オルレンシア復興記

リューク

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亡国の王子

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 次の日、俺達はマリネシアのアーバン商会を訪れた。
 アーバン商会は、ここを拠点に世界各地へと輸入品を取り扱う大型商店。
 特に東方の香辛料を扱わせたら一番だ。
 そんなアーバン商会の当主であるアーバン・ロックとシュターゼンは昔馴染みだと言う。
 今回はそんな彼の伝手を辿ってきたのだが……。

「しかし、また華美な家だな。王城とは大違いだ……」
「ハハハ、オルレンシアは騎士の国ですからな。質実剛健と言った方がよろしいでしょう。対してここは商人の国ですからな。客人にはこれでもかという意地を見せなければならんのですよ」

 そう言って俺の先頭を歩くアーバンがにこやかに話しかけてきた。
 彼は貫禄のある体形に華美な衣装をまとい、指には宝石がきらめいていた。
 王城でもこれ程宝石を盛った衣装と装飾品は見た事がない。

「王都イグナシオには、以前商談でお伺いしたことがございました。あの国も一つの芸術ともいえる巨大な街でしたな」
「アーバン殿は、イグナシオに来た事があるのか?」
「えぇ、王子の生誕祭の時に国の使節団としてお伺いいたしました。まぁ私もその時はまだ商会の後継者の1人というだけでしたが」

 彼はそう言って苦笑すると、シュターゼンの方を見た。
 
「まぁ、まさかあそこでシュターゼンと再開するとは思いませんでしたがな」
「ほう、聞いては居たが本当に幼馴染だったのか?」

 俺が少し興味を持って聞き返すと、アーバンは笑って首を振りながら応えてきた。

「いえいえ、幼馴染なんて優しいものではありませんよ。こういう奴の事を悪友と言うのです」
「これはこれは、アーバン商会の当主様ともあろう方が、友人を悪友呼ばわりですか? まったく嘆かわしい」

 悪友と言われたシュターゼンも言ったアーバンも互いの顔を見合わせて笑い始めた。
 本当にこの2人は仲が良いのだろう。
 そんな話をしながら廊下を進むと屋敷の一番奥の部屋に到着した。

「さて、こちらが今回お話させていただく部屋になります。どうぞお入りください」

 そう彼に勧められて部屋へと入ると、そこには大きな黒檀の机と椅子がいくつも並んでいた。
 そして、壁一面には宗教画の様な絵が施されており、荘厳な雰囲気を醸し出していた。

「さ、こちらの方へおかけください」

 彼はそう言って俺達を自分の反対側の席を勧めてきた。
 俺達が腰を下ろすのを見て、早速彼は話を始めた。

「さて、では本日私に会いに来られた用件をお聞かせ願えますかな?」
「うむ、私達がここに来たのは、アーバン殿もしくはマリネシアに我らに対して援助をいただきたいのだ。」
「援助、と申しますと?」

 彼はそう言って何も知らないと言った風に聞き返してきた。
 おそらくは、俺達の境遇を知っているはずなのにだ。
 彼のとぼけた様子に横からシュターゼンが口を挟んでくる。
 ここまでは、おおよそ考えられているスケジュール通り。

「今、我が国は些か苦境に立たされています。そんな我が国に対して援助をお願いしたいのです。もちろん『タダで貸せ』などと言うつもりはありません。国を取り返したのちに相応の対価をそちらにお渡しする予定です」
「ほう、相応の対価とは?」

 アーバンはこちらの言う対価に少し興味を持ったのか、聞き返してきた。

「こちらとしては、国を取り返したのち当国を経由する際に関税を一定期間かけないつもりです」
「な!? 関税の撤廃ですと!?」

 関税は国の産業を守る為、他国の民間企業の干渉をできる限り排除する為のものだ。
 国を取り返しても、国に流通する物が他国の物であった場合、その国が輸出を止めれば国の民が干上がる。
 特に主要産業である食料品だけはどうにかして守らなければならない。
 そして、その辺も踏まえての交渉をこれからしていかなければならないのだ。

