53 / 61
第一章 カラス色の聖女
リュカの背中2
しおりを挟む
――ひたり、ひたり
何もない上も下も真っ白な場所をとぼとぼと歩く。裸足の白い足先から伝わるのはひんやりとした硬い床の温度。
小鳥は目的もないまま、その真っ白な空間をただただ歩いていた。
(私はどこに向かっているのかしら?)
そう思った時、ふとぼんやりと前を見ていた視界の端にピンク色の何かがちらりと映った。何だろう、と何かが見えた方へと視線を向ければそこには立派な桜の木があり、まさに今満開を迎えていた。
硬質な真っ白な空間のそこだけが春であった。
――ひらり、ひらり
無数の桜の花びらが舞い踊る。
「なんて綺麗なんだろう…。私が独り占めしてしまうには勿体ないな」
(あれ?私一人?)
おかしい。小鳥は今まではずっと一人であったが、つい先日出会った満月の瞳と澄んだ水の髪を持つ誰かが今はいるはずだ。
小鳥が辺りをきょろきょろと見渡してもその誰かの姿は見えない。しかし、小鳥の頭の中では確かにさらりとした浅葱色の髪が流れている。
「………リュカ」
小鳥が思い出したその名前を呼べば、前も見えないほどの桜吹雪に包み込まれた。不思議と怖さや不安はない。
桜吹雪の壁へと華奢な指先をゆっくりと伸ばせば、そこからぶわりと花びらが解け、桜色に染まっていた小鳥の視界が開けた。
小鳥の眼前に広がっているのは自然の恵み豊かな森だった。
きゃらきゃらと笑う小さな妖精達、四方から聞こえてくるのは愛を囁き合う小鳥のさえずり。足元の茂みからはウサギの親子がひょっこりと顔を覗かせている。
この森には妖精や動物達が自由に暮らしているようであった。
(この森はなんて豊かなんだろう。とても気持ちが良い。風が運んでくるのは春の香りだわ)
緩やかにウェーブした柔らかな黒髪を爽やかな風が揺らしてゆく。
身体いっぱいに空気を吸い込めば、深い森の香りの中に春の香りが混ざる。今この森は冬から春に季節が移り変わったばかりなのだろう。
小鳥は再びゆっくりと足を進めて行く。足元には芽吹いたばかりの青々とした草が生えている。足の裏に当たる柔らかな草の感触がなんとも心地良い。そんな足先の感覚を楽しみながらただ歩いて行く。
迷いなく歩みを進める小鳥に目的地はない。ないはずであるのに、小鳥は何故かこの先に行かなくてはならないような気がしているのだった。
一体どのくらい歩いただろうか。小鳥が心の赴くままに歩みを進め辿り着いた場所は、ぽっかりと広く開けた場所であった。
その場所の中心には、底まで透き通るほど透明な泉があり、その周りを小さな妖精達が楽しそうに飛び回っている。
「わぁ……!」
その美しい清廉な泉に誘われるように小鳥は思わず駆け出した。
――ぱしゃり、ぱしゃり
泉の中へと進んで行けば、膝下まで水に浸かってしまうほどの所まで来てしまった。水音を立てながら歩くのはなんとも楽しかったのだ。
冬を越したばかりだというのに、不思議とその泉からは凍えるような冷たさを感じなかった。小鳥の足先から感じるのは心地の良い冷たさと、溢れんばかりの喜びだ。
「この泉に命が宿ったのね。だから皆が喜んでいるのだわ」
泉の水を両手で掬い取り高く持ち上げてみれば、小鳥の華奢な指の隙間からキラキラと水が溢れてくる。手を辿り白い腕へと伝う水は、まるで装飾品であるかのようにきらりと光を反射し小鳥の腕を彩る。
「この泉はきっと長く長く残るのね。雪解けの清らかな水と春の芽吹き。なんて素敵な場所でしょう」
――ぱさり、ぱさり
小鳥の背後で何かが羽ばたくような音が聞こえた。鳥にしてその音は軽く、虫の羽音にしては随分と大きい。一体何が羽ばたいたのだろうか。
「ここはボクが大事にしなくてはね」
知っているような知らないようなその声に思わず振り向けば、そこにはいつの間にか暗い暗い森が広がっていた。先ほどまでいた森であるはずなのにその様子が一変している。
(確かに誰かがいたはずなのだけど……)
辺りを見回してみても誰も、そして何もいない。ついさっきまで楽しそうに笑っていた小さな妖精達も、森の動物達も何もかもが今はその姿はなく、どこかでじっと息を潜めている。
小鳥は足元に感じる感触がなんとも刺々しい事に気が付いた。清らかな泉の余韻が残る自身の足元へと視線を落とせば、青々とした草は枯れ落ち葉と乾いた地面が一面に広がっている。
