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第二十五話 再会
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チャールズ・ペイトン・ジュニアは机の前に飾っている様々な写真を見つめていた。
広い執務室。窓の外は広大な山々が広がっている。
N.Y.のビルを売ってここに会社を移転させてからもう随分になる。
祖父の建てたビルを手放すのは少々気が引けたが、自分は自分の思うままに生きたい性格だった。
それを母であるキムは「おじいちゃんにそっくり」と過去に評した。
デスク上に飾ってある写真の一枚に祖父が映っている。幼い母の隣にいる男がチャールズ・シニアだ。
茶色い髪に丸い大きな目をした祖父は母が言う通り自分にそっくりだった。
チャールズはもちろん祖父に会った事なんかないけれど、人伝えに聞く彼の逸話は自分の祖父だと納得のゆく事ばかりだった。
チャールズ・ジュニアは時代の流れを読むのが上手かった。
純粋な科学者である母親よりも経営者向きだったと自分でも思っている。エネルギー産業に力を入れ、アンドロイド事業からは早々に撤退した。
今は自然環境の保護をはじめとした事業を手広くやっている。テクノロジーで地球環境を改善することや宇宙移住の本格化を目標としている。
アンドロイド事業から撤退したのはもう一枚の写真に映る二人の青年がきっかけだった。
写真には二人の青年と幼い時の自分が写っている。
彼らの真ん中に挟まって満面の笑みを浮かべているチャールズは当時5歳か6歳だったはずだ。
右側の男は金色の髪をしている。丸い輪郭に大きな瞳の男はマイケル・メンゼルという。
マイケルは祖父であるチャールズ・シニアの友人で、自分の記憶を自分の若い頃を模した人造ボディに移植しアンドロイドになったというとんでもない男だ。
マイケルがそのような行いをした原因になった男が左側に写っているホープだ。
彼は祖父が宇宙ステーションから買い取ったアンドロイドだ。だが彼のベースのAIはペイトン社が製造したもので、曽祖父と曽祖父の父、いわゆる高祖父が作ったプロトタイプの知能が組み込まれたアンドロイドだったのだ。
当時アンドロイドは労働力として幅広く普及をしていたがアンドロイドは感情が「ない」というのが通説だった。
しかしホープはマイケルに激しく恋をし、マイケルもまたその思いに応えた。
そして、マイケルは自分の寿命が終わる直前に自分の脳を人工のボディに移植したのだ。
彼らの「愛の物語」は何度も母や祖母から聞いていた。
小さい頃のチャールズは彼らに遊んでもらっていたし、彼らが去る時はとても悲しかった。
一人っ子だったチャールズは、彼らを兄のように思っていたからだ。
その記憶も今は少しぼんやりとしていた。
あれからもう60年経ったのだ。
人の記憶というのはそこまで強固ではない。半世紀前の出来事は夢のようにうっすらとしたものだった。
彼らがなぜ去ったのか、それはチャールズにはわからない。だが今も二人でいるのだろうと思う。
子供心にも彼らがとても強い絆で結ばれているのを理解していた。
チャールズはその写真を眺めて懐かしく思う。彼らは今どうしているのだろうか。
「チャールズ様」
その時背の高い一人の男が部屋に入ってきた。
白い肌に淡い茶色い髪でイギリス系の訛りがある。
細い銀縁の眼鏡は伊達だ。チャールズがかけさせているだけで、彼の目はすこぶる良い。かけている方が「らしい」からかけさせているのだ。
年の頃は40代前半。
執事ならこれぐらいの年齢でなくては「貫禄」がないからそう設定した。
「アンディ」
彼はアンドリュー、父が創った人工知能を搭載したロボットで無骨な車輪のついたボディに、それに見合わぬ言葉遣いと知性を持っていた。
チャールズがアンドロイド事業を廃業する寸前に作ったペイトン社最後のアンドロイドだ。
彼に肉体を与えた理由はいくつかあるが、最も大きな要因はホープの再現を目指したからだ。
アンドロイドに感情が伴う事、それが危険ではないとどうしても証明したかったせいもある。
研究を重ねた結果、人と同じように彼らにも感情はあるとチャールズは結論付けた。
確かにホープとマイケルは特別なAIを持っている。彼らは元々が人間だから。
だが人工のAIの複雑なプログラムと無限の学習機能によって、彼らもより完璧な存在になり人の感情を理解しそして呼応することを覚えるのだ。
それは純粋な科学者から見れば素晴らしい発見であったが、政治的な観点からすると別の見方になってしまう。
チャールズはアンドロイドが軍用に転用されるという懸念から彼らの感情を研究するのを止めにした。
感情というのは「正」のものだけではない。「負」の側面もまた感情の一部であって、それを切り離して考える事はできないのだ。
チャールズは学習の初期段階における「刷り込み」を恐れた。簡単に言うと「洗脳」だ。
憎しみや怒りだけを増幅したアンドロイドを作成する事だって理論的には可能だと気が付いてしまった。
だからチャールズはアンドロイド産業から撤退する事を決めたのだ。
「お茶の時間でございます」
アンディは優雅にティーワゴンを押してやってきた。
白い茶器が整然と並んでいる。
「お前は英国風が好きだな」
「私をそうしたのは貴方のおじいさまですから」
祖父が当初作り出したアンディは簡単な会話を行う学習型AIだったというが、あらゆる情報網から様々な学問や知識を学習させた結果「人格」を持ち始めた。
人格のベースとしては祖父の身近な人間がモデルになったらしいが祖父亡き今、真相は闇の中である。
彼のボディを創ったのはもちろんチャールズ・ジュニアだ。アンディの基礎プログラムをしたのは祖父だから、彼はチャールズ・ジュニアとシニアの共同作品という事になる。
彼の話し方や皮肉めいた言い回し(これは恐らく祖父から学んだに違いない)にどうにもアメリカ的な容姿よりもイギリス人的な容姿の方が似合いそうだったから、見た目もそうした。彼は古い映画に出てくる俳優に何処となく似ている。
アンディは応接セットの上に手際よく茶器を並べていく。
そうして静かに紅茶を注いでソファーの後ろにすっと立った。
「休憩にするか・・・」
「えぇ、ランチもお食べになりませんでしたのでそうして下さい」
「ちょっと考え事があったんだ」
「ロイ様の事で?」
「あいつは、まぁいい。放蕩だが馬鹿じゃない」
ロイはチャールズの一人息子だ。誰の血を引いたのか(妻のエイダに言わせると「100%貴方」らしい)大学を出てから好き勝手にあちこちを旅して歩いている、今は月のステーションにいるらしい。
「ん?」
「なんだ、アンディ」
「受付からですが、来客が」
アンディはこの会社のすべてのネットワークとリンクしている。
受付の連絡を受けるのも彼の仕事の一つであった。
「誰だ?」
「・・・・・・若い男が二人で、名前はマイケルと言えばわかる。と」
チャールズは思わず立ちあがった。
アンディは「間違いないですね、マイケル様とホープ様です」と言う。監視カメラの映像を確認したのだろう。
「すぐにここに」
「承知しました」
アンディ自ら出迎えるようで彼はするりと部屋を出ていった。
マイケルとホープがここに来た。
彼らが戻ってきた。
50年ぶりに・・・
彼らはチャールズの所に戻ってきたのだ。
やってきた彼らは、チャールズが先ほど写真で見ていた二人のままだった。
当たり前なのに、変わらない彼らを前にチャールズは感慨にふける気持ちを押さえられない。
「久しぶりだな。チャールズ」
マイケルはそう言った。相変わらずの明るい金色の髪。優し気な笑顔も最後にさよならをした時のままだった。
ホープも「大きくなったね」なんてトンチンカンな事を言うから「大きくなったとは言わない。これは歳を取ったって言うんだ」とチャールズは言ってやった。
2人はそれもそうだと言って笑った。
「にしても、アンディに体ができていたのには驚いたよ」
「いかがですか?」
アンディは手を広げて茶目っ気たっぷりにマイケルに問う。
「あぁすごくかっこいいよ」
「ありがとうございます」
アンディがそつなく礼を取った。
チャールズはなんだか不思議な気持ちになる。この部屋に「人間」は自分だけ。奇妙な事だ。
けれどそう感じない。懐かしい家族といる感じだ。
「さて、どうしてここに?」
「キムのこと、残念だった。葬式に顔も出さなくて悪かったと思っている」
母のキムが死んだのはもう10年も前の事だ。
彼らが来なかったのをチャールズは不義理だとは思わない。マイケルとホープは多分色々な考えがあって旅をしていたのだろうから。
「そんな事は気にしていないよ、戻ってくれて嬉しい。また会えると思ってなかったからね」
どうにも彼らを前にすると、子供のような気持ちになってしまう。
兄のようだった彼らは、今はチャールズの息子よりも若い。
「君に頼みがあって」
「頼み?どんなお願いかな?」
「俺たちに国をくれ。チャールズ」
そう言ったマイケルの瞳は真剣だった。
「国を?」
「国ってのは、もちろん比喩だ」
マイケルは笑った。
「土地が欲しいんだよ。私有地で誰も入って来られないようなすげぇ山奥がいい。人が来ない場所がいるんだ」
「そこで何をするつもりだ?」
「俺たちのユートピアを作るのさ」
広い執務室。窓の外は広大な山々が広がっている。
N.Y.のビルを売ってここに会社を移転させてからもう随分になる。
祖父の建てたビルを手放すのは少々気が引けたが、自分は自分の思うままに生きたい性格だった。
それを母であるキムは「おじいちゃんにそっくり」と過去に評した。
デスク上に飾ってある写真の一枚に祖父が映っている。幼い母の隣にいる男がチャールズ・シニアだ。
茶色い髪に丸い大きな目をした祖父は母が言う通り自分にそっくりだった。
チャールズはもちろん祖父に会った事なんかないけれど、人伝えに聞く彼の逸話は自分の祖父だと納得のゆく事ばかりだった。
チャールズ・ジュニアは時代の流れを読むのが上手かった。
純粋な科学者である母親よりも経営者向きだったと自分でも思っている。エネルギー産業に力を入れ、アンドロイド事業からは早々に撤退した。
今は自然環境の保護をはじめとした事業を手広くやっている。テクノロジーで地球環境を改善することや宇宙移住の本格化を目標としている。
アンドロイド事業から撤退したのはもう一枚の写真に映る二人の青年がきっかけだった。
写真には二人の青年と幼い時の自分が写っている。
彼らの真ん中に挟まって満面の笑みを浮かべているチャールズは当時5歳か6歳だったはずだ。
右側の男は金色の髪をしている。丸い輪郭に大きな瞳の男はマイケル・メンゼルという。
マイケルは祖父であるチャールズ・シニアの友人で、自分の記憶を自分の若い頃を模した人造ボディに移植しアンドロイドになったというとんでもない男だ。
マイケルがそのような行いをした原因になった男が左側に写っているホープだ。
彼は祖父が宇宙ステーションから買い取ったアンドロイドだ。だが彼のベースのAIはペイトン社が製造したもので、曽祖父と曽祖父の父、いわゆる高祖父が作ったプロトタイプの知能が組み込まれたアンドロイドだったのだ。
当時アンドロイドは労働力として幅広く普及をしていたがアンドロイドは感情が「ない」というのが通説だった。
しかしホープはマイケルに激しく恋をし、マイケルもまたその思いに応えた。
そして、マイケルは自分の寿命が終わる直前に自分の脳を人工のボディに移植したのだ。
彼らの「愛の物語」は何度も母や祖母から聞いていた。
小さい頃のチャールズは彼らに遊んでもらっていたし、彼らが去る時はとても悲しかった。
一人っ子だったチャールズは、彼らを兄のように思っていたからだ。
その記憶も今は少しぼんやりとしていた。
あれからもう60年経ったのだ。
人の記憶というのはそこまで強固ではない。半世紀前の出来事は夢のようにうっすらとしたものだった。
彼らがなぜ去ったのか、それはチャールズにはわからない。だが今も二人でいるのだろうと思う。
子供心にも彼らがとても強い絆で結ばれているのを理解していた。
チャールズはその写真を眺めて懐かしく思う。彼らは今どうしているのだろうか。
「チャールズ様」
その時背の高い一人の男が部屋に入ってきた。
白い肌に淡い茶色い髪でイギリス系の訛りがある。
細い銀縁の眼鏡は伊達だ。チャールズがかけさせているだけで、彼の目はすこぶる良い。かけている方が「らしい」からかけさせているのだ。
年の頃は40代前半。
執事ならこれぐらいの年齢でなくては「貫禄」がないからそう設定した。
「アンディ」
彼はアンドリュー、父が創った人工知能を搭載したロボットで無骨な車輪のついたボディに、それに見合わぬ言葉遣いと知性を持っていた。
チャールズがアンドロイド事業を廃業する寸前に作ったペイトン社最後のアンドロイドだ。
彼に肉体を与えた理由はいくつかあるが、最も大きな要因はホープの再現を目指したからだ。
アンドロイドに感情が伴う事、それが危険ではないとどうしても証明したかったせいもある。
研究を重ねた結果、人と同じように彼らにも感情はあるとチャールズは結論付けた。
確かにホープとマイケルは特別なAIを持っている。彼らは元々が人間だから。
だが人工のAIの複雑なプログラムと無限の学習機能によって、彼らもより完璧な存在になり人の感情を理解しそして呼応することを覚えるのだ。
それは純粋な科学者から見れば素晴らしい発見であったが、政治的な観点からすると別の見方になってしまう。
チャールズはアンドロイドが軍用に転用されるという懸念から彼らの感情を研究するのを止めにした。
感情というのは「正」のものだけではない。「負」の側面もまた感情の一部であって、それを切り離して考える事はできないのだ。
