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序章
美咲の悩み
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「そりゃいきなりそんな力が手に入ったら怖いかもしれない、だけど手に入ったものはしょうがない、明人を見てみろ、あいつはしっかり力をコントロールしてたろ、あいつほど単純になれとは言わないが」
「でも明人はさ、ちょっと特殊でしょ?」
「まあ普通とは言えないな、でもそれは個性とも言える、俺らが手に入れた力は新しい個性みたいなものだ、怖がらず、拒絶せずに受け入れられれば、ちゃんと理解出来る筈だ、そうすればおのずとコントロール出来るようになる」
「すごい説得力を感じるんだけど…」
「…まあ、体験談みたいなものだ」
思い出したくないな、アイツが殴られてブチ切れて、アレはある意味火事場の馬鹿力みたいなものとして受け入れた、アレを受け入れるのは嫌だったけど。
「何があったのかは聞かないでおきますよ」
「そうしてくれれば有難い…」
美咲には出来れば知られたくない、ッチ、面倒だが明人の野郎に口止めしておかないと…、クッソあの野郎。(理不尽)
「ありがとね、気持ちが楽になった」
「このぐらいなら幾らでも大丈夫だ」
周りの視線が怖いんだよな、蔑ろにしても怖いし話し過ぎても怖い、ギラギラしてて、ほんと怖い。
***************************************
夜になり、一人に一部屋ずつ用意された、クラス全員で49人いるんだが部屋多いな、さすが城だ。
「さてと…」
ラプラス、さっき調べられなかった魔王とかについて教えてくれ。
[はい、今代の魔王エレヴェンは、第16代目の魔王で、六強魔の一角です]
六強魔?なにそれ、詳しく教えてくれ。
[六強魔とは、この大陸の南に存在する人族に魔の領域と言われる場所において、最強の力を持つと謳われる、六角の存在です]
ふーん、その内の一人がエレヴェンってことか、他の奴のことを教えてくれ。
[はい、一人目は悪魔王 サタン、悪魔族の最上位に立つ王の称号を持つ悪魔、多くの悪魔を従わせた最厄の存在。
二人目は吸血女王 リーディア・クリムゾン、始祖の吸血鬼であり数々の国を亡ぼしたまさに災厄、ある日を境に人族への干渉を減らし、国を作り上げ女王となった。
第1235代目龍王 ラガスト・バハムート、世界中に生息する竜種と龍種を従える最強の龍、羽ばたき一つで森を吹き飛ばし、その雄叫びは海をも震わせ、吐き出す炎は山を焼き尽くすという。
古の魔獣 ベヒーモス、古代から生きていると言われている巨大な黒い身体を持つと二本の角を持つ、出会ったものはほぼ全て死んでいるので存在が不確かになっている、歩いた場所には虫一匹生き残れないと言われる伝説の魔獣。
古の海龍 リヴァイアサン、世界中の海を渡る巨大な魔龍、龍ではあるが龍種とは少し違う、その存在感はまるで大海の如く強大で、泳ぐだけで津波を辺りに起こすと言う。
以上です]
お、おう、想像以上に凄いのがいたな、サタンとかベヒーモスとか、神話に出てくるような化け物じゃん…。
[なお、悪魔王サタンは七つの大罪の一人でもあります]
ワッツ、ナナツノタイザイ?
[悪魔の中の称号であり、その称号の人の悪感情に最も近い悪魔に与えられる称号です]
へー、そうなんだ?サタンはなんの称号持ってんの?
[憤怒と傲慢です、サタンは特別で二つの称号を持っています]
ふーん、なんで?
[……]
ん?おーい、ラプラス?
[…晃様が不快になる可能性がありますが、宜しいですか?]
んー?グロいとか生々しいとかかな?
別にいいぞ。
[…はい、では]
なんか歯切れ悪いな…。
[…サタンの憤怒は、晃様と非常に似ていると思われます]
………。
「ッ!?」
待て…、なんで知ってんだよ…。
[……………]
答えろ…、答えろ!ラプラス!
