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第一章 カラス色の聖女
町へ1
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森を抜け街道まで辿り着いた小鳥は、遠くに見える町を目指して歩みを進める。街中や大きな街道であればきちんと地面が舗装されているが、一般的な道は土を踏み固めただけである。
小鳥が今歩いているこの道も土で出来た道だ。
(雨が降ったあとじゃなくてよかった。もし、この道が雨でぬかるんでしまっていたら、カレンリード様のマントを汚していただろうな)
背の高いカレンリードが纏っていたマントを小鳥が羽織ると、その裾が足首を隠してしまう程長い。身体をすっぽりと包んでくれるマントのおかげで温かく過ごせているが、どこかに引っ掛けてしまったり汚れをつけてしまいそうで少々怖い。
森の中でカレンリードと会った時に何か話しをしていたはずだが、夢うつつな状態であった小鳥はよく思い出せない。なぜ彼があの場におり、どういった経緯を経て小鳥がマントを受け取ったのか全く分からないのだ。
立派な騎士団のマントに高価そうなブローチまでついている。本来であれば着用せず汚損破損がないよう、彼へ返す機会があるまでしっかりと管理するべきである。
しかし、今現在小鳥の服はそのままでは外を歩けないほどボロボロだ。そのため町で新しい服を手に入れるまでは、このマントを羽織らせてもらうしかない。
「それにしてもこの世界は綺麗な所だわ……。どこかの外国の田舎みたいなのどかな景色で、空気も澄んでいて美味しい」
青くどこまでも広がる空は高く、青々と茂る草原の間を走っていく風のざわめきだけが聞こえてくる。絵画にしても良さそうなほどのどかで素敵な雰囲気だ。
そんな景色を眺めながら歩いていると、一本だった道が二手に分かれた。片方は町へと続き、もう片方は小さな林の間へと続いている。
小鳥は迷いなく町へと続く道へと足を踏み出したが、チラリと見たもう一方の道が続く林の中に、何か黒い物が見えた。目を凝らしてみたが木々に阻まれ良く見ることが出来ない。
(……ん?あの黒っぽいのなんだろう?夕方までに町に着ければいいんだし、少しだけ覗いてみようかな)
何があるんだろうという好奇心に駆られるがまま、小さな林へと続く道の方へと向きを変え歩み出す。
もし林の中に人がいるのならば声を掛けたいとも思ったが、女である小鳥が一人でそのような行動を取るのは危険だ。しかし、こっそりと覗いて静かに立ち去るのならば問題はないだろう。
林へと近付いて行くと、木々の間から見えた黒い物体は馬車であることが分かった。しかし、その様子は尋常ではない。
(え!?大変だ……!!)
チョコレートブラウンに艶めく立派な馬車は林の中で横倒しになっている。横転に巻き込まれずに済んだらしい馬は興奮した様子で嘶いている。
「うぁ………」
「!!」
小さな呻き声が聞こえた方へと目を向けると、御者台に足を挟まれ動けない男性がいた。足からは血が滴り地面を赤く染め上げている。
小鳥が関わる事で自身に不利益が出る可能性も大いにあるが、目の前の事態を放っておく事など小鳥には出来ない。
「大丈夫ですか!?」
身動きの取れない御者の男性の側へと駆け寄り声を掛けると、馬車の陰に他にも人がいる事に気が付く。お仕着せを着た侍女と、その侍女に付き添われているドレスを纏った高貴そうな中年の女性だ。ドレスを着た女性は頭を打ったようで意識がない。頭から少々血は出ているが傷は浅いだろう。
(どうしよう……。馬車を退かしたいけどここにいる人だけで動かすのは無理だ……)
「あの、あなたは旅の方でしょうか?」
小鳥がどうすれば良いかと考えていると、侍女が声を掛けてきた。ざっと見たところ彼女には目立った怪我はないようだ。
「大体そんな感じの者です。あの、それよりもそちらの御者の方を助けないとまずいと思うのです」
「助けたいのは山々ですが、私一人では馬車をどうすることも出来ません。町まで助けを呼びに行きたいのですが、奥様をお一人することは出来ません」
「では、とりあえず御者の方に手持ちの回復薬を飲ませても良いですか?どこまで回復するかは分かりませんが…」
「回復薬をお持ちで?でしたら奥様にくださいませんか?お怪我をされたうえに頭を打たれて意識が戻らないのです!」
頭を打ったとはいえ、出血の少ないドレスを着た女性よりも、失血死してしまいそうなほど血を流している御者の男性を優先したい。だが、身分を考えればドレスを着た女性を助けるべきだろう。
(どうしよう……。御者の男性の方が緊急性が高いと思うのだけど、奥様と呼ばれたあの女性の身分を考えると……)
「どうしたの?」
はっと振り返れば、小鳥の背後にはフードを被った一人の少女が立っていた。
(いつの間に?足音も気配もなかった……)
「うわぁ~、馬車がひっくり返ってるね!」
浅葱色の長い髪がフードの間からさらりと水のように流れる。トコトコと小鳥の横まで来ると、フードで隠れていた満月のような金色の瞳を覗かせながら微笑む。
「よかった、君は無事に逃げられたみたいだね。それでこの人たちを君は助けたいの?」
(え?どういうこと?)
突然の言葉にすぐに返答が返せない。森での事を言っているのだろうか。もし、そうであるならなぜその事を知っているのか。その言葉の意図を尋ねようとしたが、それは御者の苦しそうな呻き声によって遮られた。質問をするよりも、今は人命の方が優先だ。
「そう、助けたいの!まずは馬車を退かしたいのだけれど、ここにいる人数だけではどうする事も出来なくって……」
「ふーん。この馬車を退かせばいいんだね?」
彼女が馬車へとふわりと手を伸ばし、宙を撫でるように手を動かした。すると、いくつもの細い紐のような水が現れ、横倒しになった馬車を包み込んだかと思った時、馬車が宙に浮いた。まるでおもちゃを持ち上げるように軽く持ち上がった馬車は、何事もなかったかのように道の端に置かれた。
どうやら車輪が外れてこのような事態になったらしく、後方に二つあるはずの車輪が一つしか付いていない状態だ。せっかく戻してもらったのにこれでは馬車を走らせる事は出来ない。
「はい!馬車は退かしたよ。この男を助けたかったの?」
「ありがとう!これだけの出血だもの。早く手当てしないと手遅れになってしまうわ」
そう言うが早いか、倒れている御者の元へと小鳥は駆け出した。重い馬車がなくなった事で少し楽になったのか、彼の顔からは苦痛の色が薄くなっている。
「大丈夫ですか?回復薬です。飲んでください」
倒れ込んでいる御者の頭を支えながら、胸元から取り出した回復薬を飲ませいく。コクリと嚥下するのを確認し、小鳥はほっと息を吐く。少々口の端から溢れてしまったが無事に飲ませる事が出来た。
どれだけ効くのか、即効性があるのかなどは分からないが、何もしないよりはマシなはずだ。
穏やかな呼吸になった御者を静かに横たえさせると、馬車を動かしてくれた少女の元へと戻る。
「ねぇ?馬車を動かしたお礼をおねだりしてもいい?」
大きな金色の瞳で小鳥を上目遣いに見つめてくる。その仕草はなんとも可愛らしい。小鳥よりも拳一つ分小さな彼女は、十代半ばくらいであろうか。自分の魅力を活かしたアピールがとても上手なようだ。
「もちろん!私に出来ることであればお礼させてもらうわ」
「やったぁ!あのね、君が持ってるソレ少し分けて欲しいんだ。駄目かな?」
彼女が指を指した先にあるのは、小鳥が森で採取した薬草のユンリューゲルだ。立派に育っているので良い素材になるだろう。
「あげるわ!でも、このユンリューゲルを売って服一式買いたいから全部をあげる事は出来ないのだけど、それでもいい?」
半分くれればいいとの事だったので、一株分譲る事にした。小鳥の手元にあるもう一株を町で売れば、服一式を買う分のお金が余裕で手に入るそうだ。
こちらの金銭感覚がない小鳥にはなんとも有難いアドバイスであった。
「………あら?わたくし、どうしたのかしら…?」
小鳥がお礼のユンリューゲルを渡していた時、ドレスを着た女性が目を覚ました。事態を飲み込めていないそのマダムは、おっとりとした仕草で首を傾げていた。
小鳥が今歩いているこの道も土で出来た道だ。
(雨が降ったあとじゃなくてよかった。もし、この道が雨でぬかるんでしまっていたら、カレンリード様のマントを汚していただろうな)
背の高いカレンリードが纏っていたマントを小鳥が羽織ると、その裾が足首を隠してしまう程長い。身体をすっぽりと包んでくれるマントのおかげで温かく過ごせているが、どこかに引っ掛けてしまったり汚れをつけてしまいそうで少々怖い。
森の中でカレンリードと会った時に何か話しをしていたはずだが、夢うつつな状態であった小鳥はよく思い出せない。なぜ彼があの場におり、どういった経緯を経て小鳥がマントを受け取ったのか全く分からないのだ。
立派な騎士団のマントに高価そうなブローチまでついている。本来であれば着用せず汚損破損がないよう、彼へ返す機会があるまでしっかりと管理するべきである。
しかし、今現在小鳥の服はそのままでは外を歩けないほどボロボロだ。そのため町で新しい服を手に入れるまでは、このマントを羽織らせてもらうしかない。
「それにしてもこの世界は綺麗な所だわ……。どこかの外国の田舎みたいなのどかな景色で、空気も澄んでいて美味しい」
青くどこまでも広がる空は高く、青々と茂る草原の間を走っていく風のざわめきだけが聞こえてくる。絵画にしても良さそうなほどのどかで素敵な雰囲気だ。
そんな景色を眺めながら歩いていると、一本だった道が二手に分かれた。片方は町へと続き、もう片方は小さな林の間へと続いている。
小鳥は迷いなく町へと続く道へと足を踏み出したが、チラリと見たもう一方の道が続く林の中に、何か黒い物が見えた。目を凝らしてみたが木々に阻まれ良く見ることが出来ない。
(……ん?あの黒っぽいのなんだろう?夕方までに町に着ければいいんだし、少しだけ覗いてみようかな)
何があるんだろうという好奇心に駆られるがまま、小さな林へと続く道の方へと向きを変え歩み出す。
もし林の中に人がいるのならば声を掛けたいとも思ったが、女である小鳥が一人でそのような行動を取るのは危険だ。しかし、こっそりと覗いて静かに立ち去るのならば問題はないだろう。
林へと近付いて行くと、木々の間から見えた黒い物体は馬車であることが分かった。しかし、その様子は尋常ではない。
(え!?大変だ……!!)
チョコレートブラウンに艶めく立派な馬車は林の中で横倒しになっている。横転に巻き込まれずに済んだらしい馬は興奮した様子で嘶いている。
「うぁ………」
「!!」
小さな呻き声が聞こえた方へと目を向けると、御者台に足を挟まれ動けない男性がいた。足からは血が滴り地面を赤く染め上げている。
小鳥が関わる事で自身に不利益が出る可能性も大いにあるが、目の前の事態を放っておく事など小鳥には出来ない。
「大丈夫ですか!?」
身動きの取れない御者の男性の側へと駆け寄り声を掛けると、馬車の陰に他にも人がいる事に気が付く。お仕着せを着た侍女と、その侍女に付き添われているドレスを纏った高貴そうな中年の女性だ。ドレスを着た女性は頭を打ったようで意識がない。頭から少々血は出ているが傷は浅いだろう。
(どうしよう……。馬車を退かしたいけどここにいる人だけで動かすのは無理だ……)
「あの、あなたは旅の方でしょうか?」
小鳥がどうすれば良いかと考えていると、侍女が声を掛けてきた。ざっと見たところ彼女には目立った怪我はないようだ。
「大体そんな感じの者です。あの、それよりもそちらの御者の方を助けないとまずいと思うのです」
「助けたいのは山々ですが、私一人では馬車をどうすることも出来ません。町まで助けを呼びに行きたいのですが、奥様をお一人することは出来ません」
「では、とりあえず御者の方に手持ちの回復薬を飲ませても良いですか?どこまで回復するかは分かりませんが…」
「回復薬をお持ちで?でしたら奥様にくださいませんか?お怪我をされたうえに頭を打たれて意識が戻らないのです!」
頭を打ったとはいえ、出血の少ないドレスを着た女性よりも、失血死してしまいそうなほど血を流している御者の男性を優先したい。だが、身分を考えればドレスを着た女性を助けるべきだろう。