チャールズは学習の初期段階における「刷り込み」を恐れた。簡単に言うと「洗脳」だ。
憎しみや怒りだけを増幅したアンドロイドを作成する事だって理論的には可能だと気が付いてしまった。
だからチャールズはアンドロイド産業から撤退する事を決めたのだ。
「お茶の時間でございます」
アンディは優雅にティーワゴンを押してやってきた。
白い茶器が整然と並んでいる。
「お前は英国風が好きだな」
「私をそうしたのは貴方のおじいさまですから」
祖父が当初作り出したアンディは簡単な会話を行う学習型AIだったというが、あらゆる情報網から様々な学問や知識を学習させた結果「人格」を持ち始めた。
人格のベースとしては祖父の身近な人間がモデルになったらしいが祖父亡き今、真相は闇の中である。
彼のボディを創ったのはもちろんチャールズ・ジュニアだ。アンディの基礎プログラムをしたのは祖父だから、彼はチャールズ・ジュニアとシニアの共同作品という事になる。
彼の話し方や皮肉めいた言い回し(これは恐らく祖父から学んだに違いない)にどうにもアメリカ的な容姿よりもイギリス人的な容姿の方が似合いそうだったから、見た目もそうした。彼は古い映画に出てくる俳優に何処となく似ている。
アンディは応接セットの上に手際よく茶器を並べていく。
そうして静かに紅茶を注いでソファーの後ろにすっと立った。
「休憩にするか・・・」
「えぇ、ランチもお食べになりませんでしたのでそうして下さい」
「ちょっと考え事があったんだ」
「ロイ様の事で?」
「あいつは、まぁいい。放蕩だが馬鹿じゃない」
ロイはチャールズの一人息子だ。誰の血を引いたのか(妻のエイダに言わせると「100%貴方」らしい)大学を出てから好き勝手にあちこちを旅して歩いている、今は月のステーションにいるらしい。
「ん?」
「なんだ、アンディ」
「受付からですが、来客が」
アンディはこの会社のすべてのネットワークとリンクしている。
受付の連絡を受けるのも彼の仕事の一つであった。
「誰だ?」
「・・・・・・若い男が二人で、名前はマイケルと言えばわかる。と」
チャールズは思わず立ちあがった。
アンディは「間違いないですね、マイケル様とホープ様です」と言う。監視カメラの映像を確認したのだろう。
「すぐにここに」
「承知しました」
アンディ自ら出迎えるようで彼はするりと部屋を出ていった。
マイケルとホープがここに来た。
彼らが戻ってきた。
50年ぶりに・・・
彼らはチャールズの所に戻ってきたのだ。
やってきた彼らは、チャールズが先ほど写真で見ていた二人のままだった。
当たり前なのに、変わらない彼らを前にチャールズは感慨にふける気持ちを押さえられない。
「久しぶりだな。チャールズ」
マイケルはそう言った。相変わらずの明るい金色の髪。優し気な笑顔も最後にさよならをした時のままだった。
ホープも「大きくなったね」なんてトンチンカンな事を言うから「大きくなったとは言わない。これは歳を取ったって言うんだ」とチャールズは言ってやった。
2人はそれもそうだと言って笑った。
「にしても、アンディに体ができていたのには驚いたよ」
「いかがですか?」
アンディは手を広げて茶目っ気たっぷりにマイケルに問う。
「あぁすごくかっこいいよ」
「ありがとうございます」
アンディがそつなく礼を取った。
チャールズはなんだか不思議な気持ちになる。この部屋に「人間」は自分だけ。奇妙な事だ。
けれどそう感じない。懐かしい家族といる感じだ。
「さて、どうしてここに?」
「キムのこと、残念だった。葬式に顔も出さなくて悪かったと思っている」
母のキムが死んだのはもう10年も前の事だ。
彼らが来なかったのをチャールズは不義理だとは思わない。マイケルとホープは多分色々な考えがあって旅をしていたのだろうから。
「そんな事は気にしていないよ、戻ってくれて嬉しい。また会えると思ってなかったからね」
どうにも彼らを前にすると、子供のような気持ちになってしまう。
兄のようだった彼らは、今はチャールズの息子よりも若い。
「君に頼みがあって」
「頼み?どんなお願いかな?」
「俺たちに国をくれ。チャールズ」
そう言ったマイケルの瞳は真剣だった。
「国を?」
「国ってのは、もちろん比喩だ」
マイケルは笑った。
「土地が欲しいんだよ。私有地で誰も入って来られないようなすげぇ山奥がいい。人が来ない場所がいるんだ」
「そこで何をするつもりだ?」
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