓練と勉強を父であるヘンドリックに叩き込まれてきた彼女は、その過酷な毎日に耐えられず11歳の頃は家から逃げ出したそうよ」



わー!日課の訓練が厳し過ぎて耐えられなかったから家から逃げ出したという展開は全てを耐えて次期当主としての責任を全うしてきたオードリーとは真逆な行動だったんだね!



「ガハハハッ!それは既に12年も前の話だぞ!今のオレ様ルシエッター様の生きがいは世界獣と戦ってくれる実験体の装着した【魔導義肢】がどれほど効能を発揮できるか、更なる改良版を目指して作っては最高級なものを追求していく技師としての生活を送ってるものだ。もはや昔のような【リムノール海】で旅客航海船舶や貨物船を襲ってはカネを取ってきた正統派海賊じゃなくなったぞ!」



自分の海賊帽子の位置を直しながらジュディと同じオレンジ色の長~いウェーブヘアを風に靡かせながら王子達と近くまで歩いてきたルシエッターが捕捉した!



ほうー?もう海賊っぽいことをやらなくなったって言うんだなー?



「家出してから彼女は海軍の提督でもあるヘンドリックの副官として勤める訓練や知識を生かして、当時は契約精霊無しでも持ち前の身体能力強化の魔術、素手や剣での優れた戦闘能力を活かして民間人の船を強奪してはカリスマ性の高さで多くの海外沿いの町に生きていたエクリエシース王国民に社会から解放される自由の心を教え、我がままで唯我独尊な人生を送ることに美学を解いては共感してくれた沢山の支持者を従えることになったの」



「ガハハ!あの頃は懐かしいなぁ~おい!11歳だった俺様ルシエッター様の叫んでた心からの言葉を大の男が夢中になって聞き入ってくれた様子を思い出したな―!ガハハハッー!」



「で、僅か1年間だけで既に【海賊女王】としての名を獲得した【自由の海神ルシエッター】というあだ名も呼ばれるようになった彼女は884年の明け方に、多くの契約できる精霊が棲んでいる【修行の島、ライトウィール】という、神秘的な【虹の山】っていう世界獣も出るダンジョンもあるところで修行できる最適な場所として知れ渡ってるあそこを我が物にしようと、自分の新しい国の領土にしたかったルシエッターが、1年間をかけて自分が色んな戦闘能力を熱心的な部下に教えたこと、民間船や軍艦を強奪したり乗っ取ったり襲ったりして手に入れてきた財産や金で隣国の三カ国である【カールスタッド公国】、【グルノア王国】や【イルヴァスター王国】の闇市場から【魔導兵器】や【魔導砲台】を沢山買ったことで装備も率いれる戦闘用の船も十分に獲得したルシエッターの海賊達は大胆にもレイクウッド王国が統治してきた【ライトウィール島】に着陸しては征服しようと襲い掛かったが、結局―」



「当時の僕の国の聖エレオノール精霊術学院の1位エースだった、休み期間で修行しに島で滞在した3年生の【四大貴族】の一員だった【アールリングタン公爵家】の長女だったアイシャベルが一人だけで襲撃者を次々と倒して、最後は契約精霊も使わずに素手で楽しくそこの海賊女と殴り合っていては最終的に引き分けになって両者もぐったりして地面に伏してたという結果に終わってしまったけどね」



わおー~!あの頃はそんなことまであったとは隣国の事情も物騒だったね!



「それから、色々あって自分の信念を曲げないアイシャベルとも意気投合したルシエッターは彼女と約束を交わしてこれ以上のレイクウッド王国が統治している領土へ侵攻をしない代わりに、886年になってからは【カールスタッド公国】の海岸沿い近くにある小さな島で建てられた砦を一緒に襲撃しては落とすことができたとまで協力したアイシャベルが自分の父であり宰相も勤めていたクラウス・フォン・アールリングタン公爵から国賊の裏切り者として言い渡され、勘当まで喰らったらしいわね?」



「ええ。......当時はアールリングタン家の大恥として国の一大事スキャンダルとして扱われていたそれは当時の幼い頃のアイシャベルの7歳の妹、シェラニースにとっての一番傷ついたニュースでもあったと聞いたよ」



「とまあ、あれからは色々あって、【カールスタッド公国】と【エクリエシース王国】の代表者たちがなんとか交渉して【協同討伐隊】を結成しては島の奪還をアイシャベルとルシエッターを倒すことで成功させた【聖神歴887年】の頃だったけどね」



ん?887年って確か魔神アフォロ―メロがレイクウッド王国に降臨した888年より一年前のことだったよな?



「総力戦の、当時のレイクウッド王国とエクリエシース王国、カールスタッド公国との3カ国からの精霊術使い達を一緒の戦術作戦でぶつからせてみたから倒せたとも言えることだったよ。本当にバケモノ級だった」



王子の言葉を遮るように、セシリア王女も、



「で、結果的にアイシャベルを無力化させることができ、今は【カールスタッド公国】の刑務所で20年の長い懲役の刑罰を科されてきた最中であっても、当時は獅子王のごとく強かったルシエッターが運よく戦ってる最中に逃げていったけどね~。で、ギャラ―ルホールッの西側諸国で長い間で過ごしてきた彼女は、最初は持ち前のカリスマ性でなんとか海賊の女王として復旧できた彼女はあそこで契約精霊も手に入れて、【魔導義肢】という技術知識もとある【レイウェンテール王国】の謎の工房で獲得した彼女は、うちの国へ仕えてもらうためにとある契約をもちかけてみたのよー!」



「契約?それってー」



「俺様ルシエッター様がエクリエシース王国のセシリア女王とその伴侶となったレイクウッドの王太子の専属の【魔導義肢】の技術者として仕えてやったら、いつか【神器】を両国がまたも獲得する暁にはそれをひとつ俺様にくれ、そして今までの俺様ルシエッター様の犯してきた罪を許して無かったことにするだけじゃなくて、【カールスタッド公国】の刑務所で苦しんでいる生活を余儀なくされる同士のアイシャベルの懲役を早めに【聖神歴の897年】で解放してもらったり、俺様への対応をまるで貴族の一員でもなったように一流なマンションと毎年の口座へ振り込まれる年間収入をまるでお金持ちのそれと似てる金額を貰っていく事で、やっと帰ってきた俺様がこうしててめえの目の前で姿を現したけどよー!」



なるほど!言葉では言えないけれど、ルシエッターも元々仲間だったアイシャベルの早期解放が目当てで、承諾したことも理由として含まれて王太子たちの下で仕えることに決めたんだね!アイシャベルがどうして国賊までなってルシエッターに味方してたのが分かるぐらい!そのカリスマ性、人を惹きつけられる何か言葉だけでは説明できない感覚と外見や言動による不可思議な魅力.......ほ、本当にこういう人もあるんだなって!



「でも、その前の総力戦の砦奪還作戦で猛威を振るっていた【カールスタッド公国】の国軍が有する最強の軍用級の契約精霊を持っている第1の近衛騎士団長の精霊術師総隊長のエリザベート・フォン・フロムヘルト、レイクウッド王国の管理の大精霊【サール・レッティシアー】持ちのレイクウッド王国の名誉ある【王宮親衛精霊部隊】全小隊の指揮官だったニールマリエ・フォン・ドレンフィールド大隊長、そして

うちの【エクリエシース王国】の大精霊術師のパトリシア・フォン・カイヌロックが3人がかりで生きたまま逮捕したいがため手加減したとはいえ、そのような凄過ぎた3人の精霊術使いと仲間のアイシャベルで戦ってみてはそこから運よく逃げ出せたことは本当に奇跡的な出来事と言わざるを得なかったのね~!」



セシリアがウインクしてルシエッターに向き直りながら言ってるようだが、そう言えば一つだけ疑問に思ったこともー!



「というか、アイシャベルの妹の、...そのぅ...シェラニースって【聖神歴887年】では8歳だったよねー?その後の【最悪な一年間】である当時の来年の888年になって自分達の父だったアールリングタン宰相が魔神アフォロ―メロによって殺された後、それから姉のアイシャベルまで懲役で離れ離れになったシェラニースの心境って相当だったよなー?あれからどうなったんだ?シェラニースって今はまだ生きてるのなら16歳になってクリス先輩と同じ年齢にはなってるよね?」



「ふふふ、そうわよ~ん!オケウエー君の言った通りだわ。実を言うとね、当時は姉とも離れ離れになって、父まで魔神の所為で殺され失ったのなら、本当に当時の頃で大トラウマと深い悲しみやショックで苦しむことになったシェラニースだったわ~。だから、そのためか、アールリングタン家の現当主の座を継ぐことになったクラウスの弟、ヴォールドリッチがシェラニースのメンタルケアと鋼の精神力、更なる力をつけてもらうために、運よく魔神アフォロ―メロに狙われなかったシェラニースを【修行の島、ライトウィール】へ送り込んで以来、ずっとあそこで修行してもらってきた最中でいつかここの学院へ入学してくるよう、戻ってくる時期がそろそろ889年から続いてきた【6年の修行期間】が終わりそうだったわね~」



イリーズカ先生からの情報が入ったので、



「つまり!」



「そうわよ~ん。今年になってから、いずれクリスちゃん達と同じ2年生となって個々の学院へ編入することになったわね~。姉のアイシャベルと比べてどこまで強くなってきたのかしらね~、ふふふ......」



父を失って以来ずっと修行の生活を続けさせられてきたとは......悲しみも深いままでハードな訓練生活をずっとされなきゃいけないなんて............



「まあ、それはともかく、今は【魔導義肢】の最高技術者を僕らの下で仕えるようになったそこの女は、これからもドレンフィールド長女のためだけじゃなくて、戦場で手足を失うことになる多くの者共のための新しい義肢を作ってもらうことになるよ」



タタタ...

「(オケウェ―...、気をつけるべきわよ、あの二人に...)」



ん?どういうことか、いきなり真剣な表情して歩いてきて小声で囁いてきたりして...... (斜め横へ一瞬で振り向いてみたらジュディとクレアリスは何かをあそこで話し合ってる最中だし......)



「(王子の婚約者、あのセシリア姫は実は産まれた瞬間から【神器】をその体内で宿ることになったと噂されてわよ。...なんでも、その神器があることで、自分に対して全ての聖魔力による魔技を無効化させられるだとか.......そして、婚約者となった者に対してもその恩恵を自動的に付与させられることも......」



「(そ、それってマジなのかよ―――!?聖魔力による魔技を無効化させられるってつまり、俺のイーズによる【聖霊魔術】までも――!?)」



「(あんたのそれはただの精霊魔術じゃなくて伝説の【愛の大聖霊】が唱える【聖霊魔術】でしょー?多分、イーズベリアの本物の力を覚醒させられたら...)」



「(凌駕できるってこと?)」



「(......そうかもしれないわね。で、王子もー)」



「こそこそ内緒話でも話し合っている最中の様子だけれど、そんなことまでしなくても自分から話せるよ、【希望の才女】のオードリーよ」



「「(ひー!?)」」



「では、僕も【神器】を一つ持ってるけどね。レイクウッド王家の家宝であるこの手にはめた指輪はね、一度装着すると一緒外すことができないね。で、この指輪をはめたことで、僕に対して撃ち出されてくるどんな中級魔神からの【混沌術】も防げるものだと言われてるよ?それだけじゃなくて、僕に対してだけでなく、僕を中心に常時即刻で自動的に展開できる直径500メートルの範囲で他の者もその【混沌術】から守ることができる優れものなんだね」



......ん?ってことは、そのセシリアと婚約し結婚すればー!?



「そうよ。セシリアお姫様と結婚することで、王太子殿下は今、魔神からの【混沌術】だけでなく、聖魔力をメインに消費される色んな【四元素魔術】、【攻撃用の物理的無視魔術】と【精霊魔術】の全てから防げるってことになるわよ」



おう、ルシエッターの精霊のお陰か、ニールマリエさんもドレスから水着姿になってることで、俺達に説明をしながら、妹のオードリーと俺がいるここの近くまで優雅に歩み寄ってくる様子だー!オードリーの姉に相応しくて、紐が多くてセクシな紫色の水着だー!



「それでも、当時の【最悪の一年間】にて、万が一のために王城内にある地下施設へと一年間も余儀なく避難することにしたんだったね、僕......魔神アフォロ―メロの全能力は未知数だったし、どこまで自分の指輪、【レンヌアーの聖輪】の効力が通じるか分かったものじゃなかったから」



「ふふふ......たとえば、遠くから離れて撃ち出す【混沌術】の類ではなく、こうして近くまで寄ってきて、こうするとかー?それ!」



ぎゅ~~む!



「むふっ!お~お、お姉様ーうむふっ!?」

「うふ~!に、ニールマリエさ~むっ!?」



どういうことか、いきなりその水着姿で強調された巨乳持ちのニールマリエさんの大きく広げられた両腕で、同時に抱きしめられることになった俺とオードリー!わおー!?こ、この胸と体温のすべすべ肌と女性特有の香しい匂いが伴う汗臭い体臭~~!?なんか頭の中までくらくらしちゃうほど新鮮な体験~!!




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