――トプリ、トプリ
あまり気持ちの良くないどろりとした粘着質な音が小鳥の耳に届く。ぞわりとするような感覚に身震いしながら、その不快な音がした方へと目を向ける。
「っ……!」
そこに広がっていたのはつい先ほどまでいた清廉な泉だった場所だ。もうこの場所に清らかな空気はない。
水底まで透き通るほど澄んだ泉は、淀んだ紫色の沼と化していた。小鳥が茫然とそれを眺めていると、どこからか迷い込んだのか、ふわふわと浮かぶ小さな妖精の光が穢れた泉へと向かって行く。
「待って!駄目っ!!そっちに行っちゃ駄目!!」
腹の底からそう叫んだ小鳥の言葉は妖精には届かない。穢れた泉から溢れ出した暗い瘴気が妖精に微かに触れた瞬間、妖精の身体は真っ黒に染まり足先のからほろほろと崩れるようにして穢れた泉へと散っていった。
「行っちゃ駄目って……言ったのに……」
小鳥の口から小さく零れ落ちた言葉を拾ってくれるものはここにはいない。あの妖精に声が届かなかったのは森の木々の間にいる小鳥との距離が遠すぎたのか、それとも…。
小さなため息をひとつ吐くとがっくりと落した頭を上げ、再び穢れた泉へと目を向ける。
(このままでは妖精達も動物達も住めなくなるわ。早く清めなくては手遅れになってしまう)
何とかしなくては、と小鳥は強く思った。しかし、残念な事に小鳥にこの状況を救う手立てはない。
美しかった泉が穢れて堕ちてゆくのを、ただ見ている事しか出来ないのであろうか。
「私は無力だわ…。こんな状況を前にしても出来る事が何もない……」
『おや、こんな所に珍しいね。……宵闇のヴェールを被ったお嬢さん。良く考えてごらん。本当に君に出来る事は何もないのかな?』
「えっ?」
突然頭に直接聞こえたようなその声に小鳥は驚きの声をあげる。
聞こえてきたその声は陽だまりのような温かなもので、小鳥に害を与えるような事はないのだと分かった。姿も見えない声だけの存在であるのに、小鳥には何故かそうであると直感的に分かったのだ。
それきり聞こえなくなった声の代わりに、どさりと何かが倒れるような音が聞こえてきた。どこから聞こえてきたのかと辺りを見渡せば、近くにある大きな木の陰からである事が分かった。
木の幹に隠れていてそれが何であるのかは分からなかったが、地面にふわりと広がった布のような物は見る事が出来た。それはとても薄くその向こう側が透けて見えるほどだ。角度によって複雑に色を変えるそれはまるでオーロラようで、えも言えぬ美しさであった。
(人なのかな…?とりあえず声を掛けてみよう)
大丈夫ですか、そう言おうとして開いた小鳥の口から言葉が出てこなかった。そこにいるのが誰であるの分かってしまったのだから。
「……っ!リュカ!!リュカっ!!」
力一杯叫ぶが木の幹に隠れたその身体が動く気配はない。声が届かないのならば近くに寄ろうと足を持ち上げようとしたがピクリとも動かない。
「何でっ……!」
動かない足を見下ろせば、そこにはいつの間にか腰の辺りまでツタが絡み付き、動けないようになっていたのだ。
『おっと。お嬢さん、これ以上は駄目だよ。そろそろ君を隠すヴェールが解ける時間だからね。さあ、もう目を覚ましなさい』
「待って!リュカがそこにいるの!きっと助けが必要なんだわ!!リュカ、リュカっ!!」
「――リュカ!」
そんな自分の悲痛な声で目が覚めた。リュカへと必死に伸ばした小鳥の手は、何もない天井へと伸ばされていた。深いため息を吐くと、天井へ伸ばしたその腕をパタリと力なくベッドへと落とす。
眠りながら泣いていたのか、頬には一筋の涙が伝っている。
あれは本当にただの夢だったのだろうか。
ただの夢にしては随分とはっきり記憶に残っている。夢で感じた感触も匂いも、その全てが鮮明に思い出せた。自分であるはずなのに自分ではないその感覚も、まだ身体に残っているような気がする。
「リュカ……」
小さく呟いた声は誰にも拾われず、朝靄の中へと消えていった。
何もない上も下も真っ白な場所をとぼとぼと歩く。裸足の白い足先から伝わるのはひんやりとした硬い床の温度。
小鳥は目的もないまま、その真っ白な空間をただただ歩いていた。
(私はどこに向かっているのかしら?)