(どうしよう……。御者の男性の方が緊急性が高いと思うのだけど、奥様と呼ばれたあの女性の身分を考えると……)
「どうしたの?」
はっと振り返れば、小鳥の背後にはフードを被った一人の少女が立っていた。
(いつの間に?足音も気配もなかった……)
「うわぁ~、馬車がひっくり返ってるね!」
浅葱色の長い髪がフードの間からさらりと水のように流れる。トコトコと小鳥の横まで来ると、フードで隠れていた満月のような金色の瞳を覗かせながら微笑む。
「よかった、君は無事に逃げられたみたいだね。それでこの人たちを君は助けたいの?」
(え?どういうこと?)
突然の言葉にすぐに返答が返せない。森での事を言っているのだろうか。もし、そうであるならなぜその事を知っているのか。その言葉の意図を尋ねようとしたが、それは御者の苦しそうな呻き声によって遮られた。質問をするよりも、今は人命の方が優先だ。
「そう、助けたいの!まずは馬車を退かしたいのだけれど、ここにいる人数だけではどうする事も出来なくって……」
「ふーん。この馬車を退かせばいいんだね?」
彼女が馬車へとふわりと手を伸ばし、宙を撫でるように手を動かした。すると、いくつもの細い紐のような水が現れ、横倒しになった馬車を包み込んだかと思った時、馬車が宙に浮いた。まるでおもちゃを持ち上げるように軽く持ち上がった馬車は、何事もなかったかのように道の端に置かれた。
どうやら車輪が外れてこのような事態になったらしく、後方に二つあるはずの車輪が一つしか付いていない状態だ。せっかく戻してもらったのにこれでは馬車を走らせる事は出来ない。
「はい!馬車は退かしたよ。この男を助けたかったの?」
「ありがとう!これだけの出血だもの。早く手当てしないと手遅れになってしまうわ」
そう言うが早いか、倒れている御者の元へと小鳥は駆け出した。重い馬車がなくなった事で少し楽になったのか、彼の顔からは苦痛の色が薄くなっている。
「大丈夫ですか?回復薬です。飲んでください」
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どれだけ効くのか、即効性があるのかなどは分からないが、何もしないよりはマシなはずだ。
穏やかな呼吸になった御者を静かに横たえさせると、馬車を動かしてくれた少女の元へと戻る。
「ねぇ?馬車を動かしたお礼をおねだりしてもいい?」
大きな金色の瞳で小鳥を上目遣いに見つめてくる。その仕草はなんとも可愛らしい。小鳥よりも拳一つ分小さな彼女は、十代半ばくらいであろうか。自分の魅力を活かしたアピールがとても上手なようだ。
「もちろん!私に出来ることであればお礼させてもらうわ」
「やったぁ!あのね、君が持ってるソレ少し分けて欲しいんだ。駄目かな?」
彼女が指を指した先にあるのは、小鳥が森で採取した薬草のユンリューゲルだ。立派に育っているので良い素材になるだろう。
「あげるわ!でも、このユンリューゲルを売って服一式買いたいから全部をあげる事は出来ないのだけど、それでもいい?」
半分くれればいいとの事だったので、一株分譲る事にした。小鳥の手元にあるもう一株を町で売れば、服一式を買う分のお金が余裕で手に入るそうだ。
こちらの金銭感覚がない小鳥にはなんとも有難いアドバイスであった。
「………あら?わたくし、どうしたのかしら…?」
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