[アグゼル様が晃様に恩寵を与えた時、晃様のイメージや疑問を解消するため、記憶や情報を全て読み取りました、その時に知りました]
…そうか、全部知ってんのか。
[はい]
……まぁいいか、別に誰かに言われる訳でもないし。
「寝るか…」
どうせ明日も訓練だし寝ることにした。
**************************************
次の日、6時の鐘が鳴り、皆んなが食堂に向かい、ご飯を食べてるとアルベルフがいきなり現れた。
「貴様等、王がお呼びだ!10時の鐘が鳴りしだい謁見の間に集まれ!訓練はその後だ!」
相変わらず偉そうだなアルベルフ…、あいつ強いんかね?
見てみるか。
『アルベルフ・スリッパス』ジョブ《蒼騎士》LV116 種族《人間》年齢31
攻撃力 2600
防御力 3200
俊敏力 1500
魔力 1500
魔坊力 2700
《固有スキル》なし
《スキル》 剣術LV3 魔法適正LV3 水魔法LV3 気配察知LV5
槍術LV3 虚言LV6 槍術LV2 弓術LV3 体術LV2
《称号》 非道な者 寄生レベル上げ 詐欺師 王国騎士
うっわぁ…、レベルは高いけどスキルのレベル低いなぁ、
称号もロクなの無いし…、こいつドクズだな。
偉そうで詐欺師で暴力的な男とか、中身ゴミクズすぎんだろこいつ…、てか鑑定で自分のやってる非道な事とか得意な事が分かるって鑑定強ない?ちなみに鑑定が使えるのは鑑定された後鑑定偽装し直したからだったりする。
「あいつ偉そうだよな~」
…ん?いまどこから声した?辺りを見渡しても誰もいない、なんだったんだいまの声…怖っ、アア、イッタイドコノダレガハナシカケテキタンダロウナー。
「ンン?アレーダレモイナイナー」
「おいこら!晃、お前わざとだろ!」
「イヤーイッタイドコニイルンダー?」
いやー、360度見渡しても誰もいない、この男の声誰がだしているんだ?なんか視界の下の方に赤い髪の毛がぴょこぴょこ見えるけどきっと気のせいだ。
「晃!おい!晃!…いい加減にしろー!」
おっとあんまりうるさくされると目立つから反応してやるか…。
「応、どうした赤ちゃん」
「だー!そのあだ名はやめろー!」
いま目の前にいる話しかけてきたチビの名前は 丹野赤也
日本にしては、いや世界的にも珍しい赤い髪、身長は153cmと背が低い、声は高く、女のような顔付きだが男だ、だが男だ!
「たくっ、そのあだ名安直過ぎんだろ、あと次ちゃん付けしたら美咲ちゃんに仮面ヒーローのことバラすからな」
「ごめんなさいそれだけは勘弁してください」
俺は頭を地面に叩きつける勢いで頭を下げた。
ちなみに赤也の赤ちゃんってあだ名は名前の赤と女みたいな見た目なのでちゃん付け、それで赤ちゃんになった、命名は俺。
「よし、許してやろう」
「有難や有難や」
こいつは高校になってからできた有一の友達、一年の時に町の路地裏で絡まれてカツアゲされてる所を見つけていつものように仮面を付けて助けに入り、そのまま立ち去ろうとした、したんだがこいつ後ろからしがみ付いてきて仮面を外しやがった、そしてそのまま顔を見られた。
色々むちゃくちゃだよなこいつ…、普通助けてくれたその場で仮面ひん剥くか?まあコイツは俺の不良狩りを知ってる有一の人間だ、…いや明人も知ってたな、後でぶち殺そう、うん。
「で、昨日は話しかけてもくれなかったのにどうしたんだよ赤也」
「いや~、昨日は色々あったから緊張とか疲れとかがあって…」
「ああ、そうなの、まあ俺と違って友達多いからな、俺と違って」
「まあな!ただし一番の親友はお前だぜ!」
「わあい、とっても嬉しい」
助けてやっただけなんだけどなぁ、てかまじでこいつの行動力はハンパ無い。
「で、何の用?」
「いや別に用って訳じゃないけど…」
赤也は何故かモジモジし始め、なにかを悩んでるような素振りを見せた、わざとではないだろうが、悩みを言うか迷っているようで、少しオロオロしている。
「んーやっぱいいや、また後でな!」
赤也はそのまま言わずに立ち去っていった。
「…なんだったんだろ?」
まあ、深く考えないでおこう。
「でも明人はさ、ちょっと特殊でしょ?」
「まあ普通とは言えないな、でもそれは個性とも言える、俺らが手に入れた力は新しい個性みたいなものだ、怖がらず、拒絶せずに受け入れられれば、ちゃんと理解出来る筈だ、そうすればおのずとコントロール出来るようになる」
「すごい説得力を感じるんだけど…」
「…まあ、体験談みたいなものだ」
思い出したくないな、アイツが殴られてブチ切れて、アレはある意味火事場の馬鹿力みたいなものとして受け入れた、アレを受け入れるのは嫌だったけど。
「何があったのかは聞かないでおきますよ」
「そうしてくれれば有難い…」
美咲には出来れば知られたくない、ッチ、面倒だが明人の野郎に口止めしておかないと…、クッソあの野郎。(理不尽)
「ありがとね、気持ちが楽になった」
「このぐらいなら幾らでも大丈夫だ」
周りの視線が怖いんだよな、蔑ろにしても怖いし話し過ぎても怖い、ギラギラしてて、ほんと怖い。
***************************************
夜になり、一人に一部屋ずつ用意された、クラス全員で49人いるんだが部屋多いな、さすが城だ。
「さてと…」
ラプラス、さっき調べられなかった魔王とかについて教えてくれ。
[はい、今代の魔王エレヴェンは、第16代目の魔王で、六強魔の一角です]
六強魔?なにそれ、詳しく教えてくれ。
[六強魔とは、この大陸の南に存在する人族に魔の領域と言われる場所において、最強の力を持つと謳われる、六角の存在です]
ふーん、その内の一人がエレヴェンってことか、他の奴のことを教えてくれ。
[はい、一人目は悪魔王 サタン、悪魔族の最上位に立つ王の称号を持つ悪魔、多くの悪魔を従わせた最厄の存在。
二人目は吸血女王 リーディア・クリムゾン、始祖の吸血鬼であり数々の国を亡ぼしたまさに災厄、ある日を境に人族への干渉を減らし、国を作り上げ女王となった。
第1235代目龍王 ラガスト・バハムート、世界中に生息する竜種と龍種を従える最強の龍、羽ばたき一つで森を吹き飛ばし、その雄叫びは海をも震わせ、吐き出す炎は山を焼き尽くすという。
古の魔獣 ベヒーモス、古代から生きていると言われている巨大な黒い身体を持つと二本の角を持つ、出会ったものはほぼ全て死んでいるので存在が不確かになっている、歩いた場所には虫一匹生き残れないと言われる伝説の魔獣。
古の海龍 リヴァイアサン、世界中の海を渡る巨大な魔龍、龍ではあるが龍種とは少し違う、その存在感はまるで大海の如く強大で、泳ぐだけで津波を辺りに起こすと言う。
以上です]
お、おう、想像以上に凄いのがいたな、サタンとかベヒーモスとか、神話に出てくるような化け物じゃん…。
[なお、悪魔王サタンは七つの大罪の一人でもあります]
ワッツ、ナナツノタイザイ?
[悪魔の中の称号であり、その称号の人の悪感情に最も近い悪魔に与えられる称号です]
へー、そうなんだ?サタンはなんの称号持ってんの?
[憤怒と傲慢です、サタンは特別で二つの称号を持っています]
ふーん、なんで?
[……]
ん?おーい、ラプラス?
[…晃様が不快になる可能性がありますが、宜しいですか?]
んー?グロいとか生々しいとかかな?
別にいいぞ。
[…はい、では]
なんか歯切れ悪いな…。
[…サタンの憤怒は、晃様と非常に似ていると思われます]
………。
「ッ!?」
待て…、なんで知ってんだよ…。
[……………]
答えろ…、答えろ!ラプラス!