そう思った時、ふとぼんやりと前を見ていた視界の端にピンク色の何かがちらりと映った。何だろう、と何かが見えた方へと視線を向ければそこには立派な桜の木があり、まさに今満開を迎えていた。
硬質な真っ白な空間のそこだけが春であった。
――ひらり、ひらり
無数の桜の花びらが舞い踊る。
「なんて綺麗なんだろう…。私が独り占めしてしまうには勿体ないな」
(あれ?私一人?)
おかしい。小鳥は今まではずっと一人であったが、つい先日出会った満月の瞳と澄んだ水の髪を持つ誰かが今はいるはずだ。
小鳥が辺りをきょろきょろと見渡してもその誰かの姿は見えない。しかし、小鳥の頭の中では確かにさらりとした浅葱色の髪が流れている。
「………リュカ」
小鳥が思い出したその名前を呼べば、前も見えないほどの桜吹雪に包み込まれた。不思議と怖さや不安はない。
桜吹雪の壁へと華奢な指先をゆっくりと伸ばせば、そこからぶわりと花びらが解け、桜色に染まっていた小鳥の視界が開けた。
小鳥の眼前に広がっているのは自然の恵み豊かな森だった。
きゃらきゃらと笑う小さな妖精達、四方から聞こえてくるのは愛を囁き合う小鳥のさえずり。足元の茂みからはウサギの親子がひょっこりと顔を覗かせている。
この森には妖精や動物達が自由に暮らしているようであった。
(この森はなんて豊かなんだろう。とても気持ちが良い。風が運んでくるのは春の香りだわ)
緩やかにウェーブした柔らかな黒髪を爽やかな風が揺らしてゆく。
身体いっぱいに空気を吸い込めば、深い森の香りの中に春の香りが混ざる。今この森は冬から春に季節が移り変わったばかりなのだろう。
小鳥は再びゆっくりと足を進めて行く。足元には芽吹いたばかりの青々とした草が生えている。足の裏に当たる柔らかな草の感触がなんとも心地良い。そんな足先の感覚を楽しみながらただ歩いて行く。
迷いなく歩みを進める小鳥に目的地はない。ないはずであるのに、小鳥は何故かこの先に行かなくてはならないような気がしているのだった。
一体どのくらい歩いただろうか。小鳥が心の赴くままに歩みを進め辿り着いた場所は、ぽっかりと広く開けた場所であった。
その場所の中心には、底まで透き通るほど透明な泉があり、その周りを小さな妖精達が楽しそうに飛び回っている。
「わぁ……!」
その美しい清廉な泉に誘われるように小鳥は思わず駆け出した。
――ぱしゃり、ぱしゃり
泉の中へと進んで行けば、膝下まで水に浸かってしまうほどの所まで来てしまった。水音を立てながら歩くのはなんとも楽しかったのだ。
冬を越したばかりだというのに、不思議とその泉からは凍えるような冷たさを感じなかった。小鳥の足先から感じるのは心地の良い冷たさと、溢れんばかりの喜びだ。
「この泉に命が宿ったのね。だから皆が喜んでいるのだわ」
泉の水を両手で掬い取り高く持ち上げてみれば、小鳥の華奢な指の隙間からキラキラと水が溢れてくる。手を辿り白い腕へと伝う水は、まるで装飾品であるかのようにきらりと光を反射し小鳥の腕を彩る。
「この泉はきっと長く長く残るのね。雪解けの清らかな水と春の芽吹き。なんて素敵な場所でしょう」
――ぱさり、ぱさり
小鳥の背後で何かが羽ばたくような音が聞こえた。鳥にしてその音は軽く、虫の羽音にしては随分と大きい。一体何が羽ばたいたのだろうか。
「ここはボクが大事にしなくてはね」
知っているような知らないようなその声に思わず振り向けば、そこにはいつの間にか暗い暗い森が広がっていた。先ほどまでいた森であるはずなのにその様子が一変している。
(確かに誰かがいたはずなのだけど……)
辺りを見回してみても誰も、そして何もいない。ついさっきまで楽しそうに笑っていた小さな妖精達も、森の動物達も何もかもが今はその姿はなく、どこかでじっと息を潜めている。
小鳥は足元に感じる感触がなんとも刺々しい事に気が付いた。清らかな泉の余韻が残る自身の足元へと視線を落とせば、青々とした草は枯れ落ち葉と乾いた地面が一面に広がっている。
――トプリ、トプリ