「もちろん関税の完全撤廃ではありません。撤廃しない物、期間限定での物、無期限での物と織り交ぜなければなりません。一応リストとして今すぐ約束できるものをこちらでは用意しております」

 俺はそう言って、昨晩シュターゼンが考えた関税の素案の紙を渡した。
 それを受け取って読み始めたアーバンの表情はみるみる驚愕の表情へと変わっていった。

「こ、これはまた、大胆な案ですな……」
「えぇ、これくらいの誠意を見せないとこちらとしては申し訳ないと思いましてね」

 そう言って俺は返してもらったリストにもう一度目を落とした。
 そこには、麦を3年間、酒などの飲料や香辛料の完全撤廃など、条件としては破格だった。
 まぁ、我が国の主要産業である馬の輸入にはある程度の関税を守る方針だが、それでも現在の関税より1割ほど下げる予定だ。

「これが本当なら我が国としては、援助について検討させていただく事ができます。ただし、本当に取り返せるのならですが……」

 来た! この言葉が必ず出てくる事は昨晩の打ち合わせで既に分かっていたのだ。
 対抗策として考えている事もだ。

「もちろん、貴国と私達だけでは取り返すのは難しいでしょう。ですが……」

 俺が持ってきた地図を広げ、ある国を指さすと一気に彼の表情が強張った。
 その国とは、ヨキ国。
 東の果てにある傭兵国家だ。
 マリネシアの最大の貿易国であるヨキは友好国でもあるのだ。
 だが、アーバンの切り出してきた言葉は予想外のものだった。

「……これは、これは、アリューゼ様がご冗談を言われるとは思いませなんだ」
「いや、冗談などではない。私は本気だ」

 そう言って真剣な表情で俺が言うと、彼は深くため息を吐いてから俺達にこう告げた。

「申し訳ございませんが、彼の国と手を結ばれるおつもりなら、我らはあなた方と交渉する気はありません。お引き取りを」
「なぜだ!? 貴国とヨキ国は最友好国だったはずでは? 特に国の防衛をヨキ国の傭兵を主体にしているとも聞いていたが?」
「……既に過去の話です。現在こちらにはヨキ国の出の者はほぼ居りません。色々とあったのですよ」

 そう言ってアーバンは、これ以上話す事は無いとばかりに黙ってしまった。
 どうにかして聞き出したいが、彼に話す気が無いようでそれ以降は殆ど口を開かなかった。
 そんなやり取りが続いた後、アーバンがこれで終わりとばかり立ち上がって言い放った。

「さ、お客人。これ以上は時間の無駄ですので、お引き取りを。誰かあるか!? お客様のお帰りだ」

 アーバンのその一言で、外に待機していた強面の警備兵に俺達は連れ出されるのだった。


 アーバンの屋敷を出された俺達は、当てが外れてしまった。
 特にシュターゼンは、情勢があまりにも急激に変化している事に戸惑ってすらいた。

「ふむ、何かあったのかもしれませんね。誰かに聞いてみますか?」
「あ、あぁ……、そうだな」

 さて、これからどうしよう。
 こちらの目論見としては、アーバンからマリネシアの代表に話をつけてもらう予定だったのだが、まさかヨキ国との間が悪くなっているとは。
 まずは、ヨキとの間に何があったのかを調べないとどうしようにもならない。
 しかし、関税の話を蹴ってまでヨキとの関係改善を拒否するとはな……。

「とりあえず、一度ライラに事情を聞いてみよう」
「そうですな。一応彼女もここの住人ですし、商売をやっていたのなら情報くらい持っているでしょう」

 交渉が不首尾に終わった俺達は、仕方が無いとばかりにライラの家へと向かうのだった。



マリネシア商国 首都アリアール 首都警備隊

 日も少しずつ落ち、本日の開門時間もあとわずかという所にきた。
 これで今日の業務は終了。
 この後は同僚たちと飲食街へ繰り出して一杯ひっかける予定だけを楽しみに頑張っている。

「さぁ、これで終わりだ。入国予定者は全部入れたぞ! 閉門用意!」

 俺がそう叫ぶと同時に遠くから必死に走ってくる人影が見えた。
 その日人影はよく見ると、何か後ろから土埃を巻き上げて追ってきている。

「おい! 閉門中止! 人が追いかけられているぞ!」
「へ、閉門中止! ……も、モンスター発見! 守備隊総員迎撃準備! 人が入ったら門をすぐ閉じられるようにしておけ!」

 俺の一言を聞いた隊長は、すぐさま防衛マニュアルに沿った方法で指示を飛ばしてきた。
 俺達もみな剣や弓矢を構え、モンスターに対して構えた。
 あの人影がこちらに到達するまでにダメになったら見捨てるしかない。
 いや、見捨てざるを得ないだろう。
 なにせ、後ろから追いかけているのは、一匹二匹ではない。
 どう見ても100は越えるとんでもない数だ。

「人が入るぞ! 対象は少女だ! 銀髪の少女だ!」
「全軍! 門の前まで来たら援護射撃の用意だ!」

 場の空気が一瞬にして張り詰める。
 1人の少女がモンスターの大軍に追われて必死に走ってくるのだ。
 助けられるかどうか、ここで見捨てるのはあまりにも寝覚めが悪いというもの。

「もうすぐ射程圏内に入ります!」
「よし! 少女が射程圏内に入ったら全軍援護射撃を開始しろ! 間違っても少女に当てるなよ!」
「はっ!」

 隊長の号令でより緊張感が増す。
 あと少し、あと少しで入ってくる。

「よし! 射撃用意! 少女の周りだけは避けて射るんだ! 発射!」

 号令と共に矢の飛び出す音が響いた。
 その音と同時にモンスターたちに向かって矢が飛んでいく。
 奴らも低脳ではあるが、馬鹿ではない。
 大抵の場合はこれで勢いが削がれ……ッ!

「奴ら止まりません! 斉射を全く無視して突っ込んで来ます!」
「すぐに次の射撃準備! 魔物が射程圏に居る間に減らせ!」

 これは拙い、明らかに|魔物の狂騒(デスパレード)だ!
 奴ら意にも介さず突っ込んでくるぞ!

 俺達が武器を構えていると、少女がやっとの事で門前に来た。
 魔物との間はそれなりに空いている。
 これで門さえ閉めれば……。

 そう思った瞬間、少女は隠し持っていたナイフで守備隊の隊長の頸を掻き切った。

「な!? 隊長がやられたぞ!」
「こ、こいつ! 魔物の仲間だ!? 囲め!」

 俺たちは少女を囲むのと同時に一斉に剣を突き出し、少女を串刺しにしたはずだった。
 確かに刺したはずなのだが、彼女は一瞬にして俺達の上空に跳躍し、近くに居た兵の顔に蹴りを入れて着地する。
 
「ひ、怯むな! もう一度一斉にかかれ!」

 副隊長の号令に我を取り戻した兵達は一斉に、今度は上下に剣を突き出した。
 流石に、これは避けられな……ッ!
 そう思った瞬間、彼女は下段を突いた男に向かって突進し、剣の間をすり抜けると、狂気に満ちた顔で飛びかかったのだ。
 拙い! こいつイカレてやがる!

 俺がそう思ったのと同時に何人かの兵が逃げ始めた。
 そう、この|狂戦士(バーサーカー)と化した少女に恐れおののいてしまったのだ。
 そして、士気が崩れ始めたところに止めがきた。
 一斉にモンスターが突っ込んできたのだ。

「ひ、ひぃぃぃ!」
「も、モンスターだ! 逃げろぉ!」

 誰かの言った「逃げろ」という言葉に全員がびくりと体を震わせて走り始めた。
 こうなったら、もう駄目だ。
 特に傭兵が主体の我が軍は、一度崩れると立て直しが不可能となる。

 ただ、俺はそれでも逃げられない。
 少しでも前に出て、あの悪魔の様な少女を!

 俺がそう思って前に出ようとした瞬間、モンスターに膝から下を切り裂かれる。
 
「く、畜生!」

 俺は最後に少女に向けて剣を投げる事しかできなかった。
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