異世界転移したけど王様がクズなので旅をします。〜邪神に選ばれし男は神へと至る〜

悪鬼さん

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古の島編

洞窟を見つける

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さて…森に入った訳だが、能力を変えるまでまたあのゴリラやバッタに遭遇するのは避けたい、俺に現在のステータスは、

『進茅晃』 ジョブ《龍拳士》(???)LV1 種族《人間》年齢 16
攻撃力 700(???)
防御力 350(???)
俊敏力 700(???)
魔力 200 (???)
魔防力 300(???)
《固有スキル》 龍拳法ドラゴンストライク 神々の知識ラプラス
《スキル》 武術LV7 威圧LV4 気配察知LV1 縮地法LV4 身体強化LV6 鑑定LV10 
《称号》喧嘩屋 拳神の加護 

これでもだいぶ強いらしいが、それでも一矢報いることすらままならないあのゴリラはなんなんだ…いやでも、これでLV1なんだよな?それでLV100と能力の差が数倍って…実質数十倍強いって事だよな?
…まぁそれはともかく、スキルを使うのを慣れてないから安全な場所でゆっくりと調整したい、雨風をしのげる場所も必要だし、死んでも復活出来るなら探すのを優先したほうがいいだろう。
……絶対死にたくはないが。

「さてと…」
さっきの狼を狩ってからは獣などに遭遇していないが、運が良い…とは言い切れないか、この島の化け物がこの狼や巨大バッタに巨大ゴリラだけとは考えられない、この島の情報が殆ど無い今、危険な動物やその能力を知っておかないといけない、一回も遭遇しないならそれで良いが、初見で殺されましたでは笑えない……ホントに笑えない。

「お、崖か…」
密林を歩いていると、岩土でできた崖の壁が見えた。近寄ってみると崖に近くには木が少なく、崖に沿って視界が良かった。
一先ず崖に沿って歩いて行くと、崖の上が一部盛り上がり、尖っている所の下に洞窟を見つけた。
「やっと見つけた…」
最初に島に来た時は朝だったが、今はもう昼過ぎだ。探索して、ゴリラに殺されて蘇って…死んでから蘇る時は少し時間差があるのか?

「…とにかく入るか」
洞窟に入るが中は日の光が入り明るい、しかしもっと奥に進めば光が届かないので暗いだろう。松明があれば探索できそうだが…まあそれは後にして。

晃は近くのちょうどいい形をした岩に腰を下ろし、疲れを誤魔化す様に目を閉じた。
少し疲れたな…まあ、緊張も相まって身体が強張ってるせいだな、とにかく能力を調整し直さないとな…。

「鑑定偽装だっけか?えっと……頭の中で構成するんだっけか?」
[はい、スキル使用時に頭の中で数値を調整する事で能力を偽装することが可能です]
なるほど…最初はラプラスにやって貰ったからな、慣れておかないと何かあった時にすぐ使えない、いつ何と戦うか分からないし、スキルも高いステータスも使いこなせる様にしないとな。






最終的にステータスはこうなった。

『進茅晃』 ジョブ《龍拳士》 LV 1種族《人間》年齢16
攻撃力 6900 (???)
防御力 4700 (???)
俊敏力 5600 (???)
魔力 3000 (???)
魔防力 4200 (???)
《固有スキル》龍拳法ドラゴンストライク 神々の知識ラプラス
《スキル》 武術LV7 威圧LV6 気配察知LV2 縮地法LV6 身体強化LV1 鑑定LV10 炎魔法LV1 風魔法LV1 水魔法LV1 料理LV5 読心術LV10 雷魔法LV1 闇魔法LV1 地魔法LV1 鑑定偽装LV10 魔力操作LV10 気配遮断LV10
《称号》喧嘩屋 拳神の加護 邪神の眷属 イレギュラー 半神半人 恩寵を受けし者

一先ず魔法を一通り覚え、使えるようにする事にした、炎魔法とかは火起こしをしなくても済むし水は水魔法でどうにかなる、便利で良いな。後は少し慣れたから気配察知をLV2に上げたのと同様の理由で縮地法も上げ、身体強化も使いこなせる様にするために一度LV1に下げた。

ステータスはラプラス曰く、[現在ではこれが限界です]だそうだ。
あと、称号は付いていると特殊な効果があるらしく、特定の相手に対して能力の上昇したり、スキルが強化されたりするらしい。

「さて、ラプラス…」
[はい、なんでしょうか?]
「魔法の使い方を教えてくれ」
まずそこから始めないとな…炎魔法が使える様にならないと碌に肉さえ焼けやしない、弓引き式だっけ?それで出来なくは無いんだろうが…せめてライターがあれば手っ取り早いんだが。












 


「いや…ラプラス、原理まで説明されても分かんねえよ…要は魔力操作の感覚掴んでやれって事だろ」
[魔力操作はスキルにありますが、感覚をまだ掴めていないので使えません、まずはそこから始めましょう、そもそも魔力操作のレベルは精度を指すため、取って付けただけでは意味を為しません]
…なんか急にラプラスが厳しくなったぞ、まあ練習あるのみだよな。
[しかし感覚を掴めば、一気に高精度の魔力操作を使用可能です]
…まあ、それなら少しはやる気でるかな?

それにしても…前も思ったが、やっぱり城での訓練期間は短過ぎだ、実戦にはまだ早過ぎるだろ…俺や明人ならまだしも、この力は手に余る…魔人族らしき奴に襲われたから少しは合間を空けるだろうが、それでもあのクソ騎士とかはそのまま実戦を始めさせるだろう。
死人が出ないといいんだが…まあ、明人は殺しても死なない様なG並の生命力があるし、美咲は明人が守ってくれるだろう。ん?……それで、ラブコメが起きたらどうする?俺が居ない間にカップルになってて、私たち付き合い始めましたとか言われたら俺どんな顔すればいいんだ…?

………いや大丈夫だ、そんな事は多分無い、それに俺にはミインがいる…うん大丈夫だ、大丈夫な筈だ…。
[魔力操作に集中して下さい]
あ、はい…

えーと、身体の中の魔力を感じるんだっけ?この世界の人達はそれが当然なんだろうけど、俺としては急に付けられたモノを感じろ、と言われても分からないんだよな。
[実際に魔法を受ければ分かりやすいです、魔力は魔力に共鳴する為、魔法を受ければ共鳴して感じやすいと思われます]
いや、そんなこと言われても魔法なんて受けたこと……いやあるな、ミインに回復魔法を掛けて貰ったな、あの時の感覚を思い出せば…。
あの時は意識が朦朧としていたから、難しいか?いや、でも思い出せれば楽になる………いやダメだ、ミインが心配そうにしている顔しか思い出せない。

…ミインってそういえば呪文みたいなの詠唱してたよな?ラプラス、その辺はどうなんだ?
[魔法を使う際は術式から発動し、呪文の詠唱は魔法を行使するための術式を構築する事ができます]
つまり、まずは魔力操作が使える様になってからか…やっぱりミインに回復魔法を掛けて貰った時を思い出すのが早いか……ダメだ、ミインの表情しか思い浮かばない。

結局なかなか思い出せず、何となく魔力を感じられる様になったのは夕方になってからだった。
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