あまり気持ちの良くないどろりとした粘着質な音が小鳥の耳に届く。ぞわりとするような感覚に身震いしながら、その不快な音がした方へと目を向ける。
「っ……!」
そこに広がっていたのはつい先ほどまでいた清廉な泉だった場所だ。もうこの場所に清らかな空気はない。
水底まで透き通るほど澄んだ泉は、淀んだ紫色の沼と化していた。小鳥が茫然とそれを眺めていると、どこからか迷い込んだのか、ふわふわと浮かぶ小さな妖精の光が穢れた泉へと向かって行く。
「待って!駄目っ!!そっちに行っちゃ駄目!!」
腹の底からそう叫んだ小鳥の言葉は妖精には届かない。穢れた泉から溢れ出した暗い瘴気が妖精に微かに触れた瞬間、妖精の身体は真っ黒に染まり足先のからほろほろと崩れるようにして穢れた泉へと散っていった。
「行っちゃ駄目って……言ったのに……」
小鳥の口から小さく零れ落ちた言葉を拾ってくれるものはここにはいない。あの妖精に声が届かなかったのは森の木々の間にいる小鳥との距離が遠すぎたのか、それとも…。
小さなため息をひとつ吐くとがっくりと落した頭を上げ、再び穢れた泉へと目を向ける。
(このままでは妖精達も動物達も住めなくなるわ。早く清めなくては手遅れになってしまう)
何とかしなくては、と小鳥は強く思った。しかし、残念な事に小鳥にこの状況を救う手立てはない。
美しかった泉が穢れて堕ちてゆくのを、ただ見ている事しか出来ないのであろうか。
「私は無力だわ…。こんな状況を前にしても出来る事が何もない……」
『おや、こんな所に珍しいね。……宵闇のヴェールを被ったお嬢さん。良く考えてごらん。本当に君に出来る事は何もないのかな?』
「えっ?」
突然頭に直接聞こえたようなその声に小鳥は驚きの声をあげる。
聞こえてきたその声は陽だまりのような温かなもので、小鳥に害を与えるような事はないのだと分かった。姿も見えない声だけの存在であるのに、小鳥には何故かそうであると直感的に分かったのだ。
それきり聞こえなくなった声の代わりに、どさりと何かが倒れるような音が聞こえてきた。どこから聞こえてきたのかと辺りを見渡せば、近くにある大きな木の陰からである事が分かった。
木の幹に隠れていてそれが何であるのかは分からなかったが、地面にふわりと広がった布のような物は見る事が出来た。それはとても薄くその向こう側が透けて見えるほどだ。角度によって複雑に色を変えるそれはまるでオーロラようで、えも言えぬ美しさであった。
(人なのかな…?とりあえず声を掛けてみよう)
大丈夫ですか、そう言おうとして開いた小鳥の口から言葉が出てこなかった。そこにいるのが誰であるの分かってしまったのだから。
「……っ!リュカ!!リュカっ!!」
力一杯叫ぶが木の幹に隠れたその身体が動く気配はない。声が届かないのならば近くに寄ろうと足を持ち上げようとしたがピクリとも動かない。
「何でっ……!」
動かない足を見下ろせば、そこにはいつの間にか腰の辺りまでツタが絡み付き、動けないようになっていたのだ。
『おっと。お嬢さん、これ以上は駄目だよ。そろそろ君を隠すヴェールが解ける時間だからね。さあ、もう目を覚ましなさい』
「待って!リュカがそこにいるの!きっと助けが必要なんだわ!!リュカ、リュカっ!!」
「――リュカ!」
そんな自分の悲痛な声で目が覚めた。リュカへと必死に伸ばした小鳥の手は、何もない天井へと伸ばされていた。深いため息を吐くと、天井へ伸ばしたその腕をパタリと力なくベッドへと落とす。
眠りながら泣いていたのか、頬には一筋の涙が伝っている。
あれは本当にただの夢だったのだろうか。
ただの夢にしては随分とはっきり記憶に残っている。夢で感じた感触も匂いも、その全てが鮮明に思い出せた。自分であるはずなのに自分ではないその感覚も、まだ身体に残っているような気がする。
「リュカ……」
小さく呟いた声は誰にも拾われず、朝靄の中へと消えていった。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる