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46話 ☆
しおりを挟む――このかわいい娘を自由にできるとか、どんだけだよ。
ユウスケは真っ直ぐ見つめてくるエルザを見ながらその幸運に感謝した。
単純なユウスケの頭の中からはこの娘が自分を殺しに来た相手だ、なんていう事はすっかり消えている。
それよりタリアやミネバとは全くタイプの違う少女を、しかも自由に扱っていいのだという事にすっかり満足していた。
――改めてこうやって見ると、結構可愛いよなあ。
その顔立ちは一見地味だが、よく見るとかなり整っている。
大人しそうなその顔立ちはユウスケのタイプの一つだ。
そう思ってマジマジと顔を見ていると、急にエルザがモジモジとし始めた。
「あ、あの、何か顔についていますでしょうか?」
「いや、可愛いなあと思ってね」
「エッ!? あの、私なんて地味ですし、その」
「そんなことない。俺エルザみたいな子、結構好きだよ」
「そ、そんな……ありがとう……ございます」
顔を真っ赤にして俯いてしまったエルザを見て、ユウスケの欲望がムクムクと湧きあがってくる。
さっき最後までイケなかったこともきっと影響しているのだろう。
――せっかくだし、やっぱりイカせてもらっちゃおうかな。
汗と体液に塗れたエルザの身体を魔法でこっそりと清め、ユウスケはエルザの肩に手を掛けた。
「えっ?」
エルザは突然のユウスケの行動に驚いて顔を上げる。
ユウスケはその唇にゆっくりとキスをした。
「――?!」
エルザは一瞬身体を震わせて目を見開いたが、やがて目を閉じた。
ユウスケがゆっくりと舌を差し出すと、おずおずとした動きでそれに応える。
ユウスケはそのおぼつかない柔らかな感触を存分に楽しんだ後、唇を離した。
「――あ、あの、ご主人さま?」
「俺の自由にしていいって言ったよね」
ユウスケは「ご主人さま」というメイドカフェでしか言われたことのない言葉にくすぐったさを覚えながら、悪戯っぽく囁いた。
「あ――、はい。この身は全てご主人様のものです。どうかご自由にお使い下さい」
それにエルザは真剣な眼差しで応じる。
その健気な表情が、ユウスケの欲望をさらに加速させる。
――さっきみたいに強引なのも悪くないけど、この方が萌えるし燃えるよな。
そんなことを考えながら、ユウスケはそっとエルザの身体を引き寄せて抱きしめる。
そのまま弱点察知に反応したポイントである首筋にゆっくりと口づけした。
「ひゃうっ」
エルザがビクンと身体を震わせ、小さな叫び声を上げる。
ユウスケはそれに構わず首筋へのキスを繰り返す。
隷属の首輪に縛られていたそこは少し赤く腫れていた。
「さっきはごめんな、辛かっただろ」
いったん唇を離してそう言うと、エルザは小さく首を振った。
「いいんです。あのまま――殺して頂くつもりでしたから」
「今度は優しくするから」
そう言いながらユウスケは再び首筋に顔を寄せ、今度は舌で柔らかく舐め上げた。
弱点感知である首筋を舐められ、エルザはハアハアと息を荒げて行く。
さらにユウスケはそっと手を伸ばし、乳房の頂を指先で撫でまわし始めた。
「あうっ」
さっきの強引さとは全く違うユウスケの愛撫に、エルザの性感は一気に高まっていく。
弱点である首筋と乳首を同時に攻められ、正座のまま抱きしめられているエルザの太腿がモジモジと動き始める。
ユウスケはそれに気付いていたが敢えて下半身には手を伸ばさず、唇を乳首に向けてゆっくりと移動し始めた。
「はあ、はあ、はあ」
弱点の一つである首筋への攻めから解放され、エルザは一息つく。
だがホッとする間もなく、ユウスケの舌が乳首を捕えた。
「うううっ!」
乳首からの鋭い快感にエルザは呻いた。
下半身から沸き起こる切ない感情を必死に耐える。
しかし無意識に自分の太腿が動いてしまっていることにエルザは気付いていなかった。
――そろそろ頃合いかな。
両方の乳首を散々味わった後、ユウスケはエルザをゆっくりとベッドの上に寝かせた。
仰向けに寝たエルザの脚の方へ回ったユウスケを、エルザは首を上げて不思議そうに眺める。
ユウスケはそんなことにお構いなく、エルザの両脚を押し広げた。
「ああ、そんな。ご主人さま、恥ずかしいですっ!」
ユウスケの意図を理解したエルザは、そうはさせまいと必死に抵抗して脚を閉じようとする。
身体強化のスキルを持つエルザのパワーは相当なものだ。
するとユウスケはエルザの顔を見ながらニヤリと笑った。
「エルザ、脚を開いて」
「で、でも、そんな……」
「これは命令だよ。いいから脚を開いて――」
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☆ランクが1~3あって草生えた
楽しみにまってます!!!!!