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第一章 カラス色の聖女
町へ6
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「えへへ、小鳥に守ってもらっちゃったね」
何とも嬉しそうな愛らしい顔で笑うリュカはぎゅっと小鳥に抱き付いたままだ。小鳥の腰に回された手は離す気配がない。
「むしろ私がリュカに助けられたような気がするんだけど……?」
「んー?そうだったとしても、小鳥がボクの事を守ろうとしてくれたって事は変わらないからね!」
ふふん、と上機嫌な様子のリュカに小鳥の顔にも笑みが戻ってくる。男達を前に気丈に振る舞っていたが、腕力も魔力もない小鳥が立ち向かうにはなかなか勇気が必要だったのだ。
「これからはああいうのを相手にしちゃダメだからね。無視してさっさと通り過ぎた方がいいよ」
「はぁい。でもまた小鳥が助けてくれるならそれもいいな」
「ダメ!リュカに何かあったらどうするの!もう……」
「冗談だよ、冗談。ふふ、小鳥はほんとに可愛いね。さてと、そろそろ宿屋に行こっか」
リュカが小鳥の腰から手を外すと密着していた身体が離れていった。離れた距離を埋めるかのようにぎゅっと手を繋ぐと、金色の目を細め満足そうな笑みを浮かべる。
「ほんとはここに泊まる予定じゃなかったんだけど、もう少し小鳥と一緒にいたくなっちゃった。ねぇ、今晩一緒に泊まってもいい?」
「もちろん!一緒にいてくれると私も心強いし、これから日が暮れるのにリュカを一人ぼっちにして別れるのが心配だったから、一緒に泊まってくれると嬉しい!」
「やったぁ!じゃあ暗くなる前に早く宿屋に行かなくちゃね」
小鳥とリュカは手を繋いだまま宿屋を目指して歩みを進める。その道すがらにある店を覗くと、髪留めやアクセサリーを扱う店のようであった。きらりと光る金属製のアクセサリーからしっとりとしたベルベットのリボンまで、様々な物がずらりと並ぶ。
小鳥は髪留めが並ぶ陳列棚の中、ひとつの物に目が留まった。
「リュカ、少しだけこのお店見てもいい?」
「いいけど、小鳥はアクセサリーが欲しいの?」
「ちょっとね。すぐ終わるから少しだけ待ってて!」
小鳥はリュカを店の外に待たせ店内に入ると、素早く目的の物を手に取った。神殿で文字と共に数字の読み書きもしっかりと勉強していた事がここで役に立ち、スムーズに購入する事が出来た。
商品が入った小さな紙袋をポケットにしまうと、今度こそリュカと共に宿屋へと向かった。
「そういえば、私が貸し馬車屋に行ってる間に宿屋に行くって言ってたけど、どうだった?お部屋空いてた?」
リュカはあっ、と今思い出したかのように顔を上げると、少々ばつの悪そうな笑みを浮かべた。どうやら先ほどの男達に絡まれていたため、宿屋へ先行する事が出来なかったようだ。
「ごめんね。ちょっとだけ忘れてた。でもこの時期だから空室はあると思うよ」
小鳥が立ち寄った店から数件ほど離れた宿屋へはすぐに着いた。リン、高い音を響かせるドアベルの付いた扉を開けると、落ち着いた雰囲気の店内が広がっていた。フロントには柔らかな雰囲気の壮年の男性おり、書類にペンを走らせていた。
「いらっしゃいませ。ようこそおいでくださいました」
フロントの男性は手元にあった書類を退けると、宿泊者用の台帳のような物を取り出した。しっかりとした装丁の台帳からこの店の歴史が分かるようであった。
「こんにちは。こちらに泊まりたいのですが、お部屋は空いてますか?」
「はい。ご案内可能です。どういったお部屋がよろしいでしょうか?一部屋ずつご案内することも出来ますが…」
「二人部屋はあるかな?」
小鳥が口を開く前に横にいたリュカが答えた。そのリュカの提案に反論せず、店に二人部屋の空き状況を確認してもらう。小鳥はリュカの分の宿泊代を持つつもりであったので、一部屋ずつ取るよりは二人部屋の方が安上がりで助かるのだ。
「二人部屋もご用意可能です。では、ご案内致します」
先ほどの男性とは違う、若い男性の従業員に部屋まで案内をしてもらう。
温かみのある木製の階段や床には、真紅色のふかふかと毛足が長いカーペットが敷かれていた。それは歩く者の足音を響かせないための配慮であろう。高級とまではいかないが、そこそこ上等な宿屋である事は明白であった。
(お金足りるかな…?結構な金額で薬草を買い取ってもらえた事は分かるんだけど、こちらの世界の宿屋の相場が分からない……)
小鳥が一歩リュカの方へと身を寄せると、それに応えるようにリュカが近づいてきた。小鳥は周りに聞かれないほどの声量でこっそりと話しかける。
「ねぇ。ここの宿代ってどのくらいか分かる?さっきは聞きそびれてしまって……。私の手持ちで足りるかな?」
「宿代は気にしなくて大丈夫だよ。一緒に泊まるんだもの、ボクがちゃんと払うからね」
「リュカには助けてもらってばかりだし、ここは年長者として私が払いたいの。それに、リュカは探し物があって旅をしているんでしょ?それなら少しでもお金を節約しておいた方がいいと思うの」
リュカは驚いたようにパチパチと大きな瞳を瞬かせると、ふわりと花のような笑みを浮かべた。繋いでいた手はそのままに、まるで可愛い恋人のように小鳥の腕へとリュカの身体ごとその腕を絡ませる。
「ふふ、そっか。それなら小鳥の気持ちに甘えようかな。お金は足りるはずだから心配しなくても大丈夫。もし足りなくなったらボクに相談してね?」
「うん。リュカも何かあったら私に言ってね。これでも一応私はリュカよりは年上だからね」
ふと、まだリュカの年齢も知らない事を思い出した。ここまで随分と仲良く過ごしてきたが、"リュカ"という名前以外何も知らない状態だ。
「そういえば、リュカって何歳なの?私よりは年下だと思うけど…」
「年齢?んーー。何歳だと思う?」
そのリュカの問い掛けに、上から下までじっと観察する。その顔立ちは整っているがまだ幼さが残り、身長も小鳥よりも拳一つ分ほど小さい。しかし、ぴったりと抱きつかれた時に感じた身体は思いの外しっかりとしていた。
(十代半ばくらいだと思ってたけど、身体付きからするともう少し上なのかな?こちらの世界の基準が分からないから難しい……)
「十六歳くらい……?ダメだわ。全然分からない……」
「そっか!小鳥にはボクがそのくらいに見えるんだね。うんうん!大体そのくらいじゃないかな?」
「自分の事なのになんだか随分と曖昧な答え方じゃない?」
楽しそうに笑ったリュカがそれ以上答える事はなかった。お年頃の女の子ならそんなものか、と小鳥が追及せずにいるうちに本日泊まる部屋へと辿り着いた。
「こちらが本日ご用意させていただいたお部屋です。何か必要な物や困った事がありましたらフロントまでお越し下さい。お食事は隣の建物にあります食堂をご利用下さい」
部屋の扉を開き小鳥たちを案内すると、従業員の男性は一礼し去って行った。
案内された部屋は雰囲気のあるお洒落な内装であった。この宿屋と同じ木の温もりを活かしており、部屋に置かれているキルティングの布製品が更にその良さを引き出している。
国内のホテルにさえ泊まる機会があまりなかった小鳥は、この素敵な部屋に心を踊らせた。
「びっくりするくらい素敵なお部屋ね!このキルティングのクッションすごく好き!あ、これも可愛い!」
「気に入ってくれてよかった。他にも宿屋はあるんだけど、女の子ならこういう感じ好きでしょ?それにここは植物の気配が濃いからボクも好きなんだよね」
「確かに花壇の花はきちんと手入れをされているし、フロントだけじゃなくお部屋にも花があるものね。あぁ、この花瓶も素敵!」
「ふふ、小鳥はこういうのが好きなんだ?」
リュカは陶器製の繊細な模様が描かれた花瓶を指先で撫でる。今は黄色をベースにまとめられた花が生けられているが、どんな花が生けられても邪魔をしないようなデザインだ。
「うん。こういう綺麗な物が好き。まぁ好きでも見ているだけだけどね。生活するのにいっぱいいっぱいで余計な物は買えなかったから……。あ、そうだ!」
これ以上余計な事を言ってリュカを困らせてしまう前に、と小鳥は話題を変える事にする。リュカの身なりからして裕福な家の子なのだろう。そんなリュカに小鳥の貧乏話をするよりも、もっと他の事を話した方が余程良い。
