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古の島編
塔に向かう
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「塔、結構高いな…登るのが大変そうだ」
森を進んで行くと、少しずつ塔が見えて来た。巨木の上から見ていた時は遠くでよく分からなかったが、塔はかなりの高さで、茶色いレンガで作られていた。知っていたのは天辺には見晴台の様に吹き抜けになっている様で、下の階が最も広く、上に行くにつれて少しずつ細くなっていたことだけだ。番人らしき者は見当たらなかった。
「うん、あの塔の最上階にこの島から出れる出口があるんだって」
「で…そこに行く前にボス戦か」
「うん、塔の入り口の前に居るみたい」
そこは塔の中じゃ無いのか、まあ番人とやらの能力は何となく目星付けてるから、外に居るのは納得出来る。
…ボス戦か、俺らは死んで復活出来るが、魔物はどうなるんだろうな?ゲーム見たいなこの島、例えば、番人を倒したらこの島から出れるらしいが、その後はどうなる?一人が番人を倒したら全員がこの島から出れるようになる?だとしたら番人としての意味が…。
「ミイン、この島で死んだ魔物はどうなると思う?」
「…?死んだらそれで終わり、土に還るだけ」
「…確かにそうだな」
まあ、何か解釈に違いがあるが、戻ったらゼロに聞けば良いか」
「行くぞ、魔法…じゃ無くて魔術?どっちだ?まあ準備しといてくれ」
「魔術は詠唱がなきゃまだ使えないけど、普通の魔法だけなら無詠唱で使える」
「なるほど
、まあとっておきを頼むぞ?」
ミインは術式を構築し始めながら歩みを進めた。
「分かりやすいな…オイ」
気配察知にはこの島に来る前に遭遇した禍々しい狼と同等と言っても遜色無い程の強い気配を感じた。しかし姿が掴めない。しかし、未だ見えないがその場所に番人が居ることは確実だろう。
損耗を避ける為に魔物を避けながら進んでいるからだいぶ遠回りになってしまい、中々塔に辿り着けない。
「これは…勝てねえもな」
正直厳しい、今の俺ではあの狼にはまだ勝てないだろう。
だが、それは俺一人だけの場合だ、今はミインが居る。
俺が引き付けてミインが高い威力の魔法で攻撃する、単純だが強力な戦法だ、ミインに攻撃が行かないようにしないとな…っと
「ミイン、直進すると魔物とかち合う、迂回だ」
「…むぅ、また?」
「こればかりはしょうがない、空でも飛べれば話は別なんだが…出来るか?」
この森には鳥の魔物が全くと言って良いほど居ない、たまに小鳥が飛んでいるが本当に普通の鳥だ。
「空?出来る」
「そうだよな…やっぱり、ん?出来んの?」
「うん、ちょっと難しいけど、出来なくはない」
「…やっぱりミインは天才だな」
「…それで、飛ぶ?」
ミインは照れ臭そうに顔を赤めて逸らす。
かわいい、照れ屋なミインもかわいい。
「いや、魔法を使うのには魔力を使うんだろ?なら温存しておけ」
「ちょっとなら大丈夫」
「いや、ダメだ」
あんなのを相手にするなら少しでも温存しておかないとダメだ、それが敗因になったら笑えない。
「…んぅ、でもそれならアキラの体力も」
「体力なんて少しすれば回復する、でも魔力は違うんだろ?」
本で読んだが、魔力を放出し続ければいつかは魔力が尽き、身体に負荷が掛かる。回復には時間が掛かるとか、それに対して身体強化は少しずつ消費するらしいが、それに対しての効果が高いらしい。
晃がそう言うとミインは頷き、術式を構築するのに専念した。
森を進んで行くと、少しずつ塔が見えて来た。巨木の上から見ていた時は遠くでよく分からなかったが、塔はかなりの高さで、茶色いレンガで作られていた。知っていたのは天辺には見晴台の様に吹き抜けになっている様で、下の階が最も広く、上に行くにつれて少しずつ細くなっていたことだけだ。番人らしき者は見当たらなかった。
「うん、あの塔の最上階にこの島から出れる出口があるんだって」
「で…そこに行く前にボス戦か」
「うん、塔の入り口の前に居るみたい」
そこは塔の中じゃ無いのか、まあ番人とやらの能力は何となく目星付けてるから、外に居るのは納得出来る。
…ボス戦か、俺らは死んで復活出来るが、魔物はどうなるんだろうな?ゲーム見たいなこの島、例えば、番人を倒したらこの島から出れるらしいが、その後はどうなる?一人が番人を倒したら全員がこの島から出れるようになる?だとしたら番人としての意味が…。
「ミイン、この島で死んだ魔物はどうなると思う?」
「…?死んだらそれで終わり、土に還るだけ」
「…確かにそうだな」
まあ、何か解釈に違いがあるが、戻ったらゼロに聞けば良いか」
「行くぞ、魔法…じゃ無くて魔術?どっちだ?まあ準備しといてくれ」
「魔術は詠唱がなきゃまだ使えないけど、普通の魔法だけなら無詠唱で使える」
「なるほど
、まあとっておきを頼むぞ?」
ミインは術式を構築し始めながら歩みを進めた。
「分かりやすいな…オイ」
気配察知にはこの島に来る前に遭遇した禍々しい狼と同等と言っても遜色無い程の強い気配を感じた。しかし姿が掴めない。しかし、未だ見えないがその場所に番人が居ることは確実だろう。
損耗を避ける為に魔物を避けながら進んでいるからだいぶ遠回りになってしまい、中々塔に辿り着けない。
「これは…勝てねえもな」
正直厳しい、今の俺ではあの狼にはまだ勝てないだろう。
だが、それは俺一人だけの場合だ、今はミインが居る。
俺が引き付けてミインが高い威力の魔法で攻撃する、単純だが強力な戦法だ、ミインに攻撃が行かないようにしないとな…っと
「ミイン、直進すると魔物とかち合う、迂回だ」
「…むぅ、また?」
「こればかりはしょうがない、空でも飛べれば話は別なんだが…出来るか?」
この森には鳥の魔物が全くと言って良いほど居ない、たまに小鳥が飛んでいるが本当に普通の鳥だ。
「空?出来る」
「そうだよな…やっぱり、ん?出来んの?」
「うん、ちょっと難しいけど、出来なくはない」
「…やっぱりミインは天才だな」
「…それで、飛ぶ?」
ミインは照れ臭そうに顔を赤めて逸らす。
かわいい、照れ屋なミインもかわいい。
「いや、魔法を使うのには魔力を使うんだろ?なら温存しておけ」
「ちょっとなら大丈夫」
「いや、ダメだ」
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「…んぅ、でもそれならアキラの体力も」
「体力なんて少しすれば回復する、でも魔力は違うんだろ?」
本で読んだが、魔力を放出し続ければいつかは魔力が尽き、身体に負荷が掛かる。回復には時間が掛かるとか、それに対して身体強化は少しずつ消費するらしいが、それに対しての効果が高いらしい。
晃がそう言うとミインは頷き、術式を構築するのに専念した。
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