[アグゼル様が晃様に恩寵を与えた時、晃様のイメージや疑問を解消するため、記憶や情報を全て読み取りました、その時に知りました]
…そうか、全部知ってんのか。
[はい]
……まぁいいか、別に誰かに言われる訳でもないし。
「寝るか…」
どうせ明日も訓練だし寝ることにした。
**************************************
次の日、6時の鐘が鳴り、皆んなが食堂に向かい、ご飯を食べてるとアルベルフがいきなり現れた。
「貴様等、王がお呼びだ!10時の鐘が鳴りしだい謁見の間に集まれ!訓練はその後だ!」
相変わらず偉そうだなアルベルフ…、あいつ強いんかね?
見てみるか。
『アルベルフ・スリッパス』ジョブ《蒼騎士》LV116 種族《人間》年齢31
攻撃力 2600
防御力 3200
俊敏力 1500
魔力 1500
魔坊力 2700
《固有スキル》なし
《スキル》 剣術LV3 魔法適正LV3 水魔法LV3 気配察知LV5
槍術LV3 虚言LV6 槍術LV2 弓術LV3 体術LV2
《称号》 非道な者 寄生レベル上げ 詐欺師 王国騎士
うっわぁ…、レベルは高いけどスキルのレベル低いなぁ、
称号もロクなの無いし…、こいつドクズだな。
偉そうで詐欺師で暴力的な男とか、中身ゴミクズすぎんだろこいつ…、てか鑑定で自分のやってる非道な事とか得意な事が分かるって鑑定強ない?ちなみに鑑定が使えるのは鑑定された後鑑定偽装し直したからだったりする。
「あいつ偉そうだよな~」
…ん?いまどこから声した?辺りを見渡しても誰もいない、なんだったんだいまの声…怖っ、アア、イッタイドコノダレガハナシカケテキタンダロウナー。
「ンン?アレーダレモイナイナー」
「おいこら!晃、お前わざとだろ!」
「イヤーイッタイドコニイルンダー?」
いやー、360度見渡しても誰もいない、この男の声誰がだしているんだ?なんか視界の下の方に赤い髪の毛がぴょこぴょこ見えるけどきっと気のせいだ。
「晃!おい!晃!…いい加減にしろー!」
おっとあんまりうるさくされると目立つから反応してやるか…。
「応、どうした赤ちゃん」
「だー!そのあだ名はやめろー!」
いま目の前にいる話しかけてきたチビの名前は 丹野赤也
日本にしては、いや世界的にも珍しい赤い髪、身長は153cmと背が低い、声は高く、女のような顔付きだが男だ、だが男だ!
「たくっ、そのあだ名安直過ぎんだろ、あと次ちゃん付けしたら美咲ちゃんに仮面ヒーローのことバラすからな」
「ごめんなさいそれだけは勘弁してください」
俺は頭を地面に叩きつける勢いで頭を下げた。
ちなみに赤也の赤ちゃんってあだ名は名前の赤と女みたいな見た目なのでちゃん付け、それで赤ちゃんになった、命名は俺。
「よし、許してやろう」
「有難や有難や」
こいつは高校になってからできた有一の友達、一年の時に町の路地裏で絡まれてカツアゲされてる所を見つけていつものように仮面を付けて助けに入り、そのまま立ち去ろうとした、したんだがこいつ後ろからしがみ付いてきて仮面を外しやがった、そしてそのまま顔を見られた。
色々むちゃくちゃだよなこいつ…、普通助けてくれたその場で仮面ひん剥くか?まあコイツは俺の不良狩りを知ってる有一の人間だ、…いや明人も知ってたな、後でぶち殺そう、うん。
「で、昨日は話しかけてもくれなかったのにどうしたんだよ赤也」
「いや~、昨日は色々あったから緊張とか疲れとかがあって…」
「ああ、そうなの、まあ俺と違って友達多いからな、俺と違って」
「まあな!ただし一番の親友はお前だぜ!」
「わあい、とっても嬉しい」
助けてやっただけなんだけどなぁ、てかまじでこいつの行動力はハンパ無い。
「で、何の用?」
「いや別に用って訳じゃないけど…」
赤也は何故かモジモジし始め、なにかを悩んでるような素振りを見せた、わざとではないだろうが、悩みを言うか迷っているようで、少しオロオロしている。
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出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
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この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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