小鳥はガサゴソとスカートのポケットから先ほど購入した小さな紙袋を取り出した。
「リュカには沢山手助けしてもらったからそのお礼にと思って。受け取ってくれる?」
その紙袋を手のひらに乗せると、そっとリュカへと差し出した。
何とも嬉しそうな愛らしい顔で笑うリュカはぎゅっと小鳥に抱き付いたままだ。小鳥の腰に回された手は離す気配がない。
「むしろ私がリュカに助けられたような気がするんだけど……?」
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ふふん、と上機嫌な様子のリュカに小鳥の顔にも笑みが戻ってくる。男達を前に気丈に振る舞っていたが、腕力も魔力もない小鳥が立ち向かうにはなかなか勇気が必要だったのだ。
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「ダメ!リュカに何かあったらどうするの!もう……」
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リュカが小鳥の腰から手を外すと密着していた身体が離れていった。離れた距離を埋めるかのようにぎゅっと手を繋ぐと、金色の目を細め満足そうな笑みを浮かべる。
「ほんとはここに泊まる予定じゃなかったんだけど、もう少し小鳥と一緒にいたくなっちゃった。ねぇ、今晩一緒に泊まってもいい?」
「もちろん!一緒にいてくれると私も心強いし、これから日が暮れるのにリュカを一人ぼっちにして別れるのが心配だったから、一緒に泊まってくれると嬉しい!」
「やったぁ!じゃあ暗くなる前に早く宿屋に行かなくちゃね」
小鳥とリュカは手を繋いだまま宿屋を目指して歩みを進める。その道すがらにある店を覗くと、髪留めやアクセサリーを扱う店のようであった。きらりと光る金属製のアクセサリーからしっとりとしたベルベットのリボンまで、様々な物がずらりと並ぶ。
小鳥は髪留めが並ぶ陳列棚の中、ひとつの物に目が留まった。
「リュカ、少しだけこのお店見てもいい?」
「いいけど、小鳥はアクセサリーが欲しいの?」
「ちょっとね。すぐ終わるから少しだけ待ってて!」
小鳥はリュカを店の外に待たせ店内に入ると、素早く目的の物を手に取った。神殿で文字と共に数字の読み書きもしっかりと勉強していた事がここで役に立ち、スムーズに購入する事が出来た。
商品が入った小さな紙袋をポケットにしまうと、今度こそリュカと共に宿屋へと向かった。
「そういえば、私が貸し馬車屋に行ってる間に宿屋に行くって言ってたけど、どうだった?お部屋空いてた?」
リュカはあっ、と今思い出したかのように顔を上げると、少々ばつの悪そうな笑みを浮かべた。どうやら先ほどの男達に絡まれていたため、宿屋へ先行する事が出来なかったようだ。
「ごめんね。ちょっとだけ忘れてた。でもこの時期だから空室はあると思うよ」
小鳥が立ち寄った店から数件ほど離れた宿屋へはすぐに着いた。リン、高い音を響かせるドアベルの付いた扉を開けると、落ち着いた雰囲気の店内が広がっていた。フロントには柔らかな雰囲気の壮年の男性おり、書類にペンを走らせていた。
「いらっしゃいませ。ようこそおいでくださいました」
フロントの男性は手元にあった書類を退けると、宿泊者用の台帳のような物を取り出した。しっかりとした装丁の台帳からこの店の歴史が分かるようであった。
「こんにちは。こちらに泊まりたいのですが、お部屋は空いてますか?」
「はい。ご案内可能です。どういったお部屋がよろしいでしょうか?一部屋ずつご案内することも出来ますが…」
「二人部屋はあるかな?」
小鳥が口を開く前に横にいたリュカが答えた。そのリュカの提案に反論せず、店に二人部屋の空き状況を確認してもらう。小鳥はリュカの分の宿泊代を持つつもりであったので、一部屋ずつ取るよりは二人部屋の方が安上がりで助かるのだ。
「二人部屋もご用意可能です。では、ご案内致します」
先ほどの男性とは違う、若い男性の従業員に部屋まで案内をしてもらう。
温かみのある木製の階段や床には、真紅色のふかふかと毛足が長いカーペットが敷かれていた。それは歩く者の足音を響かせないための配慮であろう。高級とまではいかないが、そこそこ上等な宿屋である事は明白であった。
(お金足りるかな…?結構な金額で薬草を買い取ってもらえた事は分かるんだけど、こちらの世界の宿屋の相場が分からない……)
小鳥が一歩リュカの方へと身を寄せると、それに応えるようにリュカが近づいてきた。小鳥は周りに聞かれないほどの声量でこっそりと話しかける。
「ねぇ。ここの宿代ってどのくらいか分かる?さっきは聞きそびれてしまって……。私の手持ちで足りるかな?」
「宿代は気にしなくて大丈夫だよ。一緒に泊まるんだもの、ボクがちゃんと払うからね」
「リュカには助けてもらってばかりだし、ここは年長者として私が払いたいの。それに、リュカは探し物があって旅をしているんでしょ?それなら少しでもお金を節約しておいた方がいいと思うの」
リュカは驚いたようにパチパチと大きな瞳を瞬かせると、ふわりと花のような笑みを浮かべた。繋いでいた手はそのままに、まるで可愛い恋人のように小鳥の腕へとリュカの身体ごとその腕を絡ませる。
「ふふ、そっか。それなら小鳥の気持ちに甘えようかな。お金は足りるはずだから心配しなくても大丈夫。もし足りなくなったらボクに相談してね?」
「うん。リュカも何かあったら私に言ってね。これでも一応私はリュカよりは年上だからね」
ふと、まだリュカの年齢も知らない事を思い出した。ここまで随分と仲良く過ごしてきたが、"リュカ"という名前以外何も知らない状態だ。
「そういえば、リュカって何歳なの?私よりは年下だと思うけど…」
「年齢?んーー。何歳だと思う?」
そのリュカの問い掛けに、上から下までじっと観察する。その顔立ちは整っているがまだ幼さが残り、身長も小鳥よりも拳一つ分ほど小さい。しかし、ぴったりと抱きつかれた時に感じた身体は思いの外しっかりとしていた。
(十代半ばくらいだと思ってたけど、身体付きからするともう少し上なのかな?こちらの世界の基準が分からないから難しい……)
「十六歳くらい……?ダメだわ。全然分からない……」
「そっか!小鳥にはボクがそのくらいに見えるんだね。うんうん!大体そのくらいじゃないかな?」
「自分の事なのになんだか随分と曖昧な答え方じゃない?」
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部屋の扉を開き小鳥たちを案内すると、従業員の男性は一礼し去って行った。
案内された部屋は雰囲気のあるお洒落な内装であった。この宿屋と同じ木の温もりを活かしており、部屋に置かれているキルティングの布製品が更にその良さを引き出している。
国内のホテルにさえ泊まる機会があまりなかった小鳥は、この素敵な部屋に心を踊らせた。
「びっくりするくらい素敵なお部屋ね!このキルティングのクッションすごく好き!あ、これも可愛い!」
「気に入ってくれてよかった。他にも宿屋はあるんだけど、女の子ならこういう感じ好きでしょ?それにここは植物の気配が濃いからボクも好きなんだよね」
「確かに花壇の花はきちんと手入れをされているし、フロントだけじゃなくお部屋にも花があるものね。あぁ、この花瓶も素敵!」
「ふふ、小鳥はこういうのが好きなんだ?」
リュカは陶器製の繊細な模様が描かれた花瓶を指先で撫でる。今は黄色をベースにまとめられた花が生けられているが、どんな花が生けられても邪魔をしないようなデザインだ。
「うん。こういう綺麗な物が好き。まぁ好きでも見ているだけだけどね。生活するのにいっぱいいっぱいで余計な物は買えなかったから……。あ、そうだ!」
これ以上余計な事を言ってリュカを困らせてしまう前に、と小鳥は話題を変える事にする。リュカの身なりからして裕福な家の子なのだろう。そんなリュカに小鳥の貧乏話をするよりも、もっと他の事を話した方が余程良い。
小鳥はガサゴソとスカートのポケットから先ほど購入した小さな紙袋を取り